Motownを離れてレーベル T-Neck を立ち上げての3枚目の1970年アルバムです。魔法の絨毯らしき敷物に乗って飛び立とうとしてロナルドが両腕を水平に広げているジャケットは、いざ飛び立たん!なのでしょうが、誰の発案なのか若干趣味を疑ってしまいます。内容としては前2作の路線をさらに大胆に推し進めたファンク・アルバムでジャケットの滑稽さとは一味違って良かった感じです。ただ良い内容ではありますが、セールス的にはいまいちだったらしい。ジャケットのせいかもあるのでしょうか。これ持ってレコード屋のレジに行くのは恥ずかしいかなあ。
さてこのアルバム、ボーカル・グループからファンク路線に完全に踏み切っています。Get Into Something は激しくファンクしていて、このアルバムの象徴のような曲でギター、ピアノ、ベース、ドラムとインスト・パートが一体となった激しいグルーブです。続く Freedom はシャッフル調のリズムでグルーヴするソウル的な曲。Take Inventory はミドルテンポの落ち着いたファンクでコーラスが曲を盛り上げています。Keep On Doin' はJB's の The Grunt と同じですがレコーディングはこちらの方が先のようです。Girls Will Be Girls はエンターテイメント色が濃いコミック的な感じがしますが、しっかりとした歌いまわしは本物。I Need You So はスローなバラードでアレンジがピアノとストリングスのアレンジで聴かせてくれます。If He Can You Can でサイケなファズギターのファンクに戻り、またもやバラード I Got To Find Me One です。ここら辺がアルバムとして凄く考えられているなと感じます。Beautiful はファルセットが美しい牧歌的な曲となり、ラストの Bless Your Heart は、大好きなパターンの粘っこいファンクナンバーで締めくくりです。アーニーのジミヘン風、ファズ・ギターや、メロー・ソウル的なところも取り入れたジャケットの見た目よりホント良質なファンクが詰まったアルバムです🎵
lead vocals and backing vocals : Ronald Isley
backing vocals : O'Kelly Isley Jr. and Rudolph Isley
bass guitar : Ernie Isley
guitars : Charles "Skip" Pitts
organ : Truman Thomas
keyboards : Everett Collins
drums : George Moreland
written by : O'Kelly Isley (1 to 6, 8 to 10), Ronald Isley (1 to 6, 8 to 10), Rudolph Isley (1 to 6, 8 to 10)
producer : O'Kelly Isley, Ronald Isley, Rudolph Isley
1. Get Into Something
2. Freedom
3. Take Inventory
4. Keep On Doin'
5. Girls Will Be Girls
6. I Need You So
7. If He Can You Can (J. Brantly)
8. I Got To Find Me One
9. Beautiful
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