2023年2月25日土曜日

Fascinated Session


 The Fascinations と Native のメンバーを中心に、JABBERLOOP、quasiomode、Sleep Walker、東京クラブ・ジャズ・バンド のメンバーでレコーディングしたクラブジャズの最強ジャズ・セッション盤。
 発売はコンピレーションアルバム、再発アルバム等の制作販売等が中心の販売の Routine records で、前から気になっていて未だによくわからない The Routine Funk / Kei Kobayashi featuring B-BAND on "Perfect Day" なんてアルバムを作製している DJ 小林径氏の所属しているレーベルですね。
 レーベルについては謎だと思っていたら、解説発見したので掲載しときます。https://www.otaiweb.com/label/aboutroutine.htm
「1990年初期の渋谷。渋谷にあったDJバー・インクスティックでサウンドプロディースをしていたDJ小林径とU.F.O.の矢部直とで行われていたイヴェント" THAT'S HEALIN' FEELIN "の後発のイヴェントとしてスタートした。
 当時のメンバーは小林径の他にミュージック・ライターでもある荏開津広と弁護士ジェームス・P・ヴァイナー(後にレコード屋を宇田川町で開く)、東京スカ・パラダイス・オーケストラの青木達之(後に事故で亡くなる)、テイ・トウワの弟である鄭秀和(現在は建築士としてインテンショナリーズという若手建築家ユニットを結成)というラインアップで、イヴェントの内容はヘビーローテーションの曲は1曲も無く、インストゥルメンタルの方が歌よりも多いという今日では考えられない程マニアックな内容だった。
 ある日は小林径がエレンマキルウェンの誰も知らないような曲をかけていた。荏開津広はラストポエッツのパーカッシヴなトラックをかけていた。ジェームス・P・ヴァイナーはデンマークのアーティストのブラジリアン・フュージョンをかけていた。青木達之はニューオリンズのワイルド・マグノリアスをかけていた。
 学生のバンドのようなワックワック・リズムバンドがアーチー・ベル・タイプの曲を演奏し出すと、渋谷公会堂のライブが終わってROUTINEに遊びに来ていたブランニュー・ヘヴィースの面々がその中に割って入って、皆でジャズ・ファンクのジャム・セッションが始まる。ROUTINEはいつもそんな感じだった。
 フリーソウルやプチカート・ファイブのイヴェントなど渋谷系のメッカだったDJバー・インクスティックでただひたすらダークでマニアックな感じだった。そんなROUTINEが1993年に同名アルバムをリリースした。
 アベレージ・ホワイト・バンドみたいなリフで始まって、ジェームスのナレーションで幕を開けるこの曲は誰もがかっこいいと思った。アルバムは評価され海外でも評判になった。ロンドンのKISS FMでジャイルスは、プレイし、ストレート・ノー・チェイサー誌でもチャート・インし記事でも取り上げられた。
 ドイツの99レーベルからオファーが来て海外でもアルバムがリリースされた。しかし1995年にイヴェントは『このクオリティーを保っていけない』という理由で終了し、それからしばらくしてDJバー・インクスティックもなくなってしまった。
 でも人々の間からROUTINEの名前が途切れる事は無かった。ROUTINEは伝説になった。」


 Fire Cracker は、YMOのラテン風味、Night In Tunisia は、これでもかとラテンなんだけど、和製クラブ・ジャズとしてしっかり成立している素晴らしい出来。シカゴ Saturday In The Park がスウィングになっているところもマニアなミュージシャン魂を感じます。MR WALKER も心つかまれます。何より渡辺雅美のビブラフォンが気持ちよい。
 このアルバムは多分タワレコの試聴で購入したパターンのもので、私が quasiomode なんかを知るかなり前に購入していたのものです。音的に気に入っていたアルバムなので、このレビューを書き直していて quasiomode メンバーの参加なども改めて判明しました。やっぱり好きな音はこうやって集めていると何かしら関連性があるもんだと発見し面白いもんだと思います。ジャパンジャズマンたちのクオリティの高さに敬意を表します。旧来のジャズ・ファンにも若い人にもおすすめの素晴らしいアルバム🎵

piano : Taichi Sugimaru (4 to 7, 9, 10), Tetsu Norioka (1 to 3, 8, 11)
acoustic bass : Kenichi Ohkubo (4 to 7, 9, 10), Terumasa Nishikawa (1 to 3, 8, 11)
drums : Daisuke Yoshioka (11), Yohei  (1 to 3, 8), Yoshitaka Yamashita (4 to 7, 9, 10)
percussion – Takahiro "Matzz" Matsuoka (1 to 3)
alto sax : Daisuke (1 to 3, 5, 8), Tomoyoshi Nakamura (4, 7, 10, 11)
soprano sax : Tomoyoshi Nakamura (3)
tenor sax : Daisuke (4, 10), Masato Nakamura (2)
trumpet : Makoto (1 to 5, 8, 10)
flute : Tomoyoshi Nakamura (5)
vibraphone : Masami Watanabe (1 to 11)

producer : Masami Watanabe, Tomoyoshi Nakamura

recorded on December 23th, 2007 / January 30th, 2008 at Studio dedé

1. Fire Cracker (Fascinations + JABBERLOOP)
2. Night In Tunisia (Fascinations + JABBERLOOP)
3. Saturday In The Park(Fascinations + JABBERLOOP)
4. JAZZ FOR TWO(native + Fascinations + JABBERLOOP)
5. MARIKA (native + Fascinations)
6. POP AND CIRCUM ATANCE (native + Fascinations)
7. MR WALKER (native + Fascinations)
8. PROOF OF THE PUDDING(Fascinations + JABBERLOOP)
9. AMALGAM (native + Fascinations)
10. LET'S GET SWINGING(native + Fascinations + JABBERLOOP)
11. MR WALKER <REPRISE> (Fascinations)





  

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