John Scofield(ジョンスコ)名義ではありますが、Bill Frisell(ビル・フリゼール)とのツイン・ギター作品です。ジョンスコは相変わらずのエキセントリックなプレイで、ビル・フリゼールも思いっきり主役を食わんとする存在感のあるプレイ。この二人は、全く違った個性であるため聴き分けは簡単。これは、どっちのギターかなんて聞きながら迷うことは無く聴きながら二人の姿が思い浮かぶのも、わかりやすくて良いところ。
このアルバムを購入した当初はストレートなギター・ジャズやフュージョンを聴くことが多かったのでこのアルバムを「普通の人がやったらノイズです」なんてレビューをしていました頃もありましたので昔の私には難解なギターだったのでしょう。が、今の私が聴けばそんなことは無くアウトな音使いが非常に心地よいジャズ・プレイだと感じます。
このアルバムでの、わかりやすいジャズ曲は Grace Under Pressure、You Bet、Twang あたり。特にYou Bet は明るいジャズで最も二人のギターの対比もよくわかって良いです。難解ではありますが、お気に入りは Scenes From A Marriage で、浮遊感のあるインプロのやり取りで、各自がどこに着地するのかわからなくなりますが、メンバーの皆さん追いついてきて最終的にはフリージャズの様相に転じます。最近の私は、全く理解できなかったフリージャズも聴けるような耳と頭になってきたので、ここら辺なら違和感なくすんなりと楽しんで聴くことが出来ます。ホーン部隊には Randy Breckerも参加していますが、かなり軽い味付け的な使用で激しいソロなどはありません。
伝統的なジャズ手法から、自由な演奏にと2人のギタリストの個性がうまく混ざり合わさった作品と感じます🎵
guitar : John Scofield
guitar : Bill Frisell
bass : Charlie Haden
drums : Joey Baron
flugelhorn : Randy Brecker(3, 5, 6, 8, 10)
french horn : John Clark(3, 5, 6, 8, 10)
trombone : Jim Pugh(3, 5, 6, 8, 10)
producer : Steve Swallow
recorded and mixed in December 1991 at Power Station, NYC.
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