2023年4月21日金曜日

Magnum Band / La Seule Difference


 ファンクに凝っていて、ジャケ買いに果敢に挑戦していた若いころにジャケットに写るメンバーの写真を見て、そのカラフルさにてっきりアース系なんかのサウンドが聞けるのではないか?と想像しながら購入したら全く違うラテンだったという落ちがあるアルバムです。最も今これを聴き直しながらアルバムタイトルを見ていたら英語圏でないことぐらいわかっただろうにファンクではなさそうだぐらい推測できたとも思うのですが、ジャケ買いなんでタイトルなんて見るわけもなし、基本的にジャンルにこだわることはなく聴くタイプなので全く問題はなし。
 ラテンと言ってもカリブ系のデジタルな楽器を駆使したラテンやレゲエが収録されています。あまり私にはなじみがないんですが海外系のバーとかでよくかかっているヤツで全世界的にはこっちの方が標準サウンドなのでしょうか。アジア系、ヨーロッパ系問わず、お酒があって踊れるようなところでは好まれるようで、この手の音を聴いても血が騒がないのは、私のような日本人だけで少し感覚が違うんであろうことを感じます。


 このバンドに関する日本語のサイトは見つからないのですが海外サイトで断片的に記述はありました。ハイチのバンドであり、リーダーのギター Dadou Pasquet は、その筋の中では伝説的なギタリストということまでは発見。確かにクリーンなストラト系シングル・コイルのギターでレゲエのリズムもしっかりとこなしながらかなり細かな決めフレーズ、楽曲によってはスパニッシュなフレーズを入れたりと印象的なギターです。ギタリストがリーダーのラテンバンドってあまり無いので、そこらへんもレアな感じです。
 楽曲で印象に残るのは、Ki Mele'm で、坂本九の「スキヤキ」「見上げてごらん星空を」のメロディーが最初の方に少しだけ出てくるのですが、メドレーなんでしょうか?ドンドン曲調やメロディーは変わってゆき後半には全くでてこない8分の大作です。

leader, lead vocals, chorus, guitar : Dadou Pasquet
lead vocals, chorus, percussion : Yvon Mondesir
Keyboards : Chris Fletcher
bass : Nasser Chery
chorus : Carlos Pasquet
congas : Varnel Pierre
cowbell : Ernest Gabriel
drums : Tico Pasquet
sax : Bob Curtis
trombone : Rom Warfel
trumpet : G. Veilleux

1. Pike Devan (Zouke)
2. Way To Heaven (Gran Chimin)
3. Ki Mele'm
4. Courage
5. Pa Pale La





  

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