ラッセル・マローンのギターは音の輪郭がはっきりしていてわかりやすく親しみやすい
はっきりしているだけに「教科書」のように聞こえるがそうでもない
和音とアルペジオの使い方や
この作品でのアウトフレーズの入れ方も
やり過ぎず少し入れて戻ったりするところがニクイです
音の輪郭がはっきりしていてわかりやすいだけに
このように弾けたら良いなあと思うギタリストにとっては
「教科書」のように錯覚できるのかと思います
このアルバムはスタンダードを題材にしながら
ストレートなジャズで曲の長さもちょうど聞きやすいこと
ピアノのLarry Willisもラッセル・マローンとのギターの相性は抜群で
ラッセル・マローンのアドリブの随所で、
弾き手を高揚させるアオリ加減が絶妙です
アルバム名のWholly Catsはチャーリー・クリスチャンが
ベニー・グッドマン楽団中に書いたオリジナル・ブルースで
終盤の登場するピアノとのスリリングな掛け合いが素晴らしい
そして、ラッセル・マローンではロック的なブルースを聴くことが無かったのだが
Chitlin Bluesでは、違ったストレートなブルース・ギターも良かった
electric guitar : Russell Malone
piano : Larry Willis
bass : Rodney Whittaker*
drums : Yoron Israel
1. Wholly Cats
2. I Concentrate On You
3. Carousel
4. Swing Low, Sweet Chariot
5. Off The Top
6. Four In One
7. After All
8. Chitlin Blues
9. Yesterdays
Wholly Cats
Swing Low, Sweet Chariot
Russell Malone JAS Cafe Aspen Colorado