大学生でジャズ研に入部した時に購入したCDで、ジャズなんて全くわからなかったのでひとまず勉強に何を聴いたら良いのかと思っていたら、MJQというバンド名が皆さんの会話の中でよく出てきていたこと、最初に組んだコンボの練習曲の Recado Bossa Nova が収録されていたことで購入したと記憶しています。しかしギターレスなんでコピーすることはなく曲を覚えることでしか活用できませんでした。このアルバムはかなり繰り返し聴いたことは聴いたのですが、このアルバムによってジャズが好きになることはありませんでした。そんなこんなで結構長い間、お蔵入りしていたのですが、ヤジオになりギターレスのジャズなんかもかなり聴くようになってから聴いたら、正攻法で結構良いアルバムだったなあと再認識しています。
しかし、世で皆さんがジャズ談議をしていると「MJQのビブラホンが・・」となる訳ですが、私の知っている MJQ にはビブラホンと言う楽器は使われていないはず?なので、かなりモヤモヤしていました。音源を聴く機会が訪れましたが、あの学生の時に聴いていた MJQ は、こんな風に進化したのか、それにしても大胆な変化だなと思っていました。
ある時ジャケットを見て気づきました。「Manhattan Jazz Quintet」・・・・世の多くの人が話題にする MJQ は「The Modern Jazz Quartet」の方なので大きな違いがあるのは当然💡
Manhattan Jazz Quintet の結成は1983年。「ジャズにルーツを持つニューヨークのトップ・サイドマンを使い、50年代・60年代のジャズの最高峰を再現するようなレパートリーを選んで、ピュア・ジャズのクィンテットを結成する機会をデイブ・マシューズに与えること」をはスイング・ジャーナル誌の編集者、中山康樹氏が提供したコンセプトによってつくられたもので、日本向けの活動が中心となったバンドです。
というわけで、上記写真とメンバーは違いますが全曲、再度聴きながらレビューします。
「Jordu」テンポ早めでキッチリとした演奏。David Matthews のスイングも気持ち良いが、 George Young、 Lew Soloff のホーン2名のアンサンブルもバッチリで、Steve Gadd のドラムが固すぎるとは思うが最初から素晴らしい。「Recado Bossa Nova」先にも書きましたが、これを聴いて Recado Bossa Nova のイメージを固めたので、他のジャズメンの演奏を聴くと、軽快じゃないなとか思ったりすることが多いです。知的な演奏が印象的です。「Confirmation」 いわずと知れた Charlie Parker の名曲。原曲に忠実な演奏であるのは難しい曲であるためとライナーノーツに書いてあります。なるほどですが微塵も難しいことをやっている感の無い演奏はまた素晴らしい。まずは George Young が自由奔放で現代的なアプローチのテナーソロ、次いでクールで抑制のきいた David Matthews のピアノソロ。控えめで周りを伺いながら少しづつ本性を現わしていくような起伏にとんだ Lew Soloff のトランペットソロ。高い音程のトランペットから Charnett Moffett の低音ベースソロになると耳をそばだてて聴いてしまう。良質の演奏です。「Autumn Leaves」そしてアルバムの主題の枯葉。ライナーノーツでは、発起人の中山氏から最初のアルバムに「枯葉」を入れるリクエストがあったが、David Matthews の頭の中で「枯葉」「サマータイム」が、ごっちゃになったため、前作は「サマータイム」今回は「枯葉」にしたとの解説がありました。なるほど曲想的には似ているような気がするので別にしといた方がアルバム制作的には良かったということでしょう。演奏は、ベテランらしく各自が自由な感じでありながら、お互いのプレイを聴きながらのインタープレイで、誰かが出れば支えに回り、時には同調しながら盛り上げる、抑えると言ったお手本の演奏です。これを最初に聴いた学生時代には、このプレイに何も感じなかったけどジャズってものを感じていた良い教材だったのだなと思い返しました。最後「Mood Piece」は、Dave Matthews のオリジナルです。フィーリングと形式を David Matthews が Miles Davis の Blue In Green(Kind Of Blue)」からインスピレーションを受けて書いた曲とのこと。この曲に関して言えば、深みのあるテーマに沿って Quintet の各メンバーが忠実に世界観を崩さずにひたすら寄り添っている感じです。
改めて聴き直し、自分の若い頃にジャズを聴き始めたきっかけは実はこのアルバムも深い関与していたのだと思いだせましたので感慨深いものがありました。お気に入りのヘビロテの棚に移し替えておきます🎶
piano : David Matthews
bass : Charnett Moffett
drums : Steve Gadd
tenor sax : George Young
trumpet : Lew Soloff
producer : Dave Matthews
recorded at Clinton Recording Studio, New York on March 3, 1985.
1. Jordu / Duke Jordan
2. Recado Bossa Nova / Djalma Ferreira, Luiz Antônio
3. Confirmation / Charlie Parker
4. Autumn Leaves / Jacques Prévert, Johnny Mercer, Joseph Kosma
5. Mood Piece / Dave Matthews
▶ Jordu












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