The New Mastersounds のギタリスト Eddie Roberts' (エディ・ロバ)のセルフ・プロデュースのソロ・アルバムで、アメリカ西海岸のミュージシャンを集めて、ファンク・ファンク!!本家の The New Mastersounds は、60年代後半のソウル・ジャズ系の99年に結成された4人組インスト・ファンク・バンドでファースト・アルバムは、2001年 Keb Darge Presents The New Mastersounds を Cooker というレーベルから発売。以降は、自主レーベル One Note Records で作品を作り続けている。このアルバムは P-Vine からの発売。ソロアルバムだけに好きなことしかしてない感じで荒々しい部分が魅力。
それではレビューです。オープニングは The Long Drive Home 昔からあるコード進行と曲構成で、難しいことはしていません。ドラムのカラカラの音がチープで気持ちよく、ひたすらエディーがギターをかき鳴らしています。気持ちだけでかき鳴らしている感じが、これまたチープで素晴らしい。もう少しダサいと私の好きなB級ファンクに近づく感じ。Bouncin' Around ここではドラムが少し音を変えて重めの音にしてます。ひたすらビートを刻みホーン部隊もむずかしいことはせずに王道の高揚感のあるハーモニー。Good Things は、元もとは、Pearl Dowdell の Sister Funk のカバーとのこと。オリジナルは当然歌物ですがオルガンでボーカルをやってます。Break The Fast いかにも西海岸にきましたって感じのビートにのっかってブラス部隊がソロをとる構成です。Fast'in も、昔からの王道パターンのディープ・ファンクです。ジャム・セッション的な感じですが、ここら辺が本領発揮って感じがします。A Day, A Week, A Month, A Year は、サイケ感を出してます。このアルバムでは異色の曲ですが中盤のアクセントとしては良いのではないでしょうか。Aguacate ここら辺はちょっと軽い感じのファンクでリハーサルでちょっと録音してみたぐらいの気負いはない録音です。BGMに良いんですよね。こういうの。All The Time 1970年ぐらいのクラシック・ファンクのカバーとのこと。オルガンの音が古き良きオールド・ファンクの雰囲気ぴったりです。曲のブレイクやキメも昔の感じそのままです。これも古臭くてダサいけどカッコ良い典型ですね。Now Is The Time これも Pearl Dowdell の Sister Funk のカバーとのこと。元曲も聴いときたいですね。Pack Of Lies これもカバーでデトロイトを中心に活動した Fabulous Counts というインスト・ファンク・グループのカバーらしい。どこかで聞いたことがあるやつです。コレクションのジャズファンク系オムニバスの、どこかにある気がします。今度調べてきます。Black Bag は、Carl "Sherlock" Holmes の Investigation No. 1 に収録の曲のカバーです。この曲カッコ良いんですよね。Somebody I Used To Know これもカバーで、ベルギー生まれのオーストラリアのシンガー・ソングライター Gotye の楽曲。2011~12年のヒット曲らしいので、それほど古い曲ではありません。アフロ系のリズムで、エディはオクターブ奏法でテーマを弾いています。なるほど、これを最後にもってきますか。ソロ・アルバムっぽいですね。
総じて、ハモンド・オルガン・サウンド、チャキチャキのギターのファンク・カッティング、ジャズファンク好きにはお勧め🎵
guitar : Eddie Roberts
hammond organ , clavinet : Wil Blads
drums : Jermal Watson
tenor sax : Joe Cohen
tenor sax : Daniel Caseras
trumpet : Mike Olmos
producer : Eddie Roberts
1. The Long Drive Home
2. Bouncin' Around
3. Good Things
4. Break The Fast
5. Fast'in
6. A Day, A Week, A Month, A Year
7. Aguacate
8. All The Time
9. Now Is The Time
10. Pack Of Lies
11. Black Bag
12. Somebody I Used To Know
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