2019年4月15日月曜日

野外における危険な生物


カルト本ではありませんが若干マニアック
序章は自然の中での脅威
1.地学的要因
2.生物的要因
つまり美しく豊かな自然に触れるために
心しておかなければならない危険要因の
生物的要因について解説しているコアな本です

蛇、虫、キノコ、海洋生物などの
危険生物を列挙解説しています

都会でもいるアカハライモリなんかも毒をもっていたり
興味深いものもあります

ちなみに巻末についている
「救急カード」がかなりシュール

生物の本ってヤバ目で良いですね



2019年4月10日水曜日

生協の白石さん 白石昌則



久しぶりに読みなおしてみました
そしてホッコリしました

「僕には春がまだこないのですが・・・
なんとかしてください。白石さん」

「単位が欲しいです」

「白石さん 好きっす」
(光栄です)

なんてことは無いやり取りですが
思わず「ひとことカード」書いてみたくなります

ウィットに富んだ文章をひねり出すのは
職業とは言え大変ですな

未だ東京農工大生協で
やり取りは行われているんでしょうか?

気になりますね






2019年4月7日日曜日

岡山 デミソースカツ丼 「野村」


ここ数週間、仕事で出張が多かったのですが
各地で美味しいものを食べ過ぎて
少しお腹の周りが大きくなってきました
ヤバい!!

で、先日行った岡山県

社会人になってから
関西に11年在住したこともあり
兵庫県の加古川から西にかけては
カツにはデミグラソースが定番です

実はここ初めてだったんですが
デミカツでググってヒットしたんで行ってみました


外で待っている客はいませんでしたが
さすが昼時入ってみると
近所や出張のサラリーマン
旅行客でにぎわっています

期待♪でデミグラスソースカツ丼を券売機で選択



席に座って待っていると・・
箸が机に刺さっている

倒れないし相席テーブルの真ん中にあれば
皆さんが手を伸ばせます。 なるほど



そして出てきたカツ丼はこんな感じです

少し色が濃い目だなと思ったら
このデミソースには、おそらく味噌が入っています

デミのコクがあるのにどこか和風

加古川周辺の喫茶店で
トンカツ定食を頼むと、ほぼ洋風デミが
かかっていましたので少し文化が違うのか?

他デミソース文化としては
エビメシなるものもあります

記憶ではエビピラフが
濃いめのデミソースで色付け味付けされた感じですね

泊まったホテルの朝バイキングで
エビメシ風がありましたが、
色が濃い炊き込みご飯のようなものでした

次の岡山は是非、エビメシ屋に行きたいものです



絶品のスペイン料理 「カサベリヤ(新宿)」



久しぶりに兄弟が集合は
両親が健在の頃によく利用していた
新宿のスペイン料理「カサベリヤ」

ちょっと贅沢な外食といえば、ここでした

歌舞伎町から外れた怪しげな雑居ビルの中にある
小さな店ですが、予約なしではほぼ入れません

スペイン料理と言えばここ!と思っているせいか
今まで食べてきたスペイン料理屋の中で、
ダントツで一番おいしい!! です

定番メニューで始まりは
マッシュルームのオリーブオイル煮から
世の中アヒージョって呼ぶと思いますが
この店では昔からこの呼び方
カサ・ベリヤ - カサ・べリヤ(マッシュルームのオリーブ油焼き)

マッシュルームの出汁とニンニクが効いていて
パンに浸して全て食べないともったいない

カサ・ベリヤ - スペインオムレツ(ポテト)864円

スペインオムレツも絶対に頼みます

カサ・ベリヤ -

ここで飲むのは、やはりサングリヤ
口当たりよく飲み過ぎに注意です

カサ・ベリヤ - 特製サングリア

どんなに手ベていても
そして絶対に食べなければならないのは
「パエリャ」


他のお店では私は満足できませんね
この店を超えるパエリャには出くわしてません

今回は甥っ子、姪っ子も連れてきていて
「何を頼もうか?」
「イカスミ食べると決めてきていたんで絶対食べたい」
「それじゃ、二つ頼むか」



絶品のパエリャに満足していただけたようで


これがやりたかったようです


イカスミで黒くなってしまいました・・・

しばらく、ご無沙汰していましたが
相変わらずの美味しさに大満足いたしました

2019年4月6日土曜日

仙台ぐらし 伊坂幸太郎


著者の話には仙台が舞台となることも多く、
このタイトルに惹かれました。
仙台の街を舞台の小説かと思いきや
2005年から仙台の出版社
「荒蝦夷」の発行する【仙台学】という雑誌へのエッセイでした
ほぼノンフィクションの話が展開されています。

「伊坂幸太郎という人の頭の中を見てみたい」
と言うことを書いたこともありますが、
苦労もなくスラスラと凡人に無い発想がでてくるのかと思っていたら
パソコンを喫茶店に持ち込んで、
あれやこれや悩みながら書いている様が感じられホッとします

あとがきでは、作者の書いていた時の心情が回想してあり
悩める人であり、心配性であり、
自意識に関する反省があり
とても共感しましたが
ちょっと待て!
基本的にフィクション作家であるので、
書き連ねながら話は少しづつ膨らませていることも十分ありだな
我に返りました

さてエッセイの「●●が多すぎるシリーズ」のあと
震災後の寄稿(話)となります
この間、短く人間観察などは無しでした
私の趣味の音楽も読書も心に余裕が無いと進みません
気持ちわかります

私は著書が映画化されたものはは見たことがなく、
よく知らないので、これほど多くが映像化されていることは発見でした。

私の住む笹塚にも女性で色々な喫茶店に出没し
ノートにアイデアらしきものを書き溜めている女性がいます

私の生活のリズムが変わってきたため最近あまり見かけませんが
。おそらく作家さんであろうと想像していました

これを読んでほぼ確信ですね
伊坂幸太郎と同じパターンっぽいです

あの人はどんな本を書いているんだろう
想像は膨らみます、、


2019年4月3日水曜日

ばかもの 絲山秋子


題材はセックスとアルコール依存症
中々ハードです

読み始めは出勤前の朝のドトールからで
隣に女性が座っていたんですが
おもむろにページを開けて読み始めたところ
のっけからハードなセックス描写

ドキドキしてしまいました

普通の学生が年上の女生とのセックスにめざめ
ふられた時には気に下半身丸出しのまま
樹に縛り付けられる

中なかハードな出だしです

しかしアル中になったあたりで話のテンポが落ち着いてきて
最後はしんみりとする

SM的な「下半身丸出しのまま、樹に縛り付けられる」
にも何と意味があったというのもナルホド

かなりインパクトが強かったです

読んでいる途中
満員電車で隣の人に見られたりすると
ヤバいヤツだと思われるかもしれません

2019年3月30日土曜日

月とメロン 丸谷才一


大正14年生まれの作家丸谷才一の随筆です
旧仮名遣いが、文章に品格を持たせ
随筆が軽妙に上品で楽しい

若干脱線するところもあるが味になっている

文学作品のほか数多くの
評論随筆も出されています

好きなことを書きながら
練り込んで文章を書いていることがわかる

そういった随筆ですね

2019年3月27日水曜日

ふくわらい 西加奈子


サラバ!で、この人は面白い
と思い、その前の作品を読んでみました

作品の背景はサラバ!と似ている
外国から帰ってきた帰国子女が主人公である
とは言え今回は女の子であり
親父さんの人肉を食らったことがあるという
かなり衝撃的な設定であり、インパクト絶大であります

2次元で世界を捉えようとする奇異な世界観
他の人よりも自分の考えに没頭し自分の世界観を大事にする
だから誰もが怖くて近寄らないプロレスラー守口を理解する

そしてこの主人公は
決して見た目は美人ではないけど美人にも思える
そこが、目の見えない武智次郎にはそれがわかったのだろう

ほんの少し猟奇的でもあるが
世界観が違う人である

「漁港の肉子ちゃん」も控えている
が伊坂幸太郎もかなりある
絲山秋子もある
石田衣良のウェストパークシリーズもある
次はどれにしようか?

2019年3月23日土曜日

沖で待つ 絲山秋子


「沖で待つ」は芥川受賞作とのこと

文庫本の中身は、3編
「勤労感謝の日」
「沖で待つ」
「みなみのしまのぶんたろう」

やはり印象的なのは「沖で待つ」
主人公は女性営業マンの及川
憎めないヤツ「ふとっちゃん」との職場の友情
パソコンのハードに秘められた「何か隠したいもの」
何気ない話でありそうな感じの話だが
何かを読者に想像させ
営業マンである自分と何か共感しうる魅力を感じました

きっと「何か隠したいもの」は気になる
大したものではないんだろうとは思いますが

ちなみに私の会社のPCのハードディスクには
私が突然死しても見られてこまるものは正直に入ってません

でもふとしたことで、同僚のパソコンのファイルから
見てはいけないものを発見したことがあります
(エロ系でも、汚職系でも、サボり系ゲームでもありませんけどね)

2019年3月20日水曜日

優しいおとな 桐野夏生


これを読んでいると
何かこんなことを体験したかのような気分になる

中々の作品であり、ほぼファンになっています

福祉システムが破綻し、シブヤはスラム化
ストリートチルドレンの主人公イオンの
たくましく生きる様が描かれています

ホームレスのための国際マーケット
飢えた人たちが行列するスープキッチン
ホームレスのためのロッカー屋が繁盛する
地下には更に暗黒の世界が広がる


先月に「ルポ若者ホームレス」という本を読んだが
ブラック企業が蔓延り貧困者は浮上できない現状にある

この本の世界が現実にならないことを願いたいものです

2019年3月18日月曜日

5年ぶりくらいに生牡蠣に挑戦した


5年ぐらいまえに札幌の居酒屋で
本日最後の生牡蠣を食べた時にあたりました
あの時は夜中から朝まで嘔吐が続き
悪夢のような夜でした

それ以来2年は牡蠣を控え
以降カキフライしか食べていませんでしたが
新宿の思い出横丁で友人の店で飲むたびに
目の前に美味しそうな牡蠣を見ていて
ずっと食べたかったんですね

そろそろいいか?と行ってみました

横町のど真ん中のオイスターバー(居酒屋)
築地三代さんです

佐賀(おとふせ)と岩手(陸前高田)です
2種類よりどり1,000円
小ぶりですが雑味が無い佐賀おとふせが印象的に美味い

お通しの牡蠣飯もいいですね

隣で飲んでいたオバちゃんは週2の常連だとか

久しぶりの生牡蠣は最高でした

これで解禁ですかね

2019年3月16日土曜日

弁当屋さんのおもてなし ・甘やかおせちと年越しの願い・ 喜多みどり


きたな、ちょこっと純愛が入るライトなヤツ
最近読む新しい作家さんの本が
この手の書き手さんが多い

別に嫌いではないのですが
50歳過ぎたヤジオが
読み終えた後に上を見ながらホッコリしてるなんて
少々恥ずかしいような気がします

私、転勤で札幌に3年ほど住んでいましたので
舞台は札幌というところが親近感を覚え
ロマンスは無かったものの
北海道民のホッコリしたところを思い出すものでした

優しくて思慮深い弁当屋のユウ君
お互いに少しづつ惹かれあっていき
告白は無いものの明らかにお互いに特別な存在となり
言わないでも自然と二人で会うようになる
理想のほっこりですね
最後も期待を裏切ることなくこの手の小説は安心できます

ライトに通勤でOLさんとかが読んで
こころをホッコリさせていただきたい

2019年3月13日水曜日

古道具 中野商店 川上弘美


平成17年の今から13年前の作品です

ゆるーく時が流れる古道具屋さんでアルバイトの主人公

古道具屋の店主「中野さん」も
骨董品屋ではなく
古道具屋さんであるこだわりが見える
そして女にもてる
多分どこにでもいるヤジオなんだけどもてる
うらやましい限りである

不思議な世界観があり
タケオと私がじれったくもあり
なんとなく、それに近いものも
自分にもあったかなと思ったり

ゆるくふわっとした
なんとなく、なんとなく魅力がある





2019年3月11日月曜日

一生使えるギター基礎トレ本


最初の1ページ目も手を付けていないヤツです

ここまで来ると私は教則本の収集マニアに
当てはまるのでしょう

私と同様の人は全国にどのぐらいいるのか?
知りたい気がします

そのうち投票ツールでも使ってやってみようかと思います

さてさて、この教則本のメニューは
運指の基礎で33p、スケール、ダイアトニック、シーケンス、アルペジオ
の基礎がみっちりと音の配列のみフレーズなし

中々踏み出せないな

まず、これは肥しになることは間違いない・・


2019年3月10日日曜日

ジャズ西遊記 坂田明


フリージャズミュージシャン
坂田明の北欧の演奏旅行記です

坂田明は広島県呉に生まれ
広島大学水畜産学部水産学科卒業
のアルトサックスプレイヤー、ミジンコ研究家

wikiで調べてみたら、1969年「細胞分裂」結成、1972年 山下陽介トリオ
2000年からは 坂田mii 坂田トリオ、坂田明&chikamorachi

この本は結構前に読んでいたが旅行記のように読んでいて
よくわからなかった

未だにフリージャズは私自身よくわからないが
最近、笹塚の「おでんBAR」で聞かされるので
不快だとは思わなくなってきた

そんなこともあり、読み直して見ることにしたわけである

話は、コルトレーンの広島公会堂のフリージャズコンサートから始まる
最初は何なんだ?と思ったようであるが
そのパワーに圧倒されて汗が噴き出すぐらいになったとのこと

読んでいるとフリージャズには
エネルギーの使い方が人によって違うらしい

そしてポーランド、チェコスロバキアへ
旅には色々なことがあり、
ミュージシャン目線の旅の話は興味深い

そしてパーカー、エリックドルフィーの話

そして大学に行ってから留年
家業のトラック運送の手伝い
運送会社への就職
着物のテキスタイル会社に居たってことなどなど


坂田明は、フリーではない演奏で
音を外しても、リズムを外しても
決して演奏をやめなかったとのこと

俺に合わせろ!だったそうです

そこが非凡なんだな、多分