2024年10月19日土曜日

Jimmy Page Robert Plant / No Quarter


 スタジオ制作ではなく、MTVアンプラグドの番組 Unledded ので行われた演奏を収録されたライブアルバムです。録音は1994年8月25日、26日のロンドンに、マラケシュやウェールズで録音された楽曲も加えられています。当時タワレコで新譜を見かけて試聴してみたところ、特殊な音楽形態であることはわかっていたので。かなり迷った挙句に、元 Led Zepp のブランドに負けて購入を決めたアルバムです。
 

 Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)は1980年に解散、その後 1985年、1988年、1995年、2007年に再結成として散発的に活動を行っていました。このライブもロバート・プラントとジミーペイジの活動のひとつの形ですね。ツェッペリン時代の曲に新曲も交えながらの構成で、新曲 Yallah、City Don't Cry、Wonderful One、Wah Wahが収録されています。ブルース、フォークロック、民族音楽的なものなども、コマーシャルなロックではないツェッペリンでもあった側面が色濃く出ています。
 もはやレコードセールスなんて関係なく、好きな音楽をやってやるぜと言う余裕のお二人。アルバムの聴きどころは、昔から、聴きなれているラストの Kashmir。オーケストラのバックが曲調に合っていて良い感じです。
 晩年のジミーペイジのセッション動画などでは、ほぼギターが弾けてなくなっていて、見てられないものもありますが、この頃は鋭いギターが聴けて健在の頃で何より🎶


acoustic guitar, electric guitar, mandolin : Jimmy Page
vocals : Robert Plant
vocals : Najma Akhtar
organ : Ed Shearmur
banjo, guitar : Porl Thompson
bass, percussion : Charlie Jones
drums, percussion : Michael Lee
percussion (duf - egyptian ensemble), bendir (egyptian ensemble) : Ali Abdel Salam, Farouk El Safi
percussion (reque - egyptian ensemble), bendir (egyptian ensemble) : Farid Khashab
bendir (egyptian ensemble), percussion (merwas - egyptian ensemble), finger cymbals (egyptian ensemble) : Ibrahim Abdel Khaliq
ney (nay - egyptian ensemble) : Bashir Abdel Al
oud (egyptian ensemble) : Abdel Salam Kheir
hurdy gurdy : Nigel Eaton
mandolin, vocals, percussion : Jim Sutherland
soloist, strings (egyptian ensemble) : Wael Abu Bakr
strings (egyptian ensemble) : Amin Abdel Azim, Bahig Mikhaeel, Hanafi Soliman

orchestra : London Metropolitan Orchestra
violin : Anne Morlee, Cathy Thompson, Clare Thompson, David Juritz, David Ogden, Ed Coxon, Elizabeth Layton, Harriet Davies, Ian Humphries, Jeremy Williams, Jessica O'Leary, Mark Berrow, Pauline Lowbury, Perry Montague-Mason, Peter Hanson, Rita Manning, Rosemary Furniss
cello : Ben Chappell, Caroline Dale, Cathy Giles, Jonathan Tunnel, Stephen Milne
viola : Andrew Brown, Andrew Parker, Bill Hawkes, Jane Atkins, John Jezard, Nichalas Pendlebery, Rusen Gunes

producer : Jimmy Page, Robert Plant
recorded on location at Marrakech, Maroc; Snowdonia, Wales; London, Albion

1. Nobody's Fault But Mine
2. Thank You
3. No Quarter
4. Friends
5. Yallah
6. City Don't Cry
7. Since I've Been Loving You
8. The Battle Of Evermore
9. Wonderful One
10. Wah Wah
11. That's The Way
12. Gallows Pole
13. Four Sticks
14. Kashmir


▶ Yallah

▶ Kashmir


  

2024年10月18日金曜日

Keb'Mo / Keep It Simple


 ド・ブルース、フォーク、ジャジー、ポップと様々な形でブルースをアレンジして聴かせてくれるブルースマンで、層の厚いアメリカのブルースマンでも、これほど品が良く知的な魅力を感じるブルースマンは、中々居ないと思います。何気なく歌っていらっしゃいますが抜群のセンスで、美しく、細部まで作りこまれルーツであるブルースの影響が自然に組み込まれ耳当たりの良い楽曲が展開されています。ブルースと言えば、酒・性欲・金の曲が多く、ある意味低俗なイメージが付きまといますが、この人にはあてはまりません。どこか心休まる雰囲気が本作にはあります。
 

 ドブロやマンドリン、バンジョー、ハーモニカなどがセンス良くと入れられたサウンドはわかりきっていますが、再度聴いてレビューします。France ブルースですが、何か楽しげな雰囲気の楽曲です。何故フランスなのかと言えば、赤ちゃんが生まれてテキサスで幸せいっぱいなのですが、フランスに行きてえよって歌です。Let Your Light Shine は、Keb'Mo らしいポップな楽曲でスチールギターとマンドリンも入った洒落たサウンドです。曲は世界に向かって希望を持って歩いてゆこうって歌で、酒も性欲の欠片も歌詞にはありません。素晴らしく清々しい。One Friend は、Zurianiという方との共作でシンプルながらも、これもまたしんみりと心に響きます。Shave Yo' Legs すね毛をそれでは無くて You don't have to shave your legs for me 僕の為に剃らんでも良いよ~って歌です。化粧もせんでええ。ありのままのお前が好きだよって、ニヤッとしてしまいます。Prosperity Blues ギターとピアノにハーモニカを添えた王道ブルースですね。Closer 素敵で甘いメロディーラインです。君にもっと近づいて僕の気持ちを伝えるよって歌で、伊達な男がナンパしているわけではない幸せいっぱいな、ほのぼのした歌です。いい歌ですねえ。Keep It Simple これは、日常の歌ですが何か納得の歌詞です。ただ一杯のコーヒーが飲みたいだけなのに、やれカプチーノだのラッテだのと訳が分からん。医者に電話しようとしても短縮ダイヤルで電話番号がわからん。シンプルに行こうぜって、そうなんですよね。携帯を無くして再設定が訳わからん。なんてこともあります。Riley B. King は、 Robben Ford、Robert Cray との共演の BBキング の賛歌です。ちょい泣きギターが軽めで控えめなのが余裕を感じます。House In California 軽いカントリーブルースですね。Walk Back In は、Greg Phillinganes の歪んだギターがカッコ良い曲です。 I'm Amazing 毎日当たり前だと思っている単純なことに感謝している 私は歩くことができ、話すことができ、頭を使うことができる。歌詞が良いですね。何か悩んだ時に元気が出たり、心が穏やかな時にも共感できる。最後は、Proving You Wrong ですが、これもなかなか粋な歌。奥さんをやり込めて、彼女が間違っていたことを証明することに成功しても、「あなたは一生変わらないわね」と心は虚しい。それで俺は変わるんだと決心する。反省は大事だねって歌です。
 大人な歌がいっぱい詰まった素敵なアルバムで、Keb'Mo の人柄がよく現れたアルバムで前向きなメッセージが聴き手に伝わってくる傑作ですね🎶

guitar, bouzouki, harmonica, synthesizer : Keb' Mo'
guitar : John Hobbs, John Porter
resonator guitar : Paul Franklin
bass : Willie Weeks
drums : Chad Cromwell

producer : Keb' Mo'
recorded at The Village Recorder, House Of Blues Studios, Encino, Stu Stu Studio, Marina Del Rey, CA, Blackbird Studio

1. France (Keb' Mo')
guitar, vocals : Keb' Mo'
piano : Greg Phillinganes
bass : Reggie McBride
drums : Ricky Lawson
harmonica : Jeff Paris
2. Let Your Light Shine (Jenny Yates, Keb' Mo')
guitar, bass, vocals, mandolin (steel) : Keb' Mo'
piano : Greg Phillinganes
organ, mandolin : Jeff Paris
drums : Ricky Lawson
percussion : Munyungo Jackson
backing vocals : Alex Brown, Bobette Jamison-Harrison, Phillip Ingram
3. One Friend (Zuriani, Keb' Mo')
guitar, vocals : Keb' Mo'
keyboards : Greg Phillinganes
bass : Nathan East
drums : Ricky Lawson
backing vocals : Shannon Curfman
4. Shave Yo' Legs (Jeff Paris, Keb' Mo')
guitar, vocals, mandolin (steel) : Keb' Mo'
piano : Greg Phillinganes
organ : Jeff Paris
bass : Nathan East
percussion : Munyungo Jackson
5. Prosperity Blues (Eric Lynn, Keb' Mo')
guitar, vocals, bass, harmonica : Keb' Mo'
piano : Greg Phillinganes
drums : Ricky Lawson
6. Closer (La Rombé, Keb' Mo')
guitar, vocals, bass, banjo(bazuki), mandolin : Keb' Mo'
electric piano : Greg Phillinganes
drums : Ricky Lawson
percussion : Munyungo Jackson
violin : Andrea Zonn
7. Keep It Simple (Kevin McCormick, Keb' Mo')
guitar, vocals : Keb' Mo'
bass : Reggie McBride
drums : Steve Ferrone
harmonica : Jeff Paris
8. Riley B. King (Robben Ford, Keb' Mo')
vocals : Keb' Mo'
rhythm guitar, backing vocals : Robben Ford
rhythm guitar, backing Vocals : Robert Cray
keyboards : Jeff Paris
bass : Reggie McBride
drums : Steve Ferrone
soloist (1st solo), guitar : Robert Cray
soloist (2nd solo), guitar : Robben Ford
9. House In California (Gary Nicholson, Keb' Mo')
guitar, vocals, banjo, percussion : Keb' Mo'
dobro : Paul Franklin
Mandolin – Sam Bush
bass : Reggie McBride
drums : Steve Ferrone
backing vocals : Amy Grant, Vince Gill
backing vocals, violin : Andrea Zonn
10. Walk Back In (Bill Medley, Keb' Mo')
guitar, vocals : Keb' Mo'
electric piano : Greg Phillinganes
organ : Jeff Paris
bass : Nathan East
drums : Ricky Lawson
backing vocals : Alex Brown, Bobette Jamison-Harrison, Phillip Ingram
11. I'm Amazing (Robbie Brooks, Keb' Mo')
guitar, vocals : Keb' Mo'
electric piano : John Hobbs
piano : Jeff Paris
bass : Reggie McBride
drums : Steve Ferrone
backing vocals : Alex Brown, Bobette Jamison-Harrison, Phillip Ingram
12. Proving You Wrong (Darrell Scott, Keb' Mo')
guitar, vocals, synthesizer, harmonica, bouzouki (bazuki) : Keb' Mo'
electric piano (fender rhodes) : John Hobbs
guitar : John Porter
dobro : Paul Franklin
bass : Willie Weeks
drums : Chad Cromwell

Keep It Simple


ライブはまた違った雰囲気のcloser






  

2024年10月13日日曜日

Jim Beard / Truly


 ジャケットを見て中身が想像できないし、デザイン的には非常に趣味が悪いと思います。これだけで聴いてきた頻度はかなり低い部類のアルバムになります。中世の貴族風にかつらを被って、ユーモアを演出していますが、かなり独りよがりなユーモア演出だと思うのは私だけでしょうか。何故購入したのかは覚えていませんが、おそらく昔フュージョンに傾倒していた時代に店頭で、Chroma のキーボードとかの宣伝があっての購入かと思います。私の所有音源での参加は、Mike Stern / Odds Or EvensIs What It IsTime In Place、Michael Brecker / Don't Try This At Homeなど。、また Chroma Muisc on The Edge、を企画したりしてるキーボディストで、演奏自体は思ったより聴いているようです。


 再度聴いていると、なるほど、きっちり Fusion, Smooth Jazz で、BGM的に聴きやすいですので、レビューしていきましょう。Big Pants 流行りのマーカスっぽいファンク・フュージョンですが軽いノリで、打ち込み的なサウンドです。コーラスは私的には不要かもしれません。Tandoori Taxi 凝った作りのフュージョンです。ラテンが入りながらも格式が高い感じで Chroma 的なサウンドがします。ここでのコーラスは良い方向に作用しているように聴こえます。Gone Was, Gone Will Be スムース・ジャズって感じで、テーマの浮遊感、きっちりとした譜割は軽いでインテリジェンスを感じます。In All Her Finery バイオリン、チェロを入れた楽曲で、クラシック的な響きが美しいです。これを作ったのを自慢したくて、中世の貴族風にかつらを被っておどけているのでしょうか。良い曲ではあると思います。Social Climate は、シンセ・サウンドを駆使しての怪しげなイントロから始まりますが、テーマはポップな感じもします。熱いところが無くて軽いのが特徴ですかね。Side Two ビニール盤では、これが裏面1曲目にあたるのでしょうか。良い曲です。Hand To Hand で、またラテンに戻ってきました。かなりハッキリとしたボーカル曲ですが、歌詞は聞き取れません。何語でしょうか。語感だけかも。Gonna Tell On You ポップなフュージョンでサウンド的には Donald Fagen 的なお洒落さも感じられます。Major Darling's Impossible Halftime Show アフリカン+ラテン+フュージョンの不思議な響きの曲ですが、リズムトラックが軽いですね。最後はアフリカンになって混沌とするところは好いです。
 悪くはないのですが、印象に残るアクが無いのがつまらないかなあと思ってしまいます。ただ聴いてるとMike Stern、Michael Brecker のサウンドづくりに、この人の要素は確かに反映されているのが理解できます🎶🎹

producer, written-by, arranged by, keyboards, percussion, vocals : Jim Beard
producer, guitar, harmonium, vocals : Jon Herington
flute, clarinet, bass clarinet : Stan Harrison
flute, piccolo flute, clarinet, english horn, oboe : Aaron Heick
percussion : Marc Quinones

1. Big Pants
2. Tandoori Taxi
3. Gone Was, Gone Will Be
4. In All Her Finery
violin : Todd Reynolds
cello : Erik Friedlander
double bass : John Patitucci
drums : Billy Ward
5. Social Climate
6. Side Two
7. Hand To Hand
8. Gonna Tell On You
8. Major Darling's Impossible Halftime Show
violin : Todd Reynolds
vocals, mellophone : David Blamires
vocals, trumpet : Mark Ledford





  

2024年10月12日土曜日

The Who / Who's Better Who's Best / The Very Best Of The Who


 The Who はパンクの元祖でありビートルズ風もあったりしますが、他のロックバンドとは違う発明品みたいな要素が多いと常々感じます。誰でもそうですが最初から発明品を創造できたわけではありません。 The Who の前身は The Detours (ディトゥアーズ)というベンチャーズ、シャドウズ、ビートルズのコピーバンドでしたが、同名のバンドが存在したため The Who と改名したようです。そして1964年7月に High Numbers というバンド名でモッズ系でシングル・デビューして不発。同年10月にEMIのオーディションを受け不合格となり、1月にはブランズウィックと契約しThe Who でやっとデビューとなります。当時から大音量、ギター、アンプ、ドラムを破壊するパフォーマンスだったとのこと。


 さて、このアルバムはベスト盤。アルバムとしての曲の集合体を聴くとヒット曲だけではわからない発見があったりしますが、このベスト盤は持っていても、これだけで楽しめる良品です。往年の名曲などは押さえてあるし、並び順も良いと思います。改めて聴いてみてもメロディーはポップであったり、クラシカルであったりするが、どれもバンドのサウンドは破壊的。もちろんピート・タウンゼントのギターが爆発しているのですが、ギターの音を歪ませて激しさを感じさせるのではなく、力いっぱい叩きつけるように弾くギター、はじけるブンブンするベース、全て力強く叩ききる手数の多いドラムがそのサウンドは、今聴いても凄みを感じます。


 定番の My Generation は言うまでもない名曲、出だしはこれで文句はありません。ビートルズっぽい Anyway, Anyhow, Anywhere、The Kids Are Alright が続きますが段々と熱くなって激しいサウンドとなるのが、The Who だなって改めて思います。そして名曲 Substitute です。このブンブンするベースとドラムの強烈なところが聴きどころ。そして何か劇場仕立てのような I'm A Boy、Happy Jack ここらへんも The Who を、かなり感じられる名曲。Pictures Of Lily は、可愛らしいメロディーなのにハードになり、ブレイクのボーカルソロのような部分とeuphonium(ユーフォニウム)のブオンブオンの音で最高に盛り上がり、ワンポイント素晴らしい発想です。そして I Can See For Miles はまた演劇のようなドラマチックな展開もたまりません。Who Are You は今聴いて思いだしました。そうでしたシンセで始まるんですね。これもドラマチックで、ボーカルのエフェクト加減と力み方が素晴らしい。段々とここら辺からビートルズっぽいとかは無くなって、The Who の色が濃ゆくなってきてます。そしてMy Generation と同じくらい私が好きな、Won't Get Fooled Again、改めて聴くとこの曲のギターリフは中々凝っています。Magic Bus も、昔すんごく聴きました。生ギターが、この曲にものすごく合っててサイケな部分もあってこれも名曲。I Can't Explain も聴いてたですね。Pinball Wizard は昔レコード持ってましたっけ。実家のどこに埋もれているのか?気になります。 I'm Free、See Me, Feel Me も外せないとこですね。Squeeze Box だけは記憶に無かった曲です。Join Together、You Better, You Bet は記憶から飛んでいましたが聴いて思いだし・・・ません。締めくくりは、Baba O'Riley ですか。なんかコンサートを聴いてたような気分になります。いや良かった🎵



vocal : Roger Daltrey
guitar : Pete Townshend
drums : Keith Moon
bass : John Entwistle 

1. My Generation
2. Anyway, Anyhow, Anywhere
3. The Kids Are Alright
4. Substitute
5. I'm A Boy
6. Happy Jack
7. Pictures Of Lily
8. I Can See For Miles
9. Who Are You
10. Won't Get Fooled Again
11. Magic Bus
12. I Can't Explain
13. Pinball Wizard
14. I'm Free
15. See Me, Feel Me
16. Squeeze Box
17. Join Together
18. You Better, You Bet
19. Baba O'Riley





  

2024年10月11日金曜日

Soul Jazz Grooves


 ニューヨークの High Note Records というレーベルの Soul Jazz のオムニバス。Prestige、Muse Records などの名門レーベルでプロデューサーを務めた Joe Fields と子息の Burney Fields が1997年に立ち上げたレーベルです。ストレートな現代ハードバップとコンテンポラリー系のジャズ作品を中心に、Kenny Burrell、Pat Martino などのビッグネームの作品をはじめ、Eric Alexander、Tom Harrell、Houston Person、Joey Defrancescoなど実力派の作品も手掛けるレーベルで、オムニバスを中心とするマイナーレーベルではありません。
 選曲、プロデュースは David Jayes氏で、ライナーノーツはありませんが、下記のメッセージが書かれており、レーベルのお勧めオムニバスの自信が伺えます。
 If you're buying this record.. probably artist names such as Gene Ammons, Hank(Craw ford, Jack McDuff, Cannonbal Adderley, and Ray Charles an among yourfavorites.This set evokes that 'groove' of the great Soul-Jazz artists who wwereheard regularly  y on radio and jukeboxes across the country. 'Soul-Jazz' brought together best of the blues, gospel and soul then added that extra spice of jazz to create its irresistible grooves. The heirs of Soul-Jazz royalty are all here. Feellh' good will never go oul of slyle.
 

 R&B、ブルース、ファンク、ソウル等、あらゆるブラック・ミュージックの要素を取り込んだジャズが、ソウル・ジャズと呼ばれるスタイル。設立当初からの、数多くのソウル・ジャズの名演を選りすぐり、強烈なグルーヴを感じさせるパフォーマンスを楽しめるアルバムです。
 1曲目は Charles Earland のリズム&ブルースから始まったので、ブルースマン?かと思ったら、ラスト曲ではジャズ・ブルースをやられているオルガニストでした。他"Papa" John DeFrancesco、Melvin Sparks は2曲、Jimmy Ponder、Reuben Wilson、Rodney Jones は1曲づつ。
 知っているのは Melvin Sparks ぐらいで、私の所有音源では、Lou Donaldson / Hot Dog でゲスト参加。Soulive & Karl Denson / Spark! のタイトルの Spark! は Melvin Sparks であったりと、ジャズ・ファンクの教祖的な方のようです。
 ジャケットからして期待していたのは、力入り過ぎてコテコテの油ギッシュでダサい曲とか、人間の理解を超えるような難解な曲とか、こんな演奏でマイナーなのか?超メジャー級じゃないかみたいなことだったんですが、無難なジャズファンクが主体で、インパクトは少ないかと思っていたら、「Let the Music Take Your Mind」 「Hot Barbeque」もニュー・マスターサウンズで聴いたことがあるなって思い始めて、原曲の発見もあり・・・なるほど面白くなってきた🎶

Original recordings produced by Charles Earland, 'Papa' John DeFrancesco & John DeFrancesco, Jr., Mansoor Sabree & Samuel Burick, Cecil Brooks Ill, Melvin '.I in hoe, DeFrancesco, Jr. and Rodney Jones

compilation produced by David Jaye

1. Honky Tonk / Charles Earland
2. 160 Million Dollar Chinese Man / "Papa" John DeFrancesco
3. Get 'N' It / Melvin Sparks
4. Please Give Me Someone to Love / Jimmy Ponder
5. Movin' On / Reuben Wilson
6. It's Your Thing / "Papa" John DeFrancesco
7. Hot Barbeque / Melvin Sparks
8. Let the Music Take Your Mind / Rodney Jones
9. She's a Bad Mama Jama / Melvin Sparks
10. Will You Love Me To / Charles Earland



  

2024年10月6日日曜日

David Sanborn / Back Street


 サンボーンの通算8作目の、1983年作品。プロデュースは Marcus Miller, Michael Colina, Ray Bardani の3人のアルバム参加ミュージシャン。いつもそうですが、ほぼセルフ・プロデュースは無く、プロデューサーによってアルバムの方向性を変えていくのがサンボーンの手法のようです。
 基本的には、プロデュースの3人によってプログラムされたサウンドですが、サンボーンのサックスの魅力をを最大限に引き出しアダルトに、シンプルに聞かせてくれる作りとなっています。プログラムされたではありますが、A Change Of Heart のような派手さは無いのが特徴でしょうか。


  それでは、大好きなサンボーンの Back Street をレビューします。I Told U So ハイラムとのポップでロックなコラボ楽曲です。若干ナンパな気もしますが売れ線の曲は、とても心地よいです。When You Smile at Me ほぼ、打ち込みのバッキングにサンボーンがサックスをのせたメローな楽曲でロングトーンのサックス・ソロの部分が痺れます。Believer こちらは、かなりナンパな感じがするマーカス提供らしい楽曲です。ここらへんのイズムが A Change Of Heart に引き継がれていますね。ボーカル部分は不要との声もあるかと思いますが、それも含めてマーカスです。Backstreet プロデュースはしないものの、今回のアルバムにサンボーンは積極的に楽曲を提供しています。これはアルバムのタイトル曲でもあり、楽曲としては良く練られた曲です。Tear For Crystal A サンボーン、マーカスの共作のバラードです。聴き直していると一番出来が良いとも思えてきました。Bums Cathedral これも次回以降につながる楽曲で、アレンジがナンパで良いです。Blue Beach ブルースと言う名前のレゲエナンバーです。これも捨てがたい良曲ですね。Neither One of Us 最後は雰囲気のある曲で締めですね。カバー曲で Jim Weatherly のポップスですが全く違う雰囲気で仕上げていて、違う曲に聞こえます。サンボーンのセンスの良さが光ります。
 派手さは無いけど、アルバムとしての曲のバランスよくサンボーン好きにとってはたまらないです🎶🎷

alto , soprano sax : David Sanborn
bass (fender, fretless, moog) , piano (rhodes) , synthsizer (jupiter-8) , guitar (solo, rhythm, electric, acoustic), steel drums, percussion,effects (vocoder), chair, tympani: Marcus Miller
bass (moog) , piano (fender rhodes), guitar (solo, rhythm, electric) : Hiram Bullock (1)
synthesizer (obx-a, jupiter-8), piano (acoustic), effects (vocoder) : Michael Colina (1,2,4,6)
drums : Steve Gadd (1,4)
congas, percussion : Ralph MacDonald (2,7)
backing vocals : Barry Johnson (3), Luther Vandross (1), Marcus Miller (1), Tawatha Agee (1), Yvonne Lewis (1)
backing vocals, arranged by : Marcus Miller (1,3)

art direction : Simon Levy
artwork (back cover illustration) : Desiree Rohr
Artwork (front cover collage) : Lou Beach

producer : Marcus Miller, Michael Colina, Ray Bardani
This album is dedicated to Jonathan Sanborn.

1. I Told U So (David Sanborn, Hiram Bullock)
2. When You Smile at Me (David Sanborn)
3. Believer (Marcus Miller)
4. Backstreet (David Sanborn)
5. Tear For Crystal, A (David Sanborn, Marcus Miller)
6. Bums Cathedral (David Sanborn, Michael Colina)
7. Blue Beach (David Sanborn, Marcus Miller)
8. Neither One of Us (Jim Weatherly)

I Told U So



Blue Beach


  

2024年10月5日土曜日

Herbie Hancock and Wayne Shorter / 1+1

 
 元々は、1996年にワシントンD.Cで行われた、セロニアスモンクジャス協会設立10周年 記念コンサートで披露したニ人のデュオが評判となったことから、このアルバムの企画が持ち上がったということです。しかし二人のデュオとしては、このアルバム制作から17年前に遡る1979年7月26日に、豪雨の田園コロシアムで行われたライヴアンダーザスカイでの V.S.O.P 公演のアンコールで偶発的に披露された演奏が、歴史的名演として語り継がれています。録音はハンコックの自宅、Garage Sale Studios、Imua Music というところで行われ、日本から録音エンジニア鈴木智雄氏が参加しています。鈴木氏はハンコックとVSOPの時からの付き合いで、マイルスの Agarta, Pangaea のエンジニアでもあります。
 さて私の行きつけの音楽好きの集う「おでんバー」では、Herbie Hancock、Wayne Shorterともにあまり人気がないので、ビニールを剥いで最初の視聴をするときに、あまり歓迎ムードではありませんでした。しかし、この二人ののデュオ・アルバムであれば、中身はどうであれ聴いてみたいと、見た瞬間に握りしめてしまったので強行突破で聴いてみました。思ったより周りの反応は良かったのですが、聴いていると段々飽きてくるねの評価で、私もそんな気がしていました。中古とはいえ購入した私としては認めるのは悔しく惨敗は認めませんでしたが、店で聴くのと家で再度聴くのでは印象が大きく変わる事もよくあるため、再度聴き直すと、どうなのか気になるところ。


 それでは、レビューしてみましょう。A Wood Sylph おそらく Eric Satie 的と言えば的確なんでしょうか。不思議な世界感があります。ピアノとソプラノ・サックスだけの音の世界に聞き入ってしまいます。 続く Aung San Suu Kyi は、ミャンマー民主化運動の指導者であり、現在同国の国家顧間であるアウンサンスーチー氏に捧げられたグラミー賞を受賞しています。アルバムが発表された1996年は、1989年から続いていた自宅軟禁から解放された次の年でもあります。東洋的な音階で始まりテーマもわかりやすい曲で、混沌の中から静かに解放されていくような響きを感じ、どっしりとした力強さも感じます。Sonrisa はハンコックの持ち曲で、1978年録音の ソロビアノ・アルバム「The Piano」にも収録されている曲で、リズミカルなピアノと開放的な響きが交互に繰り返され、Wayne Shorter のサックスも熱い。Memory Of Enchantment は オランダのピアニスト Michiel Borstlap(ミケル・ボルストラップ)の作品で二人の作曲以外の作品の演奏はこの曲だけです。なにしろ曲の広げ方がすごいですね。セロニアス・モンク コンベティションで最優秀作曲賞に輝いている曲だそうです。ただ4曲聴いてきましたが緊張感のある曲が続くので少し疲れます。Visitor From Nowhere は二人の共作ですが、段々と熱が入ってきます。Joanna's Theme は、次の曲 Diana とともに Wayne Shorter の Native Dancer への収録曲。前者は1974年の映画「Death Wish」のために書いた曲で、後者は、その時のアルバムに参加したパーカッションの Airto Moreira の娘にささげられた曲であるとのこと。Visitor From Somewhere は5曲目の Visitor From Nowhere と対をなす曲名がつけられています。イントロとテーマが同じで展開を変えているようです。同じ曲を演奏したら両方よかったんで名前を変えて収録したんでしょうか。Manhattan Lorelei は、少しリズミカルにジャズ調になったような気がします。 Hale-Bopp, Hip-Hop はセッション風の曲で、このぐらいの俗っぽい流れの方が安心します。
 聴き始めると正座して神妙に聴かなければならんのかな、と思わせるエモーショナルで、スピリチュアルな演奏でした。感動的ではありますが、1音1音の密度が濃すぎるような気がします。ネガティブな意味ではなく、何回か聴いて慣れたころに、もっと良さが感じられるよいな気がします🎶

piano (acoustic piano) : Herbie Hancock
soprano sax : Wayne Shorter

recorded by (assisted by) : Alvin "A-1" McGill, Darrell Smith
recorded by, engineer  : Tomoo Suzuki

producer : Herbie Hancock, Wayne Shorter
recorded at Garage Sale Studios, Los Angeles, California
tracks 1, 2, 7: Imua Music (BMI)
tracks 3, 6, 10: Hancock Music (BMI)
track 4: Pentagon via Lipservices Music (BMI)
tracks 5, 8, 9: Hancock Music (BMI)/Imua Music (BMI)

Herbie Hancock performed on a 9 foot, Model D, Steinway piano. 
Wayne Shorter performed on a Yamaha soprano saxophone.

1. Meridianne - A Wood Sylph (Wayne Shorter)
2. Aung San Suu Kyi (Wayne Shorter)
3. Sonrisa (Herbie Hancock)
4. Memory Of Enchantment (Michiel Borstlap)
5. Visitor From Nowhere (Herbie Hancock, Wayne Shorter)
6. Joanna's Theme (Herbie Hancock)
7. Diana (Wayne Shorter)
8. Visitor From Somewhere (Herbie Hancock, Wayne Shorter)
9. Manhattan Lorelei (Herbie Hancock, Wayne Shorter)
10. Hale-Bopp, Hip-Hop (Herbie Hancock)





  

2024年10月4日金曜日

Shiro Sasaki & Caoba Big Band / Peace!


 1987年リード・トランペットとして Orquesta De La Luz に加入。そのほかドリカム、B'z、浜田省吾バンド、米米クラブ、熱帯ジャズ楽団、BIG HORNS BEE、山下洋輔Special Big Band、DCPRG(ex)、Far East Jazz Emsemble等に参加する、売れっ子トランぺッターの佐々木史郎氏。 
 その佐々木史郎氏を中心に2001年に高円寺JIROKICHI のカウントダウンライブを機に結成されたビッグ・バンドが、Caoba Big Band です。メンバーは、元T-SQUAREサックス奏者、本田雅人、DIMENSIONの初代ドラマーの石川雅春、などのファンク、フュージョン、ジャズ、スタジオ等の人気ミュージシャンが集結したドリーム・ビッグ・バンド。1930年代スイング時代のダンスフロア・ビッグバンドの現代版として進化し続けています。


 それでは、レビューしていきます。やたらカッコ良い Dujii が一発目ですが、この曲は Kool and the Gang の初期の楽曲で、オリジナルに近いアレンジのファンクサウンドですが、本家よりもスピーディでカッコ良いサウンドです。Ride On こちらもファンクなフュージョンですが、拍子の置き方を変則的にしたアシッドな雰囲気な曲です。後半のテンポアップも気持ち良いです。X File は、怪しげなリフのフュージョン曲ですが、佐々木史郎氏の作曲ですから、あのアメリカのSFテレビドラマで使われている曲?訳ないですよね。でも聴いたことあるメロディーです。次いで、Peace! でテーマ曲になります。正統派にジャズファンクがビッグバンドでストレートに楽しい曲です。ブラス部隊のキュルキュルと言うキメが、楽しい曲です。ZURI ZURI 変わった名前の曲ですが、曲自体は普通で、Weather Report をわかりやすくしたような曲です。佐々木史郎のハイトーン・ソロも音数は少ないけどカッコ良かったです。キーボードの青柳誠氏の作曲。New Morning 得意のモロなラテン曲です。痺れます。細かなリズムとキメが素晴らしい。Groove Society こちらはラテンから離れて一般的に楽しい曲。曲名の通り非常にグルービーなノリです。Twilight Express 2006年4月2日から2008年3月30日までテレビでやっていたあの番組に関係あるのか?そこらへん調べるのもめんどくさいので記憶だけしときます。GO★GO 楽し気なネーミングの通り、アップテンポなビッグ・バンドな曲で、昭和の香りがメロディーに漂います。 Royal Street Blues アメリカでよくあるニューオリンズジャズ的なブラス・バンドな曲です。ただよくあるブラスバンドの演奏より洗練されています。お祭り騒ぎですね。
 熱帯ジャズよりファンクよりなビート重視、圧倒的なソロ、強烈なリズム、アレンジ等々、素晴らしくかっこよいのだが、動画などが全く見当たらないのが惜しまれます🎶🎺

trumpet:佐々木史郎、佐久間勳、小林太、五反田靖
alto Sax:本田雅人、吉田治
tenor Sax:アンディーウルフ、臼庭潤
baritone sax:山本一
keyboad:青柳誠
drums:石川雅春
bass:土井孝幸
percussion:玉木正昭
guitar:田中義人

1. Dujii (Richard Westfield)
2. Ride On (Shiro Sasaki)
3. X File (Shiro Sasaki)
4. Peace! (Shiro Sasaki)
5. ZURI ZURI (Makoto Aoyagi)
6. New Morning (Kuno Schmid, Willi Gaerthner)
7. Groove Society  (Shiro Sasaki)
8. Twilight Express  (Shiro Sasaki)
9. GO★GO  (Shiro Sasaki)
10. Royal Street Blues  (Shiro Sasaki)

Caoba Big Bandの動画は見当たりませんでした