2021年9月15日水曜日

本日のCD indigo Jam unit / Mile Stone


 ジャケットに珈琲のシミがうくぐらいデスクの脇に常に置いて愛聴してました。中毒になりやすいアルバムだと思います。2005年結成。2006年 1st アルバムの DEMONSTRATION 以来、ほぼ毎年アルバムをリリースし続け2013年 9枚目となる本作 Milestone(あの Milestone ではないようです)
 レコーディングは一発録りとのことで一球入魂的な根性の音はずしんと伝わってきます。無機質な印象を受けるテーマに、ベースぶんぶんバキバキにループのごときフレーズ。これが非常に決まっていてカッコイイ。そしてどんなシーケンスで叩いているのかさえ分からない超テク・ツインドラム&パーカッション。その上にクラシックとジャズの素養を感じる繊細なピアノがのってきます。クラブ・ジャズという単語が非常にしっくりとくるバンドで、デジタルっぽいフレーズが使われているけどデジタルでないとこが、聞き続けてしまう一因のように思えます。
 そんな彼らも2016年夏で活動休止宣言。オフィシャルHP は更新は無いものの、未だ継続しております。HPによると「レコーディングは全曲すべて一発録音で、クリックなし、
修正やダビングを一切行わず、リアルなサウンドを追求」とのこと。


piano : 樽栄嘉哉(YOSHICHIKA TERUE)
bass : 笹井克彦(KATSUHIKO SASAI)
drums percussion : 和佐野功(ISAO WASANO)
drums : 清水勇博(TAKEHIRO HSIMIZU)

1. Widescreen Rain
2. Zeus
3. Naja
4. Hunt
5. Milestone
6. Trick
7. Watercolor
8. Corazon
9. Shiosai



▶ Corazon


  

2021年9月11日土曜日

本日のCD Thelonious Monk / Straight, No Chaser

 

 最近タバコの吸いすぎか歳のせいかウイスキーをロックで飲むとムセてしまうことが多いのと、1時間以内に駆け付け3杯して気持ちよくなりすぎることも多いのでチェイサーは頼んでいます。したがって最近私は「Straight, With Chaser」だなあ、と思いつつレモン酎ハイ飲みながらアルバム聴きなおしながらこれを書いています。
 改めて「Straight No Chaser」という曲をおさらいすると、モンクが1951年に作曲した、Eb majorのシンプルな12小節ブルースです。初演は1951年のブルーノート・セッションとのことです。モンク自身もこの曲の様々な録音を残していますが、なんといってもマイルスが出した1958年 Milestones が有名で、これ以降多くのミュージシャンが演奏してスタンダードとなった名曲です。1989年にはクリント・イーストウッド製作総指揮で、セロニアス・モンクの生涯と音楽のドキュメンタリー「Straight, No Chaser」のタイトルにもなっています。このアルバムでも円熟期のモンク・カルテットでの十八番となっている演奏で余裕で息がぴったりと合っている演奏です。チャーリー・ラウズのソロの途中でモンクは伴奏をやめてしまいラウズは延々とソロを続けざるを得なくなる趣向も面白いですし、その後のモンクのソロも曲を熟知しているからこその実験のように音を確かめながら展開していくソロも好きな展開です。
 そしてこのアルバムでの話題と言えば、16分の Japanese folk song「荒城の月」ですね。これについては誠かどうかはわかりませんが、モンクが来日公演を行った際に、あるジャズ喫茶のオーナーからアンティークなオルゴールをプレゼントされ、そのオルゴールの曲を気に入って、帰りの飛行機の中でずっと聴いていたのが「荒城の月」でそのオーナーがアメリカにモンクの演奏を聴きに行った時に演奏してくれたのがオルゴールの曲「荒城の月」だったそうです。日本人なら皆さん知っている滝廉太郎の唱歌で、印象的なメロディは確かに名曲で、日本の曲がこうして取り上げられるのは誇らしいことではありますが、小学生時代に強制的に歌わされていたこのメロディーは好きで歌っていたというよりは、音楽の授業の時間が苦手だった私には、強制的に覚えさせられ歌わされていたイメージの方が強く残り手放しで凄いですねえとかこれは名演ですねとか思いながら聴くテーマではないかなあと感じてしまいます。
 他モンクらしくはない音づかいで映画音楽のような可愛らしくロマンチックな演奏のエリントン・ナンバー I didn't know about you がメロディーとリズムも良いです。ボーナストラックの讃美歌の独奏 This is my story this is my song とかも嬉しいですね🎶🎹

piano : Thelonious Monk
tenor sax : Charlie Rouse
bass : Larry Gales
drums : Ben Riley 

produced by Tae Macero
NYC, November 14, 1966

1. Locomotive
2. I didn't know about you
3. Straight no chaser
4. Japanese folk song
5. Between the devil and the deep blue sea
6. We see
【Bonus】
7. This is my story this is my song
8. I didn't know about you (2)
9. Green chimneys





  

2021年9月9日木曜日

本日のCD Pat Metheny ♪ Secret Story

 

 私の中では割と喰わず嫌いをしてしまっているパット・メセニーですが、中古屋で見かけてデビュー盤 Bright Size Life 以来の2枚目購入してみました。何故メセニーを聴かなかったかと言えば、私の若い頃は、ギターフュージョンをかなり聴いていたのですが基準は聴くというよりはギターをコピーできるか?マネできるか?がだったからで、メセニーの音を聴いたりビデオを見てこれは太刀打ちできないしマネもできないと思ってしまったからです。社会人になるまでは、ジャズ研での参考とする音源以外は、ほぼギターレスの音楽は聴いていなかったからです。今はギターレスの音楽の方を多く聴いているので時代は変わるものです。本作はギターのメセニーの1992年に発表したグラミー賞作品ですが、この時点ではこのアート感を楽しめる音楽感は私にはありませんでしたね。
 さてこのアルバム、ジャケットのデザインそのままの音楽で、絵画を見ているようなアルバムのトータルで聴かせる壮大なアート作品。それは最初のAbove The Treetops から始まりますが、カンボジアの子供たちの声をサンプリングしてメセニーがフォーキーなギターで被せてくると神々しい気分で既にジャズ界からは離脱です。(これはカンボジアの霊歌「Buong Suong」がベースとのこと)。Facing West は雄大な空にはばたくようなイメージに持って行って、Cathedral In A Suitcase では壮大な自然に包まれて、Finding And Believing では中近東へ旅をする。クライマックスは The Truth Will Always Be で静かなイントロから壮大なオーケストレーション。後半にうなるギターシンセに展開します。ちなみに、As A Flower Blossoms は短いながらも矢野顕子との共作で道に咲く小さまな花を矢野顕子節で表現している。
 旅のドキュメンタリーを見ていて、それに合わせてこのアルバムを作ったんじゃないか?とも思わせる風景が見える大作です。今までのメセニーのイメージは、つかみどころのない音楽感のイメージが強く、これを聴いてこんなストロークプレイをするんだ、とか難解フレーズではなくフォーキーなこともできるんだ、とか発見も多かったです。

Pat Metheny / acoustic guitar (1, 4 to 6, 8, 9) electric guitar (2, 6, 11) electric piano  (6, 8, 9) guitar synthesizer (3, 5, 12) keyboards (2, 3, 6, 7, 11, 12) percussion (electric) (3, 4, 7, 12) piano(4, 10, 11) electric sitar (4, 7) synthesizer (2 to 4, 6 to 10,12, 13)

voice : Mark Ledford (3, 4)
acoustic piano : Gil Goldstein (7, 9), Lyle Mays (2, 6)
harmonica : Toots Thielemans (8, 11)
acoustic bass : Charlie Haden (1, 8), Steve Rodby (5 to 7, 9, 11)
electric bass : Will Lee (6, 12)
drums : Paul Wertico (7, 8, 9, 11), Steve Ferrone (3, 12)
percussion : Armando Marçal (1 to 7, 9, 12), Nana Vasconcelos (1, 4, 5, 10 to 12)
cymbal (Roll) : Danny Gottlieb (3, 11)

conductor : Jeremy Lubbock
orchestra : The London Orchestra

1. Above The Treetops
choir : The Choir Of The Cambodian Royal Palace
orchestra : The Pinpeat Orchestra Of The Royal Ballet
2. Facing West
3. Cathedral In A Suitcase
synthesizer (keyboard bass) : Pat Metheny 
4. Finding And Believing
accordion : Gil Goldstein
5. The Longest Summer
6. Sunlight
7. Rain River
flute : Andy Findon
8. Always And Forever
9. See The World
bass : Anthony Jackson
bass trombone : Dave Taylor
french horn : John Clark
trombone : Tom Malone
trombone, tuba : Dave Bargeron
trumpet, flugelhorn : Michael Mossman, Mike Metheny, Ryan Kisor
10. As A Flower Blossoms ( I Am Running To You)
voice : Akiko Yano
11. Antonia
voice : Nana Vasconcelos
12. The Truth Will Always Be
13. Tell Her You Saw Me
harp : Skaila Kanga
14. Not To Be Forgotten (Our Final Hour)





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2021年9月8日水曜日

本日のCD Iron Maiden ♪ Iron Maiden


 アイアン・メイデンの1stでバンド名がタイトルです。私の中のアイアン・メイデンはこれと2nd の Killers で完璧です。全てがシングルのような完成度の高い曲ばかりで、このアルバムが出た時は興奮しました。全く歯がたたない難しさでなく、頑張ればコピーできる難しさで、しかもカッコイイフレーズというのが当時私たちロック小僧に最高に受けた原因でもあるかと思います。私は2枚しか持っていませんが総売り上げは1億枚を超える世界屈指のヘヴィメタルバンドとなっているとの記事を見たのは数年前です。
 このバンドの何が良かったかというとギターリフも天才的にかっこいいんですが、まずベースが基本となって曲とアンサンブルが構成されているのがこのバンドの特徴で、わかりやすくて力強い楽曲の原動力はこのベースラインから生まれていると思います。(少なくとも2ndまでは)このブログを書くにあたり、色々みていたら初期はパンク的なヘヴィメタルと形容されていることも多く、私的にはどこがパンクなんだ?と思っていたら、こんなのにも出くわしました。このアルバムも2ndも捨て曲が無いのですが、シングルは Prowler と Running Free でレコードを知らない世代にはわかりにくいダブルA面ってやつです。横たわっているのは確か別名「鉄の女(IRON LADY)」をもつ当時の英国の女性首相で、パンクなジャケットですね。
 
このジャケットで、パンクという訳では無いでしょうが英国伝統の風刺なんでしょうか?ちなみにProwlerはうろうく人とかコソ泥の意です。

vocal : Paul Di'Anno
bass : Steve Harris
guitar :  Dave Murray
guitar : Dennis Stratton
drums :  Clive Burr

1. Prowler
2. Remember Tomorrow
3. Running Free
4. Phantom Of The Opera
5. Transylvania
6. Strange World
7. Charlotte The Harlot
8. Iron Maiden

▶ Prowler




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2021年9月7日火曜日

本日のCD Hanoi Rocks ♪ All Those Wasted Years


 一時的に爆発ヒットしてたバンドで、いつごろ購入かはこれも覚えていませんが、少なくとも流行っていた頃ではないはずです。ドラマー・ラズルがモトリー・クルーのヴィンス・ニールが酒とドラッグバリバリの状態で車で買い物に行ったときに事故死したのは有名な最悪の有名な話で、この事故の翌年の1985年にバンドは「消滅」し、2001年に復活し、2009年に永久消滅しています。このアルバムは、1983年12月にロンドンのマーキークラブでラズルが亡くなる約1年前に録音です。
 モトリー・クルーもハノイ・ロックスもド派手なバンドで、ドラッグ漬けも納得の外見ですが、外見と裏腹なのが金髪のマイケルモンローで酒もタバコもドラッグも全然やらない健全な人らしい。
 最近昔のイメージで聴きなおすとイメージが違うことが多いのですが、このバンドは、やはりイメージ変わらずで、ド派手でドライブ感はあるけどプロっぽくないチープな音。それがこのバンドの良いところではあるんですが、今の時代ではメジャーからのデビューは無理なんだろうなあとは改めての感想です。
 オープニングはベンチャーズのPipelineってのも渋いのかダサいのかよくわからないですね。そこは実はジャコとハイラムのセッションのWipe Outでも感じていましたが、やっている本人たち. 受けるかなと思っているけど聞くほうはそれほどでもない。しかしそこからはもちろんハノイのグシャグシャのロックのオンパレード。無茶苦茶だけどライブの良さは実感できます。でも今のヤジオには脂っこいかなあ。

lead vocal, sax, harmonica : Michael Monroe
guitar, vocals : Andy McCoy
guitar, vocals : Nasty Suicide
bass, vocals : Sam Yaffa
drums, vocals : Razzle

recorded at the Marquee Studios

1. Pipeline
2. Oriental Beat
3. Back To Mystery City
4. Motorvatin'
5. Until I Get You
6. Mental Beat
7. Don't Never Leave Me
8. Tragedy
9. Malibu Beach Nightmare
10. Visitor
11. Th Street Kids
12. Taxi-Driver
13. Lost In The City
14. Lightning Bar Blues'
15. Beer And A Cigarette
16. Under My Wheels
17. I Feel Alright
18. Train Kept A Rolling





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2021年9月4日土曜日

本日のCD Babyface / MTV UNPLUGFED NYC 1997


 1997年の発売当時は大ヒットのアルバムで、アンプラグドという形態(番組)がこのアルバムで開始されたのかと思っていました。アコースティック・ライブの歴史を刻んできた「MTV Unplugged」の始まりは1989年で、日本のアーチストによる日本の番組も制作されています。後にライブがCD、またはビデオ、DVD化されたアーティストとしては、Aerosmith(1990)で、Babyface は MTV UNPLUGFED では中堅どころです。気になるUNPLUGFED のネーミングですが、実際このアルバムでもそうですけど電気の力を必要とするプラグ・インをしないと大きな会場でのライブは成立しません。しかし番組ですから堅いことは無しですね。
 私自身は Babyface はこのアルバムぐらいしか持っていなくて(のはず)あまり実態がわかっていないのですが、シンガーソングライターで音楽プロデューサーで、音楽プロデューサーとして1980年代中盤から活動を開始、80年代後半からソロシンガーとして活動とのことです。どちらかと言えばプロデュース業の方が多いような気もします。


 このライブも本人が歌うのではなく Babyface が自身が提供した曲などをそのアーティストと共演することがコンセプトのようで、1曲目は、クラプトンで有名な Change The World 。調べてみると、クラプトンの元のアルバムで Executive Producer は Robbie Robertson、Producer は Babyface (作曲は全く違う人で Tommy Sims, Gordon Kennedy, and Wayne Kirkpatrick となっています)なるほど、それで、クラプトンが頭から登場なわけです。実はこのライブではもっとクラプトンは演奏しているらしいのですが、大人の事情でカットされてしまい Babyface プロデュースの Change The World だけがアルバムに収録されているとのことでした。(いつかこういった音源は別売りで発売されるんでしょう)
 いったい何時間のショーなのかはわかりませんが、Shanice Wilson、Stevie Wonder、K-Ci & JoJo, Kevon Edmonds, Melvin Edmonds、Beverly Crowderなどの多彩なアーチストの素晴らしいパフォーマンス。End Of The Road のサビは極上で、胸が熱くなります。何しろステージ構成も良く録音も良いのが、このアンプラグド。他のアンプラグドも、もっと聴いて見ようかと思います🎶

1. Change The World / Featuring  Eric Clapton
2. Talk To Me / Featuring  Eric Clapton
3. Whip Appeal
4. Breathe Again / Featuring  Shanice Wilson
5. Exhale (Shoop Shoop) / Featuring  Beverly Crowder
6. I'll Make Love To You
7. End Of The Road
8. I Care About You / Featuring K-Ci & JoJo, Kevon Edmonds, Melvin Edmonds
9. The Day (That You Gave Me A Son)
10. Gone Too Soon / Featuring Stevie Wonder
11. How Come, How Long / Featuring Stevie Wonder





  

2021年9月3日金曜日

本日のCD Blues Brothers ♪ Briefcase Full Blues


 邦題は「ブルースは絆」 ブルース・ブラザーズが1978年に録音・発表したライブ・アルバムで、バンドのデビュー・アルバム。大好きなBlues Brothers のメンバーの John Belushi(ジョン・ベルーシ)Dan Aykroyd(ダン・エイクロイド) はコメディアンで、コメディ劇団「セカンド・シティ・ワークショップ」に在籍していた仲間で、この劇団で知り合って親友となりブルース・ブラザースを結成となったそうです。このバンドでの役割は、ベルーシは兄でジェイク・ブルース役、Dan Aykroydは弟でエルウッド・ブルース役と設定されています。エイクロイドはゴースト・バスターズでの主演、ベルーシは緑色のモンスターのスライマーのモデルとなんですが、もしかしたら若い人にはわからないかもしれません。ジョンベルーシは私の印象は「ナショナルランプーンのアニマルハウス」という映画でなんともバカバカしく下品な男を演じていたのを映画館で見てたのが最初で、バカバカしく楽しく少しのエロに中学生の時に映画館でドキドキしてた記憶があります。
 こういったコメディアンが本気になって作ったバンドですから、当然ステージはパロディというかジョークじみたものとなっています。ですが演奏もボーカルも本物でエンターテイメント性は抜群。ブルースとソウルのファンでマニアだからこそ作れる本物っていうのがこのバンドのミソなんではないでしょうか。サム&デイヴの「Soul Man」、キング・フロイドの「Groove Me」、ジュニア・ウェルズの「Messin' with the Kid」名曲だからこそ、のりのりで歌って自分たちが楽しみ、聴いている人見ている人に楽しんでもらうというエンターテイメントにブルースやソウルへの深い愛情を感じてしまいます。
 まるっきり素人が演じているだけではない本気度としては Hey Bartender、I Don't Know でのエイクロイドのハープ・ソロ、Shot Gun Blues、Flip, Flop & Fly のイントロでも発揮されています。低音のバック・コーラスは Soul Man のサビなんかで聴かれますが、こういったチョコっとしたとこもミュージシャンではなく音楽ファンだからこそ、入れちまえ見たいなところなんでしょうか。
 聴きなおしてみるとボーカルはツボは押さえているものの素人っぽいのは脳の中に刻まれていたイメージとは違っていましたが、当時はディスコ全盛期でブルース、ソウルはファンの間では聞かれていたものの懐メロ的な時代となっていたところに、セールス的に成功させてしまった Blues Brothers は偉大。

lead vocals : Joliet Jake Blues
harmonica, vocals : Elwood Blues

organ, piano : Paul "The Shiv" Shaffer
guitar : Matt "Guitar" Murphy, Steve "The Colonel" Cropper
bass : Donald "Duck" Dunn
drums : Steve "Getdwa" Jordan

tenor sax : Lou "Blue Lou" Marini, Tom "Triple Scale" Scott
tenor sax, baritone sax, trombone, trumpet : To m "Bones" Malone
trumpet : Alan "Mr. Fabulous" Rubin

1. Opening: I Can't Turn You Loose
2. Hey Bartender
3. Messin' With The Kid
4. (I Got Everything I Need) Almost
5. Rubber Biscuit
6. Shot Gun Blues
7. Groove Me
8. I Don't Know
9. Soul Man
10. "B" Movie Box Car Blues
11. Flip, Flop & Fly
12. Closing: I Can't Turn You Loose


▶  Soul Man



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2021年9月2日木曜日

本日のCD Kenny Dorham ♪ 'Round About Midnight At The Cafe Bohemia

 

 ハード・バッパーの Kenny Dorham の安定のライブ収録盤。聴く前に予想していたレベルと雰囲気はやはり同じ期待を裏切らない安定の演奏はホッとします。ドーハムの参加していた The Jazz Messengers の At the Cafe BohemiaVol 1 2が録音されたのは、このライブの前年の1955年、この演奏が録音された1956年にはドーハム は Messengers を脱退しフロントの相棒にJ.Rモンテローズを迎え、自身のグループの Jazz Prophets を組んだとライナーノーツに書いてあります。💡 ドーハム のソロアルバムかと思っていたんですがジャケットとかにもどこにも書いてありませんが、どうやらこれはドーハムのリーダーセッションではなく Jazz Prophets のアルバムです。しかしこの Jazz Prophets もこのライブ後に解散して、ドーハムは急死したクリフォード・ブラウンの後任としてマックス・ローチのクインテットに移籍するとのことで、この時代のミュージシャンは忙しい。
 このアルバムは、リラックスした脱力加減が絶妙な気軽さでジャズとなっていて、実に楽しく聴ける。そして私的にはなんといっても名前も同じ Kenny Burrell のホーンに負けてられるかの高速バップギターが嬉しい。
 アルバム自体は哀愁度の高いメロディーの短調の曲が多い。Monaco はスローテンポのラテンから始まり倍テンポになってからは軽快に流れるような自然な展開でケニーバレルのソロは短めですが見事。次いでタイトル曲の 'Round About Midnight はモンク作曲のスタンダードですが、マイルスの演奏が強力に頭にインプットされていますがドーハムは何の気負いもなくさらっとプレイしています。次いで Mexico City ははじけるテンポのマイナー・テーマでこのアルバムで一番盛り上がっているのはこの曲ではないでしょうか。ここでもやっぱりバレルの粒立ちが良く流れるようなギターソロがカッコイイ。A Night In Tunisia はオープニングはラテンで直ぐに4/4に移行するこれも普通の展開ですが、テーマが終わった後のブレイク、ドーハムのトランペットのみからソロが始まる、この出だしで掴まれてからしまいます。スリリングではないけど余裕の落ち着いたチュニジアです。Autumn In New York は流れるようなバラードで聴いているとリラックスさせてくれる曲でドーハム以外は脇役に徹します。このアルバムでは箸休めのような役割でしょうか。最後は Hill's Edge でドラマーの Arthur Edgehill の名前を逆さにした曲でメンバーもノリノリで、ここではテナーのJ.R. Monterose が大活躍のソロを繰り広げ、バレルの本気の気合ソロのホーンライクなギターに耳を奪われます。
 派手なアルバムではないんですが聴いていると収録時間の43分があっというまに過ぎてしまう聞きやすいアルバムです。力の抜け具合がホントに絶妙でジャズって良いなあと思わせてくれます。

trumpet : Kenny Dorham
tenor sax : J.R. Monterose
piano : Bobby Timmons
guitar : Kenny Burrell
bass : Sam Jones
drums : Arthur Edgehill
 
producer : Alfred Lion
recorded by : Rudy Van Gelder

1.Monaco
2. 'Round About Midnight
3. Mexico City
4. A Night In Tunisia
5. Autumn In New York
6. Hill's Edge





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2021年9月1日水曜日

本日のCD Aretha Franklin ♪ Amazing Grace The Complete Recordings

 

 1972年にバプテスト教会「New Temple Missionary Baptist Church」で収録されたライブの2枚組CDです。もともとは2枚組LPとしてリリースされ、ビルボードのトップ10にランクインし、史上最も売れたゴスペルレコードとなった作品です。このCDは再発盤で当然デジタルリマスターされていて、コンプリートだけにLPには無かったすべての曲が収録されています。LP盤ではオーバーダビングされていたボーカルや、収録曲を別の日にレコーディングして差し替えていたものも全てオリジナルにしているとのことで、オリジナルを持っているファンは再度購入せざるを得ないような仕掛けとなっているようです。(オリジナルはLPという収録時間の物理的制約や、アルバムのパフォーマンスやバランスを考えたセールス的な仕掛けの意図があってのオーバーダブや曲の差し替えなののでしょうから、オリジナルが悪という訳ではありません)なお、ゴスペル・アルバムとしては1987年に「One Lord, One Faith, One Baptism」もリリースされています。
 ソウル・ボーカルで女王の名を得たアレサですが、もともとは父のC. L. Frankliは説教者として公民権運動の活動としても有名な教会の牧師で母 Barbara Vernice Siggers Franklin はゴスペル歌手。また教会でゴスペルを歌って育ち、デビューもゴスペル系だったわけですから原点回帰しながらゴスペル音楽の持つ素晴らしさを伝えるこのアルバムも全く不思議ではないわけで、このアルバムの収録前の1970年 Spirit In The Dark でもゴスペル曲を取り入れ始めて、このレコーディングとなったのも自然な流れですね。
  さてこのアルバム、音楽的にはゴスペルなのですが大衆音楽のソウルのシンガーとして活躍したアレサの今までの経験がミックスされていることもあり、ゴスペル・クワイアの楽しさに改めて耳を奪われ、優秀なライブアルバムにつきものの聴いている人たちの熱量も録音され確かに名盤です。オープニングは誰もが耳にしたことがある「On Our Way」でゴスペルコンサートの始まりであることを認識し、美しい「Wholy Holy」、16分間の「Amazing Grace」「Mary、Do n't You Weep」参加者はきっと涙してるんでしょう。ゴスペルの持つ熱量を受け取りたいなら「What A Friend We Have In Jesus」「Old Landmark」「God Will Take Care Of You」・・・ やはり最初から通して聴いて、静かに聴きながら心で聞き入り、一転どんどんと心を開放しなさいと攻めてこられる、人間の感情を音楽で見事なまでに揺さぶる素晴らしいアルバムでした。
 同時にドキュメンタリー映画として撮影されていて49年未公開だったものが今年2021年の5月から公開されているようです。これは見なければいかんですな。
 最後にゴスペル考をひとつ
 今は少なくとも日本ではゴスペルってゴスペル・クワイアを取り入れたソウル的なジャンルの音楽とのイメージです。実際に宗教とは関係なくゴスペル音楽団に参加している友人もいますし、ここらへんは私としては非常に不思議なとことなんですが、世界でもそうなんでしょうかね。
 アレサとアトランティック・レコードのプロデューサー、ジェリー・ウェクスラーは、次の作品で自身の原点に立ち返り、アメリカのゴスペル音楽を歌おうと決めた。

lead vocals : Aretha Franklin
piano : Aretha Franklin (1-5,2-5,2-10), Rev. James Cleveland
celesta : Aretha Franklin (1-7,2-4)
organ : Ken Lupper
guitar : Cornell Dupree
bass : Chuck Rainey
drums : Bernard Purdie
congas : Pancho Morales

producer : Arif Mardin, Jerry Wexler

recorded at New Temple Missionary Baptist Church

【 Thursday Night Show (1/13/1972) 】
1-1 Ken Lupper / Organ Introduction (On Our Way)
1-2 Rev. James Cleveland / Opening Remarks
1-3 Southern California Community Choir / On Our Way
1-4 Rev. James Cleveland / Aretha's Introduction
1-5 Aretha Franklin / Wholy Holy
1-6 Aretha Franklin / You'll Never Walk Alone
1-7 Aretha Franklin / What A Friend We Have In Jesus
1-8 Aretha Franklin With Rev. James Cleveland / Precious Memories
1-9 Aretha Franklin / How I Got Over
1-10a Aretha Franklin / Precious Lord, Take My Hand
1-10b Aretha Franklin / You've Got A Friend
1-11 Aretha Franklin / Climbing Higher Mountains
1-12 Aretha Franklin / Amazing Grace
1-13 Aretha Franklin / My Sweet Lord (Instrumental)
1-14 Aretha Franklin / Give Yourself To Jesus

【 Friday Night Show (1/14/1972) 】
2-1 Ken Lupper & Rev. James Cleveland / Organ Introduction (On Our Way) / Opening Remarks
2-2 Southern California Community Choir / On Our Way
2-3 Rev. James Cleveland / Aretha's Introduction
2-4 Aretha Franklin / What A Friend We Have In Jesus
2-5 Aretha Franklin / Wholy Holy
2-6 Aretha Franklin / Climbing Higher Mountains
2-7 Aretha Franklin / God Will Take Care Of You
2-8 Aretha Franklin / Old Landmark
2-9 Aretha Franklin / Mary, Don't You Weep
2-10 Aretha Franklin / Never Grow Old
2-11 Reverend C.L. Franklin / Remarks By Reverend C.L. Franklin
2-12 Aretha Franklin With Rev. James Cleveland / Precious Memories
2-13 Aretha Franklin / My Sweet Lord (Instrumental)





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