2022年2月10日木曜日

Esperanza Spalding / Songwrights Apothecary Lab

 

 前作2019年の 12 Little Spells はヒーリング・アートと音楽の関係の探求をスタートさせたアルバムであり、今作もその方向性を追求した作品となっています。つまり私にはあまり縁が無いアートの世界を追求しているわけで私の音楽概念には全くない世界観が広がっています。あまり私の馴染みのない方向へと進化し続けるエスペランザなのですが、それでもこの人の音楽は何か奥深く興味が惹かれるものがありファンとしては、聴き続けるしかありませんね。


 アルバムの説明については最新の作品なので詳しい解説がありますので、そのまま掲載しておきます。でもどこにも解説が無いのが全ての楽曲には Formwela という曲名がナンバリングされて12曲あるのだが Formwela 12だけが欠落し「13」に飛んでいることです。おそらく何かのメッセージがあるのか、本当は12はあるのだがアルバムには収録しないでいるのか?謎解きのような感じなのですが、今のところそれに言及する解説が見つけられていません。 
====以下そのまま掲載
第62回グラミー賞「最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム」を受賞した前作『12リトル・スペルズ』から2年、待望の新アルバムをリリース!通算8作目となる本作はエスペランサの探究する音楽療法最新版。人々のストレスや悲しみを和らげるために、さまざまな分野の専門家と協議して作られた究極のヒーリング・アルバム。

■オレゴン州ワスコ、ポートランド、そしてニューヨークのローワー・マンハッタンで行われた癒しのための音楽実験の場「ソングライツ・アポセカリー・ラボ」にて音楽療法、神経科学、黒人音楽、イスラム神秘主義、南インドのカーナティック音楽など様々な分野の専門家とのコラボで生まれた楽曲を収録。
■前作『12リトル・スペルズ』からヒーリング・アートと音楽の関係の探求をスタートさせたエスペランサだが、今作では自身による研究のみならず、プロフェッショナル、研究者の指導の下に音楽を作りたいと、ソングライツ・アポセカリー・ラボを2020年2月に設立。ラボはエスペランサがハーバードで教えているコースでもあり、その生徒、ミュージシャン仲間、音楽療法、神経科学、演劇セラピーなどを研究する人々から成り立っていて、音楽の何が人間を助けるのかを研究するのを目的にしている。
■ラファエル・サディーク、フェリックス、コーリー・キング、そしてエスペランサ自身がプロデュースを務めている。

bass, piano, vocals : Esperanza Spalding
piano : Leo Genovese
piano, synthesizer, vocals, xylophone, producing : Phoelix
guitar : Chris Sholar, Matthew Stevens
sax : Wayne Shorter, Aaron Burnett
drums : Francisco Mela
drums, percussion, vocals : Justin Tyson
eagle-bone whistle : James Greeley
bell : Lamont Hamilton
conch shell : Steve Turre
vocals : Corey King, Ganavya Doraiswamy, Thrive Choir

1. Formwela 1
2. Formwela 2  (featuring Ganavya Doraiswamy)
3. Formwela 3
4. Formwela 4
5. Formwela 5 (featuring Corey King)
6. Formwela 6 (featuring Corey King)
7. Formwela 7
8. Formwela 8
9. Formwela 9
10. Formwela 10
11. Formwela 11
12. Formwela 13





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2022年2月9日水曜日

The Headhunters / Survival Of The Fittest

  

 Herbie Hancock (ハービー・ハンコック) のメガヒット作 Head Hunters(1973年) のレコーディングメンバーが、ハンコック抜きでそのままバンドを結成したバンドが名前もそのまま Headhunters(ヘッドハンターズ)。そのデビュー作がこの Survival of the Fittest となっています。1975年はこのメンバーでツアーに出ていて6~7月には日本公演も行っているが、このアルバムの録音との後先は不明らしい。


 いつものように購入してから最初に聴いたのは、ちゃんとしたオーディオで大音量で聴ける「おでんバー」でした。この日は Esperanza Spalding と Head Hunters、それに Donald Byrd を持ち込みでした。どれを最初に聴くか?マスターと相談した結果、この Head Hunters は2番手にしました。Esperanza を聴いて所感を語り合い、このアルバムをかけて1曲目 God Made Me Funky は全くのどす黒いファンク!リズムボックスのように刻まれるドラムから、ワウのかかったギターが入ってきた時点でゾクゾクします。そしてお決まりのベースのファンクフレーズが被さってきて、念仏のようにボーカルが静かに入ってきて Pointer Sisters(ポインター・シスターズ)がバック・ボーカルの、のっけから私の好みですがマスターはそうでもないようで、静かに自分の珈琲にお湯を注いでいます。どうやらマスターはクラシック・ソウル系には反応するがここら辺のファンクには無反応で、顧客である私に気を使ってか批評はまず言わないのです。ということで私はひとりでニヤニヤしながらノリノリで聴くこと続行です。Jamiroquai、Too Poetic、The Fugees なんかにもカバー、サンプリングされている名曲とのこと。続く Mugic は、アフリカンなパーカッションを前面に押し出してはいるが Weather Report にもありそうなな仕上がりで、アフリカン・パーカッションはおそらく好きなはずではあるが、Weather Report 否定派のマスターはやはり微動だにせず。Here And Now は最初は Joyce Jackson のフルートで始まりますが、二部構成の楽曲で後半はアフリカ路線のファンクに乗せた、Bennie Maupin のフリーキーなサックス・プレイが好印象。Daffy's Dance は Blackbyrd McKnight のしつこいチャカポコ・ギターで、ブレッカーとエレクトリック・マイルスが中途半端にミックスされたような曲でこのマイナーさが何かを刺激してくる感じです。Rima は、浮遊感のある幻想的なスピリチュアル・ファンクでした。そして最後はダークなファンクに戻る If You've Got It, You'll Get It。途中でかなり気にいったとマスターに言うと「そうですか。それは良かった」(これは全く響いていないなと・・)
 混沌としたジャズ・ファンク創成期から一歩進んだ感じがかなりはまる一枚で、あまりにも気に入ったので、このレビューを書きかけでタワレコに行ったんですが、他のアルバムは置いてなかったんですよね。中古でも網を張っとかないと難しそうなとこですかね。2022年始まったばかりですが、おそらく2022年に買ってよかったと記憶に残るぐらいの素晴らしさでした🎵

electric guitar, vocals : Dewayne McKnight
electric bass : Paul Jackson

drums, vocals : Mike Clark
bass drum, bells, percussion : Baba Duru
percussion : Harvey Mason
djembe : Zak Diouf
djeme, percussion (long drum, cowbell, sleigh bells, guiro, maracas, quica,belafon, tamborim, bongos, caxixi, shekere, gankoqui & agogo, berimbou, pandeiro, hindewhu, congas, cabasa, marimbula, balinese gongs), vocals : Bill Summers
saxello, bass clarinet, tenor sax, piano, vocals : Bennie Maupin

producer : David Rubinson, Herbie Hancock

recorded at Wally Heider Studios, San Francisco

1. God Make Me Funky
vocals : Paul Jackson, Pointer Sisters
2. Mugic
3. Here And Now
flute : Joyce Jackson
4. Daffy's Dance
5. Rima
alto flute : Joyce Jackson
6. If You've Got It, You'll Get It





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2022年2月8日火曜日

Belinda Carlisle / A Woman & Man


 いつ買ったのかは定かでありませんが、ベリンダカーライルといえばGO-GO'sです。昔は可愛かった彼女も、大人の女性になったのかとジャケットの写真を見ての、おそらく中古CDのラックで見ての購入でしょう。GO-GO'sの時と印象はだいぶ違います。


 GO-GO'sは、Jane Wiedlin (ジェーン・ウィードリン)と Belinda Carlisle (ベリンダ・カーライル)によって1978年に結成されパンク/ニューウェイブで活動、1980年に Beauty and the Beat でデビュー。1982年 Vacation、1984年 Talk Show を発表し1985年に解散しています。
 つまりこのアルバムは Belinda Carlisle がソロになってから11年後のアルバムとなりますので、それは印象が違うはずです。GO-GO'sは当時は軽めのパンク的なノリの良さでしたが
このアルバムでは軽めのソフトロックで、細かめのビブラートをかけた、鼻に少し引っ掛けるようなあの歌声で軽めに聞けます。こうして聴くと声は低めの人でした🎵

1. In Too Deep
2. California
3. A Woman And A Man
4. Remember September
5. Listen To Love
6. Always Breaking My Heart
7. Love Doesn't Live Here
8. He Goes On
9. Kneel At Your Feet
10. Love In The Key Of C
11. My Heart Goes Out To You





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2022年2月6日日曜日

George Benson / Weekend In LA.


 L.A.ロキシー・シアターでのライブでレコード盤では2枚組。フュージョン系に転じてセールスも順調で脂がのっている時期のベンソンのライブ・アルバムです。1976年にワーナー・ブラザース・レコードに移籍、プロデューサーに Tommy LiPuma を迎えた Breezin' が大ヒットしシングルの This Masquerade のボーカルとのスキャットが名物となりました。これ以後ボーカル曲も積極的に取り入れ、ブラック・コンテンポラリー分野で認知されました。本アルバムは1977年録音の翌年発売のアルバムで当然プロデューサーは、Tommy LiPuma で代表作となるほどのヒット作となっています。


  Weekend In LA. を「メローなロスの週末」という邦題は当時のベンソンがブラコンに転向した時に「メロー」というキーワードで売っていたからなんでしょうが、これに関してはあまりセンスを感じないのですが時代背景はこれで認識できます。
 アルバムとしてかなり完成されていて、ベンソンのギターの上手さとブラコンでも適合してしまうギターのトーンの美しさと発音も堪能できますし、ブラコン歌手としての盛り上げ方も最高でヒットは当然の作品です。We All Remember Wes.はコンテンポラリーなフュージョン作品ですが、オクターブ奏法を駆使したウェスへの思いを感じ、On Broadway のボーカルは Donny Hathaway を感じながら、名物のボーカルとギターのスキャット、ホイットニーで有名な Greatest Love of All はベンソンがやるとこうなるのかとベンソンの良いところがたっぷりと聴けます。
 ベンソンはギターも歌も一流ですが、歌に限って言えば私はジャズを歌うベンソンは好みではなく、このブラコンのベンソンはかなり好み。成功してからはベンソンは純粋に自分が好きな音楽を録音するようになるのですが、そういったものはマニア過ぎて正直聴きづらい部分もあったりします。それも含めてこうやって色々な音楽を背景も含めて聴きながら書いていると一流ミュージシャンが、商業的センスのあるプロデューサーと出会うとこうなるというところが非常に面白いです。

これも5枚組のお買い得の一枚

lead guitar, vocals : George Benson
acoustic piano, keyboards : Jorge Dalto
synthesizers : Ronnie Foster
rhythm guitar : Phil Upchurch
bass : Stanley Banks
drums : Harvey Mason
percussion : Ralph MacDonald
additional string ensemble arrangements : Nick DeCaro

producer : Tommy LiPuma
recorded live at The Roxy Theatre in West Hollywood, California, Sept. 30th, Oct. 1st & 2nd, 1977.

1. Weekend In L.A.
2. On Broadway
3. Down Here On The Ground
4. California P.M.
5. The Greatest Love Of All
6. It's All In The Game
7. Windsong
8. Ode To A Kudu
9. Lady Blue
10. We All Remember Wes
11. We As Love





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2022年2月5日土曜日

Jaco Pastourius / Live In Newyork City Vol Three


 録音は1985年でVol.1と同じメンバーによる第三弾で、おそらく11月か12月のセブンス・アベニューでの1週間ほどのギグのはずです。
 1982年にウェザー・リポートを脱退ごろから麻薬とアルコール依存が強まっていました。うですから1985年の頃のジャコはかなり荒れていて、ベースを持たずにギグに現れて15分間ピアノを弾くとか、ベースを最大音量にして10分間フィードバックさせたり、州の開催する学生たちのための音楽プログラムに酔っぱらって裸足で途登場し騒動を起こしていました。しかし9月にはフィラデルフィアの病院に入院し、リチウム系鎮痛剤で興奮を抑制する治療を行い12月のギグを迎え、ここでのジャコは別人のように控えめであったそうです。


 実際ここでの演奏は落ち着いたテンポとタイム感、バンドメンバーの高揚した演奏はあるものの、ジャコは終始、冷静なプレイです。録音の状態は良いとは言えませんが演奏としては、後期のジャコとしては、かなりの出来の良い演奏であると言えると思います。ついでに言えば、私が大好きな常にハイなはずのお祭り男のハイラムも珍しく控えめの演奏で、彼もリチウムでも飲んでいたのでしょうか?そう思いながら聴き直していると良い演奏ではありますが、音は鳴っているのに崩壊の手前の不気味な静けさのような演奏であるとも思えてきます。


bass : Jaco Pastorius
piano : Michael Gerber
synthesizer : Delmar Brown
guitar : Hiram Bullock
drums : Kenwood Dennard
saxophone : Alex Foster, Butch Thomas
trumpet, congas : Jerry Gonzalez

producer : Neil Weiss

Recorded in November 1985 in New York City

1. Bass & Percussion Intro.
2. Continuum
3. N.Y.C. Groove, No. 2
4. Teen Town
5. Alfie (vocals : Michael Gerber)
6. Why I Sing The Blues (vocals : Jaco Pastorius)
7. Promise Land (vocals : Delmar Brown)
8. If You Could See Me Now
9. Naima



▶ Alfie


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2022年2月2日水曜日

The Bonnie Raitt Collection


 女性ながら様々なブルース・セッションなどでお見かけする方で、女性スライドギターの草分け的存在として知られています。実際私もスライド・ギターを練習していた時には動画などは参考に見させていただいていました。これは、そんなスライドを練習している時代に札幌の中古屋のCDワゴンで見かけたときに仕入れたと記憶しています。


 1949年生まれで、1970年代からブルース、ロック、フォーク、カントリーの要素を取り入れた音楽でアルバムをリリースし続けたが評論家の称賛は得ていたもののセールス的にはほとんど成功していませんでした。しかし1989年アルバムの Nick of Time がヒットし、Luck of the Draw (1991年)と」続けてヒット、Longing in their Hearts (1994年)に至っては数百万枚をセールスし、グラミー賞も数年にわたって批評家の称賛を得たが商業的にはほとんど成功しなかった後1989年にグラミー賞もこれまでに10回受賞の大御所となっています。 このアルバムに収録の曲は、不遇の時代の Warner Brothers 1971年~1986年のアルバムからのセレクションとなっています。
 1stアルバムは、Bonni Raitt で、4トラックのレコーダーを使って行われ、ジュニア・ウェルズ、そしてサックスのA.C. リードのブルースが参加し濃厚なブルースですが声が若い。2ndアルバム Give It Up のミュージシャンはフリーボ(ベース、チューバ、ギター)エリック・カズ でカバーと自作で構成されています。Give It Up Or Let Me Go はスライドのイントロから始まるカントリー・ブルース、Under The Falling Sky はサザンロック風など多彩。3rdの Takin' My Time リトル・フィートのメンバーが参加し、このアルバムの Guilty はソウル・バラードで味わい深い歌声。Streetlights の Angel From Montgomery は、John Prine のカバーのカントリー・ブルース。Home Plate の Sugar Mama まで来るとバンド・サウンドもだいぶリッチになってきていてエリック・クラプトン風のブルース・ロックがカッコ良い。The Glow では更にコマーシャルなロック・サウンド。Nine Lives では、レゲエの True Love Is Hard To Find なんかも収録されていて、売れ線のライトなロック調の No Way To Treat A Lady まで収録されていますが、こうやって聴いてくると売れ線はつまらなく感じてしまいます。と、ここまで来て1stの歌声と比較すると初々しい歌声が、貫録あるミュージシャンへと進化してきたことがよくわかります。ファンというほどでもないので、こうやって年代を追って変化を聴けるアルバムは面白い🎵

1. Finest Lovin' Man /  Bonnie Raitt (1971)
2. Give It Up Or Let Me Go / Give It Up (1972)
3. Women Be Wise / Bonnie Raitt (1971)
4. Under The Falling Sky / Give It Up (1972)
5. Love Me Like A Man / Give It Up (1972)
6. Love Has No Pride / Give It Up (1972)
7. I Feel The Same / Give It Up (1972)
8. Guilty / Takin' My Time (1973)
9. Angel From Montgomery / Streetlights (1974)
10. What Is Success / Streetlights (1974)
11. My First Night Alone Without You / Home Plate (1975)
12. Sugar Mama / Home Plate (1975)
13. Louise / Sweet Forgiveness (1977)
14. About To Make Me Leave Home / Sweet Forgiveness (1977)
15. Runaway / Sweet Forgiveness (1977)
The Glow / The Glow (1979)
(Goin') Wild For You Baby / The Glow (1979)
Willya Wontcha / Green Light (1982)
True Love Is Hard To Find / Nine Lives (1986)
No Way To Treat A Lady / Nine Lives (1986)





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2022年2月1日火曜日

Lee Morgan / Leeway


  1960年4月28日の Van Geler Studio での録音で、この時期のアート・ブレイキー・ファミリーの録音の多さには改めて驚くばかりだが、どれも似たような素晴らしい録音でこの時期の録音には心が躍ってしまいます。ジャズ・メッセンジャーズに在団中に出したリーダー・アルバムですが、4曲とも全てが熱い演奏なのは、やはり御大のブレイキーの存在によるところでしょうか。


 BlueNote の Lee Morgan (リー・モーガン) といえば、やはりジャズ・ロックを形成したと言われるがいまいちピンとこない The Sidewinder が有名。私は品行方正な初期の Candy のほうが好印象ではあります。Candy は1958年で19歳の時のワンホーンでの作品でした。このアルバムのモーガンは20歳になって少し色男的な悪っぽい感じに変化したのは、2年間でものすごい量の経験を積んできたのと、フロントに Jackie McLean を起用したことも大きいように思います。リズムセクションは、ピアノがBobby Timmons、ベースはPaul Chambers、そしてタイコがArt Blakeyとお馴染み過ぎるメンバーです。
 この時代の録音が密集して残されているのは、リーダーが誰になるかで少しづつ変化を加え、レコード会社もこのメンバーなら売れるからとリーダーに厚めのギャラを支払っているからの量産なのでしょうか?ジャズが巨大なビジネスとなっていたこの時代は素晴らしい。
 3拍子で始まる These Are Soulful ドライな哀愁を帯びた Suite、The Lion and the Wolff はブルーノート創業者への感謝を込めた作品でしょうか。そして不良っぽい雰囲気の Midtown Blues は苦しそうに吹くリーの高音トランペットが色っぽいですが、これはモーガンの調子の悪さ、下り坂も意味しているようで、この1960年以降の3年間は行き詰まりを見せ、そして3年後の復活の The Sidewinder が吹きこまれる。ここではリーのプリッとした不良っぽい音に、マクリーンのダークで重い音色は王道のコントラストで絶妙な絡みを見せ、まさにハードバップの醍醐味が味わえます。🎵

trumpet : Lee Morgan
piano : Bobby Timmons
bass : Paul Chambers
drums : Art Blakey
alto sax : Jackie McLean

producer : Alfred Lion

recorded at the Van Gelder Studio, New Jersey on April 28, 1960.

1. These Are Soulful Days
2. The Lion And The Wolff
3. Midtown Blues
4. Nakatini Suite





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