1979年以降に起きている
北関東連続幼女誘拐殺人事件がテーマの
ノンフィクションで2013年が初版です
事件自体が未だに未解決のままであること
未可決の原因がおそらく警察、検察にあること
が容易に推測できることが「書かれています」
著者が書かれているように
事実かどうかは自分で検証判断を
しなければわからないため
「書かれています」
という表現を使いました
読んでいる途中で、悲しくなったり、発奮したり
何よりも警察・検察に対して脱力しました
冤罪が判明しても事件は終わっていない
事件を解決、解明しようとする意志が
感じられないことに非常に憤ります
この本に書かれている冤罪については
警察の体質であると思います
何故なら私も経験があるからです
小さなことですが
やっていないことを、やったと自供してしまいました
商談を終えて営業車で
大阪で江坂方面から梅田に帰ってくる途中
警察署の前でシートベルト検問をしていました
シートベルトはしているので余裕で通過しようとすると
停められました
なんで?と思っていると
「シートベルトをしていなかったでしょ」
「いや、してるでしょ ホラ」
前で見ていた警官がシートベルトをしていなかったと
連絡したんで停めたとのこと
しかし前にいた警官と停めた警官の距離は
20メートルくらい、時間にして10秒かかっていないはず
「してるでしょ」
「見られてからしたんでしょ」
とまくしたてられ
「とにかく降りて」
別室で男性警官と女性警官の
私一対 ニ
「シートベルトは、いつからしていなかったんだ?」
「得意先の駐車場を出たときにしていないのに
気づいたんでそこでしたけど・・さっきはしていたんです」
「ほら、していなっかたんだろ。嘘ついてもダメだ!」
「何言ってるんですか
得意先はここより10キロ以上手前ですよ」
「していなかったんだろう」
「していなっかったのは変わりないだろう?」
「いやこの警察の前ではしてたんだから・・」
「うそつくな!!」
「君が見られてからシートベルトをしたって
見た警官がいるんだ」
はあ?嘘付け
あなたは、ずっと私と一緒で
そんな事を他の警官としゃべってはいないだろ!
「その人を呼んでくださいよ」
「わかった」
しかしその人は延々と現れない
忙しいんで中々来れないらしい
そこで女性警官がなだめてきた
「点数のみで罰金ないんだから認めちゃいなさいよ」
ええっ!!なんだそれは
男性警察官が認めろと威圧
女性警官が優しく「認めたら」
二時間は繰り返しに耐えたが
ふと、どうでも良くなる瞬間があった
会話の中の少しでも相手のことを
冤罪自供成立である
帰ってから同僚に言うと
「アホやな、一晩でも粘ったらええねん」
いや、あの状況で一晩粘るのはシンドすぎる
当事者にしかわからない心理である
これが延々と数日間続けられれば
落ちる人は落ちるでしょう
少しでも会話の中で相手の言うことを認める
あるいは認めるに近い発言があったら
そこを拡大解釈してまくしたてる
輩だとか勧誘業者によくある手口だ
今思うと同じパターンとマニュアルが
警察にあったとしか思えない
(それはそうか、そういう人たちを相手にしているから)
今でもそうなのだろうか?
普通の感覚の人がほとんどだと思いたいが
不条理なことを言っても、とにかく自供させる
自供させたら後は関係ない
同じような状況が生まれたら
徹底的に記録、録音してやろうと思っているが
それ以降、警察と話す機会はあまりない