2022年3月24日木曜日

Bruce Springsteen & The E Street Band / Live Collection


 私の中古盤購入であるあるの4曲しか入ってないEP盤でした。スプリングスティーンに関係は無いですが、EP とは、Extended Playの略で昔のレコードがLP=33回転/分に対し、シングル、EP=45回転/分で若干音質がLPより劣るけれどもお徳用商品だったようです。CDに回転数は関係ないですが、これがCDの形態でもミニ・アルバムやマキシシングルに相当
同時にEPの名も残っている・・とのことです。


 さてブルース・スプリングスティーンと言えば1999年にロックの殿堂入りした偉大なミュージシャン。私にとっては1980年の The River(ザ・リバー)、Hungry Heart(ハングリー・ハート)、1984年 Born in the U.S.A.(ボーン・イン・ザ・ユー・エス・エー)などが記憶にある名曲ですが、残念ながらこれには収録されていません。
 1973年リリースのデビューアルバム Greetings from Asbury Park, N.J. からの For You 、同じく1973年の2枚目 The Wild, the Innocent & the E Street Shuffle からの Rosalita (Come Out Tonight) は、ライブの定番曲で熱いコール・アンド・レスポンスで会場は盛り上がって、この曲は9分57秒の大団円。Fire は1978年 the Pointer Sisters(ポインター・シスターズ)のカバー。最後の Incident on 57th Street(57番街の出来事) も、2枚目 The Wild, the Innocent & the E Street Shuffle からの曲で、スパニッシュのジョニーという不良少年とプエルトリカンのジェーンという少女の一夜の出会いと別れの歌で閉めています。期待していた曲はこのライブよりずっと後の曲のようですね。最初からのスプリングスティーンのファンには定番の曲のようです🎵


vocals, guitar : Bruce Springsteen
sax : Clarence Clemons
organ : Danny Federici
bass : Garry Tallent
drums : Max Weinberg
keyboad : Roy Bittan
guitar : Steve Van Zandt

1. For You
2. Rosalita (Come Out Tonight)
3. Fire
4. Incident On 57th Street


▶ For You 




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2022年3月23日水曜日

The Isley brothers / Get Into Something


 Motownを離れてレーベル T-Neck を立ち上げての3枚目のアルバムです。魔法の絨毯らしき敷物に乗って飛び立とうとしてロナルドが両腕を水平に広げているジャケットは若干趣味を疑ってしまうが内容としては前2作の路線をさらに大胆に推し進めたファンク・アルバムでジャケットの滑稽さとは一味違って良かった感じです。ただ良い内容ではありますがセールス的にはいまいちだったらしく、ジャケットのせいかもしれませんね。


 ボーカル・グループからファンク路線に踏み切っています。Get Into Something は激しくファンクしていて、このアルバムの象徴のような曲でギター、ピアノ、ベース、ドラムとインストルメンタル・パートが一体となった激しいグルーブです。続く Freedom はシャッフル調のリズムでグルーヴするソウル的な曲。Take Inventory はミドルテンポの落ち着いたファンクでコーラスが曲を盛り上げています。Keep On Doin' はJB's の The Grunt と同じですがレコーディングはこちらの方が先のようです。Girls Will Be Girls はエンターテイメント色が濃いコミック的な感じがしますが、しっかりとした歌いまわしは本物。I Need You So はスローなバラードでアレンジがピアノとストリングスのアレンジで聴かせてくれます。If He Can You Can でサイケなファズギターのファンクに戻り、またもやバラード I Got To Find Me One です。ここら辺がアルバムとして凄く考えられているなと感じます。Beautiful はファルセットが美しい牧歌的な曲となり、ラストの Bless Your Heart は、大好きなパターンの粘っこいファンクナンバーで締めくくりです。アーニーのジミヘン風、ファズ・ギターや、メロー・ソウル的なところも取り入れたジャケットの見た目よりホント良質なファンクが詰まったアルバムです🎵


lead vocals and backing vocals : Ronald Isley
backing vocals : O'Kelly Isley Jr. and Rudolph Isley
bass guitar : Ernie Isley

guitars : Charles "Skip" Pitts
organ : Truman Thomas
keyboards : Everett Collins
drums : George Moreland

written by : O'Kelly Isley (1 to 6, 8 to 10), Ronald Isley (1 to 6, 8 to 10), Rudolph Isley (1 to 6, 8 to 10)

producer : O'Kelly Isley, Ronald Isley, Rudolph Isley

1. Get Into Something
2. Freedom
3. Take Inventory
4. Keep On Doin'
5. Girls Will Be Girls
6. I Need You So
7. If He Can You Can
8. I Got To Find Me One
9. Beautiful
10. Bless Your Heart

お買い得シリーズ2枚目





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2022年3月22日火曜日

Art Blakey And The Jazz Messengers / A Night In Tunisia


 Bobby Timmons が作曲した Moanin' が発売されたのは1958年。 その翌年 サックスのBenny Golson がバンドを離れ Hank Mobley が加入、同年の秋に Wayne Shorter 加入し初のレコーディングとなったのがこの1960年発表の A Night In Tunisia で看板曲の1つである「チュニジアの夜」を、ドラム・ソロを中心としてドカドカと激しく叩きまくるアレンジで新たにリメイクしています。
 この曲を書いたのは、ディジー・ガレスピー(Dizzy Gillespie) で、ガレスピとブレイキーが Billy Eckstine のビッグ・バンドに在籍していた時。Tunisia は北アフリカの地中海に面した国で遥かかなたのアメリカでこの曲は書かれています。何故この題名になったのかは未だ不明のようです。

 出だしの A Night In Tunisia は、かなり派手でダイナミックなドラムソロから始まります。若干おおげさ過ぎて過剰な演出かとは思いますが、ジャズ喫茶のでかいスピーカーで迫力を聴いてみたいもんで気迫のサービスには頭が下がります。2曲目 Sincerely Diana になると急に質素な演奏になります(Tunisia が派手すぎただけで静かなバラードという訳ではありません)この落差が印影となってまた強烈な印象です。ブレイキーの当時の奥様、ダイアナのためにショーターが書いた曲です。確か奥様は日本人もいたことと記憶してますので、何回か結婚されているようですね。So Tired はティモンズ作曲のベーシックなブルースですが、ティモンズとブレイキーの安定したコンビ的で心を落ちけて聴ける内容ですがショーターのテナーが私には音選びを迷っているようなソロに聞こえてしまって、これはこれで貴重だなと思っています。あと曲名で思うところとしてはティモンズは一回脱退することも思うとブレイキーのへの辞意を現した曲名でもあるんですかねえ。YAMA は山を意味する曲名で Lee Morgan の作曲で妻のヤマモトの頭文字であるようです。曲のイメージでは落ち着かれた方のように見受けられます。そう思って聞くとモーガンのソロも丁寧に気持ちがこめられたソロのような気がします。Kozo's Waltz も「小僧のワルツ」モーガンの作曲です。これはモーガンの家のペットのプードルの名前だそうです。Tunisia でド派手に始めながらも、なんか音楽活動も充実、家庭も円満を自慢しているようなアルバムでもあるようです🎵

drums : Art Blakey
piano : Bobby Timmons
bass : Jymie Merritt
tenor sax : Wayne Shorter
trumpet : Lee Morgan

producer : Alfred Lion
recorded by : Rudy Van Gelder

1. A Night In Tunisia
2. Sincerely Diana
3. So Tired
4. Yama
5. Kozo's Waltz



▶ Yama


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2022年3月21日月曜日

Hank Mobley / A Slice Of The Top

 

 一聴して感じるのは正調で凛々しいサウンドで、とても良質なこと。チューバ、ユーフォニウムなどを加えた5管オクテットからなる8人編成のモブレーの力作です。
 このアルバムは1966年3月18日に Blue Note で録音されたのですが、1979年まで封印されていたアルバムとのこと。理由はよくわかりませんが、Blue Note Records は、この録音の1966年に米リバティー・レコード社に売却されていることが原因なのでしょうか?一方でライナーノーツでは、この売却によってこのレコーディングメンバーの大アンサンブルが実現したのではないか(予算が使えるようになった?)とも書かれていますが、発売されなかった理由については書かれていませんでした。


 さて地味な再発盤なのかジャケットが寂しすぎるのが惜しいこのアルバム、冒頭から大絶賛してしまいましたがホント素晴らしい。そして第一に感じたのは、これだけの大編成の管がいながら、ピアノの存在感が非常に大きいことです。マッコイ・タイナー良いですね。
 曲の紹介ですが、スタンダードで There's A Lull In My Life を演奏しているほかは全てモブレーのオリジナル。印象的なアクの強いテーマではないものの、すんなりとテーマを味わってメンバーがスムーズにアドリブに入っていけていて素材的に優れてるのが特徴的と思います。Hank's Other Bag は、ユーホとチューバから入りながら流れるようにテーマには入り込み、まずはマッコイ・タイナーの技に聞き入ります。Cute 'N Pretty はチューバの低音がテーマの部分で効果的に響き牧歌的な印象を与えながらも情熱的な曲となっています。 A Touch Of Blue、 A Slice Of The Top については、モーダルなアプローチで若干流すような感じもしないでは無いですが、各自のソロは天下一品。1966年のナイト・クラブで酒を飲みながらこんな曲を聴いていて騒いでいたら気持ちよく酔えたに違いない。チューバやユーフォニアムなどの多彩な楽器の中でのモブレー節が楽しいアルバムです。

tenor sax : Hank Mobley
piano : McCoy Tyner
bass : Bob Cranshaw
drums : Billy Higgins
alto sax : James Spaulding
trumpet : Lee Morgan
euphonium : Kiane Zawadi
tuba : Howard Johnson

producer : Alfred Lion

recorded on March 18, 1966 at Van Gelder Studios, Englewood Cliffs, New Jersey.

1. Hank's Other Bag
2. There's A Lull In My Life
3. Cute 'N Pretty
4. A Touch Of Blue
5. A Slice Of The Top





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2022年3月20日日曜日

Herbie Hancock / Takin' Off

 

 Herbie Hancock(ハービー・ハンコック)の初のリーダーアルバムでBlue Note から1962年のリリース。収録曲に Takin' Off という曲は無いのだからまさにここから「離陸」することを確信してのアルバム名なのでしょう。22歳のデビュー作のはじまりは、ハンコックが幼少期に耳にしたスイカ売りの声をモチーフにして書かれた Watermelon Man です。既にこのアルバムを聴く前に様々な人のカバーを私も耳にしています。一番印象に残っているのはブルース・マンの Little Walterのバージョンで、8ビートなのでR&Bの曲で演奏されても全く違和感なく聴けました。このモチーフは相当な印象を与えるようでDonald Byrd の Blackjack に収録されている Beale Street という曲は曲名は違うがほぼ Watermelon Man というものもあります。しかし何といっても、本人が Head Hunters で演奏しているファンク・バージョンが一番印象的でカッコ良いもののような気がします。8ビートの曲をデビュー作の最初に持ってくると言うのも中々斬新なソロ・デビューで、今思えば、以降、ジャズ、フュージョン、ヒップホップ等に進出してしまうハンコックの多彩さな音楽性は既にここにあったようです。


 とこのアルバムの顔となってしまう Watermelon Man ではありますが、収録されているほかの曲の印象が薄れてしまいますが、ハードバップな中に新しいサウンドが聞こえる2曲目の Three Bags Full、ご機嫌なファンキーピアノのブルース Empty Pockets、Freddie Hubbard のトランペットが冴え、朗々としたDexter Gordon のテナーが聴ける The Maze も実に心地よい。Driftin' では、またルーズなブルースに戻るが息の合ったリラックスした演奏で聴いている側も心地よく聞き流せるスムーズさが良い。締めはバラードの Alone And I ですが最後にピアノをしっとりと聴かせるこの演出も素晴らしい。全曲ハンコックのオリジナルで固められたデビュー作はやはり必聴盤でした🎵

piano : Herbie Hancock
bass : Butch Warren
drums : Billy Higgins
tenor sax : Dexter Gordon
trumpet : Freddie Hubbard

producer : Alfred Lion
recorded by : Rudy Van Gelder

1. Watermelon Man
2. Three Bags Full
3. Empty Pockets
4. The Maze
5. Driftin'
6. Alone And I




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2022年3月19日土曜日

The Best Of Punk Rock / VOL.1


 Priority Records ‎なるレーベルから出ているパンク・ロックのオムニバスです。懐かしのパンクロックのヒット曲が集められていて VOL.3 まで出ているようですが、中古屋で見つけて購入しただけなんで他は所有していません。さすがに最近のバンドの新譜を買うことは滅多にありませんが、ロックも聴きますしパンクだって聴きます。パンクもメロコア、スカパンクなんかも聴いたりします。
 懐かしの名前がずらりと並んでいるので、私の少年時代を思い出したりして郷愁を感じてしまう曲がずらりと並んでいて、今の若いパンク小僧たちもこれらの曲を知っていたりするのか気になるところでもあります。現代のパンクはもっと過激な音になっていたりするんで、ここらへんの時代のものは今聞くとキャッチーなメロディであったり、ポップ風な味付けであったりきっちりと商業パンク・ロックしていたんだなと感じますね。
 私ヤジオが中学生時代は金が無かったんで、ここら辺のバンドはラジオからカセットに録音すると言うエアチェック時代に聴いていたものです。The Clash、The Ramones、The Jam、The Stranglers、The Damned、The Buzzcocks、The Vibrators までずらっと名前が並んでいますが、10バンド中8個が「The」がついていて Wire、999の2バンドだけが「The」なしだったんだと今気づいちゃいました。

  

 当時ラモーンズの Rockaway Beach なんかがFMで流れたりすると一緒にサビを口ずさんだり、The Stranglersのポスターが欲しかった。The Buzzcocks のフワフワしたサビのメロディ、Homicideなどなど個性あるそれぞれのサウンドが良くて必ずしもうまくないところが、当時のロック少年にこれなら俺にもできるかも?と思わせてくれるところがまた良いんですよね。フォークギターしかないのでコード弾きでラジオに合わせて弾いてみてそんな時代でした

1. The Clash / Train In Vain (Stand By Me)
2. The Ramones / Rockaway Beach
3. The Jam / In The City
4. The Stranglers / Meninblack
5. The Damned / Born To Kill (Live)
6. The Buzzcocks / I Don't Know What To Do With My Life (Live)
7. The Vibrators / Whips And Furs
8. Wire / Ex Lion Tamer
10. 999 / Homicide (Live)





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2022年3月18日金曜日

Who / Who's Better Who's Best / The Very Best Of The Who


 The Who はパンクの元祖でありビートルズ風もあったりしますが、他のロックバンドとは違う発明品みたいな要素が多いいつも思う。でも誰でもそうですが最初から発明品を想像できたわけではありません。前身は The Detours (ディトゥアーズ)というベンチャーズ、シャドウズ、ビートルズのコピーバンドでしたが、同盟のバンドが存在したため The Who と改名。そして1964年7月に High Numbers というバンド名でモッズ系でシングル・デビューするが不発。10月にEMIのオーディションを受け不合格となり、1月にはブランズウィックと契約しThe Who でやっとデビューとなります。当時から大音量、ギター、アンプ、ドラムを破壊するパフォーマンスだったらしいです。


 ベスト盤は持っていても良いが、アルバムを聴くべきであると最近書いたような気がするが、このベスト盤は持っていても良いヤツですね。往年の名曲などは押さえてあるし、並び順も良いと思います。改めて聴いてみてもメロディーはポップであったり、クラシカルであったりするが、どれもバンドのサウンドは破壊的。もちろんピート・タウンゼントのギターが爆発しているのだが、はじけるブンブンするベース、全て力強く叩ききる手数の多いドラムがそのサウンドに凄みを増加させています。
 定番の My Generation は言うまでもない名曲、出だしはこれで文句はありません。ビートルズっぽい Anyway, Anyhow, Anywhere、The Kids Are Alright が続きますが段々と熱くなって激しいサウンドとなるのが、The Whoだなって思います。そして名曲 Substitute です。このブンブンするベースとドラムの強烈なところが聴きどころですね。そして何か劇場仕立てのような I'm A Boy、Happy Jack ここらへんも The Who をすごく感じます。Pictures Of Lily は、可愛らしいメロディーなのにハードになり、ブレイクのボーカルソロのような部分とユーフォニウムのブオンブオンもワンポイント素晴らしい。そして I Can See For Miles はまた演劇のようなドラマチックな展開がたまりません。Who Are You はそうでしたシンセで始まるのですが、これもドラマチック。ボーカルのエフェクト加減と力み方が素晴らしい。段々とここら辺からビートルズっぽいとかは無くなって、The Who の色が濃ゆくなってきてます。そしてMy Generation と同じくらい私が好きな、Won't Get Fooled Again、改めて聴くとこの曲のギターリフは中々凝っています。Magic Bus も、昔すんごく聴きました。生ギターがものすごく合っててサイケな部分もあってこれも名曲だなあ。I Can't Explain も聴いてたですね。Pinball Wizard は昔レコード持ってましたがどこへ行ったんだろう? I'm Free、See Me, Feel Me と外せないとこですね。Squeeze Box だけは記憶に無かった曲です。ふーんこんな曲もあるのか。Join Together、You Better, You Bet は記憶から飛んでいました。締めくくりは、Baba O'Riley ですか。なんかコンサートを聴いてたような気分になります。いや良かった🎵

vocal : Roger Daltrey
guitar : Pete Townshend
drums : Keith Moon
bass : John Entwistle 

1. My Generation
2. Anyway, Anyhow, Anywhere
3. The Kids Are Alright
4. Substitute
5. I'm A Boy
6. Happy Jack
7. Pictures Of Lily
8. I Can See For Miles
9. Who Are You
10. Won't Get Fooled Again
11. Magic Bus
12. I Can't Explain
13. Pinball Wizard
14. I'm Free
15. See Me, Feel Me
16. Squeeze Box
17. Join Together
18. You Better, You Bet
19. Baba O'Riley





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