絶賛の Soul Station は1960年の録音で、ピアノ Wynton Kelly、ベース Paul Chambers、ドラム Art Blakey とお馴染みのメンツは最強の布陣です。 Wynton Kelly、 Paul Chambers とは、このアルバムを皮切りに1961年までに4作を録音しています。この年の終わりにフレディ・ハバードを加えたRoll Call、翌年1961年にはドラムはフィリー・ジョー・ジョーンズに交代、グラント・グリーンを加えたWork Out、Another Work Out です。楽しみですが買い物リスト増えてしまって収拾がつかないですね。
しかしテナー奏者としてHank Mobley は、いまいち注目度は低いとされているようでマイルス・デイビス・クインテットの Someday My Prince Will Come に参加した時にコルトレーンと共演したときに知名度はあがったもののコルトレーンとの比較で「モブレーいまいち」の評価がついてしまったとのことで日本では全く売れず「幻の名盤」となってしまっていたとのことでもったいない。まあ競争ではないのですが相手が悪かった。
しかしながら最初に絶賛したようにこのアルバムでは Remember では暖かい音色と、落ち着いたフレーズのオープニングから始まり Dig Dis や Soul Station のような流れるようなブルージーなオリジナル、そしてアップ・テンポのナンバー This I Dig of You や Split Feelin's など、じっくりと聴きたい構成となっています。まろやかテナーも悪くない🎵
さて購入して最初に聴くのはいつもの「おでんバー」です。マスターに今日はなんか持ってきた?と聴かれ今日は土曜日なんで中古屋とかタワレコに行って大量です。と言いながら本日に聴きたい3枚を選びます。マスターにロバート・グラスパーは聴いたことあります?と尋ねるとマスターも先入観で聞いてみようと思ったことはないとのことなので、強制的に聴かせることにします。確かこの日はモロジャズは避けて The Headhunters と Esperanza Spalding を選択していたかと思います。
聴き始めると予想外にも普通にトリオのジャズが始まります。コンテンポラリー、ソウルジャズとの先入観があったので、かなり意外でした。そこでライナー・ノーツなどを見てみると本作はロバート・グラスパーのブルー・ノートからの第3作目となる2009年作品でアコースティックとエレクトリックを半分ずつを収録しグラスパーの2面性を表現しているとのこと。なるほど前半戦は静かに聴いていろとのことだなと、マスターにお酒のお代わりを頼みます。おそらくこの手の幾何学的な旋律が混じったピアノは好きではないだろうと思いつつモンクの Think Of One が始まった後に、少し反応していたようなので、マスターどうですか?と聴くと未だ好みかどうかは良くわかりませんとのことです。あまり好みではないがモンクの曲だけは聴いてから判断したいと私は受け止めました。私はどうかと言えば、どちらかと言えば好みの方ですがインパクトには欠けるので愛聴まで行くかと言えばそうでもない感じです。
このアルバムの発売は1993年で、再販が1995年と書いてありますのでそこそこは売れたんでしょう。こういうのは、もっと流行って欲しいもんで、知らないだけで日本の音楽シーンも素晴らしい進化をしています。三味線と英語ラップのLafura & Paul Jackson「Ice Breaker」なんかは日本じゃなくて世界を意識してるんだろうなとニヤリ🎵
肉声の感動的なコーラスの広がりが素晴らしいゴスペル。本アルバムはライブではなくスタジオ録音でシカゴの River North Studios とデトロイトの MI で録音されています。
グループの名前 Greater Emmanuel Mass Choir の名の通り、このゴスペル・グループは Greater Emmanuel Church は、ミシガン州 デトロイトのバプテスト教会で、ライナー・ノーツにはGreater Emmanuel Church Familyに感謝と書いてあります。私が最初に見た時は牧師と奥さんがコロナの話をしていましたが、久しぶりに見たらミサの配信をやっていました。奥さんの説教は迫力でした。
このアルバムに収録の曲は、ほぼキーボードの Michael Brooke という人の作曲で、ソリストのシンガーの方々も素晴らしいので検索したら Karen Clark Sheard はゴスペル部門でのグラミー賞受賞、James Moss もシンガーとして先生として活躍しておられる方々でした。
1961年の1月に、Art Blakey & The Jazz Messengers は日本へ初来日公演が行われた。モダン・ジャズのバンドが日本公演をするのはこれが最初で当時社会現象にもなった歴史的な出来事となり、このアルバムが記録として残されています。どのぐらいの社会現象かというと寿司屋の出前の兄ちゃんが自転車に乗りながら、Moanin’を口ずさむとか、5年後のビートルズよりも勢いがあったとの記憶がある人いるとか。今の若者たちはジャズを全く聴かない人達には Art Blakey ?誰だ?って感じですが、この当時20~40代の人達はいま60~80代となっている訳でこの世代の日本人は、ジャズなんてふだんまったく聴かない人でも、Art Blakey の名前を知っている人は多い訳です。実際私の行きつけの「おでんバー」では年配の先輩方は、浪曲・演歌・ジャズを混合しながら楽しんで聴いている方がいらっしゃいます。
このライブの舞台は大手町の「産経ホール」で、現在は産経新聞社の新社屋になっている。1月2日の新春のコンサートであり、日本で初の本格的モダン・ジャズ・コンサートであり大いに盛り上がっていたらしい。メンバーは前日の1月1日の夜10時10分の羽田着であったとのことだが、夜遅くの到着にも関わらずファンが詰めかけていたらしい。そして一夜明けてのライブではそのライブで日本人の度肝を抜き、日本人は彼らを非常に歓待したためブレイキーはいたく感動していたらしい。A Night In Tunisia のエンディングなんかはステージが終わるのが寂しいかのようなサービスの聞いた繰り返しの締めでしたしメンバーも満足のステージであったことは間違いないでしょう。
Donald Byard (ドナルド・バード) がデビュー当初に Transition に残したワンホーンの好盤で、1956年5月7日の録音。場所は Boston の高級住宅地の Beacon Hill にあったこのアルバムのエンジニアの Steve Fassett's の自宅のあったビルの中にあったスタジオです。スタジオ名はファセット・レコーディングなので氏の所有のスタジオなのでしょう。
古き良き時代を感じる品行方正なバードのトランペットが非常に好印象で、メンバーにピアノのRay Santisi (レイ・サンティシ)、ベースは Doug Watkins (ダグ・ワトキンス)、ドラムに Jim Zitano (ジム・ジターノ) のワンホーン・カルテット編成です。
Transition というレーベルも丁度1955年から始動しており、バードはこの創設間もないレーベルに Bird Jazz (後に Fist Flight としてCD化)Byrd's Eye View、そして本作をの3作を残しています。このレーベル自体は2年間で14作をリリースして無くなってしまうレーベルなので3作を残したのはバードだけでした。
その中でも特徴的に思えるのがこのアルバムで、ブルースやバップを避けてスタンダードを選曲し、技巧に走る演出は少ないのでかえって爽やかな印象を与えているんだと思います。特に印象的なのは1曲目の Little Rock Getaway で、ここら辺がモーダルな演奏が多いアルバム Fuego につながっているように思えます。Polka Dots And Moonbeams は美しいバラード曲で朗々とゆったりと吹かれるトランペットの表現力に、こういった音を詰め込まない演奏も魅力的だと改めて聴いていて思います。People Will Say We're In Loveは Ray Santisi のピアノがフューチャーされ、バードは吹かずにピアノの音は少しこもり気味の録音となっています。しかしそのオフ気味の録音バランスがラフで自然体の録音と聞こえてくるのがマジックのような録音。If I Love Again は、やっとアップ・テンポになってきて、少し雰囲気を変えてきてます。カラッとしたミュート・トランペットで軽快。What's New はベースの Doug Watkins が主役となるバラードです。リーダーはバードですが、この曲にもバードは参加せず。曲も良いですが発想が自由だなあ。こうきて最後のアップ・テンポのアレンジの Stella By Starlight で締めくくるのもアイデアの勝利です。
前作2019年の 12 Little Spells はヒーリング・アートと音楽の関係の探求をスタートさせたアルバムであり、今作もその方向性を追求した作品となっています。つまり私にはあまり縁が無いアートの世界を追求しているわけで私の音楽概念には全くない世界観が広がっています。あまり私の馴染みのない方向へと進化し続けるエスペランザなのですが、それでもこの人の音楽は何か奥深く興味が惹かれるものがありファンとしては、聴き続けるしかありませんね。