2024年8月17日土曜日

Horace Silver / Blowin' The Blues Away

 

 1954年から1955年にかけてJazz Messangers を結成し、1956年に Art Blakeyブレイキーから離れ、自己のハード・バップ・クインテットを作り1959年録音のリーダー作8枚目。ピアニストのシルバー率いるクインテットは、ベースに Gene Taylor、ドラムに Louis Hayes テナーで Junior Cook、トランペット Blue Mitchellの編成。2, 4, 7曲目はベース、ドラムとのトリオでの演奏となっています。バップの複雑さとブルースやゴスペルのストレートな部分をとりれたハード系スイングが多く、各メンバーのソロはストレートで分かりやすいのが特徴です。このグループは結束が固く、この5年後 Horace Silver がバンドを解散した後も、残りの4人は Chick Corea と Blue Mitchell & Junior Cook Quintet として活動を続けています。


 さてアルバムレビューです。ちなみに8曲目を除くオリジナル収録曲は、全曲 Horace Silver 作曲でです。Blowin' The Blues Away 最初はタイトル曲で勢いがあります。ブルースですね。タイトルからして「ブルースをぶっ飛ばせ」ではなく「ブルーな気分を吹き飛ばせ」という意味でしょうか。The St. Vitus Dance ミドルテンポのバップで、流れるように曲が展開していきます。ホーン部隊は無しのトリオ演奏でしっとり・おしゃれ系ですね。Break City テンポ早めのハードバップです。Junior Cook,  Blue Mitchell も張り切ってソロを取っている感じで勢いがあります。Peace は Blue Mitchell がテーマ・ソロをとる落ち着いた曲です。隙間がいっぱいあって味があります。Sister Sadie 聴いていて素直に楽しそうだなと思える踊れるジャズって感じです。The Baghdad Blues 派手な曲が続きます。ピアノは、結構粗い感じでバンド全体も勢いで押す感じが潔くてよいです。Melancholy Mood アルバムとしては勢いばかりでは聴き手も飽きてきますのでバラードの登場です。前半はピアノは低音多用で重い感じで攻めてきます。そしてソロになりますが、やはり強いタッチが多めです。最後のほうで5分過ぎぐらいでニュアンス変えますが元に戻るかあ。少し単調に聞こえちゃいますかね。How Did It Happen Don Newey 最後は楽しく締めです。アップテンポが似合いますね。
 とにかく勢いがあって若いエネルギーほとばしるって感じのセッションかと思います。テクニックなどを聴くというよりは、音楽のエネルギーを感じたいときに聴くのが良いと思います。バンド全体のインパクトもシルバーに負けない位強烈です🎶🎹

piano, composed by : Horace Silver
bass : Gene Taylor
drums : Louis Hayes
tenor sax : Junior Cook (1, 3 to 7)
trumpet : Blue Mitchell (1, 3 to 7)

design (cover) : Reid Miles

producer : Alfred Lion

recorded at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey
recorded on August 29 (1, 6), August 30 (3 to 5, 8) and September 13 (2, 7), 1959.

1. Blowin' The Blues Away
2. The St. Vitus Dance
3. Break City
4. Peace
5. Sister Sadie
6. The Baghdad Blues
7. Melancholy Mood
8. How Did It Happen (Don Newey) / Not part the original album
written by Horace Silver (1to8)


▶ Peace



  

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