2020年8月14日金曜日

本日のCD Dave Brubeck ♪ All The Things We Are


Dave Brubeckは長寿のピアニストでした
1920年生まれ2012年に91歳で他界
クラシックの素養が深い人なので
日本ではテイク・ファイブばかり有名であまり
評価は高くない傾向にあるようですが
アメリカでは国民的ピアニストとライナーノーツ

長年のパートナーはアルト・サックスのポール・デスモンドが有名ですが
これは、サックスのコニッツやブラクストンとの珍しい共演
即興はクラシックっぽいフレーズ、ポップス・ライクなところ
前衛的に広がり過ぎて戻ってくるところなんかが中々面白い
録音でバスドラがボツボツとマイクを直接叩くような音で
入っているのが気にはなります
後半のスタンダード・メドレーも良いですね
マイナー作品っぽい評ですが、良い作品だと思います

piano : Dave Brubeck
alto sax : Anthony Braxton ( 2, 3 (right channel)) 
Lee Konitz (1, 3 (left channel), 5)
bass : Jack Six ( 1 to 3, 4)
drums : Alan Dawson (4), Roy Haynes (1 to 3)

1. Like Someone in Love
2. In Your Own Sweet Way
3. All the Things You Are
4. Jimmy Van Heusen Medley
Deep In A Dream / Like Someone In Love / Here's That Rainy Day / Polka Dots And Moonbeams / It Could Happen To You
5. Don't Get Around Much Anymore

All the Things You Are

 Like Someone in Love

Jimmy Van Heusen Medley
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2020年8月10日月曜日

本日のCD Weather Report ♪ This is This


ウェザー・リポート最後のアルバムにして
ほぼザヴィヌルバンド
ウェイン・ショーターの参加は2曲のみで
ゲスト参加のカルロス・サンタナも含めて個性を殺した演奏が聴きどころ

マイルスの「ビッチズ・ブリュー」に参加したミュージシャン達が
「リターン・トゥ・フォーエヴァー」「ウェザー・リポート」に分化し
複雑化、宇宙化してきたが最後は聴き易くなってきた
かといえバカテク電化フリー・ジャズが炸裂の「Update」
メロディーが美しい「 I'll Never Forget You」は
ウェインのサックスだったら最高でした

ザヴィヌルの権力志向と音楽性にばかり目が行ってしまうが
アルバムとしては中々の出来と思います

keyboards : Josef Zawinul
sax : Wayne Shorter
bass : Victor Bailey
drums : Omar Hakim (6), Peter Erskine
percussion, vocals : Mino Cinelu

Guest
guitar : Carlos Santana
vocals : Colleen Coil, Darryl Phinnessee, Marva Barnes, D. Siedah Garrett

1. This Is This
2. Face the Face
3. I'll Never Forget You (Dedicated to the Memory of My Parents)
4. Jungle Stuff Part I (Album Version)
5. Man with the Copper Fingers
6. Consequently (Album Version)
7. Update
8. China Blues

This Is This

Update

 I'll Never Forget You
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2020年8月5日水曜日

本日のCD Bill Evans ♪ You Must Believe In Spring

 


 ビルエバンスのピアノトリオの中でも、これは人気が高いようです
本作はエヴァンス主導の演奏で録音は1977年
エレイン夫人が亡くなったのは1976年
翌77年には音楽教師だった兄ハリーが自殺
不幸な出来事が続いた年だったのが作品の表情にも現れているようで
「美しく、繊細、はかない」そして「悲しい」

1曲目のワルツはエレイン夫人に捧げる曲
4曲目は兄のハリーへの追悼曲
そんなことを改めて知るとじっと聞きいってしまいます

piano : Bill Evans
bass : Eddie Gomez
drums : Eliot Zigmund

1.(For Ellaine) 
2. You Must Believe In Spring 
3. Gary's Theme 
4. We Will Meet Again (For Harry) 
5. The Peacocks 
6. Sometime Ago 
7. Theme From M*A*S*H 

【bonus tracks】
8. Without A Song
9. Freddie Freeloader
10. All Of You

 B Minor Waltz

Gary's Theme

Theme From M*A*S*H(Suicide Is Painless)
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2020年8月4日火曜日

本日のCD Count Basie Zoot Sims ♪ Basie & Zoot


1975年当時すでにベテランの域に入っていたBasie & Zoot
リラックスした演奏ですが、スタジオに入れば
お手本のような演奏ができてしまう魔法の一枚で
ワンホーン構成なのでピアノもホーンにどっぷりと浸かれます
オルガンを弾くベイシーや軽快なわくわくするような
スウィングは聴いていて本当に楽しい

piano, organ : Count Basie
tenor sax : Zoot Sims
bass : John Heard
drums : Louis Bellson

1. I Never Knew
2. It's Only A Paper Moon
3. Blues For Nat Cole
4. Captain Bligh
5. Honeysuckle Rose
6. Hardav
7. Mean To Me
8. I Surrender, Dear

Captain Bligh

Blues for Nat Cole

 I Never Knew
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2020年8月3日月曜日

本日のCD The Dave Brubeck Quartet / Jazz at Oberlin


 1953年のアメリカ合衆国オハイオ州のオバーリン大学の学園祭のライブ録音です。Dave Brubeck(デイブ・ブルーベック)は、50年代初めは、学生のアイドルのような存在だったとのことで、学園祭に呼ばれていたようで、学生たちの大きな拍手と黄色い声が非常に盛りあがっていたことがわかります。
 出だしThese Foolish Thingsは唐突に始まり、マイクの位置の関係からか デイブ の
ピアノが妙に小さいのですが、聴き進むにつれて気にならなくはなります。フロントは、長年のパートナーであるアルト・サックスの Paul Desmond で、この名コンビはこの頃から徐々に名声を得ていく事になります。全編 クラリネットっぽいサックスのですがStardust あたりでクールで現代的なアルトが聞けます。
 時折煽るブルーベックのピアノとポール・デスモンドの華麗なアルト、何よりも学生たちの歓声と拍手が、このライブの良さを物語っていますね🎶🎹

piano : Dave Brubeck
alto sax : Paul Desmond
bass : Ron Crotty
drums : Lloyd Davis

Recorded at  Finney Chapel, Oberlin College in Ohio, March 2, 1953.

1. These Foolish Things (Link, Marvell, Strachey)
2. Perdido (Tizol)
3. Stardust (Carmichael, Parish)
4. The Way You Look Tonight (Fields, Kern)
5. How High The Moon (Lewis, Hamilton)




  

2020年8月2日日曜日

本日のCD Thelonious Monk Quintet / 5 By Monk By 5


 村上春樹が「セロニアス・モンクのいた風景」で、このアルバムの録音のことを書いていた。また、兼松 光氏のノルウェイの森と10のオマージュというCDブックの影響もあり、村上春樹作品を読んだことはなかったので、それを機にいくつかの作品を読ましていただきました。まず最初に読んだのは、世界的に有名な作品 ノルウェイの森、SF的な IQ84 などをこのブログでもレビューしています。
 さて肝心のアルバムの紹介です。少し重めの作りのようで、1曲目のJackie-ingではモンクがひたすら和音をぶつけてきて、メンバーは楽しく演奏しているのに、しかめつらで喧嘩をしかけているような緊張感あります。ストレイト・ノー・チェイサーなんかは、誰もが高速でやるのが定番なのに格調高く暗い・・「プレイド・トゥワイス」は、このリマスターには3バージョンTwiceじゃないじゃねえかは、あちこちのレビューにもあり確かにその通り
中々録音時の心理状態への創造力が書きたてられる名盤です。
 いやいやモンクは面白い🎶🎹

piano : Thelonious Monk
bass : Sam Jones
drums : Art Taylor
cornet : Thad Jones
tenor sax : Charlie Rouse

producer : Orrin Keepnews
record company : Bill Grauer Productions
recorded at Reeves Sound Studios

1. Jackie-ing
2. Straight, No Chaser
3. Played Twice (Take 3)
4. Played Twice (Take 1)
5. Played Twice (Take 2)
6. I Mean You
7. Ask Me Now





  

2020年7月29日水曜日

本日のCD The Modern Jazz Quartet ♪ Pyramid


MJQは、ピアノ・トリオにヴィブラフォンを加えた4人編成で
ヴァイヴの「ミルト・ジャクソン」ピアノの「ジョン・ルイス」は
自信のソロ名義の作品やサイドマンとしても数々の録音を遺しています

ミルト・ジャクソンは、楽器のどちらかというと前面に出て
ジョン・ルイスは、演奏上は地味にグループを牽引していて
ルイスの理論的な演奏スタイルは、
しばしば「室内楽ジャズ」と表されていたそうです

このアルバムはMJQの頂点とも言われるようで
密度濃く格調高い名演です
ブルージーかつスピリチュアルな香りです

バイブから始まる4.Django
2.Pyramid(Ray Brown作曲)も良いですが
It Don' Mean a Thing (If It Ain't Got That Swing)
が何と言っても抜群にお気に入りです

vibraphone : Milt Jackson
piano : John Lewis
bass : Percy Heath
drums : Connie Kay

1. Vendome
2. Pyramid (Blues for Junior)
3. It Don't Mean a Thing (If It Ain't Got That Swing)
4. Django
5. How High the Moon
6. Romaine

PYRAMID

It Don't Mean a Thing (If It Ain't Got That Swing)

Django
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2020年7月28日火曜日

本日のCD Roy Hargrove presents The RH Factor ♪ Hard Groove


ロイ・ハーグローブは、クリフォード・ブラウンやマイルス・デイビス直系
のミュージシャンではあります

私の入り口はジャズ・アルバムでしたが
ジャズファンク系のオムニバスにロイ・ハーグローブが
時々いることは知っていましたので
こちら側の後期作品も聞かねばと思い購入してみました

ネオ・ソウル系のシンガーでディ・アンジェロ、コモン、エリカ・バドゥ等が参加し
ヒップホップ・ファンク的な要素を加えて
ファンカデリックの「I'll stay」
エリカ・バドゥをフィーチャーした「Poetry」
なんかが聞きどころ

それぞれコラボしたアーティストの個性が曲に出ているので
最初は散漫な気がしましたが
アルバムとして通して聴いてみると
飽きずに聴けてかえって良いような気もします

昔はヒップ・ホップって好きでは無かったんですが
最近このてのやつならすんなり聞けるようになってきて
自分でもびっくり

flugelhorn : Roy Hargrove (6, 8, 11 to 13)
alto sax : Keith Anderson (1, 3, 5, 6, 9, 13)
backing vocals, drum programming, finger snaps : Dontae Winslow (2, 10, 14)
backing vocals, drum programming : G. Craig "Butter" Glanville (2, 7, 8)
backing vocals, electric piano, keyboards : James Poyser (2, 10, 13)
backing vocals, keyboards, piano, harp, organ : Bernard Wright (1, 3, 5, 7, 10, 12 to 14)
bass : Pino Palladino (1, 3, 5, 7, 8, 12)
bass : Reggie Washington (1, 2, 4, 5, 9, 10, 11, 13)
drums : Jason Thomas ( 1, 3, 5, 7, 8, 12)
drums : Willie Jones III ( 2, 4, 9 to 11, 13, 14)
electric piano , harp, organ : Bobby Sparks (5, 7, 8, 12)
guitar : Spanky  (1, 3, 5, 7, 8, 12)
percussion : Daniel Moreno ( 1, 7, 13, 14)
tenor sax : Jacques Schwarz-Bart (1 to 3, 6, 8 to 10, 11, 13, 14)
trumpet : Roy Hargrove (1 to 7, 10 to 12, 14)

1. Hardgroove
clavinet – Bobby Sparks

2. Common Free Style
backing vocals : Maurice Brown , Roy Hargrove
featuring : Common

3. I'll Stay
backing vocals : Jason Thomas, Roy Hargrove
vocals, electric piano, backing Vocals – D'Angelo

4. Interlude

5. Pastor "T"
tenor sax : Keith Anderson

6. Poetry
bass : Me'Shell NdegéOcello
drums : Gene Lake
electric piano : Marc Cary
featuring : Q-Tip
keyboards, piano : Roy Hargrove
vocals : Erykah Badu

7. The Joint
percussion : Roy Hargrove

8. Forget Regret
flute, acoustic guitar : Jacques Schwarz-Bart
vocals : Stephanie McKay

9. Out Of Town
alto sax : Steve Coleman
keyboards, bass : Roy Hargrove
tenor sax : Keith Loftis
trumpet : Maurice Brown

10. Liquid Streets
acoustic guitar : Jacques Schwarz-Bart
guitar : Cornell Dupree

11. Kwah/Home
bass : Me'Shell NdegéOcello
electric piano : Marc Cary
soprano sax : Jacques Schwarz-Bart
vocals : Anthony Hamilton

12. How I Know
piano, harp : Bernard Wright
vocals : Shelby Johnson

13. Juicy
flute : Karl Denson
percussion : Roy Hargrove
vocals : Renee Neufville

14. The Stroke
bass : John Lee 
organ : Tony Suggs
percussion : Kwaku Obeng

15. Interlude 2 (Bonus Track)
16. Poetry-Edit (Bonus Track)

Hardgroove

How I Know

I'll stay

poetry
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2020年7月27日月曜日

本日のCD 山下達郎 ♪ Go Ahead


1978年発表のアルバムのリマスターで
2002年に発売となっていたらしい

CDショップでは日本人アーチストのコーナーには
ほぼ立ち寄らないんですが
新宿のDiscUnionの2Fの入り口の棚に
ちょうど山下達郎が良く見える位置になっています
このアルバムが中古で出てたら買うのになあと
思いながらいつもチェックはしながら通り過ぎていていたんですが
入荷していたので即買いました。
が中古ではありませんでしたので正規価格でした。

昔これを聞いていた頃はカセットで
当然ライナーノーツなんか当時は見ていませんでした
参加ミュージシャンを見ていると
吉田美奈子(これは知っていましたが)
難波弘之、坂本龍一、向井滋春、村上ポンタ秀一
などなど有名どころがずらり
やっぱり、そうだんたんですね

ジャケットは日本では評判は悪かったんですが
アメリカでは評価が高かったらしい

backing vocals : Minako Yoshida, Tatsuro Yamashita
bass : Akihiro Tanaka, Akira Okazawa
drums : Shuichi Murakami, Yutaka Uehara
guitar : Chuei Yoshikawa, Kazuo Shiina, Tatsuro Yamashita, Tsunehide Matsuki
keyboards : Hiroshi Satoh, Hiroyuki Nanba, Ryuichi Sakamoto, Tatsuro Yamashita
percussion – Motoya Hamaguchi
sax : Tomoo Okazaki (2, 3)
trombone : Shigeharu Mukai (5)

 1. OVERTURE
  2. LOVE CELEBRATION
  3. LET'S DANCE BABY
  4. MONDAY BLUE
  5. ついておいで
  6. BOMBER
  7. 潮騒
  8. PAPER DOLL
  9. THIS COULD BE THE NIGHT
  10. 2000トンの雨
  11. 潮騒(英語ヴァージョン 未発表)
  12. 2000トンの雨(カラオケ 未発表)
  13. 潮騒(カラオケ 未発表)

Let's Dance Baby

MONDAY BLUE

Follow Me Along
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2020年7月23日木曜日

本日のCD Clifford Brown ♪ The Beginning and The Last


クリフォード・ブラウンの25年の生涯の初期の演奏2曲と
死の直前のジャムセッション3曲
追悼盤のようでコレクターズ・アイテムとのことですが
これはすごい

ビギニングは超ショートでアッと言う間に終わるんですが
短い曲の間で繰り出すギター、ピアノ、トランペットの
ソロ回しで、パーカッションソロのいい時に終わる
その構成にもビックリ

ジ・エンドの方はたっぷりとソロを聞かせてくれて
チュニジアとドナ・リーはただただ、とにかく圧巻
ひたすら他を圧倒し録音状態・音質の悪さを忘れさせてくれます

クリフォード・ブラウンは1956年6月26日に
自動車事故で亡くなりましたが、このラストセッションは前日の25日
つまりは、この録音の数時間後に亡くなったとのことで
この最高のパフォーマンスなのに
なんともやるせない録音であります

1. I Come From Jamaica
2. Ida Red

【Chris Powell & His Blues band】
trumpet : Clifford Brown
vocals, percussion : Chris Powell
piano : Duke Wells
guitar : Eddie Lambert 
 tenor sax, alto sax : Vance Willson
bass : James Johnson
drums : Osie Johnson 

3. Walkin'
4. Night In Tunisia
5. Donna Lee

trumpet : Clifford Brown
tenor sax : Billy Root , Ziggy Vines
piano : Sam Dockery
bass : Ace Tisone
drums : Ellis Tollin

I Come From Jamaica

Night In Tunisia

Donna Lee
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