2023年10月7日土曜日

Oz Noy / Twisted Blues Volume ①


 Oz Noyを最初に聴いたのがこのアルバム。聴いてびっくり、インパクトありすぎて一発でファンになり、Twisted Blues Vol2Ha!SchizophrenicOzone SqueezeBooga Looga loo など、他のアルバムも揃えていってます。イスラエル出身でスタジオ・ミュージシャンとして活躍し、飛躍を求めてニューヨークに移住、ロック、ジャズ、ポップス、サウンドトラック、CMソングなど幅広い音楽性を武器に手掛け、ソロ・ギタリストとして打って出てきたようです。自身のアルバムとしては5thアルバムとなるようで、未だ聴いてないのがありますので探しとかにゃなりません。メンバーは、Stevie Ray Vaughan & Double Trouble のドラマーの Chris Layton、ロック、ブルース系の敏腕セッションドラマーのAnton Fig、ザッパのバンドに参加し、ポップス、ロック、ジャズなど、あらゆる業界で活躍する御大 Vinnie Colaiuta が参加し、この面倒で変態的な展開のアルバムを強力なリズムで支えています。他 Eric Johnson は3曲目の You Are The State に参加しているし、こういった面白うなセッションでよく見かけるベースの Will Lee など、豪華メンバーが集結しています。


 曲目は、オズが研究家でもあるらしい Thelonius Monk から Light Blue、Trinkle Tinkle の2曲、Meters を混ぜながら、自作曲で固めた意欲作です。雑誌で見ましたが、彼の強力なサウンドはコンパクト・エフェクターのズラリとした連結のようです。あれだけやってしまうと、コンパクト・エフェクターはノイズが制御できなくなるし、音圧の制御が難しいと思いますが、それでこの音はかなりのマニアですね。
 さてレビューです。Twisted Blues は、Oz Noy のオリジナル。かなりエッジの効いたシングル・コイルのギターの音です。Tele と書いてありますので、Telecasterを使用ですね。シングル・ノートで弾く音も当然素晴らしいのですが和音が非常に良く練られているのがこの人の特徴ですね。Oh Really? オールディーズ風の曲がオズ流になるとこうなります。アウトなフレーズだけどポップで、どこか楽しい感じのする曲でとにかく感心してしまいます。 You Are The State は、Chris Tarry とオズの共作。Oz Noy Trio でも活動しているベーシストのようです。現在の手持ちのアルバムには彼の名前はありません。ここでのベースは Roscoe Beck で、Robben Ford, Eric Johnson, Leonard Cohe とプレイしているベーシストとのこと。Whole Tone Blues も、オズ・ノイの作品。どう聴いても Stevie Ray Vaughan のオマージュ作品ですね。オズ・ノイが味付けするとこうなりますってカッコいい仕上がりです。当然ドラムは、Chris Laytonとなります。Cissy Strut は Meters の名曲ですね。様々な人のカバーを聴いてきましたが、オズ・ノイのバージョンが一番斬新で素晴らしいですね。このバージョンは私もギターでコピーしました。ライブハウスでやった同窓会で、この曲を合わせてくれと2日ぐらい前に音源を渡しましたことがあるんですが、このバージョンはベース、ドラムのリズム隊はきっちり聴きこんでくれてないとズレまくります。 Light Blue は、モンクの楽曲です。今までのようなエッジが効いたサウンドではなくゆったりとした曲になっています。ストラトを使って、おそらくスライドも使って幻想的な曲調にしています。Steroids いかにもオズ・ノイ的な曲でこれはエッジが効いているほうです。二つの曲を合体させたような作りで、微妙にリズムとメロディーをずらせたりと細かな細工が施されている曲で合わせるメンバーが凄いですね。Two Centers は、シンプルなコード進行と単純な曲に思わせておいて、段々とモリモリに仕掛けが始まる雰囲気を作っておいて、その先に中々いかないというジレッったい作風です。そう思ってしまう聴き手の人はだいぶオズ・ノイの世界に入り込んでしまっている人でしょう。Trinkle Tinkle 最後はモンクで締めくくりです。エフェクトを幾つ使ってるんだと思う音のギターで始まり、スイングでロックするようなリズムですね。ギターのテイストは Stevie Ray Vaughan です。レイボーンはジャズ・ブルースも名手でしたことを思いだします。
 ギターを弾く人であれば、あっけにとられるアイデアとテクニックのオズ・ノイがブルースを意識すればこうなるって言う完璧な作りこみの作品🎵

guitar : Oz Noy (all), Eric Johnson (3)
organ : Jerry Z (1, 2, 7, 8) John Medeski (1,5)  Reese Wynans (3,4,6)
piano : Allen Toussaint (2)
bass : Roscoe Beck (3, 4, 6, 9) Will Lee (1, 2, 5, 7, 8)
drums : Anton Fig (3, 5)  Chris Layton (4,6,9) Vinnie Colaiuta (1,2,7,8) 
tambourine : Ralph MacDonald (5)

producer : Oz Noy

recorded @ The Carriage House Studios, Stamford CT Nov. 5 & Dec. 12, 2010
recorded @ Saucer Sound, Austin TX Dec. 18 & 19, 2010

1. Twisted Blues
2. Oh Really?
3. You Are The State
4. Whole Tone Blues
5. Cissy Strut
6. Light Blue
7. Steroids
8. Two Centers
9. Trinkle Tinkle





  

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