2020年10月19日月曜日

フィッシュストーリー 伊坂幸太郎


4個の伊坂ワールドで構成されていて
少しだけインクしているのが絶妙な作品集

動物園のエンジン
サクリファイス
フィッシュストーリー
ポテチ

表題作「フィッシュストーリー」は2009年に
映画化されていますが見ていません
 テンポ良い読み口と「最後のレコーディングに臨んだ売れないロックバンド」
という音楽系の話でもあり引き込まれました
いい曲なんだけど売れていない曲は世の中にたくさんあります
職業とするなら売れないとしょうがないんですよね
「僕の孤独が魚だとしたら、そのあまりの巨大さと獰猛さに、
鯨でさえ逃げ出すに違いない」
ありそうで、なさそうな歌詞ですね

ポテチでの最後の救いは好きだし
「動物園のエンジン」だという永沢さんの設定は
この作品以外でも読んだ気がします(伊坂幸太郎か?な?)
笑いもありながらこみあげる熱いものもあり
絶妙の読み心地でした

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