本作は1988年の刊行である
ただいま2018年なので
丁度30年を経て私がこの作品を読んだことになる
時代背景として
携帯電話がない時代なので
そこら辺が昔を感じるが
他はあまり現代と違和感を感じない
「組織と人間」は今も昔も本質的に
変わらないのだろう
2万人の社員を要する巨大企業の中
左遷辞令が下った宣伝副部長の広岡が
色々な人間の利己的な思惑、保身、讒言(ざんげん)
の足の引っ張り合いの渦に巻き込まれる
私には余りなじみがない
この手の題材は経済小説と呼ばれるらしい
私の世代からすれば
所謂、課長島耕作のような感じでしょうか
正直、ドラマを見ているか
漫画を読んでいるような
感覚で読めました
実はこの他に「懲戒解雇」を同時購入しています
楽しみです