私いつのまにか「西 加奈子」のファンに
なっているような気がします
「サラバ」の三巻から西加奈子を読み始めましたが
今回の「i」は若干かぶっているような感じではあります
でも、力強い書き手の意思を感じるし
何より考えさせられながら読み進めました
テヘラン生まれカイロ・大阪育ちの作者の生い立ちも
非常に作風や設定に関係しているようです
「この世にiは存在しません」から始まり
アイはシリアからアメリカ人と日本人の母に養子にくる
そしてアメリカでは少し窮屈だったが
日本の学校では自分の居場所が生まれる
親友のジェンダーや恋と妊娠
数学への情熱も中々興味深く読ませてもらった
私は養子ではありませんでしたが、
実の親とは半分血はつながっていませんでした
でも特に深く考えることなく生きてきています
でもなんとなくアイの境遇に共感はします
少し考えすぎるアイに不安感もありましたが
最後には、とても美しく力強く描いてくれたので
モヤモヤも残ることなく読み終えることができました
好き嫌いは分かれると思いますが
色々な人に読んでもらいたい一冊です
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