2021年3月8日月曜日
本日のCD Orquesta De La Luz ♪ La Aventura
2021年3月7日日曜日
本日のCD Jaco Pastorius Big Band ♪ Then & Now
歳をとったら音楽の聴き方が変わってきた
行きつけの笹塚にあるとあるバーでいつものように飲んでいると、いつものように常連さんがやってきます。私とマスターだけだと大体が音楽の話題で「あれが良い、これが面白い」なのですが、私よりも年齢が高めの常連先輩の方々は歴史・政治系の話題が多め。歴史は昔から苦手だった私には難易度高めの話も多く、そんな時はおとなしく皆様の会話を聞いております。
しかし先週飲みながら「歴史は苦手なんですよね」と話していたら、苦手の割には音楽のアルバムと時代背景なんかの話だったら積極的に参加しているんだから苦手ではないんじゃない?とマスター。
そう言われてみると自分の音楽の聴き方は昔は単に音を聞いて感じるだけだったのが、最近はライナーノーツを丹念に読み込んだり、その音楽を作ったときに時に世の中は何が起こっていたのか時代背景を調べながら聞くことが多くなってきています。
数年前に聞いてもあまり興味がなかったアルバムも意外と良いなあと思ったりすることが最近増えています。改めて考えると、おそらくこういった聞き方の変化に原因があるんだなあと気が付きました。単にその音楽を好きかどうかだけで聞いていた音に作り手の考えや状況を想像することで響きが好みではない音楽でも興味を持って聞くようになっているんですね。(フリージャズも最近は聞けるようになったのは慣れもあるけど、フリージャズの生まれた流れとかを面白がって本を読んでいることにも原因があるんでしょう)また最近はジャズやブルース・ソウルを聴きながら、戦争・ドラッグ・人種差別問題を読み解き、その時代のレーベルの戦略なんかも気になります。
こんな話をしていたら常連先輩から「そういった変化が歳をとるってことなんだよなあ。自分も歴史とかは学生の時は嫌いだったんだけど歳をとるにつれてドンドン面白くなったし、仕事で海外に行くとそこに住んでいる人の歴史的背景を気にすることも多いうちに政治とか歴史が面白くなってきたんだよ」
含蓄のあるお言葉でありました。記憶・気力・体力の衰えを感じつつ、改めて「歳をとるのも悪くない。楽しいジジイになろう」
2021年3月6日土曜日
本日のCD Bill Evans ♪ The Bill Evans Album
2021年3月5日金曜日
本日のCD Donald Byrd ♪ Black Byrd
陽気なギャングの日常と襲撃 伊坂幸太郎
前作「陽気なギャングが地球を回す」の第2弾。嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。役に立つような立たないような才能に秀でた者たちが登場。今回は強盗4人組がそれぞれに日常を過ごしているうちに社長令嬢の誘拐事件に巻き込まれていきます。今作では、飄々とした天才スリの久遠が活躍し良い味つけで、犯罪者集団がおせっかいな善人でとなっています。相変わらずのボケと突っ込みで軽快に読み進められます。
演劇をやっている若者を雇っての柔道着軍団のくだりは、Youtuberがよくやっている演出に似ています。ちなみに設定は完全にカルマ【KARUMA】の「ぼったくられた瞬間に警察突入させたら衝撃の結末に...」と同じです。なかなかのバカバカしさですね。好きです。
前作を読んでいたのは昨年の5月でした。ちょうどコロナでの自粛にあきあきしていた時期で、実は楽しく読めてはいませんでした。いつも思うのですが、音楽や本は、その時の自分の心の状態で感じ方や感情の入り方が変わります。日常の仕事が忙しすぎたり、気になる案件が散在していると大好きな音楽を聴いたり本を読んだりする気持ちにすらならないこともよくあります。今回は話に入り込んで読めたということは、昨年の状態よりも心が落ち着いているということでしょう。仕事的には2月から親会社に出向で働き始めて1か月が経過したところです。ようやく環境に慣れてきたところでもあります。本来は日本全国飛び回る業務なのですがコロナ自粛で内勤が多く刺激は少なめ。早く落ち着いてくれて少しストレスが感じられるぐらいになりたいものです。
2021年3月4日木曜日
本日のCD Miles Davis ♪ On The Corner
2021年2月27日土曜日
本日のCD Orquesta Del Sol / Del Sol
2021年2月25日木曜日
本日のCD Bill Evans ♪ Affinity
2021年2月24日水曜日
本日のCD Freddie Hubbard ♪ Breaking Point
piano : Ronnie Matthews
bass : Eddie Khan
drums : Joe Chambers
3. Blue Frenzy
4 D Minor Mint
5. Mirrors
7. Mirrors (Alternate Take)
Thelonios Monk 「モンクはジャズを開く」
行きつけの「おでんバー」(おでんがウリなわけではないんですが、一番目立つところにおでんがあるので「おでんバー」と呼んでいます)のマスターに、最近モンクをよく聞いてるんですよねえ。でもあんまり知識はないんですがなんかない?という会話で出てきたので貸してもらって読んでました。
今ならほぼこの手の本を発刊するのはリットーミュージックさんですが、これは1991年の講談社から発行された本です。期待していたモンクの生い立ちやらエピソードはほぼ無く、モンクファンの著名人や評論家がモンク談義を延々としています。
といってもダラダラではなくて「ピアニストとしてのモンク」「作曲家としてのモンク」「モンクと同時代人たち」「モンクと現代」のテーマに分かれて寄稿されているもので、結構皆さん独断と偏見で、持論を展開されています。共通しているのは、もちろん皆さんモンクのファンでアンチは一人もいないところ(笑)
勝手に空想(妄想)して書かれていると思われるような人もいらっしゃってなかなか興味深いところです。ソロ・ピアノとコンボでのピアノのアプローチ、作曲家としてのモンクなどに着目して聞くことで、また違った楽しみ方ができるのかと読みながら読み返しながらモンクを聴いております。
ピアニストとしてうまいのか?といったこともあがっていましたが、そんなところにモンクの面白さはないのでどうでもよい議論だなどというところには同感ですし、ピアノという楽器は整然と並べられた音階と調律から、どうしても白人的になってしまうのだが、モンクの場合は普通のピアノとしての使い方から脱却したところが素晴らしいとの意見は菊池成孔の「東京大学のアルバートアイラー」でも出てきたようなくだりでもあり、なるほど・・
いかにもモンクらしいと言えば、Raise Four とか Little Rootie Tootie なんかが三連打と不況和音のぶつけかたが激しくておすすめ