Laguna Beach は南カリフォルニアにある海岸で開かれるFriends Of Jazz Festival が National Public Radio のジャズアライブシリーズの一部として放送された1979年のジャズ・フェス録音です。ラジオの録音なので最後にプログラム紹介も入ってます。貴重な音源をリリースしたのは、Hi Hat というレーベルです。
あまり耳慣れないレーベルなので調べているとどうやら日本のレーベルで、埼玉にあるインター・アート・コミッティーズという会社の事業部のひとつ。この会社中々な多角経営でカーライフサポート事業、音楽関連(エンタテインメント)事業、地域開発事業 といった全く音楽に関連の無い事業も展開してます。音楽事業の中には Hi Hat 、Alive The Live の二つのレーベルがあって Hi Hat は 洋楽アーティストのラジオ番組用として収録された貴重なライヴ音源を所有し、その中でもジャズに特化したアーティストの作品を国内でリリースするレーベルとのこと。そのほか弦楽器、洋楽、ロックなど分野別にレーベルを保有しています。ジャズライブの Hi Hat の統括はドラマーなんでしょうか。
さて、この Hi Hat が発掘してきたライブ音源ですが、ラジオ用に録音した音源とのことですが、Kenny Burrell & The West Coast All Stars と名前だけあってバレルの録音レベルだけが特に高いのが気になる録音状態で、状態としてはあまり良いとは言えないですが貴重な音源として拝聴します。演奏としてはいかにもフェスらしい開放感のある雰囲気は伝わってきますがフェスでありラジオ用の音源、レコードを目指した録音ではないので少し間延びしたソロ回しって感じがしたところでバレルが入ってくるとぐっとバンドの演奏が引き締まってくるのがさすがです。
さて、全曲レビューです。The Common Ground 1968年にバレルがこの曲名でタイトルをつけたアルバムを出しています。演奏云々の前にAMラジオっぽい感じがモロに出ています。最後にメンバー紹介してます。A Child Is Born 1971年の God Bless The Child にも収録。Tenderly ではソロギターが印象的でした。作曲はこのセッションのメンバーでもある Thad Jones です。曲名前は似ていますが God Bless The Child と A Child Is Born は作者も違いますので関連性は無いものと思われます。テーマを演奏後 オールスターのソロ回しが延々と続きますので各人のソロを聴きながら、それを楽しむのが良いかと思います。ダラダラしてるとか、そんな事を思ったらダメです。Blues In The Closet 前曲と変わって、楽曲自体が早めのバップになっていて臨場感があります。It Don't Mean A Thing If It Ain't Got That Swing 曲云々の前に出だしの部分がバレルのギターアンプの前だけにマイクが置いてあるかのような爆音に度肝が抜かれます。その後はひたすらソロ回しで、これはこれで、なんか楽しくなってきました。Now's The Time ライブの締めくくりでしょう。テーマだけ流して、Program credits をアナウンスして終了です。
ラジオを聴いていると思えばその通りで、流しながらノリノリで作業をするのに向いていますね🎶🎸
guitar : Kenny Burrell
sax flute : Jerome Richardson
trumpet : Conte Condli
flugelhorn : Thad Jones
tenor sax : Frank Foster
keyboads : Art Hilley
bass : Leoy Vinnegar
drums : Shelly Manne
1. The Common Ground (Burrell, Stephens)
2. A Child Is Born (Thad Jones)
3. Blues In The Closet (Gillespie)
4. It Don't Mean A Thing If It Ain't Got That Swing (Ellington, Mills)
1976年には、Sleepy John Estes の前座とバックバンドを努め。1980年には Muddy Waters とのジョイント、1988年にはシカゴのブルース・フェスティバルに出演と精力的な活動を続けますが、1998年バンドは冬眠します。2012年ドラムの島田和夫氏が自殺。2013年に再結成し同年に〜島田和夫祭り〜を開催しています。また、木村充揮、内田勘太郎の二人は「憂歌兄弟」として活動もしています。
オリジナルの「Can't Get Any Harder」は、56枚目のスタジオアルバム「Universal James」(1993年)に収録されている曲。アルバムのリードシングルとして、1993年1月に Scotti Brothers Records からリリース。C+C Music FactoryのメンバーであるRobert ClivillésとDavid Cole、TrilogyのDuran Ramos、およびLeaders of the New Schoolが共同で作詞し、ClivillésとColeがプロデュースし、Ricky Crespoが共同プロデュースしています。また、TrilogyとLeaders of the New Schoolのゲストラップボーカルもフィーチャーされています。ジャケットは下記のアルバムと、ほぼ一緒のデザインですが James Brown のポーズが違います。
Blue Note から Prestige に移籍してからの1952年、1954年に3回に分けて録音されたトリオによる作品です。1951年にモンクは大麻事件に巻き込まてキャバレー・カードを没収されてしまったので、妻ネリーの稼ぎで生活をするしかなく Prestige Records に多額の借金を背負っていた状況下での演奏です。
モンクはホーンを入れたカルテットでのフォーマットのイメージが強くトリオ作品はそれほど多くはありません。数えると、Plays Duke Ellington、The Unique、London Collection Vol2, Vol3 ぐらいでしょうか。そのトリオ作品には Art Blakey が高確率で参加していてこのアルバムにも、もちろん参加していらっしゃいます。
さて全曲レビューです。Blue Monk リズミカルな演奏でモンク節もしっかりと入れています。Art Blakey のドラムがしっかりとリズム・キープなのでモンクのペースでの曲の崩し方では無かったのですが、後半部分は叩きつけるようなピアノでリズムもピアノのペースに持ってくるような演奏ですね。Just A Gigolo は 1029年に Irving Caesar による歌詞がつけられて有名になったポピュラー曲のスタンダード。ここではモンクが独奏により力強く聴かせてくれます。迷いなく強いタッチでの演奏はまた素晴らしい。Bemsha Swing トリオの演奏に戻りますがご機嫌の唸り声がずっと聞こえます。やはりピアノも打楽器と言わんばかりの演奏は、また格別。Reflections 曲としては非常に穏やかなメロディーなんですが、このアルバムでは非常に強い・・ですね。でもご機嫌の唸り声。Little Rootie Tootie 和音の連打が非常に印象的な曲になりますが、スイング感が非常に強くモンクもテーマからソロに入るところでモンク節をつけるのを忘れている?ような曲に熱中しているような演奏になっています。どこまでも続くのかと思いきや急にフェイドアウトで終わります。Sweet And Lovely 全くスイートでもラブリーでもない感じの強めのイントロですが、曲のテーマが出てきて初めてああそうなのか、と思います。途中から Max Roach のビートを変えたあたりでぐっと曲の展開が変わります。Bye-Ya アフリカンで目立つドラムになったと思ったらやはり、Art Blakey です。自己主張は激しいですが人のアルバムなので、ナイアガラ・ロールはやりませんね。Monk's Dream いつ聞いても素晴らしい。曲の流れもメロディも、これぞモンクですね。Trinkle Tinkle 前の Monk's Dream から続けて聞くと流れがありますね。アルバム前半よりも流れが自然な感じです。These Foolish Things 最後もモンクらしい和音をうまく取り入れた心を奪われる曲になって、スタンダードがモンクの曲と変わっているのがとても良いです。
このアルバムでは Blue Monk, Bemsha Swing, Monk's Dream の初期録音が、目を引きますが、それ以上に演奏的にはアート、ブレイキーのドラムとも非常に相性が良く、円熟味を増す前のモンクの演奏が気に入りました。トリオは、モンクがテーマもアドリブも含めて楽曲全体を全てコントロールしなければならないので、彼の様々なアイデアが発見できるような気がします。また、先にも書いた借金状況下ではありましたが、モンクの気分も絶好調で唸り声を漏らしながら、気分よく弾いているのが、このアルバムでは鮮明に聞こえます🎶🎹
piano : Thelonious Monk
bass : Gary Mapp (1 to 6, 9, 10), Percy Heath (7)
drums : Art Blakey (1 to 4, 7, 8), Max Roach (5, 6, 9, 10)
recorded by : Rudy Van Gelder
recorded on Oct. 15, 1952 (1 to 4), Dec. 18, 1952 (5, 6, 9, and 10) and Sep. 22, 1954 (7 and 8)
1. Blue Monk (Thelonious Monk)
2. Just A Gigolo ((Julius Brammer, Irving Caesar, Leonello Casucci)
3. Bemsha Swing (Denzil Best, Thelonious Monk)
4. Reflections (Thelonious Monk)
5. Little Rootie Tootie (Thelonious Monk)
6. Sweet And Lovely (Gus Arnheim, Jules LeMare, Harry Tobias)
7. Bye-Ya (Thelonious Monk)
8. Monk's Dream (Thelonious Monk)
9. Trinkle Tinkle (Thelonious Monk)
10. These Foolish Things (Harry Link, Holt Marvell, Jack Strachey)
札幌在住時代に購入したものです。Katzumaって響きなんでてっきり日本人かと思っていたら、イタリア人のボローニャの新鋭デュオとのことです。詳細はネットを見ていても実はよくわからんのですが、どうやら Andrea Visani が核となっているユニットと書いてあり、また自身が運営する自主レーベルとなっていたのでこの人の別名は Katzuma?でもあるのでしょうか。ユニットのメンツは Chico MD & Tony T と書いてあるものもあり、ボーカルはこの二人で、打ち込みで音を作成しているのが Andrea Visani なのか別人なのか?は実は未だ理解できません。写真の人の名前は?さて誰なのか???
とずっと思っていましたが、ライナーノーツをよく読んでみれば色々書いてありました。イタリアのDJユニットであることは正解。基本的にはサンプラーを使って音楽を作りはじめ、DJユニットではあるが、キーボード、ギター、ドラム、ベースもできるマルチプレイヤーであること。Katzuma は日本人の名前から由来しているが綴りは間違っていること。なので、Katzuma はユニット名で Andrea Visani は二人のうちのリーダーの名前のようです。
人物像もよくわかりませんが、サウンドは本物。アルバムを再度聴いてレビューしてみます。Bust A Loose ディスコっぽいサウンドなんですが機械的でなく、生楽器が使われているので感覚がバグるソウルナンバーです。サンプリングの究極進化系です。My Kind Of Trust これも本筋はソウルで歌の元ネタは T.O.P. でしょうか。ホーンが気持ちよく、どこかで聞いたことのある懐かしメロディーにスペーシーなサウンド。With Time これはPCで制作っぽいベースラインのループと生楽器の取り合わせですが感覚はバグらない デジタル・ソウル・ファンクです。少しチープなサウンドが魅力です。Grooving With My Good Eye Closed これもハイセンスな デジタル・ソウル・ファンク。ベースソロなのかリフなのかよくわからないベースが中心になっているのが凄いです。ループネタでよくあるようなドラムを組み合わせているチープさが、この曲も良いです。Take The Evil Spirits Away ライナーノツでは Rituals Of Life のテーマが 0:40 + Take The Evil Spirits Away 4:11 で1曲になっています。怪しげでスペーシーで凝ったアレンジのファンク・タイプのアシッド・ジャズの大曲です。作っているほうが楽しかったのかと予測します。フルート入れるとこの手の怪しさが増幅します。Keep It In The Family インコグタイプのジャズ・ファンクで大好きなタイプの楽曲です。最近思うのですが、この曲調とサウンド構成は、ほぼ当たりしかないのですが微妙な違いで曲が区別もできるけど基本は一緒ですよね。ブルースが似たような曲ばかりだけど違う曲が無数にあるのと、似てますよねえ。Boogie To This 最初は師匠 James Brown のサンプリングっぽく J.B. サウンド強めのE.W.F タイプのコーラスも入れたファンクです。ありきたりのアレンジのような気もしますが、ツボの押さえ方に非常に共感します。Let's Do It In The Hay メロー・ソウル風のデジタル音楽です。ここら辺の楽曲になってくると、サンプリングの集合体ではなく立派な楽曲です。歌いまわしとコーラスはやはり E.W.F 的です。Dogs Of War 曲名のつけ方は P-Funk だなと思ったら、やっぱりそっち系です。ゆっくりめミディアム・テンポの重めファンクで、これも私の好物。Getting Thru Your Own Thang 締めは大事です。最後はアフロ系ビートのデジタル・ファンクとなりお祭り的でループする単純なリフが少しづつ変化しながら、重低音系を足してノリをズンズンと足しながらパーカッションを重ねて更にグルーブ感を出す。
1987年に他界した Jaco のトリビュートで、ゲスト・ベーシストを起用した Jacoのいない Jaco Pastorius Big Band (Word Of Mouth Big Band) の、2003年の3月、4月のライブを収録したアルバムです。ただ Wiggle Waggle の1曲だけは、ジャコの過去の演奏した録音テープにバンドが合わせて演奏した録音となっているのと、Punk Jazz Revisited を演奏する Marcus Miller は、ビッグバンドに参加せず自身で、いつものスラップを多用した自身の色を強く押し出している作品をレコーディングし、最後の曲として提供しています。またライブの演奏のほか、生前のジャコのボイスを散りばめているのもこの作品の特徴です。
私の所有している、この盤は紙ジャケなのですが、参加ミュージシャンのコメントや、プロデューサーの Peter Graves とアレンジの Larry Warrilow の各曲のコメントが記載されたライナー・ノーツを読みながらアルバムを聴くのも楽しみです。(ただ手書きの文章の部分は英語圏でない私には読解に時間がかかり非常に読みづらい)
さてレビューしていきます。Jaco Speaks は聞き取れないので割愛します。Havona ジャコ作曲で Weather Report の Heavy Weather に収録のベースラインを主体とした楽曲で、ベーシストは Jimmy Haslip で、かなりの再現度でもありジャコよりも正確な発音なのでは無いかとも思ってしまいます。ビッグバンドにも非常にマッチする曲です。Teen Town これも Weather Report の Heavy Weather の収録曲で、ジャコのライブ音源に高確率で演奏される名曲です。ベースは Victor Wooten で、ジャコに負けない自由度の高い演奏は気合十分です。Punk Jazz ベースは Richard Bona で絶妙なタイム感でのベースで、しっかりとビッグ・バンドがグルーブしていると思います。Barbary Coast ジャコの最初の Weather Report への参加アルバム Black Market の収録曲でエンターテイメント性あふれる演奏で、ベースは Gerald Veasley です。Killing Me Softly は Roberta Flack の1973年のヒット曲で、ジャコの若い時にアレンジした譜面を使っての録音のようで、ピりついた雰囲気の無い演奏で、ベースは Jeff Carswell。(Used To Be A) Cha Cha ジャコのファーストアルバム Jaco Pastorius での収録曲です。このアルバム制作のプロジェクトのテーマの一つとしてジャコが余り演奏していない曲を収録することがあり、それに合致する最適な曲として選ばれたとのこと。ベースは Victor Bailey です。 Wiggle Waggle この曲は Herbie Hancock / Fat Albert Rotunda の1曲目に収録されていた楽曲で、メキシコの Sanibel Island でのギグのジャコの演奏に合わせて、ビッグバンドが演奏しています。元曲のベースのリフはもっとジャズ・ファンクですが、ここではジャコの得意のベースのリフパターンにして、この曲にぴったりとマッチしています。Continuum ジャコのアレンジと書いてありますので存命時にアレンジして書いた譜面を使ったものと思われますが、ほぼ Jimmy Haslip の独自のインスピレーションでのソロで構成されています。Elegant People ジャコの愛した Wayne Shorter の楽曲です。Holiday For Pans でレコーディングしたとライナーノーツに書いてあり、アレンジはジャコ本人の表記ですので Holiday For Pans の時のアレンジを使っているとは思いますが、楽器の編成なども異なるため違うアレンジに聞こえます。ベースは Gerald Veasley です。Opus Pocus ジャコの作曲で息子の David Pastorius がベースを弾いっています。曲はいかにもジャコらしいフレーズのベースラインの楽曲です。Domingo これもジャコのアレンジとの表記がしてあります。スリリングなビッグバンドの演奏であり、ベースの Victor Bailey の正確な指さばきが更にグルーブを引き出しています。Forgotten Love ファーストアルバム Jaco Pastorius の収録曲で Herbie Hancock がピアノを弾いてストリングスが印象的でしたが、ここでは管楽器をバックに Christian McBride がフレットレスで、郷愁を誘うソロを展開します。Punk Jazz Revisited 最初に聴いた時には Marcus Miller が我を張った演奏の曲を提供しているとの印象しかなかったのですが、ジャコの肉声の録音があったり、様々な趣向が凝らされているこのアルバムを、完成させるスパイスになっていると今は思います。それにこの楽曲を入れるのは最後しかないですね。
故ジャコが雑誌インタビューで、「ジャコパストリアスの肖像」では ベーシスト としてプレイに重点を置いて制作し、Word Of Mouth Big Band ではコンポーザーとして重点を置いているのでベース・プレイは基礎的な部分を弾くことだけで良いと語っています。そういった意味でも、この Word Of Mouth Big Band の録音は、故ジャコ が異なるベースプレイヤーをゲストとして呼んで録音したようなものとも思えます。
そのエピソードですが、このバンドのドラマー Bobby Colomby が、ジャコの奥さんのトレイシーをナンパして、翌日にからかい半分でジャコの演奏を聞いたら驚き、レコード会社のエピックとの契約を取り付けて、その年の1975年10月に自身のスタジオでジャコのデビュー・アルバムが録音されたとのこと。その後の、このバンドのギグにジャコも参加しているとのことですが、残念ながらレコーディングは無しです。
この録音は Bobby Colomby ジャコの奥さんをナンパする、はるか前の1969年の作品です。Blood, Sweat & Tears はアル・クーパーの呼びかけでジャズやクラシックの経験者で譜面の読めるミュージシャンたちで作ったバンドで、デビューは1968年。Randy Breckerもメンバーだった「Child Is Father To The Man」、ブラスロックというジャンルを確立したとも言われています。しかしワンマンのクーパーにメンバーが造反し、リーダーが追い出され、デビッド・クレイトン・トーマスを迎えてリリースしたのが本作で、グラミーで(年間最優秀アルバム)を受賞する世界的な大ヒットとなっています。
昔、聞いたことがあったのは Spinning Wheel でアルバムのイメージはこの曲だったのですが再度聴いてみて違った印象ですので、再度レビューしてみます。Variations on a Theme by Erik Satie エリックサティの、あのテーマが主題です。フルートが2本で絡み合い幻想的な響きとなっています。一回以上聴いていたはずなのに忘れていました。それが終わると後半はブラスの主体としたクラシックっぽい感じに変わります。全体にフランジャーをかけてシャワシャワしますが、これもエリックサティ? Smiling Phases 導入曲とガラッと変えてソウル風の歌い方のブラス・ロックに変わります。アドリブ部分は8ビートのジャズ、ドアーズ風、4ビートと目まぐるしく変わりエリックサティ風になって終了かと思いきやブラス・ロックに戻って終了します。ブラス・ロックという言葉を定着させたバンドと言われていますが、プログレにも聞こえます。Sometimes in Winter ブラスとフルートが入ったソフト・ロックです。品が良い。More and More 荒々しいソウルで、Smiling Phases のようにプログレ路線には行かずに疾走します。途中の限界までオーバードライブさせた短いギター・ソロはそそられます。And When I Die オールドスタイルのポップも感じさせる変拍子を入れた曲です。このバンドの才能を感じさせる曲で、かなり印象的です。God Bless the Child 曲名だけ結構見ますので、おそらく、かなり流行った曲だと思いますが聞き覚えはありません。スロー・ブルースですが、演奏はジャズっぽいアレンジになっていてラテンや、4ビートジャズに変化したりブラス・ロックになったりと大曲です。Spinning Wheel 先にも書きましたが、この曲は知っています。インテリっぽくて普通のロックではない様相のこのアルバムで最もキャッチーな曲です。やはり途中からジャズ・アレンジが入り、曲の最後は、The More We Get Together というアメリカの童謡のメロディーを入れて終了します。アイデアが斬新です。You've Made Me So Very Happy 本格的なソウルナンバーですが、ここまで聴いてきましたから、ひとひねりあるだろうと思って聴いていると普通に終わってしまい拍子抜けです。これも作戦でしょうか。Blues, Pt. 2 ブルースには全く聞こえないオルガンの独奏が長く続き、スローブルース?になりかけますがブルースではないジャズに最終的に突入し、Sunshine Of Your Love が出てきて、最後でブルースに突入し激しいソウルになって終わります。Variations on a Theme by Erik Satie 最後はエリックサティに戻ります。