2021年10月27日水曜日

本日のCD 渡辺香津美 ♪ Guitar Renaissance


 渡辺香津美と言えば、坂本龍一、矢野顕子、村上秀一との KYLYN BAND(キリンバンド)、YMO のワールド・ツアーのサポート、そしてあの有名な黄色いアルバム TO CHI KA、ジャコパストリアスと、マイクスターンの代役として共演 1983 Japan Tour などエレクトリックでバリバリのイメージがありますが、中年になられてからはアコースティック・ギターをメインにしたものも何枚か録音しています。
 本作はアコースティックのみの初の完全ソロパフォーマンスの2003年発、第一弾。2021年現在では「Ⅴ」まで確認していますが、私まだ集めていません。クラシック、ジャズ、ビートルズ、オリジナル楽曲をギター1本で収録しています。録音は空間の音質にこだわり、 音響の素晴らしさで世界的に定評のある銀座王子ホールを使ってのホール録音 (2002年の 8/21,22) 同年11/11ソニー・スタジオとで収録されています。
 出だしはバッハそしてビートルズ、マイルスと一音一音を大切に奏でるかと思いきや、がむしゃらにかき鳴らすなど多彩な曲目、奏法で、あらゆる分野のギター奏法が羅列されていてこの人に弾けないギターのジャンルは無いのか?と名人ぶりは目をみはるばかり。あらゆる角度でギターを見続けた人の音ですね。


1. PRELUDE FROM SUITE FOR UNACCOMPANIED CELLO NO 1 BWV1007
2. ACROSS THE UNIVERSE
3. Medley:DJANGO~MINOR SWING
4. WAVE B・A・C・H
5. PAVANE POUR UNE INFANTE DEFUNT
6. SAYONARA
7. PASSY HOME
8. TAMAGO NO JIKAN-for Takemitsu-
9. WALTZ FOR DEBBY
10. PAPER BLUES
11. MILESTONES
12. SE TU DELLA MIA MORTE



▶ PASSY HOME



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2021年10月26日火曜日

本日のCD Cortijo ♪ En New York


 このアルバムはサルサ・ファンのマスト・アイテムとのことで、サルサバンドをやっていた友人の農とサルサの職人松井イチロー氏の影響で購入。今年は「小林香織の屋内de夏フェス!」でパーカッションで参加とのこと。元気そうでなにより。
 とはいうものの、彼に紹介された訳でもなく、どこかのCDショップで手に取って購入したはずで、後にサルサ好きのミュージシャン達は皆聴いているとのことを聴いて少し嬉しかったのを覚えています。さすがにマスト・アイテムだけあって、音質は問題にせず演奏は素晴らしく良い本物です。
 ラファエル・コル ティーホはプエルト・リコを代表するパーカッショニスト。そして、その相棒の名歌手イスマエル・リベーラ。プエルト・リコの島の中で親しまれていた島特有のリズム、ボンバ・プレーナを引っ提げて、サルサ誕生以前の50年代にニューヨークに乗り込んだのです。彼らのエネルギーに満ちあふれたサウンドとうねるようなリズムは、似たようなラテン音楽とは確実に一線を画すものです。私が最初に聴いたのはこの作品で購入していないものを見つけるたびに増やしています。どの作品もエネルギッシュでありますが、洗練されているとは言っても、アフロなビートを強調しまくった真っ黒な音楽性は本当に強烈でこの作品は現代のサルサっぽくなってきた音でコルティーホの中でも一番のお勧めアイテムであるといえます。
「彼がいなかったら今のサルサはなかった」とどこを見ても書いてあります。私は踊れるラテンのリズム音楽をさらに都会でも踊れるようにリズムをタイトにしたものがニューヨークサルサになったと認識しています。現代サルサにたどり着く前にこの音をプエルトリコから伝えたコルティーホ、これを継承してどのように現代サルサに変化していったのか?勉強してもしきれない音楽の世界ですね。



1. La Critica (Plena)
2. Chambelequ  (Guaracha)
3. Ton Ton Canelo (Bomba)
4. Bella Mujer (Bolero)
5. Cuembé (Bomba)
6. Mi Caballito (Guaracha)
7. La Caleza (Plena)
8. Cùcala (Bomba)
9. El Negrito Gulembo (Bomba)
10. La Chatarra (Plena)
11. A Bailar Bambulé (Bomba)
12. La Calabacita (Bomba)


▶ Cuembé



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2021年10月25日月曜日

本日のCD Giovanca ♪ While I'm Awake


 Giovancaはジョバンカと発音で、1977年アムステルダム生まれのオランダ人。モデルとして10代からヨーロッパ中のトップ・ファッション・モデルとして数多くのファッション・ショーに参加しています。モデルとして活躍しながらも、大学で科学を専攻し音楽活動ではバッキング・ヴォーカルを続けてのデビュー。これは2作目だですが、初アルバムは2年かけてレコーディングされたとのことで相当に期待された人だったようです。
 しかし私そんな背景は知らず先入観なしで、タワレコ試聴コーナーで聞いて歌声に惚れて買ったことと記憶しています。ポップであったりフォーキーであったり、ネオソウル的であったり、何よりキュートな歌声で、丁寧な歌いかたでなんと言うか惚れちまいました一枚ですね。
アルバムの作成は2015年で止まってしまって言うようですが、現在はダイアナロスをトリビュートしたツアーを企画中のようです。




1. Everything
2. Drop It
3. Can Somebody Tell Me
4. Flirting With The Sun
5. Lovechild
6. She Just Wants To Know
7. Go Now
8. Hungry
9. Simply Mad
10. Time Is Ticking
11. When Love Lives
12. Little Flower





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2021年10月23日土曜日

本日のCD Kenny Burrell / Seven Classic Albums

 Real Gone Jazz Collection お買い得アルバムシリーズです。4枚のCDに7枚のアルバムが収められています。ウェスに続いての購入です。楽器はギターが趣味の私でしたが、Kenny Burrell (ケニー・バレル)を知ったのは社会人になってかなり後の話で、フュージョン志向だったためあまりケニー・バレルを聴いてはいませんでしたので、ウェスとバレルは聞かねばなるまいと購入したシリーズになります。
 4枚組ディスクの1枚目、Introducing は、バレル 初リーダー作で、その時 バレル は25歳の若さです。メンバーは同郷のピアノのトミー・フラナガン、ベースは ポール・チェンバース、ドラムは ケニー・クラーク と豪華。Earthy は 6枚目のアルバムで、プレスティッジのオールスター・セッション。渋めの素晴らしいブルース・フィーリングが聴けます。2Guitars は Jimmy Raney(ジミー・レニー)と共同名義のツイン・ギターの双頭リーダー作品。メンバーはドナルド・バード、ジャッキー・マクリーンの2管が加わった異色の編成。レニーはメロディアス、バレルはいつもブルージーなギターの対比が聴けます。当時のハードバップのスター選手が参加していて Blue Duke は二人の鋭角的なアドリブ、軽快なナンバーの Dead Heat、Pivot、長尺の This Way など演奏は熱いです。All Night LongはPrestige All Stars名義で、All Day Long はリーダー作です。All Night Long は一発目でピアノがフライングして、テーマでホーン部隊がさまようような、愛嬌のあるところも聴けます。そして、1957年 Prestige から Kenny Burrell でこれはブルースだらけ
 バレルは 1957年 Prestigeで、バレル は相当数の音源を残しています。Prestigeの勢いがあったのか?セッションぽいのも全部、金にしようとしてリリースしたのか?
 バレルを聴き始めた頃に購入したお買い得パックです。ウォークマンに落として聴いていますが、4枚組って繰り返し聴きずらいんですよね🎶🎸

●Disc1
【Introducing】1956
1. This Time The Dream's On Me
2. Fugue 'N Blues
3. Takeela
4. Weaver Of Dreams
5. Delilah
6. Rhythmorama
7. Blues For Skeeter
【Earthy 】1957
8. Earthy
9. What's Not
10. I Wouldn't

●Disc2
【Eathy】1957
1. The Front Line
2. Dayee
【2Guitars】1957
3. Blue Duke 
4. Dead Heat 
5. Pivot 
6. Close Your Eyes 
7. Little Melonae 
8. This Way 
9. Out Of Nowhere 

●Disc3
【All Night Long】1961
1. All Night Long 
2. Boo-lu 
3. Flickers 
4. Li'l Hankie 
【All Day Long】1963
5. All Day Long 
6. Slim Jim 
7. Say Listen 
8. A.T. 

●Disc4
【Kenny Burrell】1957 prestige 7088
1. Don't Cry Baby
2. Drum Boogie
3. Strictly Confidential
4. All Of You
5. Perception
【K.B. Blues】1979
6. Nica's Dream
7. Out For Blood
8. K.B. Blues
9. D.B. Blues
10. K.B. Blues (alternate take)


▶ Dayee



  

2021年10月22日金曜日

本日のCD The Modern Jazz Quartet ♪ The Last Concert

 

 マンハッタン・ジャズ・クインテットとモダン・ジャズ・カルテットが異なるMJQだと気付き、知的で厳格な表情で演奏するMJQや、解き放たれたように楽し気な表情で演奏するMJQなどアルバムを聴くたびに発見があり楽しみになってきています。
 順を追って聞いているわけではありませんが、ラスト・コンサートなんてアルバムを聴くまでにはMJQを聴きこんでいるわけではないのですが、新宿のツタヤの中古コーナーにあったので購入しました。購入後即いつもの「おでんバー」で聴いたわけですが、何枚か他のアーチストのアルバムを聴いてこのアルバムを最後に聴いていたら2枚組だったので1枚聞いて時間切れとなりました。しかしあまりにも内容が良かったので次週この店で大音量で続きを聴こうと家では聞いてはいませんでした。私が自分のCDの持ち込みをするのは金曜と決めています。すると翌週の水曜に他の常連さんがこのアルバムを持って登場!私の金曜を待たずして2枚とも水曜に聴くこととなりました。別に新譜という訳では無いのになんという偶然でしょうか。何か運命を感じてしまうアルバムとなりました。
 MJQは、1952 年に  Milt Jackson (ミルト・ジャクソン)、John Lewis (ジョン・ルイス) 、 Percy Heath (パーシー・ヒース) 、Kenny Clarke (ケニー・クラーク)によって結成されました。メンバー交代は1955年にドラムが Connie Kay (コニー・ケイ) に代わった一回のみでほぼ同じメンバーでの22年間続く珍しいバンドでした。最後のライブは1974年11月25日、リンカーン・センターのAvery Fisher (Philharmonic) Hall (エヴリー・フィッシャー・ホール)で行われました。
 解散の理由は Milt Jackson (ミルト・ジャクソン)の脱退ですが、脱退にあたりミルト・ジャクソンは、1974年6月に「MJQで活動を続けてきたが物質的に恵まれることは無かった」と記者たちに感情的にしゃべっていたとのことです。ロックというエンター・テイメントで成金になったスターたちはいるがジャズ・ミュージシャンは儲からないというのが不満だったようです。MJQをやめてもロックスターになれるわけでもないし、何の解決にもならないのでこれが直接の脱退の原因とは思いませんが、何かしらの不満か精神的に不安定になる要素があったのでしょう。1981年に再結成はされるもののいったんこれでMJQは解散となり、このアルバムが収録されることになったわけです。
 収録曲はお馴染みのナンバーが収録され、演奏はやはり安定がありこれぞMJQの内容となっています。一糸乱れぬ演奏にクラシックのコンサートのような観客の拍手もジャズをエンターテイメントから芸術の領域まで高めてきた貫録が感じられます。MJQの演奏にはメンバーの緊張感が伝わるものがありますが、これはリラックスしたバージョンです。

vibraphone : Milt Jackson
piano : John Lewis
bass : Percy Heath
drums : Connie Kay

live at Avery Fisher (Philharmonic) Hall, Lincoln Center, NYC, November 25, 1974.
disc 2 (5 & 6) bonus track, not part of original LP

【Disc1】
1. Softly As In A Mornig Sunrise
2. The Cylinder
3. Summertime
4. Really True Blues
5. What's New
6. Blues In The Mirror
7. Confirmation 
8. Round Midnight 
9. Night In Tunisla 
10. Tears From The Children 
11. Blues In H(B) 
12. England's Carol 

【Disc2】
1. The Golden Striker
2. One Never Knows
3. Trav'lin
4. Skating In Central Park
5. The Legendary Profile
6. Concierto De Aranjuez
7. The Jasmine Tree
8. In Memoriam
9. Django
10. Bags Groove





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2021年10月21日木曜日

本日のCD Bird Symbols & Bird Is Free Charlie Parker

 

 1940年代初頭から、モダン・ジャズの原型となるいわゆるビバップスタイルの創成に、ディジー・ガレスピーと共に携わった巨匠 Charlie Parker (チャーリー・パーカー)。バードともヤードバードとも呼ばれ、自身も Yardbird Suite、Bird Feathers 曲を発表している。影響はロックバンドの、ヤードバーズ Yardbirds にまで及び、ニューヨーク市マンハッタンにあった往年の名ジャズクラブのバードランド (Birdland)もパーカーに由来、ジャズ界ではジョージ・シアリングの Lullaby of Birdland (バードランドの子守唄)、ウェザー・リポートの Birdland といった名曲も生まれています。
 本アルバムには、そんなパーカーの Bird Symbols、Bird Is Free の2枚のアルバムが収録されています。1961年にチャーリー・パーカーの3番目の妻で法定相続人だったドリス・パーカーと、レコードの再発(リパック)シリーズで知られる Pickwick Records のプロデューサーだったオーブリー・メイヒューが組み立ち上げられたレコード・レーベルのチャーリー・パーカー・レーベルの作品とのこと。
 この録音は1~12曲目までは1947年の録音で、13~21曲目までは1952年の録音、一般に1945年から48年がパーカーの絶頂と言われていますが、52年の録音も私にはスリリングなアドリブが展開される素晴らしい録音であると思います。わたくしはサックス吹きではないので今のところパーカーに傾倒しているわけではありませんが、スルスルと泉のように湧き出てくるアドリブはまるで楽譜が置いてあるかのように力強く鮮明です。Bird Symbols については録音も普通に心地よくマイルスがペットを吹いているのかと興味深く聴けます。ピアノがドードマーマローサ のピアノも力強く頼もしいのに対しエロールガーナーでエレガントに、デュークジョーダンでしっとりと聴かせてくれます。しかし Bird Is Free に変わるとモノラルのカセットデッキを客席において録音したような音質は非常に悪いのが残念です。

alto sax : Charlie Parker
trumpet : Miles Davis
tenor sax : Lucky Thompson
guitar : Arv Garrison
piano : Dodo Marmarosa
bass : Vic McMillan
drums : Roy Porter
recorded 1946 March 28

1. Moose The Moosche
2.  Yardbird Suite
3. Ornithology
4. A Night In Tunisia

alto sax : Charlie Parker
piano : Erroll Garner
bass : Red Callender
drums : Harold Doc West
recorded 1947 February 28

5. Bird's Nest
6. Cool Blues

alto sax : Charlie Parker
trumpet : Miles Davis
tenor sax : Lucky Thompson
piano : Duke Jordan
bass : Tommy Potter
drums : Max Roach
recorded 1947 November 4

7. Bird Of Paradise
8. Embraceable Yo
9. My Old Flame
10. Scrapple From The Apple
11. Out Of Nowhere
12. Don't Blame Me

alto sax : Charlie Parker
bass : Teddy Kotick
guitar : Mundell Lowe
piano : Walter Bishop
drums : Max Roach
recorded 1952 September 26

13. Rocker
14. Sly Mongoose
15. Moose The Mooche
16. Star Eyes
17. This Time The Dream's On Me
18. Cool Blues
19. My Little Suede Shoes
20. Lester Leaps In
21. Laura





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2021年10月18日月曜日

本日のCD Frank Gambale ♪ The Great Explorers


 スピードピッキングの発案者である Frank Gambale (フランク・ギャンバレ) のギターは別次元。この奏法はヘビメタ系ギタリストに普及してからスウィープ・ピッキングとしてキラキラのフレーズを全世界に提供しています。発明者普及者のフランクギャンバレは、ものすごい正確さで様々なフレーズを繰り出していますが、私この奏法には無縁。ギャンバレを知ったのは Chick Corea Elektric Band (チック・コリア・エレクトリック・バンド)の 1986年 Light Years です。このアルバムはポップ色が強いのでギャンバレのギターは控え目でした。
 しかしこの作品はソロの通算6作品目の1993年発売のスタジオアルバムで、ロック・リフやペンタトニックとスウィープ・ピッキングを駆使したロック・フュージョン・スタイルのギターでロック・ファンに十分通用する作品です。楽曲は全曲インストで難解なフレーズよりも耳に残るフレーズで非常にわかりやすい。
 楽曲としては、ポップで軽めのフュージョンぽいタイトル曲 The Great Explorers、ロック丸出しの Frankly Speaking、伸びやかなギターを聴かせてくれる She Knows Me Well 、頭から弾きまくり具合でリフが気持ちいい Thunder Currentなどがロック魂には共感してもらえるのではないでしょうか。フュージョン・ファンにはアコースティック・ギターが美しい Dawn Over The Nullarbor なんてのも用意してあります。

guitar, electric sitar, synthesizer, drums, bass: Frank Gambale
keyboard, hammond organ , synthesizer , piano : Freddie Ravel
hammond organ : Tom Coster
bass : Stuart Hamm
drums : Jonathan Mover

1. Frankly Speaking
2. The Final Frontier
3. The Jaguar
4. The Great Explorers
5. Duet Tuet
6. She Knows Me Well
7. Thunder Current
8. Pathfinder
9. Dawn Over The Nullarbor
10. Cruising Altitude
11. Naughty Business





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2021年10月15日金曜日

本日のCD Wes Montgomery ♪ Eight Classic Albums


 Real Gone Jazz Collection と言うお買い得アルバムシリーズです。4枚のCDに8枚のアルバムが収められています。ジャズギター初心者のころに、とりあえずウェスとバレルは聞かねばなるまいと購入したシリーズになります。この頃はお買い得だとばかりに飛びついたのですが、だんだんとジャケット写真も含めてアルバムで購入していった方がアルバムを聴いた満足感があることにも気づいたこと、1曲を楽しむよりもアルバムを通して区切って聞いて、このアルバムは、ああだ、こうだ、と考えるのも意外と楽しいことに気づいたので、区切りなく音源が収録されているお買い得アルバムシリーズは意外に満足感が低いことを思い知らされています。
 それほど愛着がなければ繰り返し聴くことも少ないのも難点です。The Incredible Jazz Guitar を購入して見事にダブりが発生していますが気にしてはいけません。
 また1枚のディスクに1時間15分程度の録音が入っているため、全てを聴き始めて聴き終わるまでに6時間程度はかかりますので、やはり音源のコレクションとしては合格ですが聴いて楽しむには若干の精神的苦痛も強いられるのが難点です。良いところはぶっ続けで聴いていると、ギターの音質が変わったりバンド編成が変わったところでアルバムが変わったのか?どれどれと見る程度で済むので本でも読みながらぶっ続けるのには適しています。
 さらには Fingerpickin' は元アルバムより最後の3曲が少ないようで、なんとなく安物買いの銭失いという言葉を思いだし、お買い得シリーズなんでしょうがない。ウェスをこれから集める気が無い人には勉強のためにどうぞ!(ウェスについて何も語らずに終ります)

●DISC 1
【Fingerpickin'】1957
1. Sound Carrier
2. Bud's Beaux Arts
3. Bock To Bock (Back To Back)
4. Billies Bounce
5. Lois Ann
6. All The Things You Are
7. Fingerpickin'
【The Wes Montgomery Trio】1959
8. Round Midnight
9. Yesterday's
10. The End Of A Love Affair
11. Whisper Not
12. Ecaroh
13. Satin Doll
14. Missle Blues
15. Too Late Now
16. Jingles

●DISC2
【The Incredible Jazz Guitar】 
1. Airegin
2. D-Natural Blues
3. Polka Dots And Moonbeams
4. Four On Six
5. West Coast Blues
6. In Your Own Sweet Way
7. Mister Walker
8. Gone With The Wind
【West Coast Blues (With Harold Land)】
9. Ursula
10. Klactoveedsedstene
11. Don't Explain
12. Terrain
13. Compulsion

●DISC3
【Movin' Along】
1. Movin' Along
2. Tune Up
3. I Don't Stand A Ghost Of Chance With You
4. Sandu
5. Body & Soul
6. So Do It!
7. Says You
【Groove Yard (Montgomery Brothers)】
8. Bock To Bock (Back To Back)
9. Groove Yard
10. If I Should Loose You
11. Delirium
12. Just For Now
13. Doujie
14. Heart Strings
15. Remember

●DISC4
【So Much Guitar】
1. Twisted Blues
2. Cotton Tail
3. I Wish I Knew
4. I'm Just Lucky So-And-So
5. Repetition
6. Somethin' Like Bags
7. While We're Young
8. One For My Baby (And One For The Road)
【George Shearing & The Montgomery Brothers】
9. Love Walked In
10. Love For Sale
11. No Hard Feelings
12. Enchanted
13. Stranger In Paradise
14. The Lamp Is Low
15. Double Deal
16. And Then I Wrote
17. Darn That Dream
18. Lois Ann
19. Mambo In Chimes





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