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2021年5月29日土曜日

本日のCD Jaco Pastrius ♪ 1983 Japan Tour


 2012年リリースの発掘音源です。渡辺香津美がマイクスターンの推薦よって参加したワード・オブ・マウス・ビッグバンドの日本ツアーのミキサー卓から録った音源で、リリース後に聞いた時には、これはすごい音源だとビックリしました。
 ジャコは1982年にウエザー・リポートを脱退し、音源としては「Invitations」が発売されているワード・オブ・マウス・ビッグ・バンドとしてオーレックス・ジャズ・フェスティバルで同年に来日しました。
 その翌年の1983年にはスモールコンボとして再び日本ででツアーを行ったのが本アルバム。1982年のツアー時には、かなりの奇行ぶりでその後のイタリア・ツアーでは長すぎディストーション・ソロとステージ放棄で2万人観客からブーイング事件やホテルのバルコニーの手すりから落下して骨折事件などお騒がせな時期だったはずですが、ここではフィジカルな演奏や音楽性、独創性が発揮された素晴らしい録音内容です。特にエピソードも見かけないので安定期だったんでしょうか。
 その頃二人でドラッグと酒にはまっていたマイク・スターンが来日できなかったことを思うと、そうでもないような気がしますし、何かの雑誌で渡辺香津美は、この後ツアーへの参加を要請されたけど断った、参加すればよかったと思っているって書いてありましたが、実は危険を感じていたのでは?と邪推もしてしまいます。
 ジャコのアルバムは、最近そんなことを考えながら調べながら聞き直してしまいますし、必ずしもコンディションの良くないジャコを悲しくなりながら聞いてしますこともありますが、このアルバムはホント聴けて良かったです。渡辺香津美さま、ありがとうございます!

bass : Jaco Pastorius
trumpet : Ron Tooley
sax : Alex Foster
keyboads : Dermar Brown
percussions : Don Alias
steel drums : Othello Molineaux
drums : Kenwood Denard
guitar: Kazumi Watanabe

【Disc 1】
1. Soul Intro / The Chicken
2. Clean Up Woman
3. Bass Solo
4. Black Market
5. John & Mary
6. Dania

【Disc 2】
1. Reggae Tune / Who Knows
2. Teen Town / Changes
3. Havona
4. Beavor Patrol
5. Fannie Mae / Why I Sing The Blues

この音源はアップされていないようなので1983年のマイク・スターン加入のあたりの音源をつけときますが、ジャパン・ツアーのほうがストレート気味のファンクが聞けますのでだいぶ雰囲気が違います


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2021年5月20日木曜日

本日のCD Jaco Pastorius ♪ Invitations


 これは生前に発表されたジャコの最後の公式リーダー作「ワード・オブ・マウス・ビッグ・バンド」で1982年オーレックス・ジャズ・フェスティバルで来日のライブで武道館、横浜スタジアム、大阪ホールのなどの録音で構成されています。
 当初は「Twins I」「Twins II」として2枚のLPとして日本国内限定発売。後に世界発売向けとしてアメリカのワーナー・ブラザース・レコードが2枚のアルバムを1枚のアルバム・サイズに抜粋し、コンピレーション化したアルバムを「Invitations(本作)」として発売。さらに2007年には「Twins I & II - Live In Japan 1982」として24ビット、デジタル・リマスタリングされた音源が発売。まあLPという録音時間の物理的録音容量が少ない媒体から、CDという容量が大きい媒体で再発売する場合には特典つけなきゃ売れないという構造もわからなくはありませんが「ファン」何枚買わされるんだか?とは以前も書いております。
 オーレックス・ジャズ・フェスティバルとは、東芝が主催して1980-1983年まで開催されたジャズフェスティバル。プロデューサーは、George Wein(ジョージ・ウエイン)で、「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」「ニューオーリンズ・ジャズ&ヘリテッジ・フェスティバル」、ロサンゼルスの「Playboy Jazz Festival」「Newport Folk Festival」 など数々のフェスティバルを立ち上げを行ったジャズプロモーターとして有名な方。
 このフェスは毎年ほぼ9月上旬に日本の各都市で行われていて、海外から4グループと日本のグループも参加。1982年のフェスの参加は「The Woody Herman Big Band」「Jaco Pastorius Big Band」「The Dave Brubeck Quarte」でした。
 当時CMも派手にやっていた記憶もありますが1982年当時の私は10代でありロック、パンクにまっしぐらで全くジャコには無関心。もう少し早くこの素晴らしさに気づいて見に行ければ良かったのに・・
 この時の演奏はすごく良いんですが、ツアー中のジャコの精神状態は悪くて広島湾にベース投げ捨てたり、バイク運転して戻ってきたら落車して気を失ってシャツの中からタコが出てくるとか日本でも奇行を繰り返していたというのは有名な話。また娘のメリーを「オール5のご褒美」として一緒に連れてきていたとのことです。きっと娘はスタッフの誰かが面倒を見ていたんでしょうが、偉大なるやばいオヤジですね。
 和傘をさしたジャコの姿。この手のジャケにしてはセンスが良いかな。

The Word of Mouth Sextet
bass : Jaco Pastorius 
trumpet  Randy Brecker
tenor & soprano sax, bass clarinet : Bobby Mintzer
steel drums : Othello Molineaux
drums, timpani : Peter Erskine
percussion : Don Alias

Special Guest
harmonica : Toots Thielemans

Word of Mouth Big Band
lead trumpet : Jon Faddis
trumpet : Elmer Brown, Forrest Buchtel, Ron Tooley
lead trombone : Wayne Andre
trombone, tuba : David Bargeron
bass trombone, co-conductor  Peter Graves
bass trombone : Bill Reichenbach
tenor & soprano sax, clarinet, alto flute : Mario Cruz
baritone sax, clarinet, alto flute : Randy Emerick
tenor alto & soprano sax, clarinet, piccolo : Alex Foste
tenor sax, oboe, english horn : Paul McCandliss
french horn : Peter Gordon, Brad Warnaar

1. Invitation
2. Amerika
3. Soul Intro / The Chicken
4. Continuum
5. Liberty City
6. Sophisticated Lady
7. Reza / Giant Steps / Reza (Reprise)
8. Fannie Mae
9. Eleven





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2021年5月11日火曜日

本日のCD Jaco Pastorius ♪ Live In New York City Vol Two


 1992年リリース「Live in New York」シリーズの第二弾で、ブートレグらしく音はチープ。そしてハイラムが目立ちすぎでお調子者すぎないか?と思われる方はいると思いますが、私の大好物はハイラムでもあるので、この共演は単純に楽しいです。
 たぶんハイラムは本音ではロック・スターみたいな存在になりたかったんだけどロック・スターはいっぱいいるから、こちらフュージョンの世界で楽しいことをやってたんだと思ってるんですが、このアルバムでも、そのハイラム節が全開です。
 出だしがWipe Outってのもやってくれます。そんな気分で楽しくやろうぜって気分にさせてくれます。だから少々雑な感じの演奏も勢いで乗り切ってきれています。
 私的には硬質なハイラムのギターとの出だしユニゾンのTeen Townはジャコとの息もぴったりでゾクゾクしますし、そこからのハイラムのリバーブが効いた幻想的なギターのセカンド・テーマも好きですし、歪ませ好きなジャコがドンドン攻撃的に攻めてくるのもホント好きです。Son Of Creeper、Cissy Strut なんかは思い付き程度にやってる感じはしますが、ハイラムとの共演だからこその展開ですし、なによりもやっている本人たちが面白がっているのが凄くよくわかる。そして最後のオルガンをジャコがやってるThree Views of a Secretは出来が良いとは決して言えないんですが好きなんですよね。このアルバム。

electric bass : Jaco Pastorius
electric guitar : Hiram Bullock
drums : Kenwood Dennard

1. Wipe Out
2. Straight Life
3. I Shot The Sheriff
4. Teen Town
5. Dear Prudence
6. Ode To Billie Joe
7. Continuum
8. Son Of Creeper
9. Cissy Strut
10. Three Views Of A Secret





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2021年5月5日水曜日

ワード・オブ・マウス ジャコ・パストリアスの最後に言葉 松下佳男

 
 
 好きな音楽をかけられるので主としては音楽好きが常連の「おでんバー」で言われた。別に何をかけても自由なんだけど「ジャコの説明にあまり熱を込められてもねえ。実は私それほどジャコは好きではないんですよ」とマスターに打ち明けられた。
 したがって私は一人でジャコの音楽を聴き、本を読みその短い生涯で残したものを追うのであります。音楽は音なんだから自分の感性に合うものだけ聞いてればよいと思っていたんですが、歳をとってきてからは、その背景にあるものや考えなども理解して聞いたり、ジャズミュージシャンの多い音楽性の時代による変遷を時間軸で追ってみることもしています。
 断片的に雑誌やCDのライナーノーツで読んでいて、ジャコという人はジャンキーで破滅したベーシストぐらいしか知識はありませんでした。しかしもともとは酒もタバコもやらない子煩悩な人間があっと言うまに破滅していくのは本などを読んでから知り、強烈なインパクトがあります。
 そんなジャコの状態を書き留めた本はビル・ミルコウスキー著「ジャコパストリアスの肖像」で読んで少し悲しくなってください。この本は「ADRIB」やベースマガジン系の雑誌でのジャコへのインタビューを中心とした内容が掲載してあるので、ジャコの音楽に対する考えかたなどが書かれています。同じようなインタビューで若干違う答えだったり、論理が依然とは違ったりするのは普通の人でもあること、ましてや目まぐるしく価値観の変わる音楽業界にいて、ドラッグや精神疾患に病んでいた人なんですからそれは致し方ない。インタビューなので湿っぽい話もなく前向きなジャコに会えて良かったです。お風呂に入りながらゆっくりと読み進めました。

2021年5月2日日曜日

本日のCD Jaco Pastorius ♪ Word Of Mouth


 これはジャコがウェザー・リポートに在籍中の1980年に録音したジャコ自身がリーダーとしては2作目のソロ・アルバム。
 このアルバム制作にはいろいろと裏話(今となっては表ですが)があります。このアルバム「Word Of Mouth」の制作の契約発売のレーベルはワーナー・ブラザーズ。1枚目のデビュー作「Jaco Pastorius(ジャコパストリアスの肖像)」はエピック。当時加入していたしていたウェザー・リポートのレーベルであるコロムビアにはこのジャコのソロ制作の印象は裏切り行為のように映り印象は当然良くなかった。
 制作では、ロサンゼルス交響楽団から31人を雇って「John And Mary」「Three Views Of A Secret」に9,000ドルかけたが、ボツにしてその中から7人を選んで9回のオーバーダブで63人編成に仕上げなおしたり、ニューヨーク、ロサンゼルス、フロリダとあちこちで録音しオーバーダブで仕上げるなど予定した予算を大幅にオーバーしたとのことで、制作サイドにはかなりの迷惑をかけているようで、雑誌インタビュー記事などからは、このアルバムの制作の構想はかなりの前からあったことは間違いないですが、ウェザー・リポート加入での名声と成功、ドラッグと酒に侵されたジャコの正常な金銭感覚は失われてたようです。
 発売の結果は評論家の間では評判は良く日本ではゴールド・ディスクを獲得。しかしアメリカでは5万枚の売り上げだけで終わり、ワーナーの目論見は大誤算となったとのこと。
 録音内容としては秩序のあるフリージャズのようなCrisisで幕開けするこのアルバムは、聴いていると何かの情景が浮かびそうな美しさ、幻想的であり、せつなさもあり荒々しさもある素晴らしい作品ですが、ワーナーとしてはウェザー・リポート級の売り上げを期待していたのでしょう。十分良いアルバムではありますが、ジャズ・ビッグバンドの形式では購入層もウェザー・リポートで取り込んでいたアメリカのロック世代の若年層には響かなかったということ。ジャコの衝動的な計画性のない録音はいただけないですが、ワーナーにもその期待は外れてもしょうがないだろうとは思いますね。
 
1. Crisis
2. 3 Views Of A Secret
3. Liberty City
4. Chromatic Fantasy
5. Blackbird
6. Word Of Mouth
7. John And Mary





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2021年4月23日金曜日

本日のCD Jaco Pastorius


 邦題は「ジャコパストリアスの肖像」でジャコのソロデビューアルバム
 音楽史に永遠に残ると思われるジャコですが、本人の意思によって制作されたアルバムはワード・オブ・マウスとこの2作品のみしかありません。ベーシストのみならず世界中のミュージシャンに影響を与えているのにたった2枚です。
 このアルバムは1976年の発売で、同年に発売の Black Market の制作後半からジャコはWeather Reportに参加となっています。このデビューアルバムの録音にあたってはBlood,Sweat & Tears のドラマー Bobby Colomby が、ジャコの奥さんのトレイシーをナンパして翌日にからかい半分でジャコの演奏を聞いたら驚いたところから始まっているのは先日のBlood,Sweat & Tearsのアルバム紹介でもとり上げていて彼はこのアルバムのプロデューサーにも名を連ねています。ジャコの奥さんのナンパがきっかけとはいえ、かなり精力的にレコーディングメンバーも Come On, Come Overに、ボーカルにサム&デイブ、ホーンセクションにサンボーンとブレッカー・ブラザーズの顔ぶれです。さらにはハービー・ハンコックも全面的に参加でジャコを絶賛していたとのこと。
 アルバム全体もR&B、ジャズ、レゲエ、ラテン、シンフォニックと様々な曲でジャコを見せながらもまとまりのあるアルバムとしています。何百回もこのアルバムを聴いていますが改めて最後のForgotten Loveはコンポーザーではありますがジャコは参加せずに収録されています。プレイヤーとしてだけでなく、コンポーザーとしての高い評価もプロデューサーの意向でしょうね。感心するばかり。
 この時のジャコは酒もドラッグもやらない人でした。

1. Donna Lee
 bass : Jaco Pastorius
 congas : Don Alias
2. Come On, Come Over
 bass : Jaco Pastorius
 vocals : Sam & Dave
 keyboards : Herbie Hancock
 drums : Narada Michael Walden
 congas : Don Alias
 alto sax, soloist : David Sanborn
 tenor sax : Michael Brecker
 baritone sax : Howard Johnson
 trumpet : Randy Brecker, Ron Tooley
 bass trombone : Peter Graves
3. Continuum
 bass : Jaco Pastorius
 electric piano : Alex Darqui, Herbie Hancock
 drums : Lenny White
 bells : Don Alias
4. Kuru / Speak Like A Child
 bass : Jaco Pastorius
 piano : Herbie Hancock
 drums : Bobby Economou
 congas, bongos : Don Alias
 conductor : Michael Gibbs
 violin : Harold Kohon, Harry Cykman, Harry Lookofsky, Joe Malin, Paul Gershman
 violin, Concertmaster – David Nadien
 viola : Manny Vardi*, Julian Barber, Selwart Clarke
 cello : Beverly Lauridsen, Charles McCracken, Kermit Moore
5. Portrait Of Tracy
 bass : Jaco Pastorius
6. Opus Pocus
 bass : Jaco Pastorius
 electric piano : Herbie Hancock
 drums : Lenny White
 percussion : Don Alias
 soprano sax : Wayne Shorter
 steel drums (alto) : Othello Molineaux
 steel drums (tenor) : Leroy Williams
7. Okonkolé Y Trompa
 bass : Jaco Pastorius
 congas, percussion (Okonkolo, Iya, Afuche) : Don Alias
 french horn : Peter Gordon
8. (Used To Be A) Cha-Cha
 bass : Jaco Pastorius
 piano : Herbie Hancock
 drums : Lenny White
 congas : Don Alias
 piccolo flute : Hubert Laws
9. Forgotten Love
 piano : Herbie Hancock
 double bass : Homer Mensch, Richard Davis
 arranged by, conductor : Michael Gibbs
 violin : Arnold Black, Harold Kohon, Harry Cykman, Harry Lookofsky, Joe Malin,  Matthew Raimondi, Max Pollikoff, Paul Gershman
 violin, concertmaster : David Nadien
 cello : Alan Shulman, Beverly Lauridsen, Charles McCracken, Kermit Moore
 viola : Al Brown, Manny Vardi, Julian Barber, Selwart Clarke






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2021年4月19日月曜日

本日のCD Jaco Pastorius ♪ Truth Liberty & Soul

 

発掘音源のほうが多いジャコで、お馴染みResonanceからの発売
Word Of Mouth Big Band の1982年6月27日NY、
クール・ジャズ・フェスティヴァルの演奏14曲を全て収録しています
チビチビ小出しで発売して被った曲を含めて購入させて金儲けではなく
最初から全てをCD化するところはGood!と評価したい

音源は米国の公共ラジオ局NPR(National Public Radio)で、
「Jazz Alive」という番組のために収録されたものです
実際には番組で放送されなかったものも含めての完全版だとのこと
24 チャンネル録音であるのでハイクオリティな状態の録音でクリア
更にジャコの状態も良く音の粒立ちが良く
お遊びの入れ方などもセンス良く、これがジャコだなと
この日の演奏が日の目を見たのは嬉しい限り

大編成のビッグバンドでダイナミズムを生みながら
参加ミュージシャンの個性を引き出し、
各楽器の単独ソロのタイムも贅沢に使ったステージ構成
まさにジャコは、これをやりたかったんだ

特にはDonna Lee の導入部分のチューバは非凡です
他の楽器を入れずにあえてソロにするところに
参加ミュージシャンへの気遣いなども感じますよね
最後の全員ユニゾンも圧巻

シールマンスのハーモニカも、相変わらずいつものように
バンドにノスタルジックな味付けをする良い調味料ですが
このアルバムの中では調味料より大事な役割を果たしています
トゥーツとジャコのデュオ「Sophisticated Lady」は心温まる名演
中でもシールマンスとスチールパンのオセロ・モリノーをフィーチャーした
「Bluesette」はキュンときます

オセロ・モリノーは「I Shot the Sheriff」でメインにはなりますが
この編成ではスチールパンは裏方気味の使いかたです

会場の拍手や歓声もからもお客さんも大満足のライブなのは間違いありません
この音源の存在を知ったプロデューサーは、2011年から5年かけて作品化したとのこと

どれだけにブックレットもかなりの分厚さで読み応え十分
未発表写真や、証言の数々を掲載していますので、
どこかでじっくり読みます(相当時間かかりそうです)

bass, vocals : Jaco Pastorius
tenor sax, sopranosax, bass clarinet : Bob Mintzer
trumpet : Randy Brecke
steel drums : Othello Molineaux
percussion : Don Alias
drums : Peter Erskine

alto sax : Bob Stein
tenor sax : Lou Marini, Frank Wess
bariton sax : Howard Johnson, Randy Emerick
trumpet : Alan Rubin, Lou Soloff, Jon Faddis, Ron Tooley, Kenny Faulk
trombone : David Taylor, Jim Pugh, Wayne Andre
french horn : John Clark, Peter Gordon
tuba : David Bargeron

Special Guest
harmonica : Toots Thielemans
/ Sophisticated Lady, Three Views of a Secret, Liberty City and Fannie Mae

【Disc 1】
1. Invitation
2. Soul Intro/The Chicken
3. Donna Lee
4. Three Views to a Secret
5. Liberty City
6. Sophisticated Lady
7. Bluesette

【Disc 2】
1. I Shot the Sheriff
2. Okonkolé y Trompa
3. Reza/Giant Steps (Medley)
4. Mr. Fonebone
5. Bass and Drum Improvisation
6. Twins
7. Fannie Mae

Invitation

Donna Lee

Bluesette 


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2021年4月10日土曜日

本日のCD Jaco Pastorius ♪ Twins Ⅰ&Ⅱ Live In Japan 1982


1982年に「ワード・オブ・マウス・ビッグ・バンド」で来日し
オーレックス・ジャズ・フェスティバルでのコンサートを収録したライブ・アルバム
当初は「Twins I」「Twins II」として2枚のLPとして日本国内限定発売
後に世界発売向けとしてアメリカのワーナー・ブラザース・レコードが
2枚のアルバムを1枚のアルバム・サイズに抜粋し、
コンピレーション化したアルバムを「Invitations」として発売
さらに、これをの2枚組として1999年には「Twins I & II」としても発売
これは2007年には「Twins I & II - Live In Japan 1982」として
24ビット、デジタル・リマスタリングされた音源
いつものことですが「ファン」何枚買わされるんだか?

この来日公演にも色々なネタ話があります
この公演が行われたのは8月
準備として1/15にニューヨークのサボイ・シアターで
20人編成のビッグ・バンドで公演し大成功を収めた
しかしジャコの飲酒とドラッグはエスカレートしていた
そして1982年4月に来日公演の予定はあって
チケットも発売されていたんですが、
来日直前で病気などを理由に急遽ツアーは中止
ようやく8月に来日にこぎつけたんですが、
来日ツアー中にも奇行が目立っていた
ステージで顔にペイントしたり裸で走り回る
広島湾にベースを投げ捨てる、
ホテルにバイクで乗り付け落ちて気を失い、シャツの中にタコ

この話を見ているととんでもない状態だとは思うんですが
アルバムの中のジャコの演奏はそんなことは感じさせず
しっかりとしたベースラインで粋なグルーブを感じます
大人数でのビッグバンドも迫力で様々な仕掛けが楽しい
オープニングの「Invitation」なんかはジャコらしい高速プレイ
そして途中休みはあるものの8分の間高速のまま弾き続けるタフさ
「Three Views of a Secret」の幻想的で繊細なプレイ
「Sophisticated Lady」でのToots Thielemansに優しくよりそうベース

アルバムの名前の「Twins」は生まれた二人の双子に
ちなんでつけられたタイトル

家族を愛するジャコで充実した仕事内容で日本の観客を満足させてくれる一方
舞台裏ではジャコの精神はかなりの崩壊だった
ほんとにドラマチック過ぎる生き方だ

The Word of Mouth Sextet
bass : Jaco Pastorius 
trumpet  Randy Brecker
tenor & soprano sax, bass clarinet : Bobby Mintzer
steel drums : Othello Molineaux
drums, timpani : Peter Erskine
percussion : Don Alias

Special Guest
harmonica : Toots Thielemans

Word of Mouth Big Band
lead trumpet : Jon Faddis
trumpet : Elmer Brown, Forrest Buchtel, Ron Tooley
lead trombone : Wayne Andre
trombone, tuba : David Bargeron
bass trombone, co-conductor  Peter Graves
bass trombone : Bill Reichenbach
tenor & soprano sax, clarinet, alto flute : Mario Cruz
baritone sax, clarinet, alto flute : Randy Emerick
tenor alto & soprano sax, clarinet, piccolo : Alex Foste
tenor sax, oboe, english horn : Paul McCandliss
french horn : Peter Gordon, Brad Warnaar

【Disc1】
1. Invitation
2. Soul Intro / The Chicken
3. Continuum
4. Liberty City
5. Three Views of a Secret
6. Sophisticated Lady

【Disc2】
1. Amerika
2. Okonkole' Y Trompa
3. Reza / Giant Steps / Reza (Reprise)
4. Elegant People
5. Twins
6. Pac-Man Blues (Fannie Mae)
7. Eleven

Invitation

Three Views of a Secret

Reza / Giant Steps / Reza


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2021年3月31日水曜日

本日のCD Jaco Pastorius ♪ Live From The Players Club


1978年フロリダ州フォート ローダーデールの「ザ・プレイヤーズ・クラブ」
ジャコが妻のトレイシーの誕生日を祝うために行ったライブ音源
アルバムの最後には「Portrait of Tracy」もバッチリ入っている

1978年はMr. Gone は50万枚以上の売り上げのゴールド・ディスクを獲得
時代はジャコがウェザー・リポートで活躍していた頂点ともいえる時期ですが
ドラッグはと酒は既に常習化してしまって色々な事件も数多くあり
この年に妻トレイシーと離婚訴訟ですからその前の幸せな一瞬です

客席からステージへ向けられたカセット・テープでの録音のため
モノラルであり観客の声も拾ってしまってはいますが音源としては悪くはない
ジャコのプレイには張りがありソロの組み立ても素晴らしい
何よりも本人がドンドン乗ってきて演奏に集中して楽しんでいるのがわかる

色々な音源でも、不調と言われる時期の演奏も
世に言われるほど不出来だと私が感じるものは少ないのですが
このジャコは明らかに良いと言えると思います

参加メンバーはデビューアルバム「ジャコ・パストリアスの肖像」にも
参加したキーボディスト、アレックス・ダーキィと
メジャーデビュー前に在籍したバンド、
ラス・オラス・ブラスのドラマー、リッチー・フランクス

bass : Jaco Pastorius
drums : Rich Franks
piano : Alex Darqui

recoreded by January 29, 1978 
at The Players Club in Fort Lauderdale, Florida U.S.A.

1. Dexterity / Donna Lee
2. Nefertiti
3. Stella By Starlight
4. Freedom Jazz Dance
5. Kuru / Speak Like A Child
6. Dolphin Dance
7. Continuum
8. Portrait of Tracy / Okonkole Y Trompa / Early Slang

Dexterity / Donna Lee

Stella By Starlight

Portrait Of Tracy / Okonkole Y Trompa / Slang


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2021年3月22日月曜日

本日のCD Brian Melvin Featuring Jaco Pastorius ♪ Jazz Street Last Recording


 私の持っているこの日本版は「Jazz Street Jaco Pastorius」
のタイトルで販売していますが、
本来はBrian Melvinの名義の作品と認識しています

当時ジャコは1986年にニューヨークのベルヴュー病院に躁鬱病で入院
そして2カ月の入院の後ドラマーのBrian Melvinを保証人として退院
サンフランシコのブライアンの家で3ヶ月にわたって生活
この作品はその時に録音されたセッション三部作の最終作で
ジャコの最後のスタジオ録音とされています

実質的に最後の録音となったことで
まずジャコのプレイに耳が行ってしまうのですが
ウェザー・リポートなどで使い古されたベースラインが
サービスで遊んでいるのではないように聞こえて
どうしても痛々しく感じてしまいます

セッションしたものを音源として録っておいて
あとでまとめてアルバムとして発売しようとしたのか?
フュージョン・ハードバップ・ピアノバラード
など色々な曲が録音されていますがトータルのバランスが悪く
状態が良くも悪くもジャコの感情が伝わってくるものでもない
アルバムとしては寄せ集め感があり残念
最後の録音でのクオリティに期待する人には
あまりお勧めできるものではありません
・・が、この際ですから私は他の2作も多分入手します

drums, programmed by percussion, drum programming : Brian Melvin
electric bass : Jaco Pastorius
bass : Keith Jones (4)
guitar : Paul Mousavi
piano, synthesizer : Jan Davis 
sax, drum programming : Rick Smith
percussion, synthesizer : Bill Keaney

recorded: Oct. 1 to Nov. 1 1986, Different Fur Studio, San Francisco USA except
Poolside Studio, SF / USA (1)
Gipsy Studio, SF / USA (7)

1. No Slack
2. Jazz Street
3. Miles Mode
4. May Day
5. Wedding Waltz
6. Out Of The Night
7. Drums Of Yadzarah

 Jazz Street

Miles Mode

 Wedding Waltz


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