このジャズ・コンボは1951年から始まり初期メンバーはベースの Ray Brown (レイ・ブラウン) 、ギターの Irving Ashby (アービング・アシュビー)
1958年までにギターがBarney Kessel (バーニー・ケッセル)、Herb Ellis (ハーブ・エリス)と代わって参加していましたが、このアルバムはギターに代わってドラムスのEd Thigpen (エド・シグペン)が参加したギターレス。1964年録音のスタンダードがふんだんに入ったアルバムです。ちなみに65年にはドラムスがLouis Hayes (ルイ・ヘイズ)に交代、翌年にはベースがSam Jones (サム・ジョーンズ)に代わり、Joe Pass、George Mraz、Niels Pedersen、Niels Pedersen、Ray Price、Louie Bellsonらも加入するなど、メンバーチェンジはかなり頻繁。
さてこのアルバム、オープニングからピーターソンのオリジナルでレイ・ブラウンのベースに乗って王道のスイング。他とにかく学生時代に周りについていくために聴いていた Satin Doll、Fly Me to the Moon、Shiny Stockings なんかは懐かしのスタンダードで、久しぶりに聴くとまた新鮮でお手本のような演奏はとても安心できます。 Satin Doll はしっかりとした音圧で弾かれるピアノと強弱、アドリブもキラキラしています。その一方で王道ではあるが Fly Me to the Moon の楽しい崩し方なんかも勉強になります。Shiny Stockings はアップテンポのスイングに。You Stepped Out of a Dream は映画の主題歌とのことですが、軽やかでスリリング。
これぞジャズというベタなアルバムを聴きたくなったらこれはお勧めですね。
piano : Oscar Peterson
double bass : Ray Brown
drums : Ed Thigpen
producer : Jim Davis
1. The Strut
2. Let's Fall in Love
3. Satin Doll
4. Little Right Foot
5. Fly Me to the Moon
6. Lil' Darlin'
7. This Nearly Was Mine
8. Shiny Stockings
9. You Stepped Out of a Dream