2021年3月8日月曜日

本日のCD Orquesta De La Luz ♪ La Aventura


グラミー賞トロピカル・ラテン・アルバム部門にノミネート
タイムアフタータイムではトゥーツ・シールマンスがゲスト
ニューヨークで録音1993年のアルバム

立て続けにプラチナ・ゴールド・ディスク受賞し
世界を意識した録音なんでしょうか
まさに黄金期に作成したアルバムでアレンジもゴージャス
リズム隊の音がなどもスペーシーで少しよそ行きのような感じもします

vocals, chorus : Nora
vocals, chorus, percussion, bongos, cowbell, bata : Carlos Kanno
piano, synthesizer, chorus : Satoru Shionoya
trumpet, flugelhorn : Shiro Sasaki
trumpet, flugelhorn : Shigeru Terauchi, Yoshihito Fukumoto
trombone : Hideaki Nakaji, Taisei Aoki

【Guest】
chorus : Adalberto Santiago (7)
guitar : Jose Febles (10)
harmonica : Toots Thielemans (4)
vocals : Mic Murphy (8)

1. Move It!
2. Arroz Con Salsa
3. Despues De Ti
4. Time After Time
5. Soy Sincera
6. Pier 72
7. Mucho Trabajo, Poco Dinero !!
8. I Can Only Be Me
9. Acercate Mas
10. La Aventura De Vivir

Soy Sincera

Time After Time

Mucho Trabajo, Poco Dinero !!


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2021年3月7日日曜日

本日のCD Jaco Pastorius Big Band ♪ Then & Now


ジャコの30歳の誕生日に当たる1981年12月1日
フロリダ州の「 Mr. Pip's 」という店で開かれたバースデイ・ギグ

このギグはドラムのピーター・アースキンによって
1995年に「The Birthday Concert」というアルバムで既に発売
しかしCD1枚分での発売であったため69分のCDに
収まりきらなかったテイクが今回のDisc1「Then Side」

Disc2「Now Side」は、ピーター・グレイヴスが率いた
ジャコの遺志を継ぐ「Word of Mouth Big Band」の
2011年11月の来日公演の音源と
2012年1月のフォート・ローダー・デイル
(バースデイ・ギグもフォート・ローダー・デイル)で収録されたライヴ音源

ピーター・アースキンの書いた、このアルバムのライナー・ノーツでは
バースデイ・コンサートはピーター・ヤニロスによって
マルチ・トラックで録音されていて「The Birthday Concert」が発売

しかし現在その音源の所在は不明で、
このアルバムは、ピーター・アースキンがヤニロスにもらった
カセット・テープをデジタル技術で編集してCD化したとのことで
なかなかミステリアスな話題ですね
そのうち所在不明のマルチ・トラック音源が見つかって・・
なんてことになる予告編みたいなことなったりして

【Disc1 Then Side】
bass : Jaco Pastorius
congas : Don Alias
sax, woodwinds : Dan Bonsanti, Neal Bonsanti, Gary Lindsay 
tenor sax : Michael Brecker
baritone sax : Randy Emerick
trumpet : Kenny Faulk, Brett Murphey, Melton Mustafa, Brian O’Flaherty
french horn : Jerry Peel, Steve Roitstein
trombone : Russ Freeland, Mike Katz
trombone, tuba : Dave Bargeron
bass trombone : Peter Graves
bass clarinet : Bob Mintzer
steel drum : Paul Hornmuller, Othello Molineaux
drums : Peter Erskine
percussion : Oscar Salas
 hand drums : Bobby Thomas Jr.

【Disc-2 Now Side】
【sax】
Billy Ross (1-11)/Ed Calle (1-11)/Mark Colby (12)
Gary Keller (1-11)/Mike Brignola (1-11)/Randy Emerick (12)
【trumpets】
Walter White (2-10)/Jason Carder (1-11)/Ken Faulk(1-12)
Jim Hacker(1 & 11)
【trombones】
Dana Teboe (1-11)/John Kricker (1-11)/Keyboards
Jim Gasior (2-10)/Mike Levine (1 & 11)/Alex Darqui (12)
John Beasley (1)
【guitar】
Randy Bernsen (1-11)
【bass】
Jeff Carswell (6 & 9)/Damian Erskine (3, 4, 6 & 7)
Richard Bona (2, 5, 6, 8 & 10)/Will Lee (1 & 11)/Jaco Pastorius (12)
【drums】
Peter Erskine (1-8, 10-11)/Mark Griffith (9)/Bobby Economou (12)
【congas】
Mark Griffith (6)
【vocal】
Dana Paul (1)/Will Lee (1)Richard Bona (8)
【Conductor】
Peter Graves

【Disc1 Then Side】
1. Invitation
2. Soul Intro / The Chicken
3. Quietude
4. Donna Lee
5. Liberty City
6. Reza / Giant Steps
7. Truth
8. Three Views Of A Secret
9. Fannie Mae
Recorded live at MR. PIP’S, Fort Lauderdale, 1 Dec 1981

【Disc-2 Now Side】
1. Come On, Come Over
2. Black Market
3. Portrait Of Tracy
4. Amelia
5. Invitation
6. Liberty City
7. Domingo
8. Continuum
9. Soul Intro / The Chicken
10. A Remark You Made
11. Soul Makossa
(tracks: 2-8 & 10): live to cassette at Bachelors III Fort Lauderdale, FL(1970’s)
(tracks: 1 & 9): Recorded in Japan

 Liberty City

Reza

Soul Intro / The Chicken


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歳をとったら音楽の聴き方が変わってきた

 

 行きつけの笹塚にあるとあるバーでいつものように飲んでいると、いつものように常連さんがやってきます。私とマスターだけだと大体が音楽の話題で「あれが良い、これが面白い」なのですが、私よりも年齢が高めの常連先輩の方々は歴史・政治系の話題が多め。歴史は昔から苦手だった私には難易度高めの話も多く、そんな時はおとなしく皆様の会話を聞いております。

 しかし先週飲みながら「歴史は苦手なんですよね」と話していたら、苦手の割には音楽のアルバムと時代背景なんかの話だったら積極的に参加しているんだから苦手ではないんじゃない?とマスター。

 そう言われてみると自分の音楽の聴き方は昔は単に音を聞いて感じるだけだったのが、最近はライナーノーツを丹念に読み込んだり、その音楽を作ったときに時に世の中は何が起こっていたのか時代背景を調べながら聞くことが多くなってきています。

 数年前に聞いてもあまり興味がなかったアルバムも意外と良いなあと思ったりすることが最近増えています。改めて考えると、おそらくこういった聞き方の変化に原因があるんだなあと気が付きました。単にその音楽を好きかどうかだけで聞いていた音に作り手の考えや状況を想像することで響きが好みではない音楽でも興味を持って聞くようになっているんですね。(フリージャズも最近は聞けるようになったのは慣れもあるけど、フリージャズの生まれた流れとかを面白がって本を読んでいることにも原因があるんでしょう)また最近はジャズやブルース・ソウルを聴きながら、戦争・ドラッグ・人種差別問題を読み解き、その時代のレーベルの戦略なんかも気になります。

 こんな話をしていたら常連先輩から「そういった変化が歳をとるってことなんだよなあ。自分も歴史とかは学生の時は嫌いだったんだけど歳をとるにつれてドンドン面白くなったし、仕事で海外に行くとそこに住んでいる人の歴史的背景を気にすることも多いうちに政治とか歴史が面白くなってきたんだよ」

 含蓄のあるお言葉でありました。記憶・気力・体力の衰えを感じつつ、改めて「歳をとるのも悪くない。楽しいジジイになろう」

2021年3月6日土曜日

本日のCD Bill Evans ♪ The Bill Evans Album

 

ヴァーヴからコロンビアへ移籍して第一弾、1971年発
エレクトリック・ピアノを取り入れた賛否両論の作品
エバンスのアコースティックの響きが好きな人には許せないようですね
(そりゃそうだ)

そんなことよりも、このアルバムの清潔感、緊張感、臨場感が好きです
20代のエディ・ゴメズのベース、マーティー・モレルのドラミングも
エバンスのピアノをしっかり活かしていてが素晴らしい
アコピとエレピでの表情の切り替えも私には面白く感じます
十八番「Waltz For Debby」もエレピでのソロが入ると
静かでクールな表情に変わり最後にアコースティックで
ダイナミクスを活かして暴れる
色々な録音がありますが、これも凝ったアレンジかなと思います

エレピと言えば他にToots Thielemansと競演の「Affinity
1979年発もあり、リバーブがかかり過ぎたエレピが気になりましたが
作品自体は私はそれも嫌いではありません

piano (Steinway), electric piano (Fender-Rhodes) : Bill Evans
bass : Eddie Gomez
drums : Marty Morell

1. Funkallero
2. The Two Lonely People
3. Sugar Plum
4. Waltz For Debby
5. T.T.T. (Twelve Tone Tune)
6. Re: Person I Knew
7. Comrade Conrad
8. Waltz For Debby (alternate)
9. Re: Person I Knew (alternate)
10. Funkallero (alternate)

Funkallero

Waltz For Debby

Comrade Conrad


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2021年3月5日金曜日

本日のCD Donald Byrd ♪ Black Byrd

 

1973年リリースの当時Blue Note Records史上最も売れた大ヒット作
ハードバップの名トランぺッターだったドナルド・バードが、マイルスの元から巣立ち
コンテンポラリー・ファンクに取り組んだジャズファンクの元祖的な革新的作品

オープニング「Flight Time」はまさに旅立ちのイメージ
「Black Byrd」は、Funk Inc.あたりに近い雰囲気のコーラス入りファンク
「Love's So Far Away」は軽快なジャズ・ファンク
「Mr.Thomas」は、正当派ファンク
「Slop Jar Blues」は、このアルバムで私一番好き

なるほど、ここらへんがロイ・ハーグローヴなどのトランぺッターの
ファンクへの転換などの源流なのかと音楽の歴史を感じます

なおこの作品はMizell兄弟の「Sky High Production」の第1号作品
「Sky High Production」はジャクソン5、ザ・ミラクルズ、
テスト・オブ・ハニーなどの楽曲アルバムをプロデュース

trumpet, flugelhorn, electrick trumpet, lead vocals : Donald Byrd
vocals : Larry Mizell
piano, electric piano : Joe Sample
synthesizer, vocals, electric piano : Freddie Perren
guitar : David T. Walker (2, 3, 5 to 7), Dean Parks (1, 4)
bass : Chuck Rainey (2, 3, 5 to 7), Wilton Felder (1, 4)
percussion : Bobbye Hall (1, 4), Stephanie Spruill (2, 3, 5 to 7)
trumpet, vocals : Fonce Mizell
flute, sax : Roger Glenn

1. Flight Time
2. Black Byrd
3. Love's So Far Away
4. Mr. Thomas
5. Sky High
6. Slop Jar Blues
7. Where Are We Going

Slop Jar Blues

Mr. Thomas

Black Byrd


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陽気なギャングの日常と襲撃 伊坂幸太郎

 


 前作「陽気なギャングが地球を回す」の第2弾。嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。役に立つような立たないような才能に秀でた者たちが登場。今回は強盗4人組がそれぞれに日常を過ごしているうちに社長令嬢の誘拐事件に巻き込まれていきます。今作では、飄々とした天才スリの久遠が活躍し良い味つけで、犯罪者集団がおせっかいな善人でとなっています。相変わらずのボケと突っ込みで軽快に読み進められます。

 演劇をやっている若者を雇っての柔道着軍団のくだりは、Youtuberがよくやっている演出に似ています。ちなみに設定は完全にカルマ【KARUMA】の「ぼったくられた瞬間に警察突入させたら衝撃の結末に...」と同じです。なかなかのバカバカしさですね。好きです。

 前作を読んでいたのは昨年の5月でした。ちょうどコロナでの自粛にあきあきしていた時期で、実は楽しく読めてはいませんでした。いつも思うのですが、音楽や本は、その時の自分の心の状態で感じ方や感情の入り方が変わります。日常の仕事が忙しすぎたり、気になる案件が散在していると大好きな音楽を聴いたり本を読んだりする気持ちにすらならないこともよくあります。今回は話に入り込んで読めたということは、昨年の状態よりも心が落ち着いているということでしょう。仕事的には2月から親会社に出向で働き始めて1か月が経過したところです。ようやく環境に慣れてきたところでもあります。本来は日本全国飛び回る業務なのですがコロナ自粛で内勤が多く刺激は少なめ。早く落ち着いてくれて少しストレスが感じられるぐらいになりたいものです。




2021年3月4日木曜日

本日のCD Miles Davis ♪ On The Corner

 

マイルス・ファンではないはずだったんですが
気が付けば所有CDの数は
マイルスが一番多くなってきていることに
薄々感づいてはいたんですが、改めて見てダントツで多いかったです
まあ録音の数が普通じゃないんで、買いだしたらキリがない

基本的にはエレクトリックになる前のクール・ジャズ、ハード・バップ、
モード・ジャズを変遷する1968年以前のマイルスが好きではあるんですが
それ以降も怖いもの見たさに、これからも聴くのかと思います

という訳で、このアルバム1972年のアルバム
当然エレクトリック・マイルスによる変則ファンクですが
エレクトリックではやはり「Bitches Brew」に圧倒されます
ライナー・ノーツによると「On The Corner」は
エレクトリックにファンク要素を取り入れた作品で
発売当時評論家から「延々と繰り返されるただの退屈なのでは?」
と、こき下ろされた問題作らしいです
そもそもここら辺の時代のファンクは延々と同じフレーズを繰り返し
内から盛り上がってくるモヤモヤを爆発させるパターン
ジャズ至上主義のファンクに偏見のある評論家だったんでしょう

以降マイルスに続け、もっと進化しろ!と
数多くの問題作が出てきていることを思うと
世の中に影響を与える素晴らしい作品であったんですね

trumpet : Miles Davis
electric piano, organ, piano, synthesizer : Herbie Hancock
electric piano, organ, synthesizer : Harold Williams
electric piano, piano, synthesizer : Chick Corea
electric piano, synthesizer : Harold "Ivory" Williams
guitar : David Creamer, John McLaughlin
sitar : Collin Walcott
electric bass : Michael Henderson
drums : Jack DeJohnette
drums, percussion, cowbell : Billy Hart
congas, shaker : Don Alias
tabla : Badal Roy
percussion, bells : Mtume
soprano sax : David Liebman (1-2)
soprano sax, tenor sax : Carlos Garnett (3-4)
bass clarinet : Bennie Maupin
cello : Paul Buckmaster

1. On The Corner/ New York Girl 
/Thinkin' One Thing And Doin' Another /Vote For Mile
2. Black Satin
3. One And One
4. Helen Butte/ Mr. Freedom

On the Corner

One And One

Black Satin


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2021年2月27日土曜日

本日のCD Orquesta Del Sol / Del Sol


 Wikipedia によると、「サルサのルーツは、1930年代のキューバ音楽、ソンやルンバから発展したものとされている。直接的には、1960年代のニューヨークにおけるプエルトリコ人やキューバ人のコミュニティ内で、ラテン音楽に、ジャズ、ソウル、ロックなどの要素を取り入れたものを発祥とする説、さらにその後1970年頃までにニューヨークで確立されたものをサルサの発祥とする説が有力である。」
 また、日本で初めてサルサが演奏されたのは、1976年に Fania All Stars というグループの来日しで、“サルサ”とか“ニューヨーク・ラテン”と言っていたようです。私の所有音源ではN.Y.クラブ El Cheetahで行われた熱いライブ音源 At The Cheetah Vol2 はお勧めです。
 オルケスタ・デル・ソルは1978年結成の日本初のサルサバンドで、オリジナル・メンバーにはペッカー、高橋ゲタオ、森村献などの売れっ子プレイヤーが名を連ね、この兄貴の後に「オルケスタ・デ・ラルス(1984)」や女性サルサバンド「チカ・ブーン(1984)」などが続きかつての日本のサルサ・ムーブメントが起こりました。正統派のサルサを聴かせる日本人オルケスタとして、アメリカと中南米での人気は日本人としても誇らしく思っていました。
 このアルバムは、ヒット曲のガンバ大阪の応援歌「太陽のイレブン」が入っているアルバムです。しかしその他にも名曲が収録されていて「晴れた日もくるさ」「BOKU-MUKI」なんかが元気が出るんだけど哀愁がある味な曲でお勧めです。
 日本語の曲作りがうまくて曲も良いが歌詞が良い日本の老舗サルサといった感じですね🎶

percussion,vocal : 橋田 ”ペッカー” 正人
percussion,vocal : 木村 "キムチ" 誠
vocals : サマーラ
percussion : 佐藤英樹, 美座良彦
trumpet : 林研一郎, 四宮寛, 鈴木正則
trombone : 松原純夫, 川島茂, 内田日富
french horn : 古田正幸
keyboads :森村献 
bass : 高橋ゲタ夫

1. Orquesta Del Sol
2. 晴れた日も来るさ
3. Boku-Muki
4. 勝利の女神が微笑む瞬間
5. Dame Un Beso
6. El Amor Es Fatal
7. Vuelo 316
8. プルクタ
9. あの日へ
10. Más Sandunga
11. 太陽のイレブン





  

2021年2月25日木曜日

本日のCD Bill Evans ♪ Affinity


1979年のトゥーツ・シールマンスとの競演アルバム
ですがエレピをビル・エバンスが弾いているのが
従来のジャズ・ファンの間ではあまり評価されていないと
よく評されていますがネットで検索しても酷評には出くわさない
昔のジャズ評論誌の辛口評論家に揶揄されていたのではないかと思われます

シールマンスの音色と存在感がエバンスのピアノと、とても良くマッチ
エレピはのっぺりしたサスティンで幻想的に響き
完全にシールマンに主導権を渡しているからこそ
ハーモニカの持つ響きが生かされていると感じます
ただ全体的にはエレピにリバーブがかかり過ぎているとは思いますが
楽曲の中でのピアノの使いかた、立ち位置を
アコースティックとは全く変えているのでありでしょう
私は評価は○の方に回ります

エバンスのイメージは静だったのですが
エバンスの作品がコレクションで増えるほど聴くほどに
共演者によって変わるのは当然だと思いますが
作品ごとに表情がかなり変わるので面白い

electric piano, piano : Bill Evans
harmonica : Toots Thielemans
flute, soprano sax, tenor sax : Larry Schneider
acoustic bass : Marc Johnson
drums : Eliot Zigmund

1. I Do It For Your Love
2. Sno' Peas
3. This Is All I Ask
4. The Days Of Wine And Roses
5. Jesus' Last Ballad
6. Tomato Kiss
7. The Other Side Of Midnight (Noelle's Theme)
8. Blue And Green
9. Body & Soul

I Do It For Your Love


The Days Of Wine And Roses

Sno' Peas


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2021年2月24日水曜日

本日のCD Freddie Hubbard ♪ Breaking Point

 

「Jazz Messengers」を抜けた直後に結成した自身のクインテット
1964年発売のフレディ・ハバードのソロ初作品

私の持っているアルバムではBill Evansの「Interplay」ぐらいですが
静のジム・ホール、動のフレディ・ハバードの対比で
エバンスがピアノを明るく弾いている好印象
でもフレディ・ハバードのソロアルバムは持っていませんでした

「ブルーノート4000番台の珠玉の輝き」の帯に目がとまり
確かに有名なアルバムだし、聴いてみよう!と購入しました

最初の「Breaking Point」ではフリージャズ?と思わせるイントロで
少しあせりましたがイントロだけでした
モードとフリーを合わせたような楽曲でエネルギーを感じます

さて、こんな感じで進むのかと思いきや「Far Away」ではモーダルな正統派
「Blue Frenzy」でもストレート・アヘッドなジャズ
最初の曲で突き抜けたのかとドキドキしたのですが最初だけで
意外とライトに聞けてホッとしたような安心したような感じ

モーダル、フリー、ストレート・アヘッド
1964年とずいぶん昔の録音ではありますが
いつの時代でも通用する新しさカッコよさを感じました

trumpet : Freddie Hubbard
alto sax : James Spaulding
flute : James Spaulding
piano : Ronnie Matthews
bass : Eddie Khan
drums : Joe Chambers

1. Breaking Point
2. Far Away
3. Blue Frenzy
4 D Minor Mint
5. Mirrors
【Bonus Tracks】
6. Blue Frenzy (Alternate Take)
7. Mirrors (Alternate Take)

Breaking Point

Blue Frenzy

Mirrors


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Thelonios Monk 「モンクはジャズを開く」

 


 行きつけの「おでんバー」(おでんがウリなわけではないんですが、一番目立つところにおでんがあるので「おでんバー」と呼んでいます)のマスターに、最近モンクをよく聞いてるんですよねえ。でもあんまり知識はないんですがなんかない?という会話で出てきたので貸してもらって読んでました。

 今ならほぼこの手の本を発刊するのはリットーミュージックさんですが、これは1991年の講談社から発行された本です。期待していたモンクの生い立ちやらエピソードはほぼ無く、モンクファンの著名人や評論家がモンク談義を延々としています。

 といってもダラダラではなくて「ピアニストとしてのモンク」「作曲家としてのモンク」「モンクと同時代人たち」「モンクと現代」のテーマに分かれて寄稿されているもので、結構皆さん独断と偏見で、持論を展開されています。共通しているのは、もちろん皆さんモンクのファンでアンチは一人もいないところ(笑)

 勝手に空想(妄想)して書かれていると思われるような人もいらっしゃってなかなか興味深いところです。ソロ・ピアノとコンボでのピアノのアプローチ、作曲家としてのモンクなどに着目して聞くことで、また違った楽しみ方ができるのかと読みながら読み返しながらモンクを聴いております。

 ピアニストとしてうまいのか?といったこともあがっていましたが、そんなところにモンクの面白さはないのでどうでもよい議論だなどというところには同感ですし、ピアノという楽器は整然と並べられた音階と調律から、どうしても白人的になってしまうのだが、モンクの場合は普通のピアノとしての使い方から脱却したところが素晴らしいとの意見は菊池成孔の「東京大学のアルバートアイラー」でも出てきたようなくだりでもあり、なるほど・・

 いかにもモンクらしいと言えば、Raise Four とか Little Rootie Tootie なんかが三連打と不況和音のぶつけかたが激しくておすすめ



作曲面での変度ではこれでしょうね。バンドメンバーは大変でしょう。 Brilliant Corners テナーはソニー・ロリンズ 


楽曲のテーマの面白さでは Skippy なんてどうでしょう?


そして、ギタリストと相性が良いのは Round Midnight ですね。ウェスの演奏はとても好きですがジョージ・ベンソンは派手すぎますが・・


奥さんに捧げた名曲 Crepuscule with Nellie セロニアス・モンクが、奥さんのネリーさんが病気で入院中に書いたとされるバラード Crepuscule はフランス語で日没の時の明るい感じだそうです。


まだまだ、奥は深い人のようですね