2021年11月7日日曜日

本日のCD Donny Hathaway / Everything Is Everything


 まずジャケ写がいいですよね。おそらくハーレムの壁際で子供たちと手をつなぎ、「かごめかごめ」っぽいことをしているのでしょうか。暖かさがある、このジャケ写のアルバムはDonny Hathaway (ダニー・ハザウェイ) の1970年、1st Everything Is Everything で邦題は「新しきソウルの光と道」
 ダニーと言えばどうしても Live という人が私も含めて大半なのでしょうが、このデビューアルバムも忘れてはいけません。既にダニーの音の世界が確立されていて、Jazz、ゴスペル、クラシック、ブルース、ファンクが入り混じって従来のソウル・ミュージックとは一線を画しているのがわかります。プロデューサーには自身のバンド、キングピンズを率いてアレサやカーティスのバンドにも参加している King Curtis の名前が名前が入っており、やはりこの人もこのファミリーの一員であったのかと再認識しました。


 アルバム一曲目は Voices Inside (Everything Is Everything) 重いベースラインから始まり、エモーショナルでソウルフルであるが、何か物悲しい響きでホーンセクションも印象的で明らかに従来のソウルと異なる感触が伝わってきます。この曲がダニーの音楽の幕開けなのかと思うとググっとくる曲です。そしてブルースナンバーにアレンジすると全く変わってしまった Misty なんかも聴きごたえありますし、ジャム・セッション風のインストで徐々にヒートアップしていくのが楽しい Sugar Lee なんてのもお勧めです。そしてお馴染み The Ghetto もここから収録されています。スタジオ版は久しぶりに聞いたんですが中々迫力あります。この曲を聴くと60~70年台のアメリカを背景とした吉田ルイの著作ハーレムの熱い日々 BLACK IS BEAUTIFULを思い出しながら、68年キング牧師暗殺、ベトナム戦争激化、失業、貧困、なくならない黒人差別、とても意味深いメッセージがこの歌にはあることと実感します。最後のボーナストラック「A Dream」にもそんな意味があるのでしょうか🎶🎹

piano, conductor, vocals : Donny Hathaway
backing vocals : The Vashonettes
guitar : Phil Upchurch (1 to 4, 6 to 8)
bass : Louis Satterfield (1 to 3), Philip Upchurch (3, 4, 6, 7)
drums : Morris Jennings (1 to 4, 6 to 8) 
percussion : Ric Powell (1 to 8)
congas : Henry Gibson

alto sax : Clifford Davis, Donald Myrick
tenor saxophone : Johnny Board, Lenard S. Druss
bariton sax : Willie Henderson
trombone : John Avant, Morris Ellis
trumpet : Robert A. Lewis, Gary Slavo, John E. Howell, Oscar Brashear
bass trumpet : Cyril Touff
french Horn : Ethel Merkerl, John Lounsberry, Paul A. Teryett
tuba : Aaron Dodd

producer : King Curtis (1 to 4, 6), Donny Hathaway, Ric Powell

1. Voices Inside (Everything Is Everything)
2. Je Vous Aime (I Love You)
3. I Believe To My Soul
4. Misty
5. Sugar Lee
6. Tryin' Times
7. Thank You Master (For My Soul)
8. The Ghetto
9. To Be Young, Gifted And Black
(Bonus Track) 
10. A Dream


Misty



  

2021年11月6日土曜日

本日のCD Soulive & Karl Denson / Spark!


 ノリノリの Soulive (ソウ・ライブ)も好きですが、ジャズよりのこのタイプもたまらない魅力があります。ソウ・ライブ=オルガン+ジャズファンク+トリオ でゆるーく怪しくジャムってる雰囲気が魅力です。Karl Denson (カール・デンソン) はレニー・クラヴィッツのアルバムに参加したり、フレッド・ウェズリー・バンドに参加したり、ブルーノートからリリースがあったりとジャンルを超えて活動するサックス/フルート奏者で、これは結構ありな作品です。リリースは2012年の名門ブルーノートから、ジャズとジャムの素晴らしいブレンドとなっています。
 改めてこのアルバムを聴いて、レビューを書いていますが一つ今回の発見がありました。タイトルの Spark! は 2011年3月に64歳で亡くなった Melvin Sparks のことだったんだんですね。Jack McDuff, Dr. Lonnie Smith, Charles Earland, Leon Spencer などのオルガン奏者との共演が多いギタリストでソウル・ジャズ、ハード・バップ、ジャズ・ブルース系の ギタリストです。


 私は単体ではこの人の作品を持っていませんが、ソウルジャズ系のオムニバスなどで演奏は耳にしている方です。割とざっくり系のギターで、昔ハード・バップなどもやっていた経歴からするとやはりグラントグリーン系の方ですね。いや、また勉強になりました。じっくり聴き直すのも、また楽しいもんです。
 ソウライヴにしてはファンク度数が若干低めでジャズ色がかなり強めになり、収録曲は各局が長めなのが、ダラダラと聴きながらノリノリになるにはもってこいの作品です🎶

guitar : Eric Krasno
bass : Neal Evans
drums : Alan Evans
fluite, sax : Karl Denson

producer : Soulive

This album is dedicated to the great Melvin Sparks. Tracks 1-4 Recorded at The Library, Greenfield, MA. Tracks 5 & 6 Recorded live at The Independent, San Francisco, CA 11/10/2011. Alan Evans, Eric Krasno, Karl Denson, Neal Evans, Ryan Zoids, DeAngelo Nieves

1. Spark
2. Povo
3. Nubian Lady
4. Soul Sides
【BonusTracks】
5. SHAHEED
6. LIQUID 

Spark




  

2021年11月5日金曜日

本日のCD Miles Davis & Bill Evans / Complete Studio & Live Masters


 ジャケット写真が「いいね!」です。マイルスは好きではないなんて昨年ぐらいまで言ってましたでしょうか?好きだとは言わないけどマイルスの残した音楽には深く関心を持ち、時とともに変化していく音楽性や共演するミュージシャンとの話題性、たまに勘違いしているようなビジネス感にはとても興味がわいて、最近はマイルス本なんかも読みながらアルバムを聴いています。録音している量が圧倒的に多いので私の音楽コレクションでも結果的なは群を抜いて多い人ともなってきています。
 さて、今回のアルバムはジャズピアノの巨匠であるビル・エバンスとの共演をなんと全て網羅した3枚組です。楽曲は当然既に所持していて被るものもありますが、所持していないものや貴重な1958年のラジオ放送音源なんかも収録されているし、ブックレットなんかも読みたいしで購入してしまったものです(輸入版だったので全て英語でしたが)2017年の発売でしたが、これは発売されてから割と直ぐに購入しています。楽曲は Kind of Blue、Jazz at the Plaza、At Newport 1958、Jazz Track、ミシェルルグランの、Legrand Jazz からです。

 

 


 オムニバス盤といえども、アルバムに収録はされていなかった音源の収録なども入れるなど消費者の心理をしっかりとついた作りこみにより「既に持ってるじゃん」と言った人も買わざるを得ないということで、実に商売上手な販売方法であります。いいもんは良いんですから日本のジャズファンはダウンロードではなく買ってしまうんですよね🎶🎹

Alto Saxophone – Cannonball Adderley
Bass – Paul Chambers
Drums – "Philly" Joe Jones, Jimmy Cobb
Piano – Bill Evans ( 1-1 to 3-7), Red Garland ( 3-8 to 3-10)
Tenor Saxophone – John Coltrane
Trumpet – Miles Davis

CD1, 1-4: From Jazz Track. New York, May 26, 1958.
CD1, 5-9: Kind of Blue: New York, March-April 1959.
CD2, 1-4: From Legrand Jazz. New York, June 25, 1958.
CD2, 5-11: Live at Newport, July 3, 1958.
CD2, 12-15: Broadcast from Café Bohemia, New York, May 17, 1958.
CD3: 1-4: Jazz at the Plaza: Plaza Hotel, New York, September 9, 1958.
CD3, 5-7: Broadcast from the Spotlight Lounge, Washington D.C., June 30, 1958.
*Bonus Tracks (CD3, 8-10): Red Garland (p) replaces Bill Evans.
Live broadcast from the Spotlight Lounge, Washington D.C., November 1, 1958.

【CD1】
1. On Green Dolphin Street
2. Fran-Dance
3. Stella By Starlight
4. Love For Sale
5. So What
6. Freddie Freeloader
7. Blue In Green
8. All Blues
9. Flamenco Sketches

【CD2】
1. Wild Man Blues
2. ‘Round Midnight
3. The Jitterbug Waltz
4. Django
5. Introduction By Willis Conover
6. Ah-Leu-Cha
7. Straight, No Chaser
8. Fran-Dance
9. Two Bass Hit
10. Bye Bye Blackbird
11. The Theme
12. Four
13. Bye Bye Blackbird
14. Walkin'
15. Two Bass Hit

【CD3】
1. If I Were A Bell
2. Oleo
3. My Funny Valentine
4. Straight, No Chaser / The Theme
5. Walkin'
6. All Of You
7. ‘Round Midnight
(Bonus Tracks)
8. Sid's Ahead
9. Bye Bye Blackbird
10.Straight, No Chaser




  

2021年11月4日木曜日

本日のCD Jim Hall / Jazz Guitar


 2013年12月10日に亡くなられてずいぶん経ってしまいました。そんなに前だったかな?って感じがします巨匠ジム・ホールの1957年録音の初リーダー作です。生まれは1930年なので、この時27歳ですが写真の巨匠はそう少し落ち着いた貫録のある年齢に見える気がします(失礼)今まで気にしていなかったんですが、ジャケットで壁にペインティングしている人がいます。よく見てみると painting で John Altoon とのクレジットで、1950年代と1960年代のLAアートシーンで抽象画で著名なアーチストとのこと。確かに何の絵という訳ではなさそうな感じはしますが、ジム・ホールの笑顔に対してあまり明るい絵ではないようですが、面白い構図です。


 ドラムなしのオールド・ファッションなトリオ編成とシンプルな演奏で何かとてもライトで、あったかい雰囲気が伝わってきます。現代ジャズ・ギターの巨匠ジム・ホールの記念すべき初リーダー作ですが気負いは感じられずリラックスした雰囲気で、難しいことはやらんので、楽しんで聞いてね。といった貫録はスタンダード曲で安心して聴ける手堅い構成にも感じられます。
 私の手持ちの中では、リーダーアルバムでは Concierto (1975) だけですが、セッション参加では Bill Evans で Green Dolphin Street (1959)Undercurrent (1962)  そして、Charlie Haden - Jim Hall (1990) そして忘れてはいけない Ella Fitzgerald  Ella In Berlin (1960) なんかがあります。やっぱりデュオ作品に妙技が発揮される方ですね🎶🎸

guitar : Jim Hall
piano : Carl Perkins
bass : Red Mitchell

producer : Richard Bock
recorded in Los Angeles, January 10 & 24, 1957.

1. Stomping At The Savoy
2. Things Ain't What They Used To Be
3. This Is Always
4. Thanks For The Memory
5. Tangerine
6. Stella By Starlight
9:20 Special
10. Deep In A Dream
11. Look For The Silver Lining
12. Seven Come Eleven





  

2021年11月1日月曜日

本日のCD Tommy Flanagan / Let's

 

 Tommy Flanagan (トミー・フラナガン) のソロ・アルバムはこれが初めての購入となります。私が聴いてきたアルバムを調べてみると Jazzmen Detroit、Bluesy Burrell、Kenny Burrell& John Coltrane、そしてコルトレーンの Giant Steps 、ウェスの The Incredible Jazz Guitar Of Wes Montgomery と知らず知らずのうちに、既にこの人のピアノを聴いていることにビックリです。1930年のデトロイト生まれで1945年に15歳でプロ・デビュー。その後デトロイトのジャズ・クラブの Blue Bird Inn では、ポール・チェンバース、ケニー・バレル、サド・ジョーンズ、トミー・フラナガンが入れ替わりでセッションをしていたそうです。デトロイトを離れたのは1951年の徴兵で、1956年にニューヨークへ進出したとのこと。
 このアルバムは同じデトロイト出身の先輩であり、ブルーノートデビュー盤でもピアノで参加したサド・ジョーンズの作品集となっています。なかなか頑固な感じの硬いタッチで弾きながらも上品であり、凛々しい作品だと感じます。なんというかバランス感覚に優れているピアノで頑固っぽい感じもするけど人情味もあってパンチの聴いたフレーズはとても心地よいです。Mean What You Say の出だしはゆっくりと始まり、段々と盛り上がるところがカッコよい曲です。またA Child Is Born などの有名なナンバーが取りあげられています。A Child Is Born なんかはケニーバレルでも取り上げられているナンバーで、さすがデトロイトつながり。
 発売は ENJA というドイツのレーベルで、ツアーでドイツを訪れた際に録音するアメリカ人やヨーロッパ在住のアメリカ人ミュージシャン、録音機会に恵まれないベテランミュージシャンなどの録音がほとんどだったのがトミーフラナガンの在籍で世界から注目されるようになったレーベルです。最後にこのレビューの仕上げにミュージシャンのクレジット見ていたら、プロデューサーに Diana Flanagan の文字があります。1989年以降から奥方がマネージャー兼プロデューサーとして勤められているとのこと。2020年4月6日、90歳で亡くなられています。旦那のライブでおしゃべりばかりしている人には鉄槌をくらわした人とのこと。


 あまり注目して聞いてこなかったピアニストで1993年の晩年の録音ですが、これはかなり私の心にがっちりとはまる名演です。この間「おでんバー」で聴いた時は、みんな無反応でしたが、たまに持っていこうと思います(この良さに反応する人が現れるまで)🎶🎹

piano : Tommy Flanagan
bass : Jesper Lundgaard
drums : Lewis Nash

producer : Diana Flanagan

Multi-track digital recording by Hans Nilsen at Focus Studio, Denmark on April 4th, 1993.

1. Let's
2. Mean What You Say
3. To You
4. Bird Song
5. Scratch
6. Thadrack
7. A Child Is Born
8. Three in One
9. Quietude
10. Zec
11. Elusive


アルバムとは関係ありませんが
怖そうなおばさんのエラとのライブがカッコよくて・・


  

2021年10月31日日曜日

本日のCD Herbie Hancook / Speak Like A Child

 

 まずはジャケットの写真が印象的な Speak Like A Child は、Herbie Hancook (ハービー・ハンコック) が1968年に発表したアルバム。1968年はキング牧師の暗殺された年で、アメリカ音楽を時代背景を考えながら聴くうえでのキーワードだと思っています。1965年からベトナム戦争本格化しています。このジャケ写は婚約中のハービーとジジ・メイグスナーのシルエット夫妻です。いかにも平和なこのジャケットのアルバムは、「innocence and naivete」がテーマで「innocence」の対極にある、当時の現実社会の戦争、暴動、弱肉強食の金融界を見ての、Speak Like A Child と解説してある記事も見かけたことがあります。(ハービーがそう語ったとは書いていないがそういったメッセージはジャケット裏面の可愛らしい子供の写真からも伝わってくるし、こういったつくり方は楽曲も含めて量産的なレコードの作り方と違う丁寧なものを感じます)

 
 アルバムの楽曲は基本ピアノ・トリオでの演奏で、ソロはハービーのみでプラス管は全曲色付け程度に、しっとりと淡いところが斬新に感じます。実は私のハービーの今までの印象はハード系の電子音楽だったので、このアルバムでかなり私の中のイメージが一新されました。処女航海も知ってはいますが真剣に聞いたことが無かったので、今回未だ封を切っていないものがあるのでこれもじっくりと聞きたいと思います。
 Riot はスリリングな疾走感でピアノが突っ走りホーンが合いの手を入れる。Speak Like A Child で、ボサノバのリズム、叙情的なピアノと控えめなホーンのアンサンブルは素晴らしい。優しく繊細そして柔らかいハーモニー。First Trip はスウィンギーなピアノトリオ曲。ホーン部隊は参加しませんが楽しい曲です。Toys は曲名とは裏腹に大人な感じがする曲です。続くGoddbye To Childhood はじんわりとピアノの響きが堪能できる曲で Toys とつながっているんでしょうか。締めの The Sorcerer はマイルスのアルバムのタイトルでもありますね(マイルスの1967年先で全く違う曲に聞こえます)これはハービーがマイルスにつけたあだ名でもあるようです。
 私の中のハービーのイメージが変わりました中々の作品ではないかと思います🎶🎹

piano : Herbie Hancock
bass : Ron Carter
drums : Mickey Roker
flugelhorn : Thad Jones
alto flute : Jerry Dodgion
bass trombone : Peter Phillips

producer : Duke Pearson
recorded by : Rudy Van Gelder

recorded on March 6 & 9, 1968

1. Riot
2. Speak Like A Child
3. First Trip
4. Toys
5. Goodbye To Childhood
6. The Sorcerer





  

2021年10月30日土曜日

本日のCD Joni Mitchell ♪ Hejira

 

 Hejira (逃避行)は1976年リリースのジャコ参加で有名な作品です。邦題の逃避行は回教の史語で、マホメットのメッカからメディナまでの逃走を示し、イスラム歴はその年から始まることとなっています。その意味として敵対的な環境から逃げるための大きな集団による旅、と Cuerbo には書いてありますが、ライナーノーツには、旧約聖書に出てくるエキソダスという言葉が大人数の出発、ヘジラは一人一人の逃避であり Flight という意味を持った言葉であると書いてあります。
 このアルバムはジャコの演奏や少人数編成になったことによる今までと違ったサウンド変化への賛否両論が多くてこのタイトルでこのアルバムを作ったジョニの意図を書いてあるものがあまりなかったですね。ライナーノーツの 湯川れいこ の解説が難解でありましたがそこら辺を説明してありました。アルバム・タイトルは Hejira でタイトル曲も入っていますがFlight というキーワードが出てきます。まず「飛ぶ」では、Amelia 女流飛行士で太平洋上で消息を絶った人の歌です。そして Black Crow は何でも光るものをついばむカラスを自分に見立てて自分も何かを見つけて青い空に飛んでいると歌っています。Hejira では、色々な乗り物に乗って旅をして珈琲ショップに座ってと Flight という単語は出てきませんがフワッと浮いて物事を見つめているような浮遊感のある歌。旅の生活を歌った Blue Motel Room と
Flight と Hejira の意味が強くメッセージされ Refuge Of The Roads では、まだまだ車委に乗って旅を続けていくことが描かれ終わっています。ということは逃避行というよりは、心の旅ということが、このアルバムのメッセージのような気もしますね。直訳のようで惜しい意訳でした。(湯川れいこ は邦題命名会議に参加はしていなかったんだろうか?)
 私はこのアルバムを演奏も含めて自由なところが好きだし、ジャコのベースも当然良いと思うし、細部に渡って作りこまれていないジャム的なところも感じるサウンドに非常に魅力を感じます。なんといっても、このアルバムのジョニは凛々しくてカッコイイ。

recorded at A&M Studios


1. Coyote
vocals, rhythm guitar : Mitchell
bass : Jaco Pastorius
lead guitar : Larry Carlton
percussion : Bobbye Hall
2. Amelia
vocals, rhythm guitar : Mitchell
lead guitar : Larry Carlton
vibraphone : Victor Feldman
3. Furry Sings The Blues
vocals, guitar : Mitchell
bass : Max Bennett
drums : John Guerin
harmonica : Neil Young
4. A Strange Boy
vocals, rhythm guitar : Mitchell
lead guitar : Larry Carlton
percussion : Bobbye Hall
5. Hejira
vocals, guitar : Mitchell
bass : Jaco Pastorius
clarinet : Abe Most
percussion : Bobbye Hall
6. Song For Sharon
vocals, guitar : Mitchell
bass : Max Bennett
drums : John Guerin
7. Black Crow
vocals, rhythm guitar : Mitchell
lead guitar : Larry Carlton
bass : Jaco Pastorius
8. Blue Motel Room
vocals, electric guitar : Mitchell
acoustic guitar : Larry Carlton
bass : Chuck Domanico
drums : John Guerin
9. Refuge Of The Roads
vocals, guitar : Mitchell
bass : Jaco Pastorius
drums : John Guerin
horns – Chuck Findley, Tom Scott

▶ Coyote

▶ Hejira



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2021年10月29日金曜日

本日のCD Kiss ♪ Alive!

 

 AliveⅡは持っていたんですが、ホントはこのアルバムの方が好きで若い頃にはラジオからカセットに録音してずっと聴いていたアルバム「地獄の狂獣 キッス・ライヴ」ALIVE! 1975年発売。キッス初のライブ・アルバムで、プロデュースはジミ・ヘンドリックスやレッド・ツェッペリンを手掛けた Eddie Kramer (エディ・クレイマー)です。ライブは、You Wanted the Best!? You Got the Best! The Hottest Band in the World, KISS!! で始まるのが定番とのことで、このアルバムでもしっかりとこれから始まります。
 アメリカのビルボード誌に初登場で9位、その後トップ200に110週ランク・インし続けたというマンモス・ヒットの作品ですが、このアルバムが発売される1975年に入った時にはツアーにお金がかかりすぎて財政難に陥り、Dressed To Kill を発売するもセールスは最初それほど伸びなかったようですが、地元デトロイトでDJがシングル Rock And Roll All Nite をかけまくってデトロイトで爆発ヒット。そこで急遽ツアーの残りをキャンセルしてデトロイトで一番大きな会場であるCOBO HALL (コボ・ホール) でのコンサートを敢行し、スタジオでのオーバーダブも施して完璧に仕上げて、結果チケット完売、アルバムも売れゆき絶好調の見事大逆転となったとのことで、このアルバムが無ければキッスは存続できなかったと考えると必死の制作だったんですね。ジャケット裏にはホールの大きさがわかりコンサートを楽しみ来ているファンの写真です。この女の子二人には一生の記念のアルバムであることも間違いない。

 
 このアルバムを始めて聴いたころはエレキ・ギターをいつか買うことを夢見てフォーク・ギターでロックをコピーしていました。Cold Gin のリフはよくやってましたがギター・ソロはチョーキングフレーズが多すぎて、フォークではマネできなかったので悔しかったなあ。そして最高に好きだったのは Rock And Roll All Nite です。全米ブレイクのきっかけとなりコンサートのラスト・ナンバーに多く使用される名曲ですが、このアルバムのバージョンがやはり最高ですね。

vocals, guitar : Paul Stanley
guitar, vocals : Ace Frehley
bass, vocals : Gene Simmons
drums : Peter Criss

producer, engineer, mixed by : Eddie Kramer

【Disc1】
1. Deuce
2. Strutter
3. Got To Choose
4. Hotter Than Hell
5. Firehouse
6. Nothin' To Lose
7. C'mon And Love Me
8. Parasite
9. She

【Disc2】
1. Watchin' You
2. 100,000 Years
3. Black Diamond
4. Rock Bottom
5. Cold Gin
6. Rock And Roll All Nite
7. Let Me Go Rock And Roll

▶ Deuce




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