2023年9月17日日曜日

P-Funk / Guitar Army Tributes To Jimi Hendrix


 本作は、George Clinton(ジョージ・クリントン) 監修の Jimi Hendrix(ジミ・ヘン)トリビュート・アルバムです。Eddie Hazel(エディ・ヘイゼル)Michael Hampton(マイケル・ハンプトン)DeWayne Stephen "Blackbyrd" McKnight(ブラックバード)の P-Funkギタリスト、そして James Glass、Ras Kente と言う私にとっては謎?の顔ぶれ。
 Eddie "Maggot Brain" Hazel(エディ・ヘイゼル)はジミ直系のスタイルで、P-Funk のカラーを決定づけてきたギタリスト。ジミ・ヘンと同じ所へ旅だったのは、1992年12月23日(wikiでは Eddie Hazel のミドルネームに "Maggot Brain" がついてます)Michael Hampton は、ジャズ・ソウル・ロック・ブルースと様々な分野に精通したP-Funk 全盛期以降のエディに次ぐギタリストです。Blackbyrd McKnigh は、The Headhunters にも参加していたギタリストで、ジャズテイストを聴かせたアバンギャルド性が魅力なギタリスト。そして正体不明な James Glass は、デトロイトでローカル・ブルースマンとしてジョン・リー・フッカーと共演し、サン・ラにも参加していたことがあるらしい。もうひとり、Ras Kente もデトロイトをベースに活動しているレゲエ畑出身とのこと。
 アルバム自体は100%オリジナルで、P Vine からの要請に、George Clinton が二つ返事でOKして実現とのことです。曲は単なるカバーだけではなく、ジミがモチーフの曲も多数あり、全てニューレコーディングの安直なトリビュートではないようです。
 
 

 さて、レビューです。Scuse Me While I Kiss The Sky はラップの John Sinclair がメインで、ギターは Ras Kente です。サイケなサウンドのギターはジミの直系と言うよりは発展形。レゲエ出身とは思えないロックなギターに ラップはファミリーからのトリビュートと納得ですがうーん。次は、安定の Eddie Hazel による Purple Haze 他のアルバムかライブで聴いたことがある安定の曲で、厳密には Purple Haze ではない、っぽいファンクですがセンスは抜群でエディーやっぱり大好きです。Pleasure With The Dirt Devil は、今までで一番ジミっぽい仕上がりです。高ぶるボーカルにはジミにプリンスが混ざっているが、それは高揚するときの表現としては正しい。Positivity は、全てのパートが Michael Hampton の宅録のような感じです。ジミ・フリークな現代ファンク・ミュージシャンの宅録みたいで全てこの感じだったら飽きる感じです。Look Now Baby は、James Glass と、そのハウス・バンド The Get To Gettin' Band による正統派なブルースで、このアルバムの中では浮いている感じです。Fly On は、Blackbyrd のいつもの王道パターンです。このグシャグシャ感とジミの音を、十分に感じるギターがたまりません。王道は、ワンパターンですが飽きることはありませんね。Reflections On Jimi Part 1 は、御大 George Clinton の発案によるラジオDJ的なもの、つなぎにしては3分22秒と長い。Funky Kazoo は、ジミと言うよりはプリンス的なテイストを感じるマニアックな楽曲。悪くはないんだけど。そう、こんなのもファンカデリックなんだよなあ。The Wind Cries Colours は、Ras Kente による作品で、なるほどレゲエです。レゲエに乗せたアコースティック・ギターが延々と7分35秒です。もはやジミの匂いは感じません(笑)Get To The Gettin'  は、James Glass。ただのブルースギタリストかと思っていたら、俺だってファンクはできるぜって感じの主張を感じますが、録音の加減かギターの音がペラペラなのが残念。でもまあ面白い。Future Past は、重厚なファンク・ロックですね。悪くはないですが、音の割に中身が薄目かな。Should'A Known は、ワシャワシャにギターを被せたファンク・ロックですが、これもかなりチープな感じの仕上がりで、ひねりは無いですね。しょうがない。で、Reflections On Jimi Part 1 は、先の Part2 よりは短めの1分2秒で、もはや後半はダレダレな感じです。最後は、Debbie Does To Voodoo Child で、ラップによって締めくくりですが、Voodoo Child は、どこにいるのか?心の中にいるのか、サウンド面からは全く不明なのが凄い。
 ジミヘン好き、ファンク系に興味もあるギタリストにとってはニヤリとしてしまうアルバムではありますが、??というところも、かなりあり好きでない人にとっては少し脂っこいかもしれない🎵

【guitar】 
Eddie Hazel、Blackbyrd、Michael Hampton、James Glass、Ras Kente、

producer : George Clinton
recorded New Orleans, Lousiana; East Detroit, Highland Park, Michigan USA 1994

1. Scuse Me While I Kiss The Sky / John Sinclair
2. Purple Haze / Eddie Hazel
3. Pleasure With The Dirt Devil / Blackbyrd
4. Positivity / Michael Hampton
5. Look Now Baby / James Glass And The Get To Gettin' Band
6. Fly On / Blackbyrd
7. Reflections On Jimi Part 1 / George Clinton
8. Funky Kazoo / Michael Hampton
9. The Wind Cries Colours / Ras Kente
10. Get To The Gettin' / James Glass And The Get To Gettin' Band
11. Future Past / Randall Lynch And Allen Lynch
12. Should'A Known / Randall Lynch And Allen Lynch
13. Reflections On Jimi Part 1 / George Clinton
14. Debbie Does To Voodoo Child / Point Black





  

2023年9月16日土曜日

The Baker Brothers / Time To Testify Live In London


 Time To Testify の楽曲を中心に、従来のヒット曲を収録したスタジオ盤とは一味違った熱気のある演奏が聴けるライブ・アルバムです。ジャズ+ファンク+ロックと好きなことをやればこうなる。私の大好物がそろったサウンドです。何とカッコ良く気持ち良いことか。
 そして発売元は Genki Bros という日本のレーベルということに改めて聴いていて気づき調べました。どうやらウェブ、携帯電話、ビデオなどのデザインやプロモーションを手掛ける会社で音楽は事業紹介に書かれていません。クリエイティブなことは何でもやるみたいな会社(集団?)なようです。Silver Bullet At Motion Blue Yokohama もこのレーベルから発売されています。


 UK発で兄ダンと弟リチャードの Baker Brothers、Chris Pedleys(クリス・ペドリー)のトリオ編成としてスタートし、サブ・メンバーとして、サックスの Paul Young(ポール・ヤング)がサポート。2010年にダンは脱退し、新ギタリストにGeoff Lai(ジェフ・レイ)2011年にはリチャードも脱退。このアルバムは2011年録音で、翌年発売ということでブラザーズはもういないのですが、まあいいか、そんなもんか。公式ページ を見ていたら解散はしていないようですが、活動もしていないようです。
 さて、レビューです。 Intro はサウンド・チェックをしながらのジャム、そして Feeding Freddie に直ぐに入ります。このブラスのパターン、タイトなリズム隊の流れは大好きなパターンで、自分で作った打ち込み曲は、かなり影響されているのを感じます。Painting Pictures は、ボーカル入りの少しひねったリズム・パターンのファンクでよく考えられた名曲。Once I Had A Friend は、お馴染みのリフが聞こえたが?と思ったら、いきなりのドラムソロが始まり、ソウルっぽいノリの良いファンクが始まりまり、バンドとしてかなり完成されていることを感じる演奏になっています。跳ねるリズムがたまりません。Pieces Of The Puzzle ギターのリフが天才的にかっこよい曲です。中東系の音階を使っているのもアイデアの勝利。The Young Patter これも音飛びの激しい Pieces Of The Puzzle と同じようなパターンのアルペジオが曲にスリリングさを与えていて且つサウンドはジャムバンド的でカッコ良い。Decision Time は幻想的に短めに、メドレーのように Make Your Move でジェット・コースターのような音の洪水。そして Roll It で、少しクールダウン。 Stick Up で、少し上げてきます。シングルノートのギター・リフが天才的にかっこよい Maid Of Mars は、ジャム的なスリリングなインスト、サックスのソロがまた素晴らしい。Genki Strut は、レーベルの Genki Bros の文字をとっているのでしょうか。これも骨太系インスト・ファンク。Snap Back は、歌物ファンクですがロックっぽいテイストです。Patience もロックっぽいヤツですが、しんみりとするコード進行が好きな曲です。最後の Givson はお馴染みのナンバーのゴリゴリとしたヤツで大好きな曲。気分を上げてくれる曲です。
 今からいつもの行きつけ「おでんバー」に行こうと思います。基本的に未試聴のアルバムを持って行きますが、今日はこれも1枚しのばせていきます。でっかい音でガツンと聴きたい気分になってきました🎵

guitar lead vocals : Geoff Lai
bass vocals: Chris Pedleys
drums  backing vocals : Ted Carrasco
sax : Paul Young
trumpet keyboads : Scott Baylis

producer : Chris Pedley

1. Intro
2. Feeding Freddie
3. Painting Pictures
4. Once I Had A Friend
5. Pieces Of The Puzzle
6. The Young Patter
7. Decision Time
8. Make Your Move
9. Roll It
10. Stick Up
11. Maid Of Mars
12. Genki Strut
13. Snap Back
14. Patience
15. Givson

▶ Time To Testify PV

▶ Make Your Move

▶ Snap Back


  

2023年9月15日金曜日

Brigitte Fontaine / Kékéland

 

 女優、歌手、作詞家、詩人、小説家などの様々な顔を持ち、音楽は、ロック、フォーク、ジャズ、ワールドミュージックなど、多くの音楽のスタイルを融合させフランスのカリスマ的アーティスト Brigitte Fontaine。ディスク・ユニオンのジャズ・ボーカルの棚にこれがあったので、たまたま手に取って購入してみたのが、Areski Brigitte Fontaine / Le bonheur 1969 気になっていた一枚を友人が持っていたのを見て貸してもらったのが Brigitte Fontaine / Comme A La Radio 1975 と、このアルバム。Le bonheur はフォーキーな感じ、Comme A La Radio は、演劇でも見ているかのようなに目まぐるしく場面が変わる世界観が不思議でアバンギャルド。そして、これは、また違った一面が感じられる不思議なアルバムです。Virgin France から、2001年発売の進化系です。ロック、タンゴ、シャンソン、ダブ、アラブなど、敢えてジャンルを変えているのか混沌としたつくりにしているのがアバンギャルドな味を出しています。年代は新しいので、1,5曲目では ノイズ・パンクの Sonic Youth がバックで、ノイズギターとストリングスを合わせるなどアイデアも斬新で、売れるアルバムつくりに、Sonic Touth を迎えた訳ではないことがわかり、ここらへんも凄いと感心してしまいます。


 先に聴いてきた2枚目のアルバムは、なんとなく呪術的な感じのある狂気が感じられましたが、このアルバムは呪術系を感じさせるささやき系ボーカルではなく、力強いボーカルでポップな感じがしますので比較的聴きやすいように感じます。
 ということでレビューです。Demie Clocharde は、聴きやすいポップのように始まりますが途中からノイズ系のギターが入ってきます。でも、そんなにストレンジな感覚にはならず、心して聴き始めたのに意外と普通だねとなります。そして Bis Baby Boum Boum については、あれっパンクじゃないの?となり、こういう変化なのかと思いながら聴き進めると、Pipeau では出だしはクラッシュ風のタンゴです。なるほど。Y'A Des Zazous も出だしは歪んだギターがギリギリと鳴りながらポップな曲です。そしてボーカルの力強さと破裂音を強調したボーカルでニナ・ハーゲンっぽいかなと思わせます。しかし主題曲でもある Kékéland では、怪しい感じの曲調になり、ここら辺が、私の Brigitte Fontaine のイメージの曲です。異次元的な雰囲気に何故かホッとして意外とあっさりと終わることに気づきます。全体的に曲の長さは短めで聴きやすいことに気づきます。Je Fume は、ダブですね。普通の人でも違和感なく聴ける非常にポップな曲で何か物足りません。良い曲ですけどね。そして Je T'Aime Encore は、伝統的な歌曲風。狂気は感じられないのがこれも物足りませんが、ああこの人は演劇もやる方なんだなあと再認識。God'S Nightmare は、クラブ風の出だしにフォーク要素を入れたポップ・ロックです。ここらへんで場面がクルクル変わる演劇を見ているような不思議な感覚になり、Guadalquivir で、リュートの響きが中東のヤツになります。ドンドンネタが変わり、ここら辺でも、おそらく脳みそが揺らされています。Les Filles D'Aujourd'Hui でフレンチ・ソフト・ロックですか。Rififi はワールド系でサビが来たら、激しいロックになりそうな曲調で進んでいきますがサビが来ないで終了します。また頭がバグります。ここら辺は天才的ですね。そして Profond は演劇の中の歌曲のような感じとなり Nrv は、クラブ、ソウル、フリー・ジャズ、などをごった煮にした感じで締めくくります。ある意味最後の曲は一番カッコ良いかもしれません。と思っていたら終わらず映画音楽のストリングスが流れるようなエンディングになります。いやいやアルバムを通して聴くとバグります。割と中毒性があるかもしれません🎵

vocals : Brigitte Fontaine
piano : Anna Sigalevitch, Camille Bazbaz, Jean-Claude Vannier, Jean-Eflam Bavouzet, Jean-Philippe Rykiel, Jim O'Rourke, Pierre Comblat
bass : Bobby Jocky
guitar : Oswaldo G. Nieto
lute : Thierry Agne
drums : Patrick Baudin, Philippe Entressangle
horns : Akosh Szelevényi, Didier Malherbe
conductor : Areski "Bokass" Belkacem

written by : Ali Belkacem (13), Areski Belkacem (1 to 3, 5, 6, 9 to 12), Bobby Jocky (8), Brigitte Fontaine (1 to 3, 5 to 13), Georges Moustaki (7)

producer : Areski (1, 5 to 7, 9, 12, 13)

#1, 3 to 13 Recorded & mixed at Studio Gang (Paris).
#2 Recorded & mixed at Studio Ferber (Paris).

1. Demie Clocharde
2. Bis Baby Boum Boum
3. Pipeau
4. Y'A Des Zazous
5. Kekeland
6. Je Fume
7. Je T'Aime Encore
8. God'S Nightmare
9. Guadalquivir
10. Les Filles D'Aujourd'Hui
11. Rififi
12. Profond
13. Nrv



▶ Nrv


  

2023年9月10日日曜日

Tower Of Power / Back To Oakland


 昔からの愛聴盤で、車を運転するとき、元気をつけたいとき 等で、ずっと聴いてきたかなりのヘビロテのアルバムです。CDなんで擦り切れることはありません。
 1974年に発表された通算4枚目で、ボーカルに Lenny Williams が加入して本格的にブレイクした1973年の前作 Tower Of Power に続くアルバムです。ボーカルのみならず強力なブラス・セクションも最高のノリで、ドラムの David Garibaldi ベースの Rocco は素晴らしく強力で緻密で切れの良いリズムを生み出し、タイミングが絶妙なジャキジャキのカッティングギターが追い打ち、ブラス・アレンジは言わずもがなの名作。
 当時、様々なバンドがありましたが、T.O.P. (タワー・オブ・パワー)は別格にファンキーでギラギラしていたに違いありません。



 それでは擦り切れるほど聴いてきた擦り切れないアルバムを再度聴きながらレビューです。Oakland Stroke は、Emilio Castillo、David Garibaldi、Stephen Kupka の共作のファンク魂全開のアルバム導入曲でもありますが、〆にも使われている、T.O.P. を体現するナンバーで Oakland は、バンドが結成された地です。Don't Change Horses (in the Middle of a Stream は、Johnny "Guitar" Watson、Lenny Williamsの共作。シングル・カットされたミディアム・テンポのソウルフルなナンバーです。超高速なカチカチのナンバーも良いですけど、ここらへんのメローなナンバーも聴きどころです。Just When We Start Makin' It は、Emilio Castillo、Stephen Kupka、Lenny Williams の共作のメロウ・バラード。情緒たっぷりで、渋いホーンをバックに Lenny Williams のボーカルが歌い上げるこれも名作。ストリングスも入ったアレンジも素晴らしいCan't You See (You Doin' Me Wrong) Emilio Castillo、Stephen Kupka、Lenny Williams の共作は、メロウなサビが気持ち良いファンクで、緻密なリズムと広がる世界観の対比も素晴らしい。Squib Cakes は、ボーカル無しのインスト・ファンクで、この曲をコピーしてジャムった、なりきりプレイヤーも多いであろう曲。このファンク感が、T.O.P. を体現するものかと思います。Time Will Tell は Emilio Castillo、Stephen Kupka の共作。これもシングル・カットされた楽曲で売れ線意識したソウル・バラードで、Lenny Williams のボーカルが素晴らしい。Man from the Past は、Emilio Castillo、Stephen Kupka、Lenny Williams の共作。昔懐かしい感じのソウル・ナンバー。目立った個性は無いように感じますが、このような曲ほどバンドの底力、アレンジ力が発揮されると感じます。Love's Been Gone So Long は、ギターの Bruce Conte 作のメロウ・ミディアム。失恋の歌ですかな。そよ風に吹かれながら物思いにふける印象で激しいとこはなしですが素敵。I Got the Chop は、Emilio Castillo、Stephen Kupka の共作。アメリカンで開放的でファンキーで、何しろ明るく楽しい。Below Us, All the City Lights も、Emilio Castillo、Stephen Kupka。こんな曲を連発でかけるなんて凄いですね。バラードです。そして最後は、また Oakland Stroke に戻って〆です。オープニングより13秒長い、1分5秒🎵

lead vocals : Lenny Williams
organ, pedalboard, piano,  clavinet, backing vocals  : Chester Thompson 
guitar, backing vocals : Bruce Conte
bass : Francis Rocco Prestia
drums : David Garibaldi
congas : Brent Byars
keyboad, piano, clavinet, sax, flute : Lenny Pickett
tenor sax, backing vocals : Emilio Castillo
trumpet, flugelhorn, bells, backing vocals : Greg Adams
trumpet, flugelhorn, trombone, bass trombone, backing vocals : Mic Gillette
baritone sax, english horn, backing vocals : Stephen Kupka

1. Oakland Stroke
2. Don't Change Horses (In The Middle Of A Stream)
3. Just When We Start Makin' It
4. Can't You See (You Doin' Me Wrong)
5. Squib Cakes
6. Time Will Tell
7. Man From The Past
8. Love's Been Gone So Long
9. I Got The Chop
10. Below Us, All The City Lights
11. Oakland Stroke

▶ Oakland Stroke

▶ Squib Cakes

▶ Can't You See


  

2023年9月9日土曜日

The J.J. Johnson Quintet / Dial J.J. 5

 

 トロンボーンの第一人者の J.J.ジョンソンが、リズム隊にピアノ Tommy Flanagan、ドラムに Elvin Jones、ベースは Wilbur Little を配置、テナーに Bobby Jaspar を加えたカルテットで、小気味よいスイングしながら絶妙のセッションを聴けるジャズ史に誇る一枚です。強力なリズムセクション、ブラスのフロントラインの柔軟性が聴きどころですね。録音は1957年ですから、Tommy Flanagan はソニー・ロリンズの Saxophone Colossus に参加した翌年に Overseas を発売した頃でやっと頭角を現してきた頃で Elvin Jones も同様。やはり凄いメンツは集まるものです。
 さていつも最初に試聴させていただく音楽好きの集まる「おでんバー」のマスターも J.J.ジョンソン 好き。レコードはどこかに仕舞ってあるようで聴き比べはできませんでしたが、このアルバムは随分長い間聴いていなかったらしく、思っていたイメージより随分と良かったようで、持参した本人もホッとしました。


 トロンボーンと言う楽器は、トランペットやサックスのようにバルブやキーを操作することで音階を変化させるのではなく、スライドを伸縮させることによってそれを行うので、中間音が容易に出せる特徴がありスライドトーンといった表現が可能ですが、素早いフレーズを吹きにくい、音程が狂いやすい、音と音の間の音程の切り替えが曖昧になりやすい楽器です。ビバップは素早い音の切り替えや幅広い音階を多用したアドリブ・プレイが必要であったためトロンボーンの特性はジャズの主流とはなりにくい状況になりました。しかし J・J・ジョンソンは超絶的技巧により、この楽器の欠点をを感じさせない演奏で多くのトロンボーン・ジャズ・プレイヤーに多大な影響を与えています。
 それではレビューです。オープニングは Tea Pot でJJのアドリブから開始、トミフラのピアノも絶好調でスリリングな演奏は素晴らしい。何かお洒落で格好良く気品があります。Barbados はカリプソ調の出だしのフォー・ビート。リズム隊が複雑なリズムを出しながらの演奏は粋な演奏の印象です。In A Little Provincial Town は、Bobby Jaspar の作曲で、本人のフルートが、かなり効いていてお洒落で格好よく清涼感もあり格調高い演奏です。Cette Chose も Bobby Jaspar の作曲で軽快なアンサンブルで曲の途中のキメもカッコ良いですが3分18秒は短すぎてもったいない。Blue Haze は、マイルスオリジナルのスローブルーでもったいを付けた始まり方が気合を見せている感じがします。4分7秒のところでピアノのソロに合わせて気持ちよく歌っているのはトミフラ?でしょうか。Love Is Here To Stay は、ガーシュイン作曲のスタンダード、Bobby Jaspar はお休みのカルテットで親分のJJをフューチャー。So Sorry Please は、中華っぽいイントロのフレーズの曲で、J.J. Johnson
Bobby Jaspar の二人ともお休みのトリオで花形は Tommy Flanagan です。中間でこの変化のある仕掛けはアルバムの作り方としては好印象。これってて Overseas トリオですね。It Could Happen To You では、Bobby Jaspar のフルートメインで J.J. Johnson はお休みです。フルートがホント気持ち良い。Bird Song は、Elvin Jones の兄、トランペットの Thad Jones の曲ですね。更に Hank Jones もお兄さんでピアニストでしたっけ。Bobby Jaspar と J.J. Johnson のユニゾンが気持ち良いです。トミフラのピアノ・ソロもキラリンとしてます。ラストの Old Devil Moon は、ラテン・リズムの作品で、Elvin Jones のシンバル・ワークが効果ありで、カリプソ風味のトミフラがまたカッコ良い。
 電話機の中でJJが笑っている写真のジャケット、曲名と関係のないアルバムタイトルも良いですし、演奏やアルバム構成だったり非常に考えて作りこまれた聴きどころ見どころ有りの良作でした🎵 

trombone : J.J. Johnson
piano : Tommy Flanagan
bass : Wilbur Little
drums : Elvin Jones
tenor sax, flute : Bobby Jaspar

recorded at Columbia 30th Street Studios, NYC on January 29, 1957 (tracks 5, 6, 8 & 9), January 31, 1957 (tracks 2-4) and May 14, 1957 (tracks 1, 7 & 10)

1. Tea Pot
2. Barbados
3. In A Little Provincial Town
4. Cette Chose
5. Blue Haze
6. Love Is Here To Stay
7. So Sorry Please
8. It Could Happen To You
9. Bird Song
10. Old Devil Moon

▶ Tea Pot




  

2023年9月8日金曜日

Bill Evans / Waltz For Debby_The Ivory Hunters


 久しぶりに聴いて思いだしました。これは、1961年録音の Waltz For Debby と 1959年録音の The Ivory Hunters を合わせた2枚組です。単体CDでは Waltz For Debby は altered take が入っている盤が出ているのと、The Ivory Hunters では、オリジナルに加えて Lee Konitz のバンドの2曲、Don Elliott のニューポート・ジャズ・フェスの2曲がボーナス・トラックとして追加されている盤があるようなので、単体で購入するのも「有り」かと思います。
 Waitz For Debby のオリジナルは1961年の Village Vanguard でのライブを収録したアルバムで、演奏の合間に、人の声、グラスの音が聞こえる臨場感があります。このライブから11日後の7月6日に、ベースの Scott La Faro(スコット・ラファロ)が交通事故で他界しています。リバーサイドのライブ録音は、スコット・ラファロの生涯で最後の公式な録音となった。リバーサイド・レコードは、この日の演奏のうち、スコットのベース・プレイが目立っているものを Sunday at the Village Vanguard の追悼盤として先行発売し、残りのテイクを本作に収録したとされていますので、これも併せて聴いておきたいところです。The Ivory Hunters のオリジナルは1959年で、同じピアニストの Bob Brookmeyer(ボブ・ブルックマイヤー) との共演です。ブルックマイヤーは、トロンボーンの名手でもあるようですが、このアルバムではピアノを全曲弾いています。

 

 1枚目 Waltz For Debby は、My Foolish Heart からの幕開け。1949年にVictor Youngが作曲し同名の恋愛映画で使われた今や有名なジャズ・スタンダード。美しく郷愁を誘うナンバーで、このトリオでしっとりとやられると聞き入ってしまいます。そして Waltz For Debby となります。1956年に作曲して初リーダーアルバム New Jazz Conceptions にソロ収録された曲で、当時まだ2歳で幼かったビルの姪デビイに捧げられたもので、可愛らしいメロディが印象的な曲です。曲自体はこのアルバムから有名になったようです。Detour Ahead 本来の意味は「この先迂回路」で、曲としては恋の道はまっすぐ進めないというような意味でしょうか。これもしんみりとしたバラードです。そして My Romance これも、有名ですね。ミドルテンポで全体的に華麗な曲の選曲です。Some Other Time は、またゆっくりとしたピアノの旋律を聴かせるバラードで、この世界が好きな人はうっとりとするのでしょう。私はうっとりとはしませんが、隙間ない華麗なピアノの印象があるビル・エバンスが、ゆったりとした間を持って演奏するこのアルバムは、やはり名盤なのかと思います。最後は Milestones で、ちゃんとジャズしてくれます。Scott La Faro のベースが深い闇にいるかのような低音と音のばらけ方も素敵です。
 そして2枚目は、ダブル・ピアノの The Ivory Hunters で曲は Honeysuckle Rose から始まります。ピアノが重なるようにコロコロした感じで始まり中々印象的な出だしです。いつものエバンスとは少し違うようで Bob Brookmeyer の味の方が強く出ているのでしょう。きっちりと右左の音が聴き分けられるオーディオで聴くと更に楽しそうです。次いで As Time Goes By です。イントロはメロディーはエバンスで伴奏はブルックマイヤーでしょうか。静かに進行しながらお互いのことをフォローしながら絡んでいくピアノも良いものです。1曲目よりバンド感があります。The Way You Look Tonight は、きっちりとスイングします。たまに割れ気味になるピアノの音の録音レベルが少し気になりますがリズム楽器でもあるピアノって感じで楽しい演奏です。It Could Happen To You 良い曲ですね。イントロから Pacy Heath のベースが頑張ってて、どんな展開になるのかと思ったらいつものフレーズでホッとする展開です。The Man I Love は少し重い感じで始まり、ピアノで何かを語りかけられているかのようなイントロ、そして舞台の場面が変わるかのようにクルクルと展開される曲がトリッキーで面白い。最後は I Got Rhythm で締めです。好きなようにセッションしている感じが良いですね。
 1枚目は正座して心して聴く感じで、2枚目は酒でも飲みながら楽しく聴く感じでしょうか。この2枚がカップリングされた意図はよくわかりませんが対比としては面白いかったですね🎵

【Disc1 / Waitz For Debby】
piano : Bill Evans
bass : Scott La Faro
drum : Paul Motian

1. My Foolish Heart
2. Waltz For Debby
3. Detour Ahead
4. My Romance
5. Some Other Time
6. Milestones

【Disc2 / The Ivory Hunters】
piano : Bill Evans
piano : Bob Brookmeyer
bass : Pacy Heath
drum : Connie Kay

1. Honeysuckle Rose
2. As Time Goes By
3. The Way You Look Tonight
4. It Could Happen To You
5. The Man I Love
6. I Got Rhythm

▶ Waltz For Debby

▶ My Romance

▶ As Time Goes By


  

2023年9月3日日曜日

The Impressions / It's All Right



 1958年に結成された Curtis Lee Mayfield の在籍していたソウル・ボーカル・グループで、前身はThe Roosters と言うグループで、シカゴに移ってから、Jerry Butler と Curtis  Mayfield で、Jerry Butler & The Impressions になり、Jerry Butler が脱退後に、The Impressions となりました。Curtis  Mayfield も脱退しましたが、メンバーを変えながら2018年まで活動していています。また、このバンドは1960年代のヒット曲はアフリカ系アメリカ人公民権運動のシンボルともなり、1998年の「ピープル・ゲット・レディ」がグラミーの殿堂入りとなっています。
 ボーカル・グループと言えば、ソウル界では The Wispers 1963-現役、日本ではハイファイセット1974-1994、ジャズ界では、マンハッタン・トランスファー1969-現役(1971年にいったん解散)、New York Voices 1986-現役、と大御所にまでなれば、インプレッション以外も、ボーカル・グループはジャズも含めて息の長いバンドが多いような気がします。肉声を楽器として使用するため不機嫌な声で歌っていたら仕事になりませから、楽器メインのバンドよりも、メンバーのコミュニケーションが円滑に回りやすいのでしょうか中々興味深い傾向ですね。


 このアルバムはライナーノーツも無く紙が一枚だけ入っている廉価版です。ググって見ても公式で発売されているようでは無いので、後発で発売したベスト盤のようなもののようです。序盤戦 Amen~Gypsy Woman までは、1961~1964年の全盛期のシングルを収録し、その後は編集者の趣味で選曲しているようです。
 シングル発売は、Amen 1964、It's All Right 1963、Keep On Pushing 1964、Gypsy Woman 1961 となっており、ここらへんはファンや年配の方によってはお馴染みの曲ですね。私はリアルタイムでは聞いておりませんが、今は亡き母の子守歌の一つがなんと、Amen、It's All Right だったんで、このメロディは頭の中に深く刻まれており、すごく懐かしく聴けます🎵

tenor vocals, guitar : Curtis Mayfield
tenor vocals : Fred Cash
baritone and bass vocals : Sam Gooden
tenor vocals : Arthur Brooks
tenor vocals : Richard Brooks

1. Amen
2. It's All Right
3. Keep On Pushing
4. Gypsy Woman
5. A Woman Who Loves Me 
6. See The Real Me
7. Talking About My Baby
8. I love You
9. Woman's Got Soul
10. You Always Hurt Me


Amen



  

2023年9月2日土曜日

Joe Pass / Virtuoso #2


 ソロのジャズ・ギターの魅力を世界に伝えてきた最も有名なアルバムです。私はギター弾きなので特にでありシリーズとして発売されています。1作目の Virtuoso は1973年録音で、Night and Day 、Stella by Starlight、Here's That Rainy Day、My Old Flame、How High the Moon、 Cherokee、Sweet Lorraine、Have You Met Miss Jones?、'Round Midnight、All the Things You Are、Blues for Alican、The Song Is You などの超スタンダードで、ギター一本での演奏に感動して、他にもあるなら揃えなきゃと3年後の1976年録音の第2作の購入です。ちなみにこのシリーズ Virtuoso #3 は、1977年、Virtuoso #3 は1983年となっています。第1集は歌物のスタンダードのアンプラグド、第2集はミュージシャンが作ったオリジナル曲をアンプを通したギターで、第3集は自身のオリジナル、第4集は1集時の録音から選に漏れたもの、が作品のテーマであるらしいので続編も揃えたいものです。


 フルアコをプラグインして、リズムは重視せずスイング感はほぼ無い淡々とした演奏で、速弾きや派手なテクニックを見せつける訳では無いのですが、こんなに縦横無尽にギターを弾けたら楽しいと私のようなアマチュア・ギタリストにとっては憧れの演奏。
  さて収録曲のレビューです。1曲目は Giant Steps お馴染みコルトレーンの超スタンダード、ここではゆっくりとした演奏でコードソロ、シングルノートを混ぜながらベースラインを添える、ギター1本だとこう料理すれば良いと言うお手本の演奏です。 Five Hundred Miles High はチック・コリアのセカンド Light as a Feather に収録の人気曲。ジョーパスの解釈によるインプロビゼーションが展開されます。Grooveyard は、実質的に10年に満たないプロの音楽歴で31歳で亡くなってしまった知る人ぞ知るピアニスト Carl Perkins 作曲のウェスの演奏で有名な曲です。メロディラインが親しみやすいジャズ・ブルースでこんな風に弾けたら楽しいお手本の好演。Misty エロール・ガーナーの超有名スタンダードですね。原曲の良さを保ちながら装飾をドンドン追加する即興が楽しい。Joy Spring は、Clifford Brown がオリジナル。この曲も原曲よりも遅いテンポでの演奏でジョーパス流に味付けしています。Blues For O.P. は、ジョーパスのオリジナルで強力なベースラインと流れるようなメロディーラインで。O.P. は、オスカーピーターソンのことだそうです。熱めな演奏になっています。On Green Dolphin Street も王道スタンダードです。Bronislaw Kaper による1947年の映画の主題歌でこの作品の中では一番スインギーな演奏で、勢いとスピード感があります。Windows これもチック・コリアの楽曲でオリジナルは軽快なワルツですが、ここでは独自のおそーいテンポでの解釈。Blues For Basie カウントベイシーに捧げるパスの作曲。これもギターブルースのお手本ですね。Feelings Morris Albert の1975年ヒット曲。日本でもハイファイセットのカバーがヒットした馴染みの曲です。ジャズ仕様というよりカラオケバックのような演奏に感じます。If これもポップスからの楽曲で、David Gates 作曲のソフトロックバンド Bread のヒット曲らしい。哀愁のあるメロディーで何となく覚えています。Limehouse Blues で締めになります。最後はスピード感のある曲を」持ってきています。畳みかけるようにひたすらピッキングですね。
 素晴らしいの一言に尽きるギターアルバムです🎵

guitar : Joe Pass

producer : Norman Granz

recorded September 14 and October 26, 1976. RCA Studios, Los Angeles.

1. Giant Steps
2. Five Hundred Miles High
3. Grooveyard
4. Misty
5. Joy Spring
6. Blues For O.P.
7. On Green Dolphin Street
8. Windows
9. Blues For Basie
10. Feelings
11. If
12. Limehouse Blues

▶ Giant Steps

▶ Misty

▶ Groove Yard


  

2023年9月1日金曜日

Kenny Garrett / Songbook


 たまにしか聴かないけど毎回思います。これは良い盤だなと。昔のバップが現代に移行するとこうなるのかとまさにそう感じる音で、複雑さやとっつきにくさは無い。おそらく往年のヤジオ・ジャズ・ファンにも親しみやすいイージーなジャズではないハードでディープな空気が充満。ジャズを知らない人にジャズってカッコ良い音楽だなと思わせたかったら、特効薬にできそうなアルバムです。1997年のニューヨーク録音のワーナー第4弾、Kenny Garrett の全曲オリジナルの楽曲でメンバーは Nat Reeves(b), Jeff Watts(ds) と当時の売れっ子、さらにピアノの Kenny Kirkland の重量感のあるピアノがまた素晴らしい。


 リーダー初録音は1984年 Introducing Kenny Garrett、1986年に Art Blakey & The Jazz Messengers、Miles Davis に参加、私の手持ちアルバムでは、Marcus Miller / TalesThe Sun Don't LieLive & More に参加しています。このアルバムは、かなりお気に入りなのですが、他にリーダーアルバムは持っていないので調べていると、前作の  Pursuance : The Music of John Coltrane なんかも、良いらしいので、こちらもそのうち仕入れたいと思います。
  さてレビューですが、Two Down & One Across オープニングは、メンバー全員でルバートで始まりまるのがカッコ良すぎで、アップテンポでスリリングな展開で、アウトなサックスソロも、かなりイイ感じ。November 15 は、ミドルテンポの都会的な4ビート。せつない、テーマの響きがとても良い曲です。Wooden Steps は、ラテンのマイナーブルースですが混沌としたバンドの爆発力がたまらない。吹きまくるギャレットと、切れまくるピアノの Kenny Kirkland が最高に良い。推しです。Sing a Song of Song は一転して穏やかな曲になりますが、これがまた名曲ですね。素朴なコード進行で徐々に盛り上げていくのですが、しんみりとしたテーマを聴く人の心に植え付けながら、最後は全力、力いっぱい疾走していきます。Brother Hubbard は、ジャズ路線から少しフュージョンに寄せているのですが、アーバンな感じで、せつない響きがたまらんです。Hubbard は Freddie Hubbard だと思われます。彼との思い出はせつないものなのか。Ms.Baja は、ボサノバ。色々とあの手この手を駆使するんだなあと感心します。選曲、曲順も完璧な流れです。そして House That Nat Built で、後ろ乗りの重たいビートでたっぷりと音をためながら盛り上げてきます。ベースのNat が建てた家? She Waits for the New Sun は、美しいバラード。アルトはこういった曲で抜群の表現力が発揮されるんだなあと感心します。サンボーンも好きだけど、こういったサラっとした表現も良いもんです。Before It's Time to Say Goodbye で、2曲続けてバラードです。これはピアノの Kenny Kirkland の独壇場です。せつないピアノにギャレットが色を添えるセンスの良さを感じます。Sounds of the Flying Pygmies は、コンサートの最後のような感じで締めの軽快な4ビートです。
 アルバムの構成も完璧に感じる素晴らしいアルバムでした。何度聞いても良いですね。でもこの完璧さは、いつもの「おでんバー」の面々には軽いとか言われそうだな。今度持って行こう🎵

alto sax : Kenny Garrett
piano : Kenny Kirkland
bass : Nat Reeves
drums : Jeff "Tain" Watts

producer : Kenny Garrett
management, co-producer : Robin Burgess
recorded by (assistant) : John Reigart, Tom Schick

recorded at Sear Sound, New York City on January 7-8, 1997

1. 11Down & 1 Across
2. November 15
3. Wooden Steps
4. Sing A Song Of Song
5. Brother Hubbard
6. Ms. Baja
7. The House That Nat Built
8. She Waits For The New Sun
9. Before It's Time To Say Goodbye
10. Sound Of The Flying Pygmies

▶ Wooden Steps

▶ November 15

▶ Sing A Song Of Song