2021年1月14日木曜日

哀しくなるな ジャコ・パストリアスの肖像

 

ジャコ・パストリアスの肖像 ビル・ミルコウスキー著 湯浅恵子訳

私もジャコ・ファンではあるので
そこそこ知っていたつもりだったが、今更ながらこの著作を読んでみた

ジャコの35年の短い歴史について書かれた本で
彼の音楽的な才能と成功
波乱に満ちたドラッグによる終焉までが細かく書かれている

ちょうど、ビレリ・ラグレーンとの共演アルバムを聞きながら
以前書いたレビューを再校していたら、
どうも私が知っているジャコのドラッグによる破綻の時期と
この録音の時期が同時期であるため、府に落ちなかった

同時にこの本を読んでいるのだが未だ全部は読んでいなくて
ようやく半分を超えたところで
ちょうど、そこのところで最後の復活チャンスの入退院
ビレリ・ラグレーンとの共演の記述の箇所でした

なるほど、この時期にも関わらず
何故ビレリ・ラグレーンとの録音を残せたのかは理解できた

しかし読み終えていないのに、
哀しい結末にドンドン向かうジャコの状態に
アルバムを聞きながら、無性に悲しい気持ちになってきました

読み終えてから、また再度その生涯を思いながら
、彼の作品を聴き直そうと思っています

2021年1月13日水曜日

本日のCD The Oscar Peterson Trio ♪ Night Train


ジャズ・アルバムの域も超えた万人に愛される完成度と
ポピュラティーのある最高傑作

ピーターソンは安定したピアノ・プレイで派手さはないのだがこれぞジャズ!
といったカッコよさが詰め込まれている
一番短い演奏時間の曲は「Honey Dripper」2:24
他3~5分程度にまとめられた丁度良さに聴きやすさもあり
1曲聴いたら次の曲は?と興味がわいてくるような
アルバムとしての楽曲構成もよく計算されているのではないでしょうか
そこらへんはピーターソンも凄いが、
さすがのプロデューサー「Norman Granz」

人気のスタンダードが心を安定させてくれて
わかりやすい!リラックス
ロングセラーになるのも納得の内容です

特にアルバムの最後「Hymn To Freedom」(自由への賛歌)
は讃美歌のような曲で心を打つメロディー

この曲は、自由民権運動のリーダーのマーティン・ルーサー・キング牧師に
捧げた曲だそうで68年にオスカーピータソンはキング牧師の死を嘆き
死後この曲の演奏を封82年の日本ツアーまで封印とのこと

ジャケットの電車の写真が力強く印象的

piano : Oscar Peterson
bass : Ray Brown
drums : Ed Thigpen

1. Night Train
2. C Jam Blues
3. Georgia On My Mind
4. Bags' Groove
5. Moten Swing
6. Easy Does It
7. Honey Dripper
8. Things Ain't What They Used To Be
9. I Got It Bad And That Ain't Good
10. Band Call
11. Hymn To Freedom

Night Train

Moten Swing

Hymn to Freedom


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2021年1月12日火曜日

本日のCD Zapp ♪ New Zapp IV U


ロジャー・トラウトマンがリーダー
メンバーは皆トラウトマン兄弟のファンクバンド
本アルバムは1985年にリリースの4枚目

当時日本ではボディコンが流行り、
音楽はWe Are The Worldのチャリティソングが流行り、
マドンナのマテリアル・ガール
アーハのテイク・オン・ミーがヒット

このアルバムも音的にはナルホドそれ系かという
シンセとボコーダーがこれでもかと活躍で少々しつこい
商業的なディスコ向けの音楽制作といった匂いがする時代を感じる一枚です
ファンクに凝った時にコレクションとして購入

lead vocals : Greg Jackson , Roger Troutman, Zapp Troutman
keyboards : Bernie Worrell, Billy Beck, Dale DeGroat, Greg Jackson , Roger Troutman, Zapp Troutman
lead guitar : Rhythm Guitar – Aaron Blackmon, Roger Troutman
bass  : Aaron Blackmon, Roger Troutman, Zapp Troutman
drums : Damian Black, Lester Troutman
horns : Carl Cowen, Jerome Derrickson, Michael Warren, Robert Jones
percussion : Larry Troutman, Lester Troutman, Robert "Kuumba" Jones

1. It Doesn't Really Matter
2. Computer Love
3. Itchin' For Your Twitchin'
4. Radio People
5. I Only Have Eyes For You
6. Rock 'N' Roll
7. Cas-Ta-Spellome
8. Make Me Feel Good
9. Ja Ready To Rock

It Doesn't Really Matter

Computer Love

Cas-Ta-Spellome


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2021年1月11日月曜日

本日のCD The Bill Evans Trio Live

 

随所に聴きどころもあり水準以上に良い演奏が楽しめるアルバムなんですが
若干ビル・エヴァンスにしては?と違和感もあります

妙に明るく軽いテンションで翳りが無いところがいつもと違います
ライブはカリフォルニアのサウサリートにあるトリデント・クラブ
Recorded in 1964 at The Trident, Sausalito, California.
当然演奏メンバーや場所によって、テンション高めでも良いのですが
録音は1964年で発売は1971年と6年のブランクもあります

レコード会社の戦略か、権利などの大人の事情か
エヴァンスがこの演奏を気に入らずお蔵入りにしたのか
ネット検索では「エヴァンスが気に入らなかった」っぽいことが
書いてありますが、証言などのエビデンスはないので気になるところ

イメージ的には、いつものエヴァンスは暗いジャズ喫茶でじっくり聴き込む
本作は明るい喫茶店でモーニングでも食べながら聴く
違いとしてはそんな名演です

時代的には1963年右手の神経にヘロインの注射を刺してしまい、
ヴィレッジ・ヴァンガードでの演奏は左手一本で演奏をこなすという事件もありました
1964年録音の他の音源でも探して
セッション・メンバーの入れ替わりや、時代背景を類推しながら
聴き比べるのも面白そうです

piano : Bill Evans
bass : Chuck Israels
drums : Larry Bunker

1. Nardis
2. Someday My Prince Will Come
3. Stella By Starlight
4. How My Heart Sings
5. 'Round Midnight
6. What Kind Of Fool Am I?
7. The Boy Next Door
8. How Deep Is The Ocean (How High Is The Sky)

 Nardis

How Deep Is The Ocean 

 Someday My Prince Will Come


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2021年1月10日日曜日

本日のCD oasis ♪ Don't Believe The Truth

 

今までより更にビートルズっぽくなってきたとの評もあり
それは納得で今まで聞いてきたアルバムとは
作風が少し変わってあっさりシンプルになっている

耳に残るシングルに向いた曲は少ない気がするが
アルバムとして聴いていても全体では悪くない

オアシスの流行ってきたころは、あまりロックを聴いていないので
思い入れは全くないが、アルバムを色々聴いているうちに
オアシスと言うバンドのサウンドの変化や楽曲に耳が慣れてきたようです

近くの古本屋の小さいCDコーナーに
置いてあるもんで、安く仕入れさせていただいて今頃楽しんでます

vocals : Liam Gallagher, Noel Gallagher
guitar : Noel Gallagher
rythm guitar : Gem Archer
bass : Andy Bell
drums : Zak Starkey (1,3 to 11)

1. Turn Up The Sun
2. Mucky Fingers
drums : Terry Kirkbride
3. Lyla
4. Love Like A Bomb
piano : Martin Duffy
5. The Importance Of Being Idle
6 The Meaning Of Soul
7. Guess God Thinks I'm Abel
8. Part Of The Queue
percussion : Lenny Castro
9. Keep The Dream Alive
10. A Bell Will Ring
11. Let There Be Love
piano, keyboards : Paul Stacey

 Lyla

Let There Be Love

Turn Up The Sun


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2021年1月9日土曜日

本日のCD Jazz Dommunisters ♪ Cupid & Bataille Dirty Microphone

 

JAZZ DOMMUNISTERS(ジャズ・ドミュニスターズ)
2010年に結成された菊地成孔と大谷能生によるHIP HOPクルー
両氏は「憂鬱と官能を教えた学校」「東京大学のアルバートアイラー」
「M/D」「アフロ・ディズニー」等の共著者
ラジオ番組、音楽教養TV番組のパーソナリティとして活動

ジャズミュージシャン/ジャズ批評家のコンビであるが
HIP HOPマニアであることはDCPRGで薄々感づいていたが
これはその進化系でした(いつものしまったやってしまった感あり)

HIP HOPはポップ系に行って聴きやすくするタイプと
このアルバムのように言葉遊びと毒を詰めこむタイプがある
明らかに毒であり病気っぽい

フリージャズも好きでは無かったが耳慣れればいけるし
ジャズファンク系でHIP HOPにも慣れてきているので
この危険な世界も聞けない音では無い

しかし毒々しくて、不快に思う人も多いはず
マニアか危険が好きな人にしかおススメはできない

1. Illunatics feat. 菊地凛子
2. 悪い場所 feat. 漢 a.k.a. GAMI
3. KKKK
4. 夜の部分
5. One for Coyne
6. Drive 2 Drive feat. OMSB
7. 革命 feat. I.C.I
8. 秘数2+1
9. 反対の賛成
10. あたらしい悲しいお知らせ feat. I.C.I, OMSB
11. Riot In Chocolate Logos
12. Nite Drive feat. BIM, I.C.I
13. Blue Blue Black Bass feat. 漢 a.k.a. GAMI

JAZZ DOMMUNISTERS/革命feat.I.C.I【MV】

菊地成孔TABOO LABEL PRESENTS HOLIDAY

JAZZDOMMUNISTERS/DRIVE feat.OMSB,AI ICHIKAWA【MV】


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2021年1月8日金曜日

本日のCD 菊地雅章 ♪ One-Way Traveller

 


先日の勘違いで購入したプーさんこと菊地雅章の「Susto」に
非常に感動してもっと聴きたくなり
同一セッションの1980年NY録音でこのアルバムを購入してみました

発売は2年後の1982年リリース
録音のセッション・メンバーは前作と当然同一です

エレクトリック・マイルスに影響を受けたファンク・グルーブ
それにフュージョンらしい風味がブレンされたサウンドも前作と変わらず
マイルスよりも整備された秩序がある混沌といった表現が良いのでしょうか

ただメンバーと作風は同じですが「Susto」の方が
インパクトがあり続編的な印象を受けてしまいます

前作と合わせた2枚組での発売だったほうが統一感があっったんじゃないか?
等と余計なお世話なことを思いながら何回か繰り返し聞いています

1. Alacalder
keyboards, synth, soloist : 菊地雅章
cornet, soloist : 日野皓正
soprano sax, soloist : Steve Grossman
guitar : Billy Paterson, Butch Campbell, James Mason, Ronald Drayton
bass : Hassan Jenkins
drums : Richie Morales, Victor "Yahya" Jones
percussion : Airto Moreira, Aiyb Dieng
wind driver, soprano sax : Sam Morrison

2. Sum Dun Fun
keyboards, synth, soloist : 菊地雅章
tenor sax, soloist : Steve Grossman
guitar : Billy Paterson, Butch Campbell, James Mason, Marlon Graves
bass : Hassan Jenkins
drums : Richie Morales
congas : Aiyb Dieng

3. Madjap Express
keyboards, clavinet, soloist : 菊地雅章
cornet : 日野皓正
soprano sax, soloist : Steve Grossman
guitar : Gass Farkon, James Mason, Marlon Graves
bass : Hassan Jenkins
drums : Richie Morales, Victor "Yahya" Jones
congas : Aiyb Dieng
percussion : Alyrio Lima
wind driver, soprano sax : Sam Morrison

4. Sky Talk
keyboards : 菊地雅章
wind driver, soprano sax : Sam Morrison

 Sum Dun Fun

Madjap Express

Sky Talk


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2021年1月7日木曜日

本日のCD Jimmy McGriff ♪ In A Blue Mood


ハモンドの音って動物的で跳ねるようなリズムが出るし
ロングトーンのビブラートが入った音がたまらなく好きです

私の入り口は Deep Purple のJon Lord ですが
ロックでもジャズでもいける楽器なんですよね

オルガン・ジャズと言えばJimmy Smithを思い浮かべますが
同じJimmyでもJimmy McGriff は、
この筋ではバーチュオーソ的な方らしい

このバンドのギターのJames Behringerも初めて聞きますが
中々カッコよいソロを決めてくれてます

organ : Jimmy McGriff
vocals : Debbie Duncan
guitar : James Behringer
bass drum : Rob Arthur
sax : Eric Leeds

1. Charlotte
2. Hip Hug Her
3. Dr. Feelgood
4. Blue Juice
5. The Bird
6. Hallelujah I Love Her So
7. Have A Heart
8. Born Under A Bad Sign
9. Fake I.D.

Dr. Feelgood

Fake I.D.

The Bird


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2021年1月6日水曜日

本日のCD Miles Davis ♪ So What - complete 1960 Amsterdam Concerts


オランダはアムステルダム、コンセルトヘボウ
のライブを収録したアルバム 2枚組です
約半世紀後で発見されたこの録音は、2012年にリリース

1枚目は1960年4月9日
マイルス・コルトレーン・コルトレーン
ポールチェンバース・ジミーコブ

2枚目は1960年10月15日
マイルス・ソニーステット・ウイントンケリー
ポールチェンバース・ジミーコブ

1枚目の4月9日は深夜0時開始のコンサートとのこと
拍手の音、写真からも結構でかい会場です
コルトレーン退団直前のマイルス・クインテットで
やる気のないコルトレーンとの評価もあり、モノラル録音も哀しいですが
他のメンバーの演奏は良いしマイルスはやる気だし私は好きです

trumpet : Miles Davis
bass : Paul Chambers
drums : Jimmy Cobb
piano : Wynton Kelly
tenor sax : John Coltrane  (disc1)
  alt sax : Sonny Stitt (disc2)

【Disc1】
Concertgebouw, Amsterdam, Saturday, April 9, 1960 (midnight)
1. Introduction By Norman Granz
2. If I Were A Bell
3. Fran-Dance
4. So What
5. 3 All Blues
6. The Theme
Concertgebouw, Amsterdam, Saturday, October 15, 1960 (midnight)
7. Whisper Not
8. Ease It

【Disc2】
Concertgebouw, Amsterdam, Saturday, October 15, 1960 (midnight)
1. Introduction By Norman Granz
2. But Not For Me
3. Walkin'
4. All Of You
5. So What
6. The Theme
7. Stardust
8. Old Folks
9. All Blues
10. The Theme

If I Were a Bell

So What

Walkin'


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2021年1月5日火曜日

濃厚感染者の自宅待機

 コロナウイルスの濃厚接触者となり
自宅待機となったわけですが
当初濃厚接触が12/23だったので
1/6までが自宅待機と思っていました

しかし濃厚接触者と会社で認識されたのが遅かったので
本日総務からのメールをみたら1/11までと書いてあります

陰性との検査結果でていますが、仕方ない・・
長すぎる冬休みになりますな

2021年1月4日月曜日

コロナ濃厚接触者になり検査受けました

 基本的に音楽と本のことしか書いてませんが
年末にコロナの濃厚接触者になり、ドタバタしました
ツイッターでつぶやいたところTV番組からも
メッセージで状況聞き取りの依頼があり
他にも参考になる人がいればと思い状況を書いておきます

12/30
会社内で感染者発覚 濃厚接触者となるので
保健所からの連絡を待つ
12/31
保健所からは連絡なし
1/1
保健所から連絡あり、症状無しを伝えると
・自宅待機は6日まで、今からPCR検査は7日になる
・PCRを受けると結果は9日なので結果でるまで自宅待機
・症状無しであれば、検査は任意(爆発したから)

とのことで検査なしを選択し会社へ連絡
濃厚接触者は検査結果が無いと出社は認められない

保健所の電話は5日にならないとつながらないので
聞いていた東京都の連絡先へTEL
症状無しでは東京都では検査対応は出来ないので
保健所が開いてから連絡とのこと

このままでは10日以降の検査になるだろうと思い
民間のPCR検査センターへネット予約

1/3
PMに検査 同日夜21:00にメールで陰性とのこと

年末に感染者爆発で医療関係者の仕事が滞っていることを感じました
これを見た人が役に立てればと思い書きました

早くおさまれ!コロナ

2021年1月3日日曜日

本日のCD Marcus Miller ♪ Live & More


1997年リリースのマーカス初のライヴ・アルバム
イントロはモントルー、他ロス、1996年6月のツアー東京、大阪、福岡
公演の中から選りすぐりのベスト・テイクを収録

マーカスのスタジオ・アルバムは革新的過ぎて
正直私にはつまらないものも多いですが、このライブは群を抜いて良い
楽曲やギターのハイラムも含めて
私の好きな側面のマーカスがここにいます

Marcus Miller
bass, bass clarinet , vocals (4, 10),  soprano sax (9)
keyboards, tambourine (9, 10), guitar, vocoder (10)

David "E-Man" Ward
Keyboards (additional) Guitar (additional), Percussion (additional)
drums, percussion (9) , vocoder (10)

vocals : Lalah Hathaway (4, 6, 8)
keyboards : Bernard Wright
Keyboards, Guitar (additional) : David Delhomme
guitar : David Delhomme, Dean Brown (3), Drew Zingg (1)
guitar : Hiram Bullock(4)
 alto sax , soprano sax (4) : Kenny Garrett
 trumpet, flugelhorn (7) : Michael "Patches" Stewart 
tenor sax : Everette Harp (3), Roger Byam (1)

drums : Charles "Poogie" Bell
drums (additional) : Lenny White (3)

1. Intro
2. Panther
3. Tutu
4. Funny (All She Needs Is Love)
5. Strange Fruit
6. Summertime
7. Maputo
8. People Make The World Go 'Round
【Studio】
9. Sophie
10. Jazz In The House

Tutu

Maputo

Funny (All She Needs Is Love)
全世界の音楽を聴きつくすことはできない
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