ジョアン・ジルベルトは、ブラジルの歌手でありギタリストでボサノバを創成したと言われる巨匠。1959年にAstrud Gilberto (アストラッド・ジルベルト) と結婚。アストラッド歌う「The Girl From Ipanema (イパネマの娘)」がこのアルバムではポルトガル語で歌っていますが、シングルでは英語で発売されボサノヴァの有名曲となっています。しかしアストラッドとはほどなく離婚してしっているようです。この曲の作曲はピアノで参加の Antonio Carlos Jobim です。ちなみに映画「黒いオルフェ」の音楽を書いたブラジルの作曲家であることは今回のこのレビューで調べていてわかりました。
このアルバムは1983年に Epic Records から発売された Stevie Ray Vaughan and Double Trouble のデビューアルバムです。タイトル曲の Texas Flood は、ブルース・マンの Larry Davis の1958年の曲のカバーとなっており、カバー曲は4曲、オリジナルは5曲が収録されています。デビューは1873年ですが、1975年前身となるバンド「トリプル・スレット・レヴュー」を結成し、Double Trouble として活動を始めたのは1978年なので、下積み8年の活動歴ですから実力は聴いての通りで、既に完成されたバンド形態となっています。
このアルバムからのシングルカットは「Love Struck Baby」「Pride and Joy」の2枚で、「Love Struck Baby」のミュージック・ビデオは、MTV の1983年のレギュラーローテーションとなる人気でした。デビューのきっかけは、アルバム発売の前の年1982年に、Vaughan and Double Trouble は Montreux Jazz Festival で演奏したのがきっかけで、2日の録音でオーバーダブ無しでこのアルバムは録音されています。
それでは久しぶりに聴いて懐かしみながらレビューしていきます。Pride And Joy こちらは、イメージそのままでSRVが右手を回しながらかき鳴らしているのが想像できます。ジャズでいえばスイング感に当たるものが非常によく出ています。Texas Flood 大好きなテキサス・フラッドはイントロ長めが最高なブルースです。ギターの音は硬質に設定してジャキジャキさせながらも粘っこい。Tell Me バッキングのリフの跳ね方が大袈裟でなのが、天才的です。Testify 機関銃のようなリフでジミヘンコード、曲芸のような低音から高音までなめるように弾かれる全編ソロのインスト・ブルース・ロックです。Rude Mood さらに煽るように軽めの音のギターでトレモロのようなブルース・ギターが途切れないこれもインスト。機関車のように、走り続けるのもSRVの特徴でしたね。Mary Had A Little Lamb ミドル・テンポに戻ると、すごくゆっくり感じます。アルバムの最後に持ってきても良い落ち着いた曲です。Dirty Pool ミドルから更にスローなブルースになります。スローでもマンドリンのような手法で常に音符の数が多く、ロングトーンでの泣きのギターは似合いません。I'm Cryin' 粘っこいギターに戻ってきました。古き良き古典ブルースのようですがSRVのオリジナル。Lenny ブルースだけではなく器用にギターを操る名手です。これもインストですがフュージョン・ギターのようです。
とにかくグイグイと迫ってくる手クセがバリバリのギターが魅力の Stevie Ray Vaughan And Double Trouble のデビューアルバム、これも久しぶりに聴いてレビューしていきます。Love Struck Baby 久しぶりに聴いたらギターの音はイメージより軽めでした。ライブはもっと重め? Jhonny B Good を現代風のギターにした感じです。
guitar, vocals : Stevie Ray Vaughan
bass : Tommy Shannon
drums : Chris "Whipper" Layton
executive-producer : John Hammond
producer : Double Trouble, Richard Mullen, Stevie Ray Vaughan
recorded at: Down Town Studio, Los Angeles, CA; Riverside Sound, Austin, Texas.
何故このようなアルバムに聞こえるのでしょう。聴きながらライナー・ノーツを読んでいると、同レーベルからフラナガンのリーダー作として出た 収録曲中4曲が「Eclypso」(1977年2月4日録音)と同じセッションからで、あとの2曲は「Ballads and Blue」(78年11月15日録音)と同じセッションからなので、各録音がアルバムに使われなかったテイクで1982年の発売です。なるほど、二つのセッションからの未発表曲を寄せたからボンヤリなのかも知れません。
ということで再度アルバムを聴きながらのレビューです。Maybe September 映画 The Oscar の Percy Faith 作曲の悲しげなメロディーの美しい曲です。ドラマチックな盛り上がりはです。Confirmation 有名な Charles Parker のスタンダードでタイトル曲となっています。やはり一番の盛り上がりを見せています。気負いなく気持ちのままにピアノを弾いている印象です。George Mraz のベースソロはグルーブ感があって音に粘りがあります。Elvin Jones のブラシ・ワークも絶妙です。How High The Moon は、アップテンポで演奏されることが多いと思いますが、なんと出だしはバラード扱い。途中でミドルテンポに変わりますのがおしゃれです。ベースソロではサンタクロースがやってくるも挟み込んでご機嫌です。ん。聴き直していると以前の印象よりつまらなくないかもしれません。It Never Entered My Mind スタンダードで取り上げられる曲が圧倒的に多い Rodgers & Hart の楽曲でテーマのメロディーと展開のバランスが良い曲です。George Mraz はやりすぎなくらいのベースの弾きっぷりで、触発されるようにトミフラも盛り上げてくるマニアックでそそられる演奏です。うん。つまらなくない。Cup Bearers アップテンポで、曲の表情がわかりやすく単純に楽しい曲です。トリオの各人の音の表情が鮮明に前に出てくる録音もかなり良いです。50 - 21 トミフラと所縁のある Thad Jones の曲で、アルバムの最後にふさわしい曲です。寄せ集めにしては考えられてるかもしれません。
それでは、線が細いと先に書いてしまったアルバムですが再度聴きながらレビューしてみましょう。Easy To Remember いきなりトランペットから始まりますが、ビブラート少なめの直球でやっぱり清々しい。1935年の映画ミシシッピの為に書かれた曲です。Ruby My Dear は、Antonio Hart のアルト・サックスから入ります。テナーっぽいネチっとした音色に続いて、ロイのとトランペットは品行方正そのもの。同じ繰り返しがしつこい気もしますが、この対比はこれで面白いかもしれません。Whisper Not メッセンジャーズっぽいアレンジでカチッとしてて終始冷静な演奏です。ここでアルバムは変わり、少し柔らかくなります。What's New ロイの音も柔らかくなっていますが演奏自体は、こっちの方が面白味があるような気がします。September In The Rain やはりメンツが変わると演奏が変わります。角が取れた音になりスイング感が増しています。惜しくらくは冒険的なアドリブが無いとこですね。You Don't Know What Love Is シリアスな響きの曲は刑事ドラマでかかかりそうです。Antonio Hart のアルトは、ほぼこのアルバムで知ったのが最初かと思いますが、クセが強いですね。End Of A Love Affair ここらへんで、ロイの音にお腹がいっぱいになってくる感じです。テンポも似たような感じなので抑揚がアルバムの中でないんですよね。オムニバスなのでしょうがないですけど。Things We Did Last Summer 少しドラマチックな展開かと思えばスローなスタンダードでした。トロンボーンの Ku-Umba Frank Lacy が参加で少しだけ味を変えていますが本質は同じですが、曲はかなり良いですね。最後2曲はライブアルバムからです。Everything I Have Is Yours / Dedicated To You 本質は同じですけどライブ感あります。でもドライブ感は全くない曲です。管のアンサンブルで雰囲気は変わっているので良し。My Shining Hour やっと最後まで到達です。これもライブで心して聴かないでもくつろげる感じが良いですね。アルバムの真ん中へんに味変で入れてほしいとこだけど、バランス悪いですか。
アルバムごとに綿密に構築したコンセプトで度肝が抜かれますが、通算5作目となる今作は優しいメロディーラインの、Esperanza(エスペランザ)ではなく、激しい感情の現れている曲が多く収録されています。前作は、グラミー賞で2部門に輝いた2012年の Radio Music Society に続く3年ぶりアルバムです。作風は違いますが、ジャズやラテン、ソウル、ファンク、アフリカンなどの要素もあり、今作でも独自の音の世界観が反映されています。
アルバム名に入っている Emily は、自身のミドルネームで、誕生日の前の晩に見た夢の中に出てきたというキャラクター(=もうひとりの自分)を主人公として、人間の「進化(Evolution)」と「退化(Devolution)」を表現するミュージカルのようなコンセプトです。やはりこのような大胆な変革にはプロデューサーの力が大きくデヴィッド・ボウイの ★ のサウンドメイキングの Tony Visconti が共同プロデュースです。
さて、アルバムのレビューをしていきましょう。最初が一番ロックしてます。Good Lava 彼女の独特のボーカル、プログレのようなギターサウンドでグイグイです。Unconditional Love これは、いつものエスペランザに近いですがポップなテーマのメロディは、ぶっ飛んでいませんので聴きやすいかもしれません。Judas プログレっぽいベースで始まるEsperanza の得意とするメロディ・ラインのジャズっぽいニュアンスが混じった曲です。このパターンが大好きです。Earth To Heaven ここではロックっぽいニュアンスが登場します。ボーカルにはラップっぽいものも取り入れてます。やはり凡人には到達できないところに彼女はいます。One エレピの弾き語りで始まりますが、破壊的な和音の歪んだギターでガツンとかまされポップさも入れてきます。広がる世界観が壮大な曲です。Rest In Pleasure 曲名からして少し大人しい曲なのかと思いきや、中東的な音階や不思議感のある曲で妙なリズムが面白い。Ebony And Ivy お経みたいな早口の言葉で始めるアイデアにビックリですが、プログレになっていくのが更にビックリ。Noble Nobles アコースティック・ギターを活用した幻想的な Esperanza 流フォーク・ソングで Joni Mitchell の流れです。これも大好きなヤツです。Farewell Dolly アコースティック・ベースにコーラスをかけて弾き語りとなっています。短いですがこれも良い。Elevate Or Operate 近未来的な響きがします。ポップスのコード進行を入れながら複雑な展開をしていきます。Funk The Fear Oz ファンクと名をつけているので、Esperanza 流ファンク・ミュージックがこれのようです。でもファンカデリックに、これはデキマイ。精神は理解できました。I Want It Now そろそろ甘い曲があっても良いのではないかなと思ってきましたが、今回の Esperanza は S が裏テーマのような作品ですからそうはいきません。とってもホラーな曲で、ニナ・ハーゲンも感じます。ここからは日本版のボーナス・トラックです。Change Us 普通にロックを歌っているのが不思議ですが、普通の曲を歌っても良いです。ファンとしては鳥肌も立ちます。この路線をアルバムに1曲入れても良いのでは? Unconditional Love 2曲目の Altenative Version で、ソフトロック路線のような感じです。2曲目は意識的にポップなアレンジにしたのがよくわかります。Tamblien Detroit ボーナスの最後に、またダークなヤツを持ってきています。
Coleman Hawkins(コールマン・ホーキンス)のベスト・アルバムで、イタリアのクラシック・ジャズ専門のコンピ盤のレーベル Giants Of Jazz のリリースです。ペラペラのライナーノーツで細かいとこは書いてありませんが、中々盛りだくさんの22曲入りです。
1904年生まれのテナー・バス・サックス(バリトンより低いやつがあるんですね)クラリネット奏者で、1922年からNYへ進出しブルース主体の活躍し、アフリカ系アメリカ人の楽団としては異例の人気を博した Fletcher Henderson(フレッチャー・ヘンダーソン)楽団に参加し、1934年からヨーロッパで活躍しています。ジャンゴなどとも活動し、帰国後1940年代にビ・バップが流行、1957年 Thelonious Monk Septet / Monk's Music に、コルトレーン、アート・ブレイキーと共に参加。1958年には代表作でもある The High and Mighty Hawk を、このアルバムの⑨⑩⑪で共演の Hank Jones らと録音。
それではレビューしてこうと、Phantomesque コールマンのオリジナル。1947年の4管編成での録音です。 言葉の意味としては「実際に存在しないものや幻想的なもの」とのことで、優雅な響きのテーマが印象的に繰り返されます。短い曲ですが Coleman Hawkins の艶のあるサックスの響きが心地よい曲です。マイルスも参加ですがソロ無しです。Bean-A-Re-Bop これは、Hawkins と Jones の共作で、軽いノリのスイングで管楽器の力強い演奏でグイグイな演奏です。次は、Half Step Down, Please だと思ったら、パソコンに落とした曲名は Jumping for Jane になっています。??とライナーノーツを再度見ると、やはりHalf Step Down, Please 果たしてどちらが正しいのかと youtube でチェックするとライナーノーツが正しいようです。 次の PCに保存の Woody 'N You も Angel Face が正しいようで、データに登録されている曲が全く違います。
他のCDでは、ジャケットと中身が違うようなことが起こったこともあります。廉価盤では CD のデータを移す際にチェックなどはしていないでしょうからしょうがないと言えばしょうがない。でもデータの名前の付け替えは22曲もあるとかなり面倒です🎶
① New York, February 16, 1944
Coleman Hawkins and his Orchestra Dizzy Gillespie, Vic Coulsen, Ed Vandever(tp) Leo Parker, Leonard Lowry(as) Coleman Hawkins, Don Byas, Ray Abrams(ts) Budd Johnson(bar) Clyde Hart(p) Oscar Pettiford(b) Max Roach(d)
② New York, February 22, 1944
Coleman Hawkins and his Orchestra Same as February 16 but Budd Johnson switches to (ts)
③ New York, May 17, 1944 Auld-Hawkins-Webster Saxtet Charlie Shavers(tp) Coleman Hawkins, Ben Webster, Georgie Auld(ts) Bill Rowland(p) Hy White(g) Israel Crosby(b) Specs Powell(d)
④ New York, January 11, 1945, Coleman Hawkins and his Orchestra Howard McGhee(tp) Coleman Hawkins(ts) Sir Charles Thompson(p) Eddie Robinson(b) Denzil Best(d)
⑤ Los Angeles, February 23, 1945 Coleman Hawkins and his Orchestra Howard McGhee(tp) Coleman Hawkins(ts) Sir Charles Thompson(p) Allen Reuss(g) Oscar Pettiford(b) Denzil Best(d)
⑥ Los Angeles, March 9, 1945 Coleman Hawkins and his Orchestra John Simmons(b) replaces Oscar Pettiford. Rest same.
⑦ New York, February 27, 1946
Coleman Hawkins and his 52nd Street All Stars Charlie Shavers(tp) Pete Brown(as) Coleman Hawkins, Allen Eager(ts) Jimmy Jones(p) Mary Osborne(g) Al McKibbon(b) Shelly Manne(d)
⑧ New York, December 4, 1946 Esquire All-American Award Winners
Charlie Shavers, Buck Clayton(tp) J.J.Johnson(tb) Coleman Hawkins(ts) Harry Carney(bar) Teddy Wilson(p) John Collins(g) Chubby Jackson(b) Shadow Wilson(d)
⑨ New York, December, 1946 Coleman Hawkins and his Orchestra
その Jacques はプロデューサー&サックス奏者として参加、パリから二人の”Ka”奏者を呼んでもらいレコーディングはNYで行われています。二人のパーカッション奏者は、Arnaud Dolmen(アーノウ・ドルメン) とOlivier Juste(オリビエ・ジュスト)で、Jam Ka Deux (2016)Jam Ka 2.5 The Tokyo Session (2019) にも参加し、このプロジェクトのレギュラーメンバーとなっています。
それでは、レビューしていきましょう。Rain Drops 小沼氏らしい音使いのジャズ・フュージョンですが、いつものギターメインではなく Jacques のサックスが柔らかく曲に色付けしています。Seascape 情景を表す曲タイトルです。穏やかな海と波のうねりを遠目に、眺めながら作ったような曲で、各楽器のバランスが良いと感じます。Friend And Lover 女性ボーカルで、Stephanie McKay が歌っています。透明感があり西洋系の歌いっぷりですが、カリブを若干感じます。小沼氏は淡く優しいフレーズのガット・ギターで色付けしています。A Bird On The Cloudy Sky 曇った空に鳥が飛んでいる、またも情景描写です。Ka の打音が素朴ですが段々と盛り上がてきます。Fun Ka 少しファンク要素を混ぜたジャズです。Milan Mitanovic のローズが活躍し素敵なバンド・サウンドになり、最後はジャム皆さんで好きにジャムっているのが心地よいです。Deep 少しトリッキーで1分23秒の小曲。Jam Ka 先ほどの Fun Ka とは趣替えて、Ka が軽快で明るく複雑なリズムのフュージョン・ジャズです。フルート、サックスがブレッカーブラザース的なフレーズで、小沼氏が珍しく歪ませたギターの音を使ってます。Flyway 小沼氏らしいギターの入れ方です。曲名は小沼氏の作ったレーベル名と同一ですね。設立は2016年なので、この録音から6年後です。Joe Powers のハーモニカも入ったシンプルな曲で、このアルバムの中では覚えやすい曲です。 Esan 民族音楽的なイントロで中近東的な音階を取り入れた楽曲です。Moun Ka Heley こちらも民族音楽的な楽曲で Stephanie McKay が再びボーカルをとっていますが Friend And Lover よりも力強い歌いっぷりです。Ka が複雑にリズムを作っています。Gradation Pt.1、Gradation Pt.2 Jam Ka Deux (2016) に Gradation Pt.3 があったので、1.2はライブででもやっているのかなと、思っていたら、ここにいました。流して聴いていただけでは気づかなかったので改めてじっくり聴くのも、やっぱり大事ですね。Chiaramonti 小沼氏のアコースティックでの、このソロギターでのアプローチは大好きです。