大学時代に買った一枚で、当時は Al Di Meola の Electric Rendezvous とかが流行っていたころです。ジャズ界で活躍していたチック・コリアが、ポップで軽めのフュージョンを作っていた時代でした。行きつけの「おでんバー」では、評価が高くないのが、ここら辺のアルバムで、他ジャズ好きな方のコメントなどを見ていても、評価は低めな気がします。でも私にはジャズやフュージョンの云々は抜きにして青春時代の一枚ですから思い出とともにこれを聴いています。思えば大学時代、音楽事務所のアルバイトでコンサートのバイトをやっていたことがあり、チック・コリアのステージ(何のバンドかは忘れました)も何回かバイトしていまして、セッティングが終わってから会場の警備もしながらタダでステージを見れるのが楽しみでした。外の駐車場の警備に回されるとハズレでしたけどね。交通費は出なかったんで帰りに飲んだら、ほぼアルバイト代は無くなってしまっていたのも今となっては楽しい思い出です。
このエレクトリック・バンドの一枚目はプログレ・フュージョンであっただけに、このアルバムがひたすらライトでコマーシャルな音作りの展開は少し驚くものはありました。
それでは、レビューです。Light Years タイトル曲でもあり売れた曲で懐かしいですが、今聴くいても、かなりシンプル。 Second Sight はバラードというよりは静かな曲で売って変わって曲の構成も凝っています。Flamingo は、シンセのサウンドが前面に出てきて、途中の John Patitucci のフレット・ベースがアクセントになっています。Prism はフルートのようなシンセが印象的でテーマの繰り返しなのですが、微妙にアクセントなどを変えながら繰り返されているのでシンプルに聞こえながらも、よく考えて作られた曲です。Time Track でサックスの Eric Marienthal と、ギターの Frank Gambale が交互にソロを交えてきてバンドの一体感が出てきています。最後は決めだらけ。Starlight は、ファンク・フュージョンでマーカス的な曲になっています。Your Eyes もミドル・テンポでややファンク気味です。カッティング・ギターの音色は Starlight と変えていますが、シングル・ノートの音は変えないんですね。どれもそうですがソロは短めで気持ちが入っていく前にテーマに戻る感じです。The Dragon ゆっくりして少し重めの曲で、単純なコード進行で進みますが深みがあります。View from the Outside これはカッコ良いですよね。インパクト抜群です。Smokescreen 忙しい曲です。ゆっくりのテーマに細かなドラムと、超早いフレーズが時々出てくるベース。チック・コリアのソロはかなり長めに入っていますので今までの楽曲のコンセプトとは少し変えたアレンジ。Hymn of the Heart は風景画のような曲でパット・メセニーっぽくもあるような感じです。Kaleidoscope で最後となります。こ複雑に絡み合うリズムとテーマのメロディーが不思議な絡み方をするですね。やっと Frank Gambale が最後にストレス発散かのように思いっきり弾くまくり、チックも合わせてきています。
とにかく懐かしかったんですが、前回聴いた時にはスカスカ感があったように記憶しているのですが今回はそうでもなかったです。その時の体調、心境で変わってくるものなのでしょうか?他のアルバムでも、たまにあるんですよね。
keyboads : Chick Corea
sax : Eric Marienthal
guitar : Frank Gambale
bass : John Patitucci
drums : Dave Weckl
1. Light Years
2. Second Sight
3. Flamingo
4. Prism
5. Time Track
6. Starlight
7. Your Eyes
8. The Dragon
9. View from the Outside
10. Smokescreen
11. Hymn of the Heart
12. Kaleidoscope
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