そしてモンクのソロ。ラウンド・ミットナイトの出だしで、この音源は聴いたことがあるような録音だと、マスターと二人とも同意してこの盤をかけ終わった後でYouTube検索してみましたが、どうやら記憶違いのようで悩みながら一杯。1954年作品だったので初期のモンク作品でした。このあと直ぐに1957年の Himself をかけてみたのですが、全く違います。やはり Himself の方がかなり流暢に弾かれています。初期の音数の少ない素朴さはそれはそれで良いのですからモンクに乾杯です🍻
このアルバムからギターにエイドリアン・スミスが加入して前作以上にハードでヘヴィなサウンド。インストナンバーのオープニング The Ides Of March はマーチのリズムでヘビーメタルは斬新でした。続くWrathchild の開放弦を利用したベースリフは最高です。Murders In The Rue Morgue は「エルム街の悪夢」と訳されていたが何故ここで婉曲な表現の必要であるのか? Another Life の曲展開は天才的、Genghis Khan はハードロックのお手本のようで、 Innocent Exile は ボーカル Paul Di'Anno 吠え方が最高で、Killers のドラマチックな展開、Prodigal Son でハードだけが売りではないセンスを見せつけ、Purgatory でツインギターならではのカッコよさ、Drifter のギターのみイントロから曲に入ってのパンク的な激しいリズムは思わず頭が動く。などと捨て曲がなくて、これほどまでに全ての曲に思い入れがあるアルバムはそうはありません。
ボブマーレイのベスト盤シリーズの一枚目で、このシリーズで4枚出ていたものを購入しています。シリーズでは「Volume One - Stir It Up」「Volume Two - Riding High」「Volume 3 - Soul Shakedown Party」「Volume four - Stir It Up」と識別しています。何故識別と書いたかと言うと、どこかのレーベルがかなり適当につくっていると思われるからで、名前や表記がバラバラでかなり面白いことなっているのでに識別という言葉を使いました。
まず、このシリーズの中身ですが、CD裏に曲が書いてあるだけのペラペラの紙が入っているだけの、あっさりとした作り。ジャケ写にはこの盤ではよくジャケットを見ると「Volume One」の表記ですが 「Stir It Up」 の記載はありません。シリーズ全部見てみると3枚目だけ Volume 3 のアルファベットではない「数字」表記となっています。何故 「Stir It Up」と識別しているかと言えば、ハードディスクに落とす際に、ジャケットに書いていない Stir It Up というディスク名が現れたからです。Volume four ではディスク名が Stir It Up と1枚目と同じ名前になっているのも、かなり愛嬌があります。
ネット検索でも Bob Marley Volume One、Bob Marley Collection ではヒットせず、Bob Marley Stir It Up で検索ヒットしました。しかし検索では、亜種が数種類存在していてジャケット写真が異なっているものがあり収録曲も異なっているものがあったり実に多種多様です。
小曽根真のトリオ演奏もきちんと聴くことは無かったんですが、No Strings Attached なんかはセンスの良いジャズブルースで結構良いかもしれません。また Dear Oscar はその曲名通りの Oscar Peterson への思いを込めた曲なのでしょう。流れるような繊細なアドリブが気持ち良い曲で、本物の演奏も2曲が選曲されていますが、バラード1曲ビッグバンドの歌物1曲。またピアニストの選曲らしく、ビル・エバンスもしっとりとした2曲を入れて小曽根真の好きなビル・エバンスはこれなのかと理解。Elis Regina は良く聴く可愛らしいボサノバなのですが曲名は知りませんでした。Michael Brecker では、かなり人とは違うことを意識した選曲なのではないでしょうか。
リトル・ウォルターは、シカゴ・ブルースでハーモニカをアンプリファイドさせた奏法を定着させた人です。ギターのアンプを歪ませたオーバー・ドライブ・サウンドをブルース・ハープに応用して、そのサウンドを武器に Chicago Blues 界に激しくてアーバンなノリの良い Blues を持ち込みました。発表した自身のリーダーアルバムは1964年~1970年で5枚、存命中は3枚と少ないですが数々のセッションでその音は記録されています。
最近わかったんですが、ベースのWillie Dixon はこの時代に派閥を形成しているようで数々のアルバムに顔を出しています。このアルバムでもベースが参加する曲は全て Willie Dixon がベースを弾いています。リズム隊としては ギターの Dave Myers と Louis Myers の兄弟ギターはお手本のようなブルースギターで ドラムのFred Below との息もあっていて素晴らしく、基本的にタイトな演奏は彼らに任せてギタリストがディストーション・ギターであばれる役目を Little Walter が定番パターンのようです。
米国に古くから伝わるTraditional Gospel Song「This Train」をWillie Dixonが改作した「My Babe」は最高にかっこよく、これが始まると心躍ります。そしてトラディショナルなロック・ブルース「You're So Fine」デビュー・シングルのヒット・ナンバー「Juke」はテーマ部分のトリッキーなところが気分良い名曲。スイングするインスト「Off The Wall」定番「Tell Me Mamma」はロカ風2ビートのドラムのカツンカツンに乗せて軽いとこが良い
Doug Carn は全く知らないピアニストですが、ソウルジャズのコーナーにあって、数曲試聴で、気になったので全曲は聴かずに、購入してみましたのでドキドキしながらの開封で一杯🍺 ボーカル入りで Jean Carn となっていますし、ジャケットに子供を抱いているとこを見ると奥方との共演でしょう。だいぶスピリチュアルな感じもしますが、この感じは、かなり好きなとことです。このパターンは強い酒を飲みながら酔いしれるのに合いますね。おかわりです。最初の一枚に気が合うのが当たると嬉しいですねえ。
そして Roy Hargrorve は Mulgrew Miller というピアニストとのデュオのライブの2枚組で4,000円です。未発表音源ですね。これは試聴なしで購入です。前回のバーラードアルバムは、酒を飲みながらやるにはしんみりしすぎていましたので、どうだ?と1枚目より緊張感のある開封といいたいとこですが、祈りながらの開封です。おかわりと水を頼んでいざ勝負です。ライブハウスで無く大きいホールでのライブのようで音響もよしでした。さすがにトランペットとピアノのデュオなので静かに進行しますが、まあ周囲の反応はそれほどでは無かったものの中々熱量が感じられる録音は私的には勝った感じです。おかわりいただきます。ただですね。2枚組は長いんですね。私は良いんですが周囲は若干飽きてきたんで残りは家で聴くことにします。ブックレットも分厚いのが英語版と、日本語版が入ってますので読み応え充分。新しく買ったエレピの練習は当然、無理でした🍻
「The Jazz Messengers」「Art Blakey and Jazzmessengers」 はお馴染みの名義、今回初めての&がない 「Art Blakey」 での録音、他は無いのか?と調べてみたらありました♪ 「Art Blakey's Big Band」「Art Blakey's Jazz Messengers」と「’s」を使用
The Jazz Messengers が コンボを組んだ当初で、Art Blakey がリーダーになってからArt Blakey and を付けたってのは知ってましたが、「's」ってがあったのは知りませんでした。レーベルが変わってバンド名の版権とかがあって変えてるんでしょうか?そのうち聴いてたら出くわすと思いますので、そのくだりはその時に。
さてこの「&The Jazz Messengers 」ではないアルバムは、いままでの激しいファンキー・ジャズでハードバップでヒットを連発しているので路線を少し変えて今までと違うファン層を獲得しようとした。それで後にフュージョン路線でヒットを出すチャック・マンジョーネ、ファンク路線に入る前のグラント・グリーンをゲストに呼んで、60年代のR&Bやロック・ヒットを素材に選んで仕掛けた。しかし爆発力のあるジャズのダイナミックスがこのアルバムでは失われたことによって従来のブレイキーの魅力が発揮できなかったと考えられると思います。つまりレーベルとプロデューサーの思惑が外れた訳ですかね。
11曲目の、Slowly But Surely は1965年の The Jazz Messengers アルバム「Soul Finger」を収録した時の録音でFreddie Hubbard, Lee Morgan の2トランペットの演奏でしたがこの演奏でどっちがソロをとっているかは不明となっています(私には聴き分けられません)
drums : Art Blakey
organ : Malcom Bass (2 to 6, 7, 10)
piano : John Hicks (11)
guitar : Grant Green (1 to 10)
bass : Reggie Johnson (2 to 6, 7, 10), Victor Sproles (11)
congas : John Rodriguez (2 to 6, 7, 1)
alto sax : Gary Bartz (11)
tenor sax : Frank Mitchell (2 to 6, 7, 10)
trombone : Garnett Brown (1, 2, 4 to 6, 8, 9)
trumpet : Charles Mangione ( 2 to 6, 7, 10), Freddie Hubbard (11)or Lee Morgan (11)
タイトル曲の「Back To The World」は、ベトナムに出兵している兵士たちがアメリカに帰還する歌で、その社会性に大きな注目が集まったニューソウル全盛期のカーティスの全米R&Bチャートで1位に輝いたヒット作です。
さてそのタイトル曲はこのアルバムの1曲目から、強力なメッセージを込めて歌われています。曲自体はストリングスとホーン・アレンジに乗せたカーティスのファルセット、壮大な世界が広がるゆったりとしたフィリーソウルな曲でありますが「Let me tell ya son / The war was never won」「I’ve been beaten up and robbed / Soldier boy ain`t got no job / Back in the world」と比喩もなしのストレートな歌詞。曲のエンディングに入っている飛行機の音はベトナムからアメリカへ帰還する飛行機の音ですね。Marvin Gaye「What's Going On」に呼応しているとも目にしますが、ここら辺はどこかでまた。
そしてもう一曲 If I Were Only a Child Again」も軽快な楽曲にも関わらずストレートなメッセージです。「If I were only a child again / And have the ability to understand / I'd speak for little people from the date of birth / And ask the grown ups, when will there be peace on earth? / Grown ups, when will there be peace on earth? / Brother, when will there be peace on earth? / Only, only, only a child」