2021年12月16日木曜日

Stevie Rayvaughan / Live Alive


 Stevie Rayvaughan (スティービー・レイボーン) 1986年にリリースされたライブアルバムです。1982年にデビット・ボウイのレッツダンスのギタリストに起用されてから一躍注目され、5枚のスタジオ録音でのアルバム、そしてこのLive Aliveを発表し、1990年35歳、ヘリ事故で急逝してしまいました。
 TV用に録られた音源ですが、このアルバム自体はSRV自身が「あのときは調子悪かった」と言っていた時のLIVEですが、スタジオ盤とは違うプレイの熱気とアドリブで、この図太い音でグイグイ引っ張るレイボーンのプレイはスカッとします。この時期ヤク中がひどかったらしくキレがない演奏だったという評判もあります(私には十分ですが)
 私が彼を知ったのは、亡くなった後です。ジャズをやり始めてしばらくロックから遠ざかっていたのですが、 FMでジミヘンバリのぶっ飛んだ彼のギタープレーを耳にしたら直ぐに購入してしまったものです。スローなブルース系の曲が多く、好みとしてはもう少しアップテンポのほうがなーとは思いますが、なんと言ってもすべての曲において彼のブルースギターは圧巻。すごすぎます。
 名だたるミュージシャンは、アル中、薬物中毒が多いものです。私は、アルコール飲み過ぎると、演奏はグチャグチャになるのでライブ前には、飲みすぎないようにメンバーにはよく注意されます。プロっていう人種はアルコール・薬物で活性化することもあるようなのが素人とは違うところなんでしょうか。
 いつものレパートリーの他、長ったらしいジミヘンの Voodoo Chile とかスティービーのSuperstition とかボーナス的に聴けるのも楽しいですねえ。

guitar, vocals : Stevie Ray Vaughan
bass  : Tommy Shannon
drums : Chris "Whipper" Layton
guitar, bass : Jimmie Vaughan (8,9,12,13)
keyboards : Reese Wynans

producer : Stevie Ray Vaughan & Double Trouble

1. Say What!
2. Ain' T Gone 'N' Give Up On Love
3. Pride And Joy
4. Mary Had A Little Lamb
5. Superstition
6. I'm Leaving You (Commit A Crime)
7. Cold Shot
8. Willie The Wimp / guitar, 6-String Bass – Jimmie Vaughan
9. Look At Little Sister
10. Texas Flood
11. Voodoo Chile (Slight Return)
12. Love Struck Baby
13. Change It






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2021年12月15日水曜日

Bryan Adams / Unplugged


 このMTVアンプラグドライブは、1997年9月26日の New York の the Hammerstein Ballroom (ハマーステイン・ボール・ルーム) で400人ぐらいの観客の前でおこなわれたもので、バンドメンバーに加えて Michael Kamen が指揮するジュリアード音楽院の16人のオーケストラがバックで演奏しています。
 クオリティの高いエンターテイナーなので満足度は高いです。勢いあるロックや、しっとりと泣かせる歌などを巧みに取り混ぜながら生のオケを入れることで、絶妙の抑揚をつけてライブにドラマ性を持たせています。元々の楽曲のギターリフの音は、エレクトリックでありながらアコギに近いシャープな音だなと思っていましたのでアンプラグドになってもそれほど違和感はありません。このアルバムはブライアンアダムスの他のヒットアルバムと比較すれば話題にも上らなかったし地味で余り売れなかった部類かなと思いますが相変わらずのパワーを感じる良い演奏ですね。これは名盤🎵

 

vocals, guitar, dobro, harmonica : Bryan Adams
piano, organ : Patrick Leonard
piano, organ, accordion : Tommy Mandel
guitar, mandolin, dobro, slide guitar, harmony vocals : Keith Scott 
bass, harmony vocals : Dave Taylor
drums, harmony vocals : Mickey Curry
percussion, harmony vocals : Danny Cummings
uilleann pipes, low ehistle : Davy Spillane

【Students Of The Juilliard School Of Music】
violin : Amy Kauffman, Ani Gregorian, Ara Gregorian, Cornelius Dufallo, James Tsao, Jennifer Newell, Lyris Hung
violin (soloist) : Angella Ahn
viola : Alejandra Mahave, Ed Malave, Tania Halko
cello  : Darrett Adkins, Maria Ahn, Nina Lee, Raphael Bell
double bass : Peter Donovan

recording of the MTV Unplugged session.
recorded completely live at "The Hammerstein Ballroom", NYC, 26 September, 1997.

1. Summer Of '69
2. Back To You
3. Cuts Like A Knife
4. I'm Ready
5. Fits Ya Good
6. When You Love Someone
7. 18 Til I Die
8. I Think About You
9. If Ya Wanna Be Bad - Ya Gotta Be Good / Let's Make A Night To Remember
10. The Only Thing That Looks Good On Me Is You
11. Little Love
12. Heaven
13. I'll Always Be Right There

▶ 
Summer Of '69




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2021年12月14日火曜日

Lenny Kravitz / Is There Any Love Your Heart


 ファンキーなプリンスといったイメージの Lenny Kravitz (レニー・クラビッツ) のこのアルバムの邦題は「愛ある日々を」・・今更レビュー書き直してて「愛はどこにあるのか」が幸せに意訳されているのが少し気になりますね。
 最近あまり見ないですが、ファンク・ロックの他、ストレートなロックで攻撃的な歌い方が結構好きでした。1964年5月26日ニュ-ヨ-ク生まれギター他なんでもやマルチなミューシャンです。前に経歴を見ていたら印象的だったので、WIKI から経歴を抜粋します。父親は東欧系ユダヤ人の血を引くNBCテレビのプロデューサー、母親はマイアミ出身バハマ系で、後に女優となるロキシー・ローカー (Roxie Roker)。1974年に母親の仕事の都合で一家はロサンゼルスに移住、その後ビバリーヒルズ高校 (Beverly Hills High School) に入学。と裕福な家庭でハングリー系では無いようです。体つきはマッチョ系ですね。


 といっても、私レニクラのファンという訳ではありません。これはレンタル屋の払い下げCDをお買い上げしたものですが、ファンクのイメージよりツェッペリンの方の色が濃く、全体的に楽曲のクオリティが予想していたよりも高かったことで満足の一枚です。

1. Is There Any Love In Your Heart
2. All I Ever Wanted 
3. More Than Anything In This World
4. Spinning Around Over You
5. Stop Draggin' Around (Live)
6. My Precious Love (Live)
7. Always On The Run (Live)
8. Believe (Live)




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2021年12月13日月曜日

平井堅 / Ken's Bar


 ほぼ洋楽で構成されている私の音源コレクションの中でも日本人のボーカル物はかなり珍しいかと思います。他では山下達郎とUAのシングルぐらいかと思います。きっかけはTVで、このアルバムを取り上げたドキュメント番組をみてなんと新譜で購入してしまいました。(平井堅 はこのほかにも「歌バカ」も購入していますが、それぐらいです)現在ではⅢまで発売されて 15th Anniversary Special なるものまで発売されているようですね。息の長い活動をされているようです。
 さてこの Ken's Bar は番号はついていませんが最初のアルバムで、元々は小さなライブハウスでのやるときのカバーを中心にお酒を飲みながら聞けるKen's Barなるライブだったとのことで、それをスタジオで再現したとのこと。大きな古時計のピアノは 矢野顕子、 The Rose では塩谷哲 が参加、見上げてごらん夜の星を では 坂本九 との疑似共演も気持ちが入っています。曲はアコースティックで収録したカバーソングを収録していて、Bette Midler の The Rose 、Norah Jones の Don’t Know Why、ダニーハザウェイの You’ve Got A Friend では、娘の Lalah Hathaway (レイラ・ハザウェイ) が参加しているのは今回聴き直して知りました。


 私の所有するギター譜にいくつか古時計のアレンジがあります。この当時流行った「古時計」ですが、それ以来でしょうか、ギタリストなどでこの曲をカバーしたりしている人は多く多いですがボーカリストではあまり聴かないような気がします。
 平井堅のこのファルセットは好きなんですが、聞き続けると飽きるかもしれないかなあ、ちょと聴くとすごく良い

1.Open
2.Even If 〜Instrumental〜 / piano : Peter Cincotti
3.The Rose / piano : Satoru Shionoya
4.One Day / piano : Masaru Suzuki
5.Lovin' You / acoustic Guitar : sigenji
6.What A Wonderful World / acoustic guitar : Juana Molina
7. You've Got A Friend  
 / vocals : Lalah Hathaway, acoustic guitar : Paul Jackson Jr.
8. Intermission / piano : Masaru Suzuki
9. 大きな古時計 /  piano : Akiko Yano
10. Faith / acoustic Guitar : Masato Ishinari
11. When You Wish Upon A Star  
 / acoustic Guitar : Masahiro Itami, piano : Makoto Kuriya, bass : Yasuhiko "Hachi" Sato, percussion : Masatoshi Kainuma
12. ABC 
 / acoustic guitar : Masato Ishinari, bass : Tomohiko Okanda, percussion : Hideaki Sakai, piano : Masaru Suzuki
13. Don't Know Why / bass : Tony Scherr
14. Close
15. 見上げてごらん夜の星を
 /  acoustic guitar : Masayoshi Furukawa, piano : Akimitsu Homma, bass : Chiharu Mikuzuki, flute : Tadasuke, harp : Tomoyuki Asakawa, percussion : Mataro Misawa, strings : Naoto Strings, synthesizer : Takahiro Iida, trombone : Satoshi Sano, vocals : Kyu Sakamoto






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2021年12月12日日曜日

Take6 / He is Chistmas


 順番にレビューでこのアルバムの紹介となるわけで、特に12月のクリスマス・シーズンだからというチョイスではありません。が本作は Take6の3作目でグラミー賞も受賞したアルバムで、とにかくメジャーなクリスマスソングを、これでもか!と収録。また Take6 のオリジナルの曲もあり、素晴らしいコーラスが堪能できます。
 肉声も楽器の一つであると実感できるのが Take6の魅力で、メンバー全員の優れた表現力によってその間のとりかたとリズムなどが生き生きと感じられます。1曲目に収録の Silent Night から、スローなブルース調のイントロ、ブレイクと、めまぐるしく変わる表情にただのクリスマスではないなと実感できます。Oh! He Is Christman はポップなんですがゴスペル的でもあり讃美歌のような響きも感じられます。The Impressions からの Amen も大好きな曲ですが、これはトラディショナルな感じのアレンジですが、クリスマスをテーマにアルバムに収録されるとまたぐっときます。大人な夜を過ごせそうなアルバムです。お酒はやっぱりワインが似合うかなあ。家にはありませんが・・


 そして、このアルバムを聴くと実はクリスチャンでありながら最近教会へ行っていないな・・とハッと思います。私は四谷の上智大学の横の教会、イグナチオ教会に幼少から学生時代まで通っていました。当然、聖歌・讃美歌を歌う機会は多くて自分たちで歌って作るコーラスのハーモニーの楽しさも教会で覚えました。人の声って重ねていくと、ハーモニーが化学反応みたいになるところが面白いなあと。
 たまに行けば皆さん笑顔で迎えてくれます。でも外人の神父や修道士には「何やってるよ~、教会こないで、信者は教会に来て教会をささえないとダメだよ~」そうなんだよねえ。

【vocals】
Alvin Chea
Cedric Dent
Claude V. McKnight III
David Thomas 
Joey Kibble, Mark 

1. Silent Night
2. Oh! He Is Christman
3. Hark! The Herald Angels Sing
4. Away in a Manger
5. Amen
6. Little Drummer Boy
7. 'twas da Nite
8. Sweet Little Jesus Boy
9. God Rest Ye Merry Gentlemen
10. O Come All Ye Faithful 


▶ Amen



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2021年12月11日土曜日

Ronny Jordan / The Antidote

 

 1992年の Ronny Jordan のデビュー作で、当時ラップなどには全く興味がなかったのに愛聴になってしまった一枚。1985年ごろから Acid Jazz が英国の音楽シーンに現れて Jazz と打ち込みのクラブ系のリズムが融合してきたムーブメント。今聴いても素晴らしいセンスだと思います。
 Acid Jazz と言えば、踊れるジャズとして Lou Donaldson 「Alligator Boogaloo」、Donald Byrdの「Black Byrd」などがあります。ここら辺はファンクとジャズの融合でした。


 その後踊れるジャズ Acid Jazz として出てくるのは、ジャズとソウルやヒップホップを融合させた The Brand New Heavies、Incognito などなど
 そんな音楽の影響もあってか、Benson系のJazzyなギター・ジャズ演奏が繰り広げられる構図よりジャズよりではありながら、ヒップ・ホップなどを自然にとり入れてしまった。オルガン、ベースによるイントロに、ストリート系のグルーヴにRapが加わった Get To Grips。Jazzyでオルガンとのユニゾンでセンス抜群の Blues Grinder。そして何よりもテンポ早めでGroovy、スピード感のあるピアノソロでマイルスがこうアレンジされてしまうのかと思わずニヤッとしてしまう So What。これにはノック・アウトされてしまった人が多数いるはずで、私もインパクト大で昔からの愛聴盤となっています。

guitar : Ronny Jordan
organ : Hugo Delmirani、Adrian York
double Bass : Arnie Somejee
piano : Joe Bashorun
flute : Philip Bent
vocals : Isabel Roberts
rap : IG (Dodge City Productions) (1, 4)

1. Get To Grips
2. Blues Grinder
3. After Hours (The Antidote)
4. See The New
5. So What
6. Show Me (Your Love)
7. Nite Spice
8. Summer Smile





▶ So What


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2021年12月10日金曜日

Tommy Flanagan / Confirmation

 

 気合や思いを込めて作ったわけではないんだろうなってのは一聴してわかるんですが手を抜いているわけではなく非常に丁寧な仕事はされている不思議な感じがするアルバムです。
 かしこまって聴くのではなく、日曜の朝とかにポケッとしながら珈琲飲みながら、本でも読みながら聴くのにちょうど良い感じでテンポ、タイミングの良さ、フレーズの端々にセンスが溢れていて、これは長く愛聴盤になりそうです。


 何故このようなアルバムに仕上がってしまったのかというと、同レーベルからフラナガンのリーダー作として出た 収録曲中4曲が「Eclypso」(1977年2月4日録音)と同じセッションからで、あとの2曲は「Ballads and Blue」(78年11月15日録音)と同じセッションからなので、各録音がアルバムに使われなかったテイクだからのようです。二つのセッションから寄せ集めた結果にはなっていますが、演奏については全く問題なく聴けます。ちなみに、このアルバムは1982年の発売です。
 ほんとにさりげない録音なのですが、録音の音質も実にクリアで素晴らしい。ベースとピアノの繊細さが伝わってくるのはもちろん、ドラムの繊細なブラッシングもきちっと聞き取れます。

piano : Tommy Flanagan
bass : George Mraz
drums : Elvin Jones

producer : Horst Weber, Matthias Winckelmann
recorded on Nov. 15, 1978 (3 and 4) and Feb. 4, 1977 in New York City.

1. Maybe September
2. Confirmation
3. How High The Moon
4. It Never Entered My Mind
5. Cup Bearers
6. 50 - 21





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2021年12月9日木曜日

Doug Carn / Infant Eyes

 

 西海岸の名門スピリチュアル・ジャズレーベル Black Jazz から発売の キーボード奏者のDoug Carn 、ボーカルの Jean Carn で夫妻によって録音されたものです。レーベルは西海岸の名門スピリチュアル・ジャズレーベル Black Jazz で1969年にカリフォルニア(オークランド)で設立されていて、スピリチュアル・ジャズという新ジャンルで勝負をかけていた変わり種のレーベルです。正統派ジャズファンからは、ほぼ無視されていたので安価でDJが手に入れたことによりサンプリング・ソースを探すヒップホップDJたち、レア・グルーブ好きの間での人気が高まっていったようです。何よりも暗く、重く思想性を感じるアルバムづくりで、また新しい世界の発見で気に入りましたが、それほどいっぱいは要らない感じです。


 Doug Carn はこのレーベルに最も多くの作品を残した鍵盤奏者で、本作を含めて4枚のアルバムを残しています。このレーベル以外では Savoy でトリオ作 Doug Carn Torio の1枚のみでアルバム制作も活動も1969年~1974年までの短い期間でした。暗めの独特のピアノが印象的、奥様の Jean Carn もジャズボーカルではありますが、讃美歌っぽいクセのある歌い方が気になる人であります。奥様の方はソウル界でその後も活躍されているとのことです。ちなみにEWFデビュー作、2作目 には役割は不明だが名前はクレジットされていて何らかの形で参加されているとのこともライナーノーツには書いてありました。Jean Carnのスキャットから始まる Little B's Poem、McCoy Tynerの Passion Dance、Jon Coltraneの Acknowlegement 辺りがお勧めのところ。

piano, electric piano, organ : Doug Carn
vocals : Jean Carn
bass : Henry Franklin
drums : Michael Carvin
flugelhorn, trumpet : Bob Frazier
flute, tenor sax : George Harper
trombone, valve Trombone : Al Hall Jr.

1. Welcome (written by John Coltrane)
2. Little B's Poem (written by Bobby Hutcherson)
3. Moon Child (written by Doug Carn)
4. Infant Eyes (written by Wayne Shorter)
5. Passion Dance (written by McCoy Tyner)
6. Acknowledgement (written by John Coltrane)
7. Peace (written by Horace Silver)




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