随所に聴きどころもあり水準以上に良い演奏が楽しめるアルバムなんですが
若干ビル・エヴァンスにしては?と違和感もあります
妙に明るく軽いテンションで翳りが無いところがいつもと違います
ライブはカリフォルニアのサウサリートにあるトリデント・クラブ
Recorded in 1964 at The Trident, Sausalito, California.
当然演奏メンバーや場所によって、テンション高めでも良いのですが
録音は1964年で発売は1971年と6年のブランクもあります
レコード会社の戦略か、権利などの大人の事情か
エヴァンスがこの演奏を気に入らずお蔵入りにしたのか
ネット検索では「エヴァンスが気に入らなかった」っぽいことが
書いてありますが、証言などのエビデンスはないので気になるところ
イメージ的には、いつものエヴァンスは暗いジャズ喫茶でじっくり聴き込む
本作は明るい喫茶店でモーニングでも食べながら聴く
違いとしてはそんな名演です
時代的には1963年右手の神経にヘロインの注射を刺してしまい、
ヴィレッジ・ヴァンガードでの演奏は左手一本で演奏をこなすという事件もありました
1964年録音の他の音源でも探して
セッション・メンバーの入れ替わりや、時代背景を類推しながら
聴き比べるのも面白そうです
piano : Bill Evans
bass : Chuck Israels
drums : Larry Bunker
1. Nardis
2. Someday My Prince Will Come
3. Stella By Starlight
4. How My Heart Sings
5. 'Round Midnight
6. What Kind Of Fool Am I?
7. The Boy Next Door
8. How Deep Is The Ocean (How High Is The Sky)
Nardis
How Deep Is The Ocean
Someday My Prince Will Come