2021年1月30日土曜日

本日のCD Miles Davis ♪ Steamin' With The Miles Davis Quintet

 

日本でしかマラソンセッションと呼ばれていないと知った以前知りました
マラソンセッションの4部作のうちの1作
Cookin'」「Workin'」は聴いて良かったんで残り2作も仕入れてきました

行きつけの音楽好きマスターのいる「おでんバー」で購入したてを
聞いていると他の常連さん達も「Cookin'」「Workin'」は持ってるけど
「Steamin'」「Relaxin'」は持ってない人が多かったので
4部作といえど、流通量に書く作品に違いがあるのかなと思いました
(アンケートとっても面白いかも知れない)

リラックスしたブルージーな演奏の「Surrey With The Fringe On Top」
高速バップ「Salt Peanuts」
歌心のあるバラード「When I Fall In Love」
「Well You Needn't」はモンク作品でチェンバースはベース弓弾き

各アルバムに並べた時の選曲に意図はあるのでしょうか?
このアルバムは少し地味目のような気もします

残り「Relaxin'」も楽しみです
どこかで通しで4枚じっくり聞きます

trumpet : Miles Davis
tenor sax : John Coltrane
piano : Red Garland
bass : Paul Chambers
drums : "Philly" Joe Jones
Recorded in Hackensack, NJ; May 11th, 1956
 (5) recorded October 26, 1956

1. Surrey With The Fringe On Top
2. Salt Peanuts
3. Something I Dreamed Last Night
4. Diane
5. Well You Needn't
6. When I Fall In Love

Surrey With The Fringe On Top

Salt Peanuts

Well You Needn't


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2021年1月29日金曜日

本日のCD Tethered Moon ♪ Play Kurt Weill


「Tethered Moon」は、菊地雅章、Gary Peacock、Paul Motianのトリオで
1990年に結成2004年までに6枚のアルバムを録音している

この作品はKurt Weill(クルト・ワイル)の作品をプレイしている
といっても、ピンとこないですが
三文オペラに楽曲を提供したドイツの作曲家で
唯一知っていたのは、1943年ミュージカル「ヴィーナスの接吻」
の楽曲の「Speak Low」ぐらいです(元曲は全く知らない)

しかし、この曲もこのトリオの演奏となると
全く独自の解釈となっていてすっかり変化していて
私には原曲は判別できないレベルになっています

おそらく基本的にクルト・ワイルの曲ではあるけれど
極度のインタープレイによって、素人には全く違う解釈に聞こえる快作
Sustoなどでコンテンポラリーな人かと思えば
富樫雅彦とのConcertoでのインタープレイ
このトリオでの聴く人を緊張させる緊張感とプレイへの集中力
とにかく菊地雅章というピアニストは最近知ったのだが奥が深い

今の段階では好んで繰り返し聞くアルバムでは無いのだが
また数年後に私が集中して聴いたときに自分がどのように反応するのか?
ワクワクするので今の気持ちを書いときます

piano : 菊地雅章
bass : Gary Peacock
drums : Paul Motian

1. Alabama Song
2. Barbara Song
3. Moritat
4. September Song
5. It Never Was You
6. Trouble Man
7. Speak Low
8. Bilbao Song
9. My Ship

Tethered Moon

Speak Low

 My Ship


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2021年1月28日木曜日

本日のCD Donald Byrd ♪ Off To The Race

 

メロディー楽器だけど一音づつにパンチがあるからでしょうか
トランペッターの暴れるスイングは気持ち良い
このアルバムはまさにその典型で
演奏者もシンプルに聴き手を楽しませてくれる
誰かみたいな小難しいとこなんかないし、アレンジや曲も良い

70年代にはファンク・ロックを取り入れフュージョンの先駆けとなるが
このアルバムの発売の1959年時点では
「クリフォード・ブラウン(1956年交通事故死)の後継者」
と言われる事を誇りに思っていたはずで
ハード・バップの見本のような素晴らしい作品でしょう

メンバーもウィントン・ケリーとバード、マクリーンの共演で
こんなに相性が良いのにマクリーンとはこのアルバムのみ
お奨めします

trumpet : Donald Byrd
alto sax : Jackie Mclean
bariton sax : Pepper Adams
 iano : Wynton Kelly
bass : Sam Jones
drums : Art Taylor

1. Lover Come Back To Me
2. When Your Love Has Gone
3. Sudwest Funk
4. Paul's Pal
5. Off To The Races
6. Down Tempo

Lover Come Back To Me

Sudwest Funk

Off To The Races


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2021年1月27日水曜日

本日のCD Jaco Pastorius / Holiday For Pans (Comprehensive Brand New Edition)

 

 「Holiday for Pans」はセカンド・アルバム「Word of Mouth」の制作と並行して1980年~1982年にかけて録音されていました。しかし、所属レーベルのワーナー・ブラザーズは、
Word of Mouth」の販売不振と、この作品は一般受けしないと判断し、アルバム製作は完成せずに終了しています。
 このCDのライナーノーツには、「ニューヨークのスタジオで日の目を見ないままずっと保管されていた」と書いてありますが、他にも色々と噂があります。
 一番信頼できそうな情報はビル・ミルコウスキー氏の「ジャコパストリアスの肖像」に書かれているものでしょう。

2021年1月26日火曜日

本日のCD James Brown ♪ Over Due


王道パターンからは外れていますので従来のファンの方から
発売当時、評判が悪いのはいたしかたない

しかしこの作品はジェームス・ブラウン務所から復活後の
記念すべきセルフ・プロデュースアルバム
何があったかと言えば、1988年に薬物吸引中に妻とケンカし、
銃乱射後、駆けつけた警察とカーチェイス、ガス欠で逮捕
6年の判決に対して3年弱の服役で釈放

この人ナカナカのヤンチャで逮捕は若い時もある
15歳の時の車の窃盗し少年院に入所、
そこでゴスペルグループを作り音楽生活がスタート
まあ差別的な有罪判決と書いてはありますが最初は窃盗です

現代的なアレンジの低音響く刺激的なサウンドは
私には最高で購入当時は車の中で爆音してました

vocal : James Brown
background vocals : Martha High, Cynthia "Necy" Moor, Lisa Rushton, Miriam Mandelkern, Wendy M. Pedersen
keyboads : "Sweet" Charles Sherrell, Larry Moore
guitar :  Manuel Lopez, Ronald Laster, Caleb Jackson
bass : Manny Patino,  Jimmie Lee Moore 
drums : Arthur Dixon, Tony Cook
drum,percussion : Ramon Casales
percussion : Nelson M. Pasron
alto sax : Billy Ross
tenor sax : St. Clair Pinckney, Joseph Poff, Jr
trumpet : Hollie Farris, Joe Collier

1. So Tired Of Standing Still We Got To Move On
2. Show Me
3. Dance, Dance, Dance To The Funk
4. Teardrops On Your Letter
5. Standing On Higher Ground
6. Later For Dancing
7. You Are My Everything
8. It's Time To Love (Put A Little Love In Your Heart)

Move On

Dance, Dance, Dance To The Funk

It's Time To Love (Put A Little Love In Your Heart)


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2021年1月25日月曜日

本日のCD Pat Martino with Gil Goldstein ♪ We Are Together Again


確か新譜が出た時にジャズ・ライフで特集をしてたんで購入したアルバムで
今回2回目のレビューなのですが調べなおしていると
1976年発表の名盤「We'll Be Together Again」の再演とあり
ギル・ゴールドスタインと二人だけの共演は2回目とのことで
是非、購入して聞き比べたい

私は既にレビューしたものも含めて毎日1枚聴き直し
新規購入も交えながら書いています

1回目レビュー時の私の感想は「少し私好みのギターから外れる作品でした」
「ヒーリングミュージックっぽい」などの印象が書き込んでありましたが
今回の私の印象は、好みから外れることは無く、ヒーリングっぽいからも外れています
自分の音楽などに関する感覚は、変化することは感じていましたが
このアルバムに関してはホントにイメージ一新です
静かにギル・ゴールドスタインと音の会話をする
このギタースタイルも今の私には響きます

ジャズライフの記事ネタですが、脳動脈瘤による記憶喪失に陥りリタイア
その後、リハビリに励み復活なさった
Martinoの現在の奥さんが日本人だそうです
ちなみにこの作品は東日本大震災への鎮魂歌の意味合いも含まれているとか

guitar: Pat Martino
fender Rose : Gil Goldstein

1. Body And Soul
2. Before You Ask
3. Footprints 
4. In A Sentimental Mood 
5. City Lights 
6. Round Midnight
7. Pompy
8. Portrait
9. Peace 

Body And Soul

Round Midnight

Portrait


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Donna Lee 練習用バッキング BPM160-180

 コロナ拡大で飲みに行けなくなった分
ギター練習の時間が増えています

YouTubeの  Donna Lee 最速選手権「ギター類の部」
の動画を発見し、



に触発され、Donna Lee の高速化へ向けてトレーニング開始
練習用に動画を作って頑張っています
自分のレベルに合わせてテンポアップ目指しています

毎日やっているうちに考えずに指が動くようになり
BPM160は突破しました♪

BPM160-180

BPM140-160

BPM120-140


2021年1月24日日曜日

本日のCD Buddy Guy ♪ Feels Like Rain


バディ・ガイって昔ながらのブルース・マンってイメージではありますが
ストラトを思いきり歪みませて力任せに弾くブルース・ロックで
マニア受けだけでなくしっかり商業音楽的にも対応しているのがすごいですよね

タイトル曲の「Feels Like Rain」は、88年のジョン・ハイアットの
アルバム「Slow Turning」に収録のカバーで
スライド・ギターでボニー・ レイットまで参加
この時のバディ・ガイの年齢は57歳
しっとりとした上品な歌詞ですね

Down here the river meets the sea
And in the sticky heat I feel ya' open up to me
Love comes out of nowhere baby just like a hurricane
And it feels like rain・・

他ポール・ロジャース「Some Kind Of Wonderful」
ジョン・メイオールとの掛け合い「I Could Ciry」
聴きごたえのあるアルバムに仕上がってます

lead guitar, vocals : Buddy Guy
piano : Bill Payne
organ, backing vocals, piano, horn, baritone sax : Marty Grebb
bass : Greg Rzab
drums : Richie Hayward
tenor sax : Joe Sublett
Trumpet : Darrell Leonard

1. She's a Superstar
guitar : John Porter, Johnny Lee Schell 
2. I Go Crazy
backing vocals : Mike Finnigan
3. Feels Like Rain
backing vocals : Renee Geyer
slide guitar, vocals : Bonnie Raitt
guitar : John Porter, Johnny Lee Schell 
percussion : Tony Braunagle
4. She's Nineteen Years Old
guitar : John Porter, Johnny Lee Schell 
harp : Jimmy Powers
5. Some Kind of Wonderful
vocals : Paul Rodgers
backing vocals : Renee Geyer
organ :Mike Weaver
6. Sufferin' Mind
7. Change in the Weather
vocals : Travis Tritt
organ : Mike Weaver
8. I Could Cry
Piano, Vocals : John Mayall
rhythm guitar : David Grissom
organ : Tom Canning
bass : Rick Cortes
drums : Joe Yuele
9. Mary Ann
10. Trouble Man
organ : John Philip Shenale
percussion : Tony Braunagle
11. Country Man

 Feels Like Rain

Some Kind Of Wonderful

I Could Cry


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2021年1月23日土曜日

本日のCD Robert Lockwood Jr ♪ I got to find me a woman


アルバムは1997年リリースで2006年11月21日に
91歳でお亡くなりになっています

このかたの経歴は強力で、離婚した母親の再婚相手がロバート・ジョンソン
ロックウッドは未だ10歳頃、彼からギターを教わったとのこと
15歳の頃からプロとしての演奏をこなし、
ロバート・ジョンソン、サニー・ボーイ、ジョニー・シャインズ
なんか共演していたとのことで相当のブルース・エリートです
というかブルースしか職業の選択肢が無かった家業を継いだ職人のようなものでしょうか

 ボーカルの歳の取り方、枯れ加減が程よく微笑ましくさえ感じます
ギターもオールドな感じのブルース
ブルースの教則本に出てくるようなバッキングのオンパレードで
ゆったりと落ち着いて聞けるブルース・アルバムです

誰でもこの境地には辿りけませんが、近いとこまでは行けるのかな
ずっとブルースを演っていれば難しいことは要らないのです
こんな爺さんになりたいもんです

1. Walkin' Blues
2. Take A Little Walk With Me
3. Little Boy Blue
4. Feel Like Blowing My Horn
5. I Got To Find Me A Woman
6. She's Little And She's Low
7. Big Legged Woman
8. Lockwood's Boogie
9. My Daily Wish
10. How Long, How Long Blues
11. Kindhearted Woman Blues
12. Every Day I Have The Blues
13. Bob And B.
14. For You My Love

Walkin' Blues

 I Got To Find Me A Woman

Sweet Home Chicago


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2021年1月22日金曜日

本日のCD Donald Byrd & Barney Wilen ♪ Jazz In Camera


Donald Byrdを意識した初のCDで
最近はトランぺッター作品も多く聞いてます
ほぼ帯を見ての衝動買いと思われますが、当たりでした

ライナーノーツによりますと、このアルバムは
未公開映像作品のフランスジャズ映画のサントラ録音の発掘
1958年のことで「Jazz In Camera」という
レコーディングセッションを映画化するものだったそうです
お蔵入りから日の目をみたのは2012年でなんと50年以上
アルバムを作る用の売る用の作品ではないわけですが
テンション高めのアドリブの応酬が
かなりスリリングで気持ちが良い

当たりの音源に出会えました

曲はチュニジアの夜っぽいテーマⅠ、Ⅴ
そのテーマのアフロキューバンバージョンでⅢ
ブルーステーマでⅡ、Ⅳ、Ⅵ

Barney Wilenはマイルスの死刑台のエレベーター
アート・ブレイキー、バド・パウウェル、チェット・ベイカー作品
に参加しているフランスのサックス奏者

trumpet : Donald Byrd
tenor sax : Barney Wilen
piano : Walter Davis
guitar : Jimmy Gourley
bass : Doug Watkins
drum : Al Levitt 

1. Jazz in Camera - Bande I  
2. Jazz in Camera - Bande II 
3. Jazz in Camera - Bande III
4. Jazz in Camera - Bande IV
5. Jazz in Camera - Bande V 
6. Jazz in Camera - Bande VI

Jazz in Camera - Bande I

 Jazz in Camera - Bande V 

Jazz in Camera - Bande II 


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2021年1月21日木曜日

ジャコ・パストリアスの肖像 ビル・ミルコウスキー著 湯浅恵子訳

 

目次
■序章:ジャコ----人と神話----
■第一章:若き日々
■第二章:オン・ザ・ロード
■第三章:ウェザー・リポート
■第四章:ワード・オブ・マウス
■第五章:失意の時代
■第六章:終焉
■第七章:ジャコの思い出
■第八章:ジャコふたたび

いちファンとして音楽は今まで聴いて楽しんできたし
それなりに、ジャコがドラッグに蝕まれて悲惨な最後となったことも知っていました

しかし今更ながら、この本を読んでジャコを聴いていると
哀しいだけではない感情が湧いてきました
読む人にとっては悪趣味なくらい赤裸々なことが書いてあり
ジャコのことをもっと知りたいと思う反面、
ただの野次馬にはなりたくもないと自分は迷っているのか?
と思うくらいのインパクトでもありました

非常に興味深く読み進めることが出来たし
関係者へのインタビューも賛美だけではなく充実
しかし読後の心情は「かなり複雑」
この本を読んで、ジャコのことが今まで以上に好きになったか?
といえばそうではない

でも、もっとジャコの音源を時代や背景をなぞりながら
改めて聴いて、聴いてない音源も出来る限り聴きたいと思っています

主要なアルバムは持っていますが
知らない間にずいぶんと発掘音源も出てきています

新規購入した音源や過去に聴いてきた音源を
この本を読み返しながら聴き込んでしまっています
読後1週間は経っていますが、しばらく尾をひきぞうです

本日のCD Miles Davis / The Man With The Horn

 

 1975年の大阪でのライブです。Agharta、Pangaeaで健康状態も悪化により休業し、1981年に約6年ぶりにリリースしたアルバムで、ロック、フュージョン色が強い作品で、読解力を試されることが好きなタイプのマイルスファンには評価が分かれる作品のようです。
 1曲目の「Fat Time」はのっけからミュート・トランペットで始まり、メンバーを見なくても Mike Stern とわかるギターで私的には、それだけでかなり満足。「Back Seat Betty」「Shout」の流れも良くロック寄りサウンドも良し。メインのベースを Marcus Miller、ドラムに Al Foster を持ってきて、適度に商業音楽的なセンスが入ったことによりマイルスがやる気になっているのでしょうか。
 いつもより分かりやすく、せわしなく、雑にと乗り気になって吹いているように感じます。あと私の持っているCDのライナーノーツは曲名・参加ミュージシャン・エンジニアなどと録音スタジオぐらいしか書いて無くて、いかにもファンを軽く見ているようなつくりで
それも「らしい」なと思ってしまったですね🎶🎺

trumpet : Miles Davis
guitar : Barry Finnerty (2, 3, 4, 6), Mike Stern (1)
bass : Marcus Miller (1, 2, 4, 6)
drums : Al Foster  (1, 2, 4, 6)
percussion : Sammy Figueroa (1 to 3, 4, 6)
soprano sax : Bill Evans (1, 2, 4 to 6)

producer : Teo Macero
recorded and mixed at CBS Recording Studios, New York.

1. Fat Time
2. Back Seat Betty
3. Shout
bass : Felton Crews
drums : Vincent Wilburn
synthesizer : Robert Irving III
synthesizer : Randy Hall
4. Aida
5. The Man With The Horn
bass : Felton Crews
drums : Vincent Wilburn
piano, synthesizer : Robert Irving III
vocals, guitar, celesta, synthesizer : Randy Hall
6. Ursula



Aida