那須基作(Nasu Kisaku) 氏の監修のコンピレーション・アルバムです。ジャンルを超越した「JAZZ」の魅力を伝えるべくクラブ、ジャズ、ファンク系の音源を選び抜き、絶大な支持と信頼を得ているシリーズものとのことですが、2021年現在わたくし未だ1枚しか持っていません。本作は2010年度版です。
では那須基作氏とは何者か?「JAZZ integral 所属の選曲家」とのことで「そんな職業ってあるのか?」と思ったのですが、要は「DJ」のことでしょうか。でも那須基作で検索してもDJであるとは出てきませんし、JAZZ integralとは、レーベルなのか何なのかもさっぱりとわかりません。ライナー・ノーツを見ようとは思うのですがCDの山の中にあり今のところ解明ができません。いずれゆっくりと書き足したいと思います。
まずは1曲目の Rare Groove Club はのっけからアシッドな感じでドロッとしたファンク。Ray Flowers & Jez Poole というグループの作品です。元曲を探していても Cinematic Funk というコンピのアルバムにしかたどり着けません。続いて Turn It Up は Ugly Duckling というグループのラップ。ジャズつながりとしてはサンプリングもとにジャズ・レコードが使われている感じで、Turn It Up!Loud! Loud! の掛け声が楽しく盛り上がります。Louisiana Boppin’ は、ジャズやラテンなどからサンプリングしたと思われるクラブ系、My Favourite Things は何故か綴りが違いますがラウドジャズ系の激しい演奏、Recado Bossa Nova はピアノは跳ねるようなリズミカルなピアノ・ジャズ。この Harold Mabern はジャズピアニストで私ものアルバムは Mabern Plays Mabern、The Leading Man の持ち合わせがあります(なんか嬉しい)Day Dreaming はビブラフォン・メインのジャズ・ファンク、Move On Up は、カーティスの名曲をファンクバンド Lettuce の演奏 元ネタアルバム Rage! は持ってました(これもなんか嬉しい)Time Is Love はジャズ・ボーカルで Carmen Lundy のボーカルはスリリングで気持ち良いです、他の曲も聴いてみたくなります。Optimism は整然とした正統派ジャズでここらへんできりっとリスナーを絞めてきてます。Tighten Up のThe Bamboos はどこかで聞いたことがあると思ったら、同じくコンピ・アルバムの Tru Thoughts Funk で2曲入ってました。Spirit Of Love は聴きやすいタイプのラテンです。24th Of May ピアノでインディゴとかに通ずるタイプのフュージョンです。From J to Z は軽やかなピアノ・ジャズ、Trans Europa Express は長尺のパーカッションのイントロからチュニジア風の曲で、これ好きかもしれません。そしてHarold Mabern に戻って Summertime でした。前半はジャズファンクとラップで盛り上げて後半は聴かせるようになっていますね。
那須基作氏は選曲家との肩書だけあって、確かにこのアルバムは聞いていて飽きないようになっています。コンピって良いアルバムもやっぱりあるから曲が被っていてもやめられません🎵
1. Rare Groove Club / Ray Flowers & Jez Poole
2. Turn It Up / Ugly Duckling
3. Louisiana Boppin’ / Przasnik
4. My Favourite Things / The Louis Hayes Group
5. Recado Bossa Nova / Harold Mabern Trio
6. Day Dreaming / The Wooden Glass feat. Billy Wooten
7. Move On Up / Lettuce feat. Dwele
8. Time Is Love / Carmen Lundy
9. Optimism / One For All
10. Tighten Up / The Bamboos
11. Spirit Of Love (Mano Arriba Remix) / Root Soul feat. Vanessa Freeman & Mike Patto
12. 24th Of May / Evgeny Lebedev
13. From J to Z / Re-Trick
14. Trans Europa Express / Christian Prommer’s Drumlesson
15. Summertime / Harold Mabern Trio