2022年1月12日水曜日

George Benson / Tenderly


 1989年に発表したスタジオ・アルバムで、全曲スタンダードを、McCoy Tyner (マッコイタイナー)、Ron Carter (ロンカーター)、Louis Hays (ルイヘイズ)、Al Foster (アルフォスター)等の最高のメンバーでスタンダードをコンテンポラリーなジャズに仕上げている作品です。長年の共同作業者であるベテラン音楽プロデューサー、Tommy LiPuma (トミー・リピューマ) がプロデュース。
 アルバムとしては、オーケストラの入ったボーカル曲あり、スタンダードなコンボスタイル、ソロギターもなんかもあり多彩なベンソンを楽しむことができます。ただ私的にはベンソンのボーカルはそれほど好きではないので、タイトル曲のケニー・バレル風の Tenderly はやはり一番の推し。Stella By Starlight はお手本として数々の教則本に採譜されている通りの名演。最後の I Could Write A Book なんかも、コンパクトにまとまったコンボの王道スタイルが素敵だと感じます。


 George Bensonは、1943年3月22日生まれなのでこのアルバム制作時は46歳。1963年20歳でジャズ・オルガンの Jack McDuff のバンドに加入しソウルジャズ系をプレイ。1964年、マクダフのサポートでリーダー作 The New Boss Guitar Of George Benson を発表(これもいつか手に入れときたいです)1968年にはマイルス・バンドに参加し、1970年からはフュージョン系に転じますが、ジャズ、ブラック・コンテンポラリーと全てにおいて超絶なギター・テクニックとセンスで多様な作品を残されています。またThis Masquerade、以後はボーカリストとしても活躍されています。
 間違いなく現代のジャズギターの基盤を作り上げた黒人ギター界最高峰のギタリストの一人であり、どこかエロい笑顔が素敵なジョージ・ベンソン。ジャズの王道ギタリストであり歌のレベル以上にギターが歌い、ボーカルも素晴らしい方ですが私はこのボーカルはあまり好みでは無く、ジョージ・ベンソンはあまり持っていませんでしたが、最近はそんなベンソンも心地よく聞こえたりしてたまに聴いています。 このアルバムは、5枚組のお買い得パッケージのうちの一枚です🎵


uitar : George Benson (1 to 5, 7, 8)
vocals : George Benson (1, 3 to 6, 8)
bass : Ron Carter (1 to 6, 8)
drums : Al Foster (6), Herlin Riley (2-5) , Louis Hays (1,6)
percussion : Lenny Castro (4, 5)
piano : McCoy Tyner (1 to 6, 8)

producer : Tommy LiPuma

1. You Don't Know What Love Is
2. Stella By Starlight
3. Stardust
4. At The Mambo Inn
5. Here, There And Everywhere
6. This Is All I Ask
7. Tenderly
8. I Could Write A Book





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2022年1月9日日曜日

Mariah Carey & Whitny Houston / When You Believe From The Prince Of Egypt


 旧約聖書のエジプト脱出を描いたアニメーション映画「The Prince Of Egypt」の主題歌で、98年度アカデミー賞最優秀主題歌賞を受賞した When You Believe のシングルです。映画自体は見ていませんが、PVなどは当時かなり流行っていたので、中古屋で見かけて思わず懐かしさに手が伸びた一枚です。
 改めてこの曲の作者を見ていたら作曲は BabyFace、Stephen Schwartz で、作詞は Stephen Schwartz 
 Babyface は、MTV Unplugged やクラプトンの Change The World などで知っていましたが、Stephen Schwartz は馴染みがありません。調べてみるとミュージカルやアニメ映画方面でかなり著名な作詞作曲家のようです。(どのようなミュージカルかは全く私に見識はありませんが) 



 改めて聴き直して楽曲の素晴らしさはもちろん、マライアとホイットニーの二人のカップリングは豪華すぎる名曲に仕上がっています。どちらかの一人で歌っていても確実にヒットしたものと確信できますが、二人が歌うことによって曲の奥行きが増し、掛け合いにより次から次へと音が押し寄せてくる素晴らしいものになっています。
 アルバム・バージョンは二人の声がたっぷりと堪能出来て、テレビトラック・バージョンは、二人のボーカル抜きで楽曲を聴かせる構成です。信じていれば奇跡は起こると静かに力強く歌い上げる名曲です。ホイットニーはお亡くなりになったので、二度とこのカップリングは起こりえないと思うと更に浸みる歌ですね🎵

Mariah Carey & Whitney Houston : When You Believe (Album Version)
Mariah Carey & Whitney Houston : When You Believe (TV Track)
Mariah Carey : I Am Free
Whitney Houston : You Were Loved





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2022年1月8日土曜日

Ron Everett / The Glitter Of The City

 

 タワレコをプラプラしていたら、シンプルなジャケットに購買意欲をそそる煽り文句の書いてある帯をしたアルバムが置いてあります。
 その内容と存在感から、最も刺激的なブラック・ミュージック・アルバムのひとつに数えられる『The  Glitter Of The City』。ドープでディープでパワフルでエモーショナル。艶やかなブラックネスと威圧感すらあるファンクネスがあざなわれ、凄まじい突出感で迫ってくる。ロン・エヴァレットはR&Bグループ、カステルズのシンガーとして活動し、のちにジャズ・トランぺッターに転向したミュージシャン。フィラデルフィアを拠点に活動し、本作も当地のミュージシャンとともに作り上げられた。ハンドメイドのジャケットに収められたオリジナル盤は、当時レコード店で売られることなく、現在では数枚その存在が確認されているのみである。英Jazzman Recordsが数年の調査を経て再発にまで辿り着き、何とその過程で未発表のマスターテープも発見。その音源もボーナストラックとして収録されている。正に桁違いのこの刺激、とことん味わいたい。(尾川雄介)
 かなりの気合が感じられるコメントに興味をそそられ聴いてみると悪くない。とびっきり良いという訳では無く悪くない印象でした。
 オリジナルのアルバムはリーダーでトランペットの Ron Everett が自主レーベル Vagabond King から1977年の4月4日に8枚のテストプレス。同年の12月7日に500枚がプレスされたとのことで、手売りとメール・オーダーでの発送による販売だったとのこと。相当のレア・アイテムです。タワレコにもジャズ・コーナーに置いてあり、カテゴリー的にはジャズに分類されるようですが私にとっては完全にジャズ・ファンク、アシッド・ジャズの流れに感じます。私の教科書のようなジャズ・ファンク・アルバムの FUNK. INC / CHIKEN LICKIN' は1971年 1972年のリリース、Donald Byrd / Black Byrd は1973年、Grant Green / Shades of Green は1971ですから、このアルバムが録音される5~6年前には流れは始まっていたわけでジャズ・ファンク元祖というほどではありません。


 トランペットでボーカルの Ronald Everett は西フィラデルフィア出身で通っていたサルツバーガー中学がクワイアで有名な学校でありベーシスト、シンガーとして活躍していて、卒業の16歳とともにトランペットも独学で学び始め、The Castelles というボーカル・グループを結成して1953年に初レコーディングし、My Girl Awaits Me が10万枚の売り上げたとのことで、ここではベーシスト、シンガーのままでした。そして彼は大学にも通いながらストリート・パフォーマーを続けこのアルバムの制作となります。


 エバレットは、戯曲やミュージカルの楽曲をメインにフィラデルフィアで活動を続けミッキー・リアルという名前で本を自費出版するなど常に何かを発信し続ける人だったようです。このアルバムもジャズ、ジャズ・ファンクという枠ではなくソウル調の楽曲であったり、ドラムやパーカッションが無理やりボサやサルサ系のリズムを混ぜてきたりと聴いていてニヤリと楽しめます。不要にボーカルにいきなりエコーを突然かけてくるところもバランスを考えない思い付きにも愛すべきB級品の風格を感じます。リズム隊はしっかりとしているのですが、トランペット、サックスなどの管楽器は感情の向くままに吹いているので、若干技巧的にアウトな訳では無く調子っぱずれになっているところなどもあり、演奏技術に優れているものではないところも味の一つになっています。好き嫌いは非常に分かれるところではありますが、私はこのタイプのダサ・レアな奴も好物の一つですので満足の一枚でした。この手のアルバムは一聴では違和感があるのですが、聴き続けるほどに味が出てくるものと認識しています。

1. Royal Walk
trumpet, voice : Ron Everett
alto sax : Jimmy Savage
alto sax, baritone sax : Bobby Zankel
trumpet : Bill Walsh
flugelhorn : Hakim Yusef Sadiz
bass : Lenard Fletcher Bey, William P. Bennett
piano : Dennis Fortune
Percussion, Bongos : Ron Mitchell Howerton

2. Glitter Of The City (Song By Tahira)
trumpet : Ron Everett
voice : Tahira
sax : Jim Miller
piano : Charles King
bass : Bean Chandler
drums : Nate Jones
congas : Adib
guitar : Warren Marcus

3. Tipsy Lady
piano, voice : Ron Everett
bass : Earl Womack
drums : Lex Humphries

4. Mood Two Latin For You
trumpet : Ron Everett
sax : Jim Miller, Robert Shabazz
piano : Charles King
guitar : Warren Marcus
bass : Bean Chandler
congas : Adib
drums : Nate Jones

5. Pretty Little Girl
piano, voice : Ron Everett
bass : Earl Womack
drums : Lex Humphries

6. Musicman New Rock Joy
voice, trumpet : Ron Everett
sax : Jim Miller, Robert Shabazz
piano : Charles King
guitar : Warren Marcus
bass : Bean Chandler
congas : Adib
drums : Nate Jones

7. Let Your Spirits Be Free
trumpet : Ron Everett
sax : Jim Miller, Robert Shabazz
piano : Charles King
guitar : Warren Marcus
bass : Bean Chandler
congas : Adib
drums : Nate Jones

【Bonus Tracks】
8. Fanfare For Coltrane
9. Untitled No. 4
10. Untitled No. 5






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2022年1月7日金曜日

The Singers Unlimited / A Capella

 

 私が初めてアカペラに興味を持ったのはマントラのウェザー・リポートのカバー曲の Bird Land でウェザー・リポートを後で聴いて、これがマントラの元曲のバンドなのかとウェザーリポートに感動しつつ、マントラの再現性の高さにビックリしたものでした。自身でアカペラ曲を多重録音して楽しんでいたこともあり、コーラス・グループにも一定の興味があり前述の Manhatten Transfe (マンハッタン・トランスファー)、 New York Voices(ニューヨーク・ボイセス)、Take6 (テイク・シックス) などを聴いていますが、その先駆者がこのグループ The Singers Unlimited でした。
 1967年に元ハイ・ローズのメンバーの Gene Puerling (ジーン・ピュアリング) が Don Shelton (ドン・シェルトン) とともにシカゴで結成したグループで、Oscar Peterson (オスカー・ピーターソン) の薦めによりドイツのMPSレーベルと契約し、1971年にピーターソンとの共演した In Tune でデビューを果たし、1981年までの間に15枚のアルバムを残しています。デビュー当初はアメリカにおけるコマーシャル媒体製作のために結成されたグループが発展したものであると言われています。ライブ演奏を想定しない、それぞれのパートを重ね録りする、1人が複数パートを歌って4声を越えるハーモニーを作るなどでハーモニーを構築して複雑で透明感のあるコーラスを創り出しています。


 収録曲の Both Sides Now は先に書いたジョニ・ミッチェルのナンバーで、ジュディ・コリンズのヒットでも有名な曲です。ジョニのフォーキーで爽やかな曲を、深遠なコーラスワークで静かに表現しています。ジョニは静かで爽やかな歌い口の中に力強い部分がありましたが、彼らのまた違った角度からの表現の違いは比較して聞いているとまた格別の味わいがあります。その他 Here, There And Everywhere、Michelle、The Fool On The Hill はビートルズのナンバー。Emily はアンディ・ウイリアムスのヒット曲。Try To Remember はミュージカルの ファンタスティック の中のヒット曲で、ロマンティックなメロディーとこれをまとめ上げるコーラスワークはまた良いです。
 さて、このアルバムを購入して最初に聴いたのはいつもの行きつけの「おでんバー」でした。家で聴く小さな音量の時とは違って、大音量で聴くこのコーラス・ワークは緩やかに変化する細かなハーモニーの流れがとても新鮮に心地よいものでした。また楽曲の完成度の高さにもビックリはしたのですが、アレンジが一辺倒ではあります。聴いていて非常に心地よいので酒を飲みながら集中しているとアルファ波が発生してきて・・・心地よい睡眠に入れます。マスターも私もしんみりと聴いていたらいつのまにか二人の会話は無くなりウツラウツラとしてしまいました。1曲づつの完成度は非常に高くて楽しめるのですが、仕掛けも少なくて刺激も少なめ。しんみりと上質のアカペラ音楽に浸りたいときには最適ではあり、聴いた後に心が豊かになるアルバムです。

vocals : Bonnie Herman, Don Shelton, Len Dresslar
vocals, producer, arranged by, conductor : Gene Puerling

producer : Hans Georg Brunner-Schwer

1. Both Sides Now
2. London By Night
3. Here, There And Everywhere
4. Lullaby
5. Michelle
6. The Fool On The Hill
7. Emily
8. Since You Asked
9. More I Can Not Wish You
10. Try To Remember





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2022年1月6日木曜日

Bud Powell / The Amazing Bud Powell, Vol. 1

 

 Bud Powell (バド・パウエル) の BlueNote(BLP5003)1951年リリース。1949年8月9日と1951年5月1日録音の2回に分けて録音され1955年には収録曲を変更して12インチLP盤(BLP1503)がリリースされています。今回のアルバムは後発の(BLP1503)をCD化したバージョンです。Un Poco Loco のTakeが3パターン続けて収録されていて It Could Happen To You は(BLP5003)とは異なるTakeが収録、A Night In Tunisia については、異なるTakeと合わせて2曲、Dance Of The Infidels、52nd St. Theme、Wail、Parisian Thoroughfare は(BLP5003)には無い追加曲、(BLP5003)にあったYou Go To My Head は消えています。そして曲順も全く異なるものとなっているので(BLP5003)は持っていませんが、かなり印象の異なるアルバムになっていると想像されます。そしてこのアルバムのタイトルに Vol. 1 がついている通り Vol.2 を1953年の session録音で発表しているので、おそらく最初の録音後に続くアルバムを録音する企画が持ち上がり、Vol. 1, 2 のタイトルにして楽曲や構成を組みなおしての録音となったものと推測されます。


 ピアノ・スタイルは右手の高速なシングルトーンと、左手はコードプレーで頻繁なコードチェンジに徹する形です。パウエルの最盛期は1940年代後半から50年代初頭にかけてと言われておりこれはその時期の作品で、他をあまり聞いていないのでわかりませんがこのアルバムでは終始「唸りっぱなし」でこの人も「唸るピアニスト」であったようです。音楽にのってくると唸る人は多いですがこの人は常に唸りっぱなしなのが特徴的ですね。50年代中期以降は麻薬やアルコールなどの中毒に苦しみ、精神障害となっています。
 また特徴的なのは、Un Poco Loco が冒頭から続けて3Take入っていることでしょうか。一聴して難易度の高い曲ですので、納得がいくまでに時間がかかったようです。1Take目はピアノソロも少し迷走していて途中で曲は突然終わります。2Take目はカウベルの入れるタイミングを変えていますが、音質が少し耳障りです。ピアノソロも未だ手探りしているようなところも見られ、ドラムソロに入るタイミングもブレイクなのかなんなのかよくわからない感じ。そして3Take目になるとカウベルの音量が下がり録音のバランスも良くなり流れるように曲の完成度も高くなっています。このような完成に至るまでの録音を続けて収録ってのもかなり珍しい。似たように未完成でも入れてしまった曲はこのアルバムにもう1曲あります。最後の Parisian Thoroughfare は、ベースソロか?と思ったところで話し声がして録音がぶった切れています。演奏を中断してしまったのか?それとも・・演奏は素晴らしいことはもちろん、こういったところも興味深い録音です。

piano : Bud Powell
bass : Curly Russell (1 to 3, 6 to 8, 12), Tommy Potter (4, 5, 9 to 11)
drums : Max Roach (1 to 3, 6 to 8, 12), Roy Haynes (4, 5, 9 to 11)
tenor sax : Sonny Rollins (4, 5, 9, 11)
trumpet : Fats Navarro (4, 5, 9, 11)

producer : Alfred Lion

recorded on August 9, 1949 (tracks 4, 5, 9 to 11) and on May 1, 1951 (tracks 1 to 3, 6, 7, 8, 12).

1. Un Poco Loco (1st Take)
2. Un Poco Loco (2nd Take)
3. Un Poco Loco
4. Dance Of The Infidels
5. 52nd St. Theme
6. It Could Happen To You (Alternate Master)
7. A Night In Tunisia
8. A Night In Tunisia (Alternate Master)
9. Wail
10. Ornithology
11. Bouncing With Bud
12. Parisian Thoroughfare





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2022年1月4日火曜日

Josh Dion Band / Anthems For The Long Distance


 タワレコで試聴していたら、見知らぬバンドがあるので聞いてみると「疾走感」「開放感」「古き良きアメリカン・ルーツ・ロック」にガツンとやられ、直ぐに「買いだ!」と購入させていただいた一枚です。購入した後で youTube を見たら、リーダーのJosh Dion (ジョッシュ・ディオン) のドラムの叩き方が独特でエネルギッシュで、これもかなり印象に残りました。


 Josh Dion (ジョッシュ・ディオン)は、ドラマーでリーダー、そしてソング・ライティングもこなします。ルーツロックだけでなくポップス的な要素がじんわりにじみ出ているところが素晴らしく、最近この手のバンドに興味が薄れている私の心にも響きました。
 サザンロックな Makin My Livin は、楽曲も優れていますが、印象的なイントロのギターから始まり、これをモチーフにしたシングルノートのリフとして曲全体に使われているところにバンドって良いなあって感じの音作りになっていて大好きです。次の推しは3曲目の Walkin On Stilts で郷愁漂うノスタルジックなメロディーとシンプルな楽曲構成が好感。Feel もアップテンポで跳ねるようなポップさがにじみ出るロック。Hold Fast は、繊細な音で楽曲が構成されていてホッとさせられる。Take The Time はカラッとしたギターのイントロ、話しかけるような曲メロで良い。
 ちょっぴり切なさを感じ、繊細に音をメンバーが埋めていって、ジワジワと貯めてから感情を盛り上げるアレンジで時にシャウトしながらパワフル。
 このバンドを聴いていると、とにかくバンドって素晴らしい。仲間と音楽をやれると楽しいんだぜ。なんてことが感じられます。ロックバンドも、もう一回やってもいいかなって気になります🎵


drums, lead vocals : Josh Dion
lead vocals : Sara Versprille
piano, keyboards, vocals : Pat Firth
guitar, vocals : Daniel Hindman
bass, vocals : Brian Killeen

recorded by Justin Colletti at Monsterland Studios in Brooklyn, NY
Tranks (1-9)
recorded and mixed by Peter Denenberg at Acme Studios in Mamaroneck,NY(10)

1. Makin My Livin
2. Line Em Up
3. Walkin On Stilts
4. Porch
5. Feel
6. Pilot
7. Heartache
8. Hold Fast
9. Take The Time
10. As We




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2022年1月3日月曜日

Jaco Pastorius / Live In Italy


 死後3年の1991年に発売された1986年のイタリア・ローマでのライブ未発表音源。録音はジャコの亡くなるヤク1年前です。メンバーはJaco Pastorius (ジャコ・パストリアス)、Bireli Lagrene (ビレリ・ラグレーン)、Thomas Böröcz (トマス・ボロッチ) のトリオでの演奏。


 ビレリはジャズではなく、ロック・フュージョン系ギタリストになりきってのプレイでディストーションの効いた音色で、1曲目の Improvisation No.1 / Teen Town では ディープ・パープルの Smoke On The Water のリフが出てくるなどの(凡人がマネするとケガする)サービスもあります。選曲も2曲目はボブマーレイの I Shot the Sheriff ラストはジャズ・スタンダードの Satin Doll も出てきて非常に面白い。ビレリの Smoke On The Waterのフレーズのサービスかと思っていたら、一挙にジャコのベースが飛び出してきてジャコの世界になる。そのあたりが他のジャコのライヴ・アルバムと違っていて非常に面白い。



 時期的にはジャコが麻薬治療で入退院の時期で、ここらへんの録音のジャコの演奏には調子の良し悪しに非常にばらつきがあります。このアルバムは比較的ジャコのベースも粒立ち良いことから演奏コンディションは良く、躁の状態の時の演奏で荒い演奏だと思います。このヨーロッパ・ツアー時にスタジオ録音したのはビレリ名義の Stuttgart Aria です。アルバムとしてはこちらの方がチャンとしているかな🎵

bass : Jaco Pastorius
guitar : Bireli Lagrene
drums : Thomas Böröcz

producer : Jan Jankeje

recorded March 1986 in Italy

1. Improvisation, No. 1/Teen Town
2. I Shot the Sheriff
3. Continuum
4. Fannie Mae
5. Black Market
6. Satin Doll





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