2021年10月29日金曜日

本日のCD Kiss ♪ Alive!

 

 AliveⅡは持っていたんですが、ホントはこのアルバムの方が好きで若い頃にはラジオからカセットに録音してずっと聴いていたアルバム「地獄の狂獣 キッス・ライヴ」ALIVE! 1975年発売。キッス初のライブ・アルバムで、プロデュースはジミ・ヘンドリックスやレッド・ツェッペリンを手掛けた Eddie Kramer (エディ・クレイマー)です。ライブは、You Wanted the Best!? You Got the Best! The Hottest Band in the World, KISS!! で始まるのが定番とのことで、このアルバムでもしっかりとこれから始まります。
 アメリカのビルボード誌に初登場で9位、その後トップ200に110週ランク・インし続けたというマンモス・ヒットの作品ですが、このアルバムが発売される1975年に入った時にはツアーにお金がかかりすぎて財政難に陥り、Dressed To Kill を発売するもセールスは最初それほど伸びなかったようですが、地元デトロイトでDJがシングル Rock And Roll All Nite をかけまくってデトロイトで爆発ヒット。そこで急遽ツアーの残りをキャンセルしてデトロイトで一番大きな会場であるCOBO HALL (コボ・ホール) でのコンサートを敢行し、スタジオでのオーバーダブも施して完璧に仕上げて、結果チケット完売、アルバムも売れゆき絶好調の見事大逆転となったとのことで、このアルバムが無ければキッスは存続できなかったと考えると必死の制作だったんですね。ジャケット裏にはホールの大きさがわかりコンサートを楽しみ来ているファンの写真です。この女の子二人には一生の記念のアルバムであることも間違いない。

 
 このアルバムを始めて聴いたころはエレキ・ギターをいつか買うことを夢見てフォーク・ギターでロックをコピーしていました。Cold Gin のリフはよくやってましたがギター・ソロはチョーキングフレーズが多すぎて、フォークではマネできなかったので悔しかったなあ。そして最高に好きだったのは Rock And Roll All Nite です。全米ブレイクのきっかけとなりコンサートのラスト・ナンバーに多く使用される名曲ですが、このアルバムのバージョンがやはり最高ですね。

vocals, guitar : Paul Stanley
guitar, vocals : Ace Frehley
bass, vocals : Gene Simmons
drums : Peter Criss

producer, engineer, mixed by : Eddie Kramer

【Disc1】
1. Deuce
2. Strutter
3. Got To Choose
4. Hotter Than Hell
5. Firehouse
6. Nothin' To Lose
7. C'mon And Love Me
8. Parasite
9. She

【Disc2】
1. Watchin' You
2. 100,000 Years
3. Black Diamond
4. Rock Bottom
5. Cold Gin
6. Rock And Roll All Nite
7. Let Me Go Rock And Roll

▶ Deuce




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2021年10月28日木曜日

本日のCD Ray Chrarles ♪ Best Of Ray Charles Ellie My Love


 大御所Ray Chrarles (レイ・チャールズ)は1930年生まれで、9歳の時に緑内障で失明してピアノを習い、レイ・ロビンソンの名で音楽活動を始め、音楽もトリオ編成のバンドに参加していた。1949年で「コンフェッション・ブルース」でR&Bチャートで2位のヒットし、アトランティックレコードと契約、1959年に、ゴスペルとR&Bを融合した「ホワッド・アイ・セイ」が Billboard Pop 100で6位、1961年に「我が心のジョージア」を発表してからは,
ヒット・メーカーの道を歩んでいます。しかしレイは20歳ごろからヘロインに手を出してしまい15年以上ヘロインに溺れてました。2004年には薬物中毒や、「ろくでなしぶり」も含めて克明に描かれた伝記映画「Ray」が発表されますが、映画の発表前の2004年6月に肝臓癌で死去されています.
 そんなレイの、ソウル、R&Bを基本としながらもジャズを感じさせてくれるベスト15曲であのエリーも入ってます。しかし、なんといってもレイと言えば1曲目の Georgia On My Mind は欠かせません。作詞はスチュアート・ゴーレル、作曲はホーギー・カーマイケル。
レイチャールズが歌って、1960年に全米1位になり1979年にジョージア州の州歌となった曲です。牧歌的でありながらスケールの大きい名曲 I Can't Stop Loving You、レイ・チャールズとレイ・チャールズのコーラス隊であるレイレッツのマージー・ヘンドリックスの陽気な掛け合い Hit The Road Jack、牧歌的な名曲 Here We Go Again なんてのもある。ジャケットは安っぽいけど中身は濃いベストです。

1. Georgia On My Mind
2. I Can't Stop Loving You
3. Unchain My Heart
4. You Are My Sunshine
5. Hit The Road Jack
6. In The Heat Of The Night
7. Let's Go Get Stoned
8. Busted
9. Don't Set Me Free
10. Hide Nor Hair
11. That Lucky Old Sun
12. At The Club
13. Makin' Whoopee, Parts 1 & 2
14. You Don't Know Me
15. Crying Time
16. Here We Go Again
17. Ellie My Love




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2021年10月27日水曜日

本日のCD 渡辺香津美 ♪ Guitar Renaissance


 渡辺香津美と言えば、坂本龍一、矢野顕子、村上秀一との KYLYN BAND(キリンバンド)、YMO のワールド・ツアーのサポート、そしてあの有名な黄色いアルバム TO CHI KA、ジャコパストリアスと、マイクスターンの代役として共演 1983 Japan Tour などエレクトリックでバリバリのイメージがありますが、中年になられてからはアコースティック・ギターをメインにしたものも何枚か録音しています。
 本作はアコースティックのみの初の完全ソロパフォーマンスの2003年発、第一弾。2021年現在では「Ⅴ」まで確認していますが、私まだ集めていません。クラシック、ジャズ、ビートルズ、オリジナル楽曲をギター1本で収録しています。録音は空間の音質にこだわり、 音響の素晴らしさで世界的に定評のある銀座王子ホールを使ってのホール録音 (2002年の 8/21,22) 同年11/11ソニー・スタジオとで収録されています。
 出だしはバッハそしてビートルズ、マイルスと一音一音を大切に奏でるかと思いきや、がむしゃらにかき鳴らすなど多彩な曲目、奏法で、あらゆる分野のギター奏法が羅列されていてこの人に弾けないギターのジャンルは無いのか?と名人ぶりは目をみはるばかり。あらゆる角度でギターを見続けた人の音ですね。


1. PRELUDE FROM SUITE FOR UNACCOMPANIED CELLO NO 1 BWV1007
2. ACROSS THE UNIVERSE
3. Medley:DJANGO~MINOR SWING
4. WAVE B・A・C・H
5. PAVANE POUR UNE INFANTE DEFUNT
6. SAYONARA
7. PASSY HOME
8. TAMAGO NO JIKAN-for Takemitsu-
9. WALTZ FOR DEBBY
10. PAPER BLUES
11. MILESTONES
12. SE TU DELLA MIA MORTE



▶ PASSY HOME



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2021年10月26日火曜日

本日のCD Cortijo ♪ En New York


 このアルバムはサルサ・ファンのマスト・アイテムとのことで、サルサバンドをやっていた友人の農とサルサの職人松井イチロー氏の影響で購入。今年は「小林香織の屋内de夏フェス!」でパーカッションで参加とのこと。元気そうでなにより。
 とはいうものの、彼に紹介された訳でもなく、どこかのCDショップで手に取って購入したはずで、後にサルサ好きのミュージシャン達は皆聴いているとのことを聴いて少し嬉しかったのを覚えています。さすがにマスト・アイテムだけあって、音質は問題にせず演奏は素晴らしく良い本物です。
 ラファエル・コル ティーホはプエルト・リコを代表するパーカッショニスト。そして、その相棒の名歌手イスマエル・リベーラ。プエルト・リコの島の中で親しまれていた島特有のリズム、ボンバ・プレーナを引っ提げて、サルサ誕生以前の50年代にニューヨークに乗り込んだのです。彼らのエネルギーに満ちあふれたサウンドとうねるようなリズムは、似たようなラテン音楽とは確実に一線を画すものです。私が最初に聴いたのはこの作品で購入していないものを見つけるたびに増やしています。どの作品もエネルギッシュでありますが、洗練されているとは言っても、アフロなビートを強調しまくった真っ黒な音楽性は本当に強烈でこの作品は現代のサルサっぽくなってきた音でコルティーホの中でも一番のお勧めアイテムであるといえます。
「彼がいなかったら今のサルサはなかった」とどこを見ても書いてあります。私は踊れるラテンのリズム音楽をさらに都会でも踊れるようにリズムをタイトにしたものがニューヨークサルサになったと認識しています。現代サルサにたどり着く前にこの音をプエルトリコから伝えたコルティーホ、これを継承してどのように現代サルサに変化していったのか?勉強してもしきれない音楽の世界ですね。



1. La Critica (Plena)
2. Chambelequ  (Guaracha)
3. Ton Ton Canelo (Bomba)
4. Bella Mujer (Bolero)
5. Cuembé (Bomba)
6. Mi Caballito (Guaracha)
7. La Caleza (Plena)
8. Cùcala (Bomba)
9. El Negrito Gulembo (Bomba)
10. La Chatarra (Plena)
11. A Bailar Bambulé (Bomba)
12. La Calabacita (Bomba)


▶ Cuembé



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2021年10月25日月曜日

本日のCD Giovanca ♪ While I'm Awake


 Giovancaはジョバンカと発音で、1977年アムステルダム生まれのオランダ人。モデルとして10代からヨーロッパ中のトップ・ファッション・モデルとして数多くのファッション・ショーに参加しています。モデルとして活躍しながらも、大学で科学を専攻し音楽活動ではバッキング・ヴォーカルを続けてのデビュー。これは2作目だですが、初アルバムは2年かけてレコーディングされたとのことで相当に期待された人だったようです。
 しかし私そんな背景は知らず先入観なしで、タワレコ試聴コーナーで聞いて歌声に惚れて買ったことと記憶しています。ポップであったりフォーキーであったり、ネオソウル的であったり、何よりキュートな歌声で、丁寧な歌いかたでなんと言うか惚れちまいました一枚ですね。
アルバムの作成は2015年で止まってしまって言うようですが、現在はダイアナロスをトリビュートしたツアーを企画中のようです。




1. Everything
2. Drop It
3. Can Somebody Tell Me
4. Flirting With The Sun
5. Lovechild
6. She Just Wants To Know
7. Go Now
8. Hungry
9. Simply Mad
10. Time Is Ticking
11. When Love Lives
12. Little Flower





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2021年10月23日土曜日

本日のCD Kenny Burrell / Seven Classic Albums

 Real Gone Jazz Collection お買い得アルバムシリーズです。4枚のCDに7枚のアルバムが収められています。ウェスに続いての購入です。楽器はギターが趣味の私でしたが、Kenny Burrell (ケニー・バレル)を知ったのは社会人になってかなり後の話で、フュージョン志向だったためあまりケニー・バレルを聴いてはいませんでしたので、ウェスとバレルは聞かねばなるまいと購入したシリーズになります。
 4枚組ディスクの1枚目、Introducing は、バレル 初リーダー作で、その時 バレル は25歳の若さです。メンバーは同郷のピアノのトミー・フラナガン、ベースは ポール・チェンバース、ドラムは ケニー・クラーク と豪華。Earthy は 6枚目のアルバムで、プレスティッジのオールスター・セッション。渋めの素晴らしいブルース・フィーリングが聴けます。2Guitars は Jimmy Raney(ジミー・レニー)と共同名義のツイン・ギターの双頭リーダー作品。メンバーはドナルド・バード、ジャッキー・マクリーンの2管が加わった異色の編成。レニーはメロディアス、バレルはいつもブルージーなギターの対比が聴けます。当時のハードバップのスター選手が参加していて Blue Duke は二人の鋭角的なアドリブ、軽快なナンバーの Dead Heat、Pivot、長尺の This Way など演奏は熱いです。All Night LongはPrestige All Stars名義で、All Day Long はリーダー作です。All Night Long は一発目でピアノがフライングして、テーマでホーン部隊がさまようような、愛嬌のあるところも聴けます。そして、1957年 Prestige から Kenny Burrell でこれはブルースだらけ
 バレルは 1957年 Prestigeで、バレル は相当数の音源を残しています。Prestigeの勢いがあったのか?セッションぽいのも全部、金にしようとしてリリースしたのか?
 バレルを聴き始めた頃に購入したお買い得パックです。ウォークマンに落として聴いていますが、4枚組って繰り返し聴きずらいんですよね🎶🎸

●Disc1
【Introducing】1956
1. This Time The Dream's On Me
2. Fugue 'N Blues
3. Takeela
4. Weaver Of Dreams
5. Delilah
6. Rhythmorama
7. Blues For Skeeter
【Earthy 】1957
8. Earthy
9. What's Not
10. I Wouldn't

●Disc2
【Eathy】1957
1. The Front Line
2. Dayee
【2Guitars】1957
3. Blue Duke 
4. Dead Heat 
5. Pivot 
6. Close Your Eyes 
7. Little Melonae 
8. This Way 
9. Out Of Nowhere 

●Disc3
【All Night Long】1961
1. All Night Long 
2. Boo-lu 
3. Flickers 
4. Li'l Hankie 
【All Day Long】1963
5. All Day Long 
6. Slim Jim 
7. Say Listen 
8. A.T. 

●Disc4
【Kenny Burrell】1957 prestige 7088
1. Don't Cry Baby
2. Drum Boogie
3. Strictly Confidential
4. All Of You
5. Perception
【K.B. Blues】1979
6. Nica's Dream
7. Out For Blood
8. K.B. Blues
9. D.B. Blues
10. K.B. Blues (alternate take)


▶ Dayee



  

2021年10月22日金曜日

本日のCD The Modern Jazz Quartet ♪ The Last Concert

 

 マンハッタン・ジャズ・クインテットとモダン・ジャズ・カルテットが異なるMJQだと気付き、知的で厳格な表情で演奏するMJQや、解き放たれたように楽し気な表情で演奏するMJQなどアルバムを聴くたびに発見があり楽しみになってきています。
 順を追って聞いているわけではありませんが、ラスト・コンサートなんてアルバムを聴くまでにはMJQを聴きこんでいるわけではないのですが、新宿のツタヤの中古コーナーにあったので購入しました。購入後即いつもの「おでんバー」で聴いたわけですが、何枚か他のアーチストのアルバムを聴いてこのアルバムを最後に聴いていたら2枚組だったので1枚聞いて時間切れとなりました。しかしあまりにも内容が良かったので次週この店で大音量で続きを聴こうと家では聞いてはいませんでした。私が自分のCDの持ち込みをするのは金曜と決めています。すると翌週の水曜に他の常連さんがこのアルバムを持って登場!私の金曜を待たずして2枚とも水曜に聴くこととなりました。別に新譜という訳では無いのになんという偶然でしょうか。何か運命を感じてしまうアルバムとなりました。
 MJQは、1952 年に  Milt Jackson (ミルト・ジャクソン)、John Lewis (ジョン・ルイス) 、 Percy Heath (パーシー・ヒース) 、Kenny Clarke (ケニー・クラーク)によって結成されました。メンバー交代は1955年にドラムが Connie Kay (コニー・ケイ) に代わった一回のみでほぼ同じメンバーでの22年間続く珍しいバンドでした。最後のライブは1974年11月25日、リンカーン・センターのAvery Fisher (Philharmonic) Hall (エヴリー・フィッシャー・ホール)で行われました。
 解散の理由は Milt Jackson (ミルト・ジャクソン)の脱退ですが、脱退にあたりミルト・ジャクソンは、1974年6月に「MJQで活動を続けてきたが物質的に恵まれることは無かった」と記者たちに感情的にしゃべっていたとのことです。ロックというエンター・テイメントで成金になったスターたちはいるがジャズ・ミュージシャンは儲からないというのが不満だったようです。MJQをやめてもロックスターになれるわけでもないし、何の解決にもならないのでこれが直接の脱退の原因とは思いませんが、何かしらの不満か精神的に不安定になる要素があったのでしょう。1981年に再結成はされるもののいったんこれでMJQは解散となり、このアルバムが収録されることになったわけです。
 収録曲はお馴染みのナンバーが収録され、演奏はやはり安定がありこれぞMJQの内容となっています。一糸乱れぬ演奏にクラシックのコンサートのような観客の拍手もジャズをエンターテイメントから芸術の領域まで高めてきた貫録が感じられます。MJQの演奏にはメンバーの緊張感が伝わるものがありますが、これはリラックスしたバージョンです。

vibraphone : Milt Jackson
piano : John Lewis
bass : Percy Heath
drums : Connie Kay

live at Avery Fisher (Philharmonic) Hall, Lincoln Center, NYC, November 25, 1974.
disc 2 (5 & 6) bonus track, not part of original LP

【Disc1】
1. Softly As In A Mornig Sunrise
2. The Cylinder
3. Summertime
4. Really True Blues
5. What's New
6. Blues In The Mirror
7. Confirmation 
8. Round Midnight 
9. Night In Tunisla 
10. Tears From The Children 
11. Blues In H(B) 
12. England's Carol 

【Disc2】
1. The Golden Striker
2. One Never Knows
3. Trav'lin
4. Skating In Central Park
5. The Legendary Profile
6. Concierto De Aranjuez
7. The Jasmine Tree
8. In Memoriam
9. Django
10. Bags Groove





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2021年10月21日木曜日

本日のCD Bird Symbols & Bird Is Free Charlie Parker

 

 1940年代初頭から、モダン・ジャズの原型となるいわゆるビバップスタイルの創成に、ディジー・ガレスピーと共に携わった巨匠 Charlie Parker (チャーリー・パーカー)。バードともヤードバードとも呼ばれ、自身も Yardbird Suite、Bird Feathers 曲を発表している。影響はロックバンドの、ヤードバーズ Yardbirds にまで及び、ニューヨーク市マンハッタンにあった往年の名ジャズクラブのバードランド (Birdland)もパーカーに由来、ジャズ界ではジョージ・シアリングの Lullaby of Birdland (バードランドの子守唄)、ウェザー・リポートの Birdland といった名曲も生まれています。
 本アルバムには、そんなパーカーの Bird Symbols、Bird Is Free の2枚のアルバムが収録されています。1961年にチャーリー・パーカーの3番目の妻で法定相続人だったドリス・パーカーと、レコードの再発(リパック)シリーズで知られる Pickwick Records のプロデューサーだったオーブリー・メイヒューが組み立ち上げられたレコード・レーベルのチャーリー・パーカー・レーベルの作品とのこと。
 この録音は1~12曲目までは1947年の録音で、13~21曲目までは1952年の録音、一般に1945年から48年がパーカーの絶頂と言われていますが、52年の録音も私にはスリリングなアドリブが展開される素晴らしい録音であると思います。わたくしはサックス吹きではないので今のところパーカーに傾倒しているわけではありませんが、スルスルと泉のように湧き出てくるアドリブはまるで楽譜が置いてあるかのように力強く鮮明です。Bird Symbols については録音も普通に心地よくマイルスがペットを吹いているのかと興味深く聴けます。ピアノがドードマーマローサ のピアノも力強く頼もしいのに対しエロールガーナーでエレガントに、デュークジョーダンでしっとりと聴かせてくれます。しかし Bird Is Free に変わるとモノラルのカセットデッキを客席において録音したような音質は非常に悪いのが残念です。

alto sax : Charlie Parker
trumpet : Miles Davis
tenor sax : Lucky Thompson
guitar : Arv Garrison
piano : Dodo Marmarosa
bass : Vic McMillan
drums : Roy Porter
recorded 1946 March 28

1. Moose The Moosche
2.  Yardbird Suite
3. Ornithology
4. A Night In Tunisia

alto sax : Charlie Parker
piano : Erroll Garner
bass : Red Callender
drums : Harold Doc West
recorded 1947 February 28

5. Bird's Nest
6. Cool Blues

alto sax : Charlie Parker
trumpet : Miles Davis
tenor sax : Lucky Thompson
piano : Duke Jordan
bass : Tommy Potter
drums : Max Roach
recorded 1947 November 4

7. Bird Of Paradise
8. Embraceable Yo
9. My Old Flame
10. Scrapple From The Apple
11. Out Of Nowhere
12. Don't Blame Me

alto sax : Charlie Parker
bass : Teddy Kotick
guitar : Mundell Lowe
piano : Walter Bishop
drums : Max Roach
recorded 1952 September 26

13. Rocker
14. Sly Mongoose
15. Moose The Mooche
16. Star Eyes
17. This Time The Dream's On Me
18. Cool Blues
19. My Little Suede Shoes
20. Lester Leaps In
21. Laura





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