2022年3月11日金曜日

Donald Byrd & Herbie Hancock / Royal Flush

 

 立派なジャケットで2CDなので購入してみたんでしたが、Donald Byrd のアルバム3枚を収録したものでした。Herbie Hancock の名前が入っているので全曲共演しているのかと思いきや、そうではなくて紛らわしいネーミングです。メンバーを見てみると、むしろ バリトンサックスの Pepper Adams は全アルバム参加しているのでアルバム名違うんじゃねえか?とも思いますが、Herbie Hancock を冠した方が売れるでしょうから、そこは大人の事情な訳ですね。

 

 私がCDを購入するときは、アルバムジャケットに見覚えが無いものを見て、所蔵リストにあるかを確認をするようにしています。購入リストには聴いたものを入れるようにしているので、購入済で試聴していないものがあるとダブって購入してしまうことがあります。未聴アルバムの山を確認しましたが今はダブっていませんでした。今回のこのアルバムには14Pの薄いブックレットが入っていて、ライナーノーツもオリジナルのものがその中に収録されているので、このアルバムに収録されているものは購入しないでも良いようです。
ダブらないように気を付けます🎵
 さて今回のアルバムの内訳は以下の通り。

CD 1 [1-6]: ROYAL FLUSH
trumpet : Donald Byrd, baritone sax : Pepper Adams, piano : Herbie Hancock, bass : Butch Warren, drums : Billy Higgins
Englewood Cliffs, New Jersey, September 21, 1961.
CD 1 [7-10] & CD 2 [1-3]: OUT OF THIS WORLD
trumpet : Donald Byrd, baritone sax : Pepper Adams, vibes : Teddy Charles (9), bass : Laymon Jackson, drum : Jimmy Cobb
New York, 1961.
CD 2 [4-9]: THE CAT WALK
trumpet : Donald Byrd, baritone sax : Pepper Adams, piano : Duke Pearson, bass : Laymon Jackson, drums : "Philly" Joe Jones
Englewood Cliffs, New Jersey, May 2, 1961.
BONUS TRACK (CD2, 10)
trumpet : Donald Byrd, baritone sax : Pepper Adams, 
piano : Herbie Hancock, bass : Cleveland Eaton, drums : Teddy Robinson
Live at Jorgie’s Jazz Club, St. Louis, Missouri, June 24, 1961.

【CD1】
1. Hush
2. I’m a Fool to Want You
3. Jorgie’s
4. Shangri-La
5. 6 M’s
6. Requiem
7. Out of This World
8. Curro’s
9. It’s a Beautiful Evening
10. Mr. Lucky Theme

【CD2】
1. Bird House
2. Day Dream
3. I’m an Old Cowhand
4. Say You’re Mine
5. Duke’s Mixture
6. Each Time I Think of You
7. The Cat Walk
8. Cute
9. Hello Bright Sunflower
10. Hush [Live]

▶ Hush




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2022年3月10日木曜日

James Cotton / Live At Antone's Nightclub


 2017年3月16日に喉頭がんで亡くなられた James Cotton (ジェイムス・コットン)の1988年発売の53歳の時のライブアルバムです。喉頭がんの手術を受けられたのは1990年ですから、その2年前となります。そう思って聴くと大分と迫力のある声で喉に負担はかっかているような気もします。
 さてこのアルバムよく見てみるとAntone's Record というレーベルから発売されています。1987年からAlligator Record (アリゲーター・レコード) に移籍しているはずかと思ってタイトルを見れば Antone's Nightclub だから、このナイト・クラブが所有しているレーベルになるんですかね。まあ、そこは詳しくは、調べないでも良いかなと。


 「ミスター・スーパー・ハープ!」の紹介とともに、いつものジェイムスコットンのハープソロのイントロが始まり、ダブル・ストップのギターが絡みベースとドラムが入ってくる。そしてお馴染みの Blow Wind が始まる。いつものリズム隊の安定感ですが、Matt Murphy (マット・マーフィ) のギターが、いつもより歪みが少ないような気がしますが、ソロは絶好調に弾きまくっています。マットマーフィーはコットンと同じミシシッピ生まれ1948年にシカゴへ移住。ハウリン・ウルフのバンドに加わったのもコットンと同じ頃。ブルース・ブラザーズにも参加していたギタリストです。後はテンポは少し抑え気味で全体的に落ち着いたムードで、Nightclub だからか煽りは少なめの落ち着いた演奏で、音的には結構大きな箱の感じが録音から聞き取れます。中の写真があったので掲載しときます。


 Blow Wind、Oh Baby、Midnight Creeper なんかがオススメで、特にこのアルバムのMidnight Creeper は最高です🎵


harmonica, vocals : James Cotton
piano : Pinetop Perkins
bass : Calvin Jones
drums : Willie Smith
guitar : Luther Tucker, Matt Murphy

1. Blow Wind
2. Juke
3. It Ain't Right
4. Gone To Main Street
5. Oh Baby
6. Hoochie Coochie Man
7. Eyesight To The Blind
8. Midnight Creeper



▶ Oh Baby



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The Best Of Fourplay


 良質とはこのことと誰もが認めるフュージョン・サウンドの Fourplay (フォア・プレイ) のベスト・アルバム。といっても、長い歴史をまとめたベストではなく1st~3rd Fourplay (1991年)、Between the Sheets (1993年)、Elixir (1995年) のわずか3枚のアルバムの中から選曲されたベスト+新曲2曲のアルバムです。
 大手 Warner Bros.の、売れに売れていた Fourplay (フォア・プレイ) でのセールス戦略かと思っていましたが、事情は色々あることも推測されます。3作ともゴールド・ディスクを獲得した Fourplay 作ともゴールド・ディスクを獲得し、4作目の企画をする中、リー・リトナーが多忙のためレコーディングの先送りを申し出て、リトナーは、自主レーベル「i.e.ミュージック」を設立し更に忙しくなった。つまりは、このアルバムには新曲の2曲が収録されているということは、リトナーの脱退により同じメンバーだけでのアルバムの作成が出来なくなったため、その作品をお蔵入りさせることなく世に出すためにはこのベスト+2曲のアルバムが必要となった。また Fourplay は、ここで時代を一つ終えた訳ですから、バンドとしては継続はするが一つの区切りとしてこのアルバムを制作し、以降の Fourplay は、また異なるものとして迎えてほしいという意図も見えるような気がして大人の金勘定だけではないものと思われます。


ベスト・アルバムは単にヒット曲集が多いのでアルバムとして楽しむのはベストではなくそのアルバムを購入して楽しむ方が良いことが多いものですが、そう思って聞くとこのベストは、1枚のアルバムとしてもきちんと作りこんでいるようにも感じます。
 ボーカル曲をちりばめているのも、フュージョン・バンドとして固定した観念で楽曲を作製しているのではなく、ボーカルも楽器の一部としてバンドとしてのサウンドを追求しているという主張があるのかなあ。
 すべてが素晴らしいと言ってしまえるアルバムですが、1曲目のデビューアルバム収録された Max-O-Man、続く大ヒット作の 101 Eastbound、リー・リトナー作曲のこのバンドに対するメッセージが込められたと思われる 4 Play And Pleasure、マーヴィン・ゲイの名曲 After The Dance、マーカスっぽい(笑)Play Lady Play、王道のサウンド Any Time Of Day なんかがお勧めでしょうか。
 2017年7月にチャック・ローブが死去して2018年は活動休止。活動の成り行きはfourPlayのHPを見て見守るしかないようです🎵

【Fourplay】
keyboards : Bob James
guitar : Lee Ritenour
vocals(9),bass : Nathan East
drums : Harvey Mason

【Additional personnel】
synthesizer (3) : Harvey Mason Jr.
vocals (3) : Take 6
lead vocals (3) : David Thomas
vocals (6) : El DeBarge
vocals (9) : Chaka Khan
vocals (12) : Phil Collins
synthesizer (12) : Dan Shea

executive producer : Bob James
producer : Fourplay (3)

1. Max-O-Man
2. 101 Eastbound
3. Higher Ground
4. 4 Play And Pleasure
5. Chant
6. After The Dance
7. Bali Run
8. Play Lady Play
9. Between The Sheets
10. Amoroso
11. Any Time Of Day
12. Why Can't It Wait Till Morning (Remix)





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2022年3月9日水曜日

Soulive / Steady Groovin'


 2012年「Spark」からアルバムでの新譜が出ていないようですが solive.com で見ると完全に活動は停止してしまっているようです。erickrasno.com では、2022年2月現在ソロで Always というアルバムを発売しているのは確認しました。PVで見る限りはボーカルいりn軽めのファンクになっているようですね。
 購入してから気づいたのですが、これは私のジャズ・ファンク好きに火が付いたきっかけでもある Soulive のベスト・アルバムになります。つまり入門としては最適であると思います。車を運転するときとかにはベスト・アルバムは使えるので、どうせ購入することに変わりは無いのですがタイトルにBESTと付けるのはダサいとしても、ジャケットのどこかに書いておいて欲しいとは思いましたね。 どのアルバムからセレクトされているのかと言えば Doin' SomethingNext、Soulive、Here To There の4枚から。おっと2枚持っていませんね。そのうち仕入れときます。


 Soulive は基本、ドラム、ギター、キーボードの編成でホーンをイレギュラーで取り入れることもあります。ベースレスなのでハモンドオルガンB-3のペダルが提案部分を請け負っています。オルガン・ジャズにファンク要素が入った進化系ですね。どの曲も良いですが、ホーンが入るとまた違ったノリが出てきて楽しめるなあ🎵 

drums : Alan Evans
guitar : Eric Krasno
organ, keyboards, clavinet : Neal Evans

alto sax : Sam Kininger
tenor sax : Jacques Schwartz-Bart
trombone : Fred Wesley
trumpet : Jeremy Pelt

Tracks 1, 4, 7 and 11 taken from the album "Doin' Something".
Tracks 2, 5 and 8 taken from the album "Next".
Tracks 3, 6 and 9 taken from the album "Soulive".
Track 10 taken from DJ Spinna's album "Here To There".
Track 11 previously unreleased in the US.

1. One In Seven
2. Flurries / alto sax : Sam Kininger
3. El Ron (Live)
4. Solid
5. Clap! / featuring Black Thought
6. Dig (Live)
7. Doin' Something / alto sax : Sam Kininger, tenor sax : Jacques Schwartz-Bart 
 trombone : Fred Wesley, trumpet : Jeremy Pelt
8. Alkime
9. First Street (Live)
10. All Up In It / producer, scratches, drum programming : DJ Spinna
11. Golden Lady





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2022年3月8日火曜日

Mike Stern / Odds Or Evens


 キーボードJim Beardをプロデューサーにしてドラムの Dennis Chambers も一部参加の Atlantic からの1991年リリースの4枚目、通算では5枚目のアルバムです。このユニットは1989年~1992年まで活動しています。マイルスバンドに参加は、1981年~1983年、1985年。1983年から1984年にかけてはジャコ・パストリアスのアルバム Word of Mouth に伴うツアーのバンドに参加しています。関係ないですがマイルスに参加の頃の肥満とは全く別人で瘦せていてカッコいいスターンのジャケ写です。


 アルバムとしては、作曲はほぼスターンで7曲目のみ奥様のレニ・スターンの作曲となっています。で、他は全曲マイク・スターンの作曲。メロディアスな感じが前面に出ている明るめのサウンドの1曲目 Keys から始まり、D.C. はデニ・チェンのイニシャルをとったメカニカルな音の配列の楽曲です。学生の時にコピーしていてわかったんですがスターンのこのメカニカルで不思議な音の配列はギターの指盤上を機械的に移動させているっぽいですね。Common Ground については、優雅なテーマのバラードで、ソロ部分の指グセもいつものスターンですが、構成がものすごく上手くて大好きな曲の一つです。タイトル曲の Odds Or Evens も、いつものスターン節ですが曲として作り込んでいる感じがします。Seven Thirty はやや渋めで Bob Berg のサックスが効果的な楽曲です。If You Say So については、メロディアスで明るく温かなテーマを中心に徐々に盛り上がっていくスターンの伸びやかなギターを気持ちよさそうに弾いています。Sandbox は素朴でシンプルな楽曲となっています。Walkie Talkie で最後もメカニカル路線のテーマに4ビート。全編にわたりスターンのクセがちりばめられていますが飽きはこないアルバムとなっています。スターンのクセはどの曲を聴いてもスターンとわかるもので、これが言葉であれば訛りが強い方言をしゃべっているようなものなんだろうなと、いつも思っています。ベースとドラムが二人参加で起用しているのも、このクセが強い方言に変化を持たせるためにメンバーを変えているんでしょうね🎵

guitar : Mike Stern
bass : Anthony Jackson (2, 4, 6), Lincoln Goines (1, 3, 5, 8)
piano, synthesizer : Jim Beard
drums : Ben Perowsky (1, 5, 8), Dennis Chambers ( 2, 3, 4, 6)
percussion : Don Alias
sax : Bob Berg

executive-producer : Christine Martin
producer : Jim Beard

1. Keys
2. D.C.
3. Common Ground
4. Odds Or Evens
5. Seven Thirty
6. If You Say So
7. Sandbox
8. Walkie Talkie

▶ Keys




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2022年3月7日月曜日

Thad Jones / Motor City Scene

 

 デトロイト絡みのハード・バップのアルバムです。他にもデトロイト関係のアルバムと言えば、Kenny Burrell (ケニー・バレル) の Jazzmen Detroit がありました。Jazzmen Detroit に参加したメンバーは、「デトロイト生まれ」「デトロイト育ち」「おそらく関係ない人」でした。このアルバムの場合タイトルは Motor City Scene ですから出身や絡みは関係ないと言えばそうですが気になりますので、また調べて列記してみましょう。
「デトロイト生まれ」Tommy Flanagan「デトロイトに住んだことがある」Paul Chambers、Billy Mitchell「デトロイトで働いたことがある」Thad Jones、 Elvin Jones
「おそらく所縁が無い人」はAl Grey。Al Grey はこの頃 Thad Jones、Billy Mitchell とともにカウント・ベイシー楽団に所属していた縁での参加でしょうか。
 そしてもう一つネタがあります。本作は1959年のサド・ジョーンズの「Motor City Scene」、そして1960年には Donald Byrd, Pepper Adams、Kenny Burrellの共演する「Motor City Scene」が発表されています。Tommy Flanagan、Paul Chambersは両方参加です。レーベルは前者 ユナイテッド・アーティスツ、後者ベツレヘムと異なっています。さて意図があってのことなのか?何なのか?いずれにしろデトロイトのジャズメンによるの結束は強いようですね。


 本作はハード・バップでありますがファンキー度は若干抑えめです。出だしはゆっくり目のブルース Let's Play One です。フラナガンの可愛らしい旋律のピアノのイントロで始まり、これぞブルースと言った感じでとても良いです。Minor On Top も落ち着いた感じで知的な印象を受けます。Like Old Times はテーマの3巻の響きが気持ちよく、ダンサブルなナンバー。No Refill は情緒たっぷりのオールドタイムな優雅さが漂います。全体的に難しいことは抜きで丁寧な仕事です。コーヒー飲みながら、これを聴きながら本を読みウツラウツラしてしまったら気持ちよさそうで、楽な気持ちで聴いて心地よい一枚🎵

cornet, flugelhorn : Thad Jones
piano : Tommy Flanagan
bass : Paul Chambers
drums : Elvin Jones
tenor sax : Billy Mitchell
trombone : Al Grey

1. Let's Play One
2. Minor On Top
3. Like Old Times
4. No Refill





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2022年3月4日金曜日

Thelonious Monk / It's Monk's Time

 

 米国雑誌「TIME」表紙に1964年2月28日号の表紙となったことを記念に制作されたアルバムです。なのでタイトルは It's Monk's Time となっています。「TIME」表紙になったジャズミュージシャンは最初は Dave Brubeck 1954年11月8日号 で、この時も Brubeck Time というアルバムが発売されています。モンクは2人目のミュージシャンです。この掲載ですが元々は、マイルス・デイビスを表紙にする依頼があったがマイルスは「TIME」を白人に偏りすぎている雑誌だとして拒否したため、レコード会社の窓口だった Teo Macero がモンクを推挙したとのこと。1964年と言えばアメリカは人種差別を禁止する公民権法が可決された時であったことからして、この号は黒人のミュージシャンである必要性があったんですかね。


 そのような経緯があって制作されたアルバムなので、軽めの内容にする必要があったのか、60年代のモンクは明るく活快な方向へ転じていたのでそうなのかは、前後聴き比べてみる必要があるとは思いますが、非常に明るくモンク節が楽しめると同時に親しみの持てるポップ感も感じる内容になっています。またソロ・ピアノとカルテットの曲が収録されているので、その点でも楽しめる内容ですが初期のモンクが好きな人にはポップ過ぎて物足りないかもしれません。最初にモンクを聴いて少しづつ理解するよりも最初にこれを聴いていれば一発で好きになったかもしれないです。
  一曲目の Lulu's Back in Town はピアノ・ソロで、ほのぼのするラグタイム調の明るい曲でこれをモンク節を入れてコミカルにインパクトある演奏に仕上がています。途中からモンクもノッてきて唸ってます。そしてソロが長いイントロのようになってカルテットの安定した息の合った演奏が始まります。テーマ部分のベースが不安定に落ちていくようなところがたまりません。Memories Of You は、しっとりとしたタメのあるモンクのソロ・ピアノから始まり、これは終始モンクのみ。最後のピアノのトリルがシャレオツです。その他 いつものBrake's Sake なんかは聴いてて安心感あり。Nice Work If You Can Get It は、またもやラグタイムのようなピアノ・ソロ演奏で唸ってます。モンクノッてます。Shuffle Boil で、またモンクらしい演奏は良いですな。ラグタイム調のスライドピアノのようなものが入っているのもこのアルバムの特徴ですね。
 明るくて聴いてて気持ち良いんですが、この間夜寝るときに、このアルバムを睡眠剤代わりに小さな音でかけていたら夜中に何か恐ろしい夢を見てうなされて起きてしまいました。睡眠誘導には向かないようですね🎵

piano : Thelonious Monk
bass : Butch Warren
drums : Ben Riley
tenor sax : Charlie Rouse

producer : Teo Macero

recorded 1964 in New York City on:
January 29th (5, 8), 30th (3, 7), February 10th (1, 4), March 9th (2, 6, 9).

1. Lulu's Back In Town
2. Memories Of You
3. Stuffy Turkey
4. Brake's Sake
5. Nice Work If You Can Get It (Take 3)
6. Shuffle Boil (Retake)
【Bonus Tracks】
7. Epistrophy (Take 1)
8. Nice Work If You Can Get It (Take 2)
9. Shuffle Boil (Take 5)





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2022年3月3日木曜日

Sonny Clark Trio Blue Note ST-1579

 

 最近になって、モンク、エバンス以外のピアニストにも着目して聴いていった方が面白いんだろうと思いながらコレクションを増やしています。そこで名前は見たことがあるものの着目してこなかった Sonny Clark を聴いてみることにしました。(例によって中古CDの購入ですが)
 Sonny Clarkは、1931年生まれのピアニストで作品は、ほぼ Blue Note からリリース。1963年に亡くなっています。しかし本国アメリカでは全く売れず知名度がないのに日本では人気のピアニストとのことです(へえ)本作を聴く限りそれほど地味であるとも思えないですが、アメリカ人には、地味な演奏スタイルが合わず日本人に向いていたのではないかとのこと言われているようです。また他の説では、麻薬常習者のためキャバレーカードが発行されずジャズ・クラブでの演奏が出来なかったためというものもあります。
 Bill Evans でさえも、最初はアルバムが売れた訳ではありませんし、良い音楽が演奏出来てその録音がレコードとなれば必ず売れるというものでもありません。時代の流れ(流行り)やプロモーションなどにより、もっと売れても良いのにと思われる作品も多い訳で。それが日本人の好みとマッチして、日本でのみセールスプロモーションが上手くいったということもあるのではないでしょうか。
 想像するにそれよりも日本のジャズ文化を醸成したジャズ喫茶のオーナーに口コミで広がったものが、じっくり珈琲を飲みながら静かにジャズを聴くという日本のリスナーに受けた。アメリカでは酒を飲みながら音楽を聴く方が当時の流行り?だったんでしょうから、その背景には日本独特の文化も背景にあるに違いないとも思います。
 さてリーダー・アルバムは、これが初ではありますが、サイド・マンとしては数多くの作品に参加しています。私所有のアルバムを検索してみると、Lee Morgan/CandyBillie Holiday/Lady LoveGrant Green/Born To Be Blue など、ソロでは人気はいまいちでも、その録音を聴いていた人はアメリカでも多いはず。


 さて、先にも書きました私には地味な演奏とはとは思えない本アルバム、ガレスピーのファンクな Be-Bop から I Didn't Know What Time It Was、Two Bass Hit、 Tadd's Delight までアップ・テンポな曲が続きます。ピアノ・ソロも饒舌的で独特の打鍵のタイミングと粘りっこい節回しは外交的なピアニストに聞こえます。そして残り2曲の Softly As In A Morning Sunrise、 I'll Remember April はバラード。聴きどころは Softly As In A Morning Sunrise と巷では名演と言われています。なるほどハードなアップテンポのピアノの打鍵の連発から、倦怠、憂鬱さが入ったメロディっくな演奏は当時のジャズ喫茶では、シチュエーションとしてはばっちりなような気がします。
 何回か聴き直しながら、このレビューを書いていますが書いているうちに色々な情報が入ってきて、色々なことを思いながら想像して聴いているとただ単に聴いているのとはまた異なった印象になってきているような気がします🎵

piano : Sonny Clark
bass : Paul Chambers
drums : "Philly" Joe Jones

producer : Alfred Lion
recorded by : Rudy Van Gelder

1. Be-Bop
2. I Didn't Know What Time It Was
3. Two Bass Hit
4. Tadd's Delight
5. Softly As In A Morning Sunrise
6. I'll Remember April
【Bonus】
7. I Didn't Know What Time It Was (alternate take)
8. Two Bass Hit (alternate take)
9. Tadd's Delight (alternate take)

▶ Be-Bop