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2024年10月11日金曜日

Soul Jazz Grooves


 ニューヨークの High Note Records というレーベルの Soul Jazz のオムニバス。Prestige、Muse Records などの名門レーベルでプロデューサーを務めた Joe Fields と子息の Burney Fields が1997年に立ち上げたレーベルです。ストレートな現代ハードバップとコンテンポラリー系のジャズ作品を中心に、Kenny Burrell、Pat Martino などのビッグネームの作品をはじめ、Eric Alexander、Tom Harrell、Houston Person、Joey Defrancescoなど実力派の作品も手掛けるレーベルで、オムニバスを中心とするマイナーレーベルではありません。
 選曲、プロデュースは David Jayes氏で、ライナーノーツはありませんが、下記のメッセージが書かれており、レーベルのお勧めオムニバスの自信が伺えます。
 If you're buying this record.. probably artist names such as Gene Ammons, Hank(Craw ford, Jack McDuff, Cannonbal Adderley, and Ray Charles an among yourfavorites.This set evokes that 'groove' of the great Soul-Jazz artists who wwereheard regularly  y on radio and jukeboxes across the country. 'Soul-Jazz' brought together best of the blues, gospel and soul then added that extra spice of jazz to create its irresistible grooves. The heirs of Soul-Jazz royalty are all here. Feellh' good will never go oul of slyle.
 

 R&B、ブルース、ファンク、ソウル等、あらゆるブラック・ミュージックの要素を取り込んだジャズが、ソウル・ジャズと呼ばれるスタイル。設立当初からの、数多くのソウル・ジャズの名演を選りすぐり、強烈なグルーヴを感じさせるパフォーマンスを楽しめるアルバムです。
 1曲目は Charles Earland のリズム&ブルースから始まったので、ブルースマン?かと思ったら、ラスト曲ではジャズ・ブルースをやられているオルガニストでした。他"Papa" John DeFrancesco、Melvin Sparks は2曲、Jimmy Ponder、Reuben Wilson、Rodney Jones は1曲づつ。
 知っているのは Melvin Sparks ぐらいで、私の所有音源では、Lou Donaldson / Hot Dog でゲスト参加。Soulive & Karl Denson / Spark! のタイトルの Spark! は Melvin Sparks であったりと、ジャズ・ファンクの教祖的な方のようです。
 ジャケットからして期待していたのは、力入り過ぎてコテコテの油ギッシュでダサい曲とか、人間の理解を超えるような難解な曲とか、こんな演奏でマイナーなのか?超メジャー級じゃないかみたいなことだったんですが、無難なジャズファンクが主体で、インパクトは少ないかと思っていたら、「Let the Music Take Your Mind」 「Hot Barbeque」もニュー・マスターサウンズで聴いたことがあるなって思い始めて、原曲の発見もあり・・・なるほど面白くなってきた🎶

Original recordings produced by Charles Earland, 'Papa' John DeFrancesco & John DeFrancesco, Jr., Mansoor Sabree & Samuel Burick, Cecil Brooks Ill, Melvin '.I in hoe, DeFrancesco, Jr. and Rodney Jones

compilation produced by David Jaye

1. Honky Tonk / Charles Earland
2. 160 Million Dollar Chinese Man / "Papa" John DeFrancesco
3. Get 'N' It / Melvin Sparks
4. Please Give Me Someone to Love / Jimmy Ponder
5. Movin' On / Reuben Wilson
6. It's Your Thing / "Papa" John DeFrancesco
7. Hot Barbeque / Melvin Sparks
8. Let the Music Take Your Mind / Rodney Jones
9. She's a Bad Mama Jama / Melvin Sparks
10. Will You Love Me To / Charles Earland



  

2023年1月1日日曜日

Lou Donaldson / Hot Dog

 

 Lou Donaldson といえば1926年生まれのアルト奏者で、最初の録音は1950年のチャーリー・シングルトン・オーケストラ。その後1952年にMilt Jackson(ミルト・ジャクソン)Thelonious Monk(セロニアス・モンク)と活動、1953年には Clifford Brown(クリフォード・ブラウン)Philly Joe Jones(フィリー・ジョー・ジョーンズ)Art Blakey(アート・ブレイキー)等と活動しています。現在の私所有音源では、ソロでの作品は、Quartet Quintet Sextet plus five (1954)、Blues Walk(1958) 、Thelonious Monk 作品では Genius Of Modern Music Vol2、Art Blakey 作品では A Night At Birdland Vol1A Night At Birdland Vol2 など、ほぼバップ作品に登場です。その後ソウル・ジャズに進出しているとのことですが、それとは知らずに購入していました。正直これを購入してから数か月は経っていて、いつもの「おでんバー」に何を持っていこうかと思いジャケットはソウル風だが、どうせ見掛け倒しの内容だろうとセレクトしました。マスターもこの音源は知らずに Lou Donaldson? ホー珍しい感じのジャケットですな。と聴いたところ思わずニヤリでした。何がニヤリかと言えば、ファンキーでダンサブルなサウンドが満載で Lou Donaldson がこんな作品を作っていたのかと拍手したい気分になります。どうやらこの前作の Say It Loud という作品からダンス・ミュージック路線となっているようです。ジャケ写もそっち路線ですね。


 完全に8ビートの Who's Making Love は Johnnie Taylor の1968年のヒットのカバーでCharles Earlandのオルガンがファンクしてて、Melvin Sparks のギターもお決まりのパターンが光ります。メンバーで遠くで歌いながら気持ちよく録音されています。Turtle Walk
は Lou Donaldson 作品のソウルフルな楽曲でバップ時代とは違ってゆったりとリズムをとりながらのサックスで トランペットの Ed Williams のソロが引き締め、Melvin Sparks は完全にブルース・ギターのノリです。アンダー・グラウンドな感じの惰性のようなソロ回しがいかしてます。Bonnie は Tommy Turrentine の作品でのバラード。ダンスホールでのチーク・タイムようなテンポで朗々としたサックスにはバップ時代を忘れててサックスの響きを堪能しながら演奏しているかのよう。タイトル曲の Hot Dog は Lou Donaldson 作品で再びダンス的ファンキー曲で売れ筋路線です。It's Your Thing は The Isley Brothers の1969年のシングルのカバーで元曲の良さが際立ちます。少し遅めのため気味の演奏がレイジーな感じでだるくて良いです。
 この時代のB級ジャズ・ファンクを少し聴きやすくした感じの音はソウル・ジャズとB級ファンクの中間系で、私かなり好みですが、B級マニアとしてはもう少しダサいくらいがかえってカッコ良いかなと思いました。

alto sax : Lou Donaldson
organ : Charles Earland
guitar : Melvin Sparks
drums : Leo Morris
trumpet : Ed Williams

producer : Francis Wolff
recorded by : Rudy Van Gelder

recorded April 25, 1969.

1. Who's Making Love
2. Turtle Walk
3. Bonnie
4. Hot Dog
5. It's Your Thing


▶ Hot Dog



  

2021年11月6日土曜日

本日のCD Soulive & Karl Denson / Spark!


 ノリノリの Soulive (ソウ・ライブ)も好きですが、ジャズよりのこのタイプもたまらない魅力があります。ソウ・ライブ=オルガン+ジャズファンク+トリオ でゆるーく怪しくジャムってる雰囲気が魅力です。Karl Denson (カール・デンソン) はレニー・クラヴィッツのアルバムに参加したり、フレッド・ウェズリー・バンドに参加したり、ブルーノートからリリースがあったりとジャンルを超えて活動するサックス/フルート奏者で、これは結構ありな作品です。リリースは2012年の名門ブルーノートから、ジャズとジャムの素晴らしいブレンドとなっています。
 改めてこのアルバムを聴いて、レビューを書いていますが一つ今回の発見がありました。タイトルの Spark! は 2011年3月に64歳で亡くなった Melvin Sparks のことだったんだんですね。Jack McDuff, Dr. Lonnie Smith, Charles Earland, Leon Spencer などのオルガン奏者との共演が多いギタリストでソウル・ジャズ、ハード・バップ、ジャズ・ブルース系の ギタリストです。


 私は単体ではこの人の作品を持っていませんが、ソウルジャズ系のオムニバスなどで演奏は耳にしている方です。割とざっくり系のギターで、昔ハード・バップなどもやっていた経歴からするとやはりグラントグリーン系の方ですね。いや、また勉強になりました。じっくり聴き直すのも、また楽しいもんです。
 ソウライヴにしてはファンク度数が若干低めでジャズ色がかなり強めになり、収録曲は各局が長めなのが、ダラダラと聴きながらノリノリになるにはもってこいの作品です🎶

guitar : Eric Krasno
bass : Neal Evans
drums : Alan Evans
fluite, sax : Karl Denson

producer : Soulive

This album is dedicated to the great Melvin Sparks. Tracks 1-4 Recorded at The Library, Greenfield, MA. Tracks 5 & 6 Recorded live at The Independent, San Francisco, CA 11/10/2011. Alan Evans, Eric Krasno, Karl Denson, Neal Evans, Ryan Zoids, DeAngelo Nieves

1. Spark
2. Povo
3. Nubian Lady
4. Soul Sides
【BonusTracks】
5. SHAHEED
6. LIQUID 

Spark




  

2019年7月17日水曜日

本日のCD New Jersey Kings / Party To The Bus Stop


 これは、UKアシッド・ジャズ作品で James Taylor のプロジェクトによる New Jersey Kings の1992年リリースのファースト・アルバムで、The James Taylor Quartet の変名バンドとのこと。ブラス系のバンドにありがちなジャケットですが、中身はアシッド・ジャズ系ファンキー・オルガン・インストです。James Taylor と言っても、あのシンガーソングライターの方ではなく、こちらはイギリスのハモンド・オルガンのミュージシャンですので、びっくりしないでください。
 Soulive なんかもカバーしてる Melvin Sparks のジャズファンク・チューンをカバー以外はオリジナルです。
 たまにしか聞かず、忘れ去ってしまいがちなアルバムですが、意外と良い内容なんです🎶

producer : The New Jersey Kings

1. The Monkey Drop
2. Get Organized
3. Solid
4. Sweet Cakes
5. Sweet Shirley
6. The Latin One
7. All Wrapped Up (Melvin Sparks)
8. Charlie's Groove