主人公の、佐古さんは普通とは違う
未熟児で生まれた時に保育器に入らなかったせいか
耳が悪いのだが、普通に耳が悪いのではない
人と話していると最後が聞き取れなくなる
このことについて困っているようではあるが
本人はそれほど悩んではいない
都合の悪い話しが聴こえなくなる訳ではないようだ
彼女から見た感性で物語は語られるので
その分、物事を見る感性が独特である
。普通の身の回り出来事が、他人と共有している世界なのに
彼女だけ違う世界にいるように思えてくる
窓は幸せな景色を切り取る
窓の向こうにぼんやり見える世界
ジョージ・ガーシュウィンの曲を
エラ・フィッツ・ジェラルドが歌う
風景と音が静かに聞こえてくるような小説です。
そうだエラインベルリンも買いに行こう!