2021年3月13日土曜日
本日のCD Roberta Flack / Oasis
2021年3月11日木曜日
本日のCD Biréli Lagrène & Jaco Pastorius ♪ Stuttgart Aria
1986年3月ドイツ、シュツットガルト(Melody Tonstudio Stuttgart)にて
ヨーロッパツアーの合間にレコーディングされたジャコがヤバい時期の作品
相方はフランス人ギタリストのビレリ・ラグレーン(Lagrene Bireli)
「Donna Lee」はラグレーンとのテーマのユニゾンでジャコの指が
bass : Jaco Pastorius
keyboards : Vladislaw Sendecki
syn-b : Jan Jankeje
drums : Peter Lubke
per : Serge Bringolf
1. American Boy
2. Donna Lee
3. Stuttgart Aria Ⅰ
4. Jaco Reggae
5. The Chicken
6. Teresa
7. Stuttgart Aria Ⅱ
8. The Days Of Wine And Roses
Red 島本理生
電車で本を読んでいて、隣の人に文面を見られないようにしてしまう久しぶりの官能小説という分類の本でした。ここまで性描写が延々と続く本は初めてで、作者の他の作品は読んだことはありませんが、単なる官能小説で終わっていないので「これが直木賞受賞作家なんだな」と読後の感想です。
夫とその両親と同居する塔子は、かなり普通に地味に生きようと努力していて地味ながらも清楚な美人。しかし独身時代の不倫経験が書かれるあたりで真面目とそれは違うのかと、なんとなく納得。そうこうしているうちにかつての恋人との偶然の再開で不倫となり、手がハラハラしてそこでズルズルだめだよと思うところにそのまま不倫にはまっていきます。日常描写でホッとする部分が前半は圧倒的に少ないんですが、その濃密な描写がこれでもかと続くのだが読者に一気に読ませる力とエネルギーには感服します。
この小説は最後のエピローグでほっとして引き締まるところにも魅力がありました。それまでハラハラして緊張して塔子とともに自分が落ちていったような感覚になっていたのが、落ち着いた視点で天から見つめるよう感覚になって安心感を持たせてくれます。読むのにもエネルギーを使いましたが長編なのに一気読みの作品でした。
このように色々な仕掛けを作って文章の中で直接表現し全体の構成で更に骨格を作っていく小説家という職業を生業としている人には感服します。音楽は感性一発で作ってしまわれるものもありますが、似たようなプロセスで作られていると感じる作品もかなりあります。歳をとってくるとそこらへんが最近面白いと感じてしまいますね。
2021年3月10日水曜日
本日のCD Funkadelic ♪ Standing On The Verge Of Getting It On
2021年3月8日月曜日
本日のCD Orquesta De La Luz ♪ La Aventura
2021年3月7日日曜日
本日のCD Jaco Pastorius Big Band ♪ Then & Now
歳をとったら音楽の聴き方が変わってきた
行きつけの笹塚にあるとあるバーでいつものように飲んでいると、いつものように常連さんがやってきます。私とマスターだけだと大体が音楽の話題で「あれが良い、これが面白い」なのですが、私よりも年齢が高めの常連先輩の方々は歴史・政治系の話題が多め。歴史は昔から苦手だった私には難易度高めの話も多く、そんな時はおとなしく皆様の会話を聞いております。
しかし先週飲みながら「歴史は苦手なんですよね」と話していたら、苦手の割には音楽のアルバムと時代背景なんかの話だったら積極的に参加しているんだから苦手ではないんじゃない?とマスター。
そう言われてみると自分の音楽の聴き方は昔は単に音を聞いて感じるだけだったのが、最近はライナーノーツを丹念に読み込んだり、その音楽を作ったときに時に世の中は何が起こっていたのか時代背景を調べながら聞くことが多くなってきています。
数年前に聞いてもあまり興味がなかったアルバムも意外と良いなあと思ったりすることが最近増えています。改めて考えると、おそらくこういった聞き方の変化に原因があるんだなあと気が付きました。単にその音楽を好きかどうかだけで聞いていた音に作り手の考えや状況を想像することで響きが好みではない音楽でも興味を持って聞くようになっているんですね。(フリージャズも最近は聞けるようになったのは慣れもあるけど、フリージャズの生まれた流れとかを面白がって本を読んでいることにも原因があるんでしょう)また最近はジャズやブルース・ソウルを聴きながら、戦争・ドラッグ・人種差別問題を読み解き、その時代のレーベルの戦略なんかも気になります。
こんな話をしていたら常連先輩から「そういった変化が歳をとるってことなんだよなあ。自分も歴史とかは学生の時は嫌いだったんだけど歳をとるにつれてドンドン面白くなったし、仕事で海外に行くとそこに住んでいる人の歴史的背景を気にすることも多いうちに政治とか歴史が面白くなってきたんだよ」
含蓄のあるお言葉でありました。記憶・気力・体力の衰えを感じつつ、改めて「歳をとるのも悪くない。楽しいジジイになろう」
2021年3月6日土曜日
本日のCD Bill Evans ♪ The Bill Evans Album
2021年3月5日金曜日
本日のCD Donald Byrd ♪ Black Byrd
陽気なギャングの日常と襲撃 伊坂幸太郎
前作「陽気なギャングが地球を回す」の第2弾。嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。役に立つような立たないような才能に秀でた者たちが登場。今回は強盗4人組がそれぞれに日常を過ごしているうちに社長令嬢の誘拐事件に巻き込まれていきます。今作では、飄々とした天才スリの久遠が活躍し良い味つけで、犯罪者集団がおせっかいな善人でとなっています。相変わらずのボケと突っ込みで軽快に読み進められます。
演劇をやっている若者を雇っての柔道着軍団のくだりは、Youtuberがよくやっている演出に似ています。ちなみに設定は完全にカルマ【KARUMA】の「ぼったくられた瞬間に警察突入させたら衝撃の結末に...」と同じです。なかなかのバカバカしさですね。好きです。
前作を読んでいたのは昨年の5月でした。ちょうどコロナでの自粛にあきあきしていた時期で、実は楽しく読めてはいませんでした。いつも思うのですが、音楽や本は、その時の自分の心の状態で感じ方や感情の入り方が変わります。日常の仕事が忙しすぎたり、気になる案件が散在していると大好きな音楽を聴いたり本を読んだりする気持ちにすらならないこともよくあります。今回は話に入り込んで読めたということは、昨年の状態よりも心が落ち着いているということでしょう。仕事的には2月から親会社に出向で働き始めて1か月が経過したところです。ようやく環境に慣れてきたところでもあります。本来は日本全国飛び回る業務なのですがコロナ自粛で内勤が多く刺激は少なめ。早く落ち着いてくれて少しストレスが感じられるぐらいになりたいものです。