2021年12月8日水曜日

Donald Byrd / Places And Spaces

 

 こんなファンク・アルバムが Blue Note ? というレア・アイテムではないでしょうか。Donald Byrd (ドナルド・バード)のファンク・アルバムです。
 Blue Noteには、Off to the Races (1959年)~次のアルバム Caricatures まで在籍して25枚のリーダー作を残しています。ハードバップのトランペッターだったドナルドですが、Black Byrd(1973年)あたりからファンクの要素をとりれた作品を発表し、これは1976年の作品。グルーヴとは何かを追求、模索していた頃の作品で、青空に浮かぶ飛行機と雲の動きをコマ落としでとらえた爽快感のあるジャケットも爽快。
 お勧めは、2曲目 Wind Parade, 5曲目 You and the Music でさりげないバックグラウンドの Kay Haith 女性ボーカルが心地好い感じです。同じくバックグラウンド・ボーカルのLarry Mizell & Fonce Mizell は兄弟でもともとはジャズ・ボーカルの人らしい。


そしてこのアルバムで特筆すべきミュージシャンは、なんといってベースの Chuck Raineyドラムの Harvey Mason の強力なリズム隊ですかねえ。

 

 ファンとしてはこれが、ドナルド・バードのファンクなんだよなあと、飽きの来ない演奏内容ではありますが、一般的にコンテンポラリーなファンク・アルバムとして売れ線かと言えばそうではないかもしれません。


trumpet, flugelhorn, vocals : Donald Byrd
backing vocals : Kay Haith, Larry Mizell & Fonce Mizell
tenor sax : Tyree Glenn, Jr.
trombone : George Bohannon
trumpet : Raymond Brown
clavinet, trumpet : Fonce Mizell
piano : Larry Mizell
electric piano : Skip Scarborough
guitar : Craig McMullen, John Rowin
electric bass : Chuck Rainey
drums : Harvey Mason
congas : King Errisson
congas, percussion : Mayuto Correa
whistler : James Carter

producer : Larry Mizell & Fonce Mizell

Recorded August/September 1975.

1. Change (Makes You Want To Hustle)
2. Wind Parade
3. Dominoes
4. Places And Spaces
5. You And Music
6. Night Whistler
7. Just My Imagination

▶ Change




muu music webzine

  

2021年12月5日日曜日

Maceo And All The Kings Men / Doing Their Own Thing


 ファンク界のサックスプレイヤーでは有名な Maceo Parker (メイシオ・パーカー)。メイシオは1964年ジェームス・ブラウンのバックバンド (J.B.'s) に参加、そして1975年には Pファンク へも参加しています。共演はプリンス、リビングカラー、ブライアンフェリー等々の名プレイヤーです。
 

 私メイシオは J.B.'s で、ずっと働いていたんだと思っていたんですが、どうやらドラマがあったようです。メイシオとその仲間たちは1970年に3月に J.B.'s の賃上げ要求、待遇改善を求めてライヴでの演奏をボイコットするストライキに突入した。しかし事前に謀反を察知していたJBは彼らをあっさり解雇した。そして、メイシオの初リーダー作で謀反を起こしたメンバーでこのアルバムは1970年リに発売されたとのこと。しかし謀反を起こしたメンバーの録音はラジオなどでのオンエアもされるわけもなくセールス的には不発だったとのこと。
 不本意でしょうが、ホーンアレンジやリズムの作り方はJ.B.'sで既に聞き覚えがあるパターンもちらほら。しかし冒頭の Maceo なんかは、Boscoe あたりで聞き覚えのあるリフとリズム・パターンに J.B.'s にあるイントロの掛け声の様式美の複合型。頭からグッと心が掴まれてしまいます。少しづつ異なるリズムと旋律が複合化されると素晴らしいグルーブになり、繰り返されても飽きずに聞こえます。続く Got To Getcha なんかも王道ファンクに、JB、Sly 的な要素が入っていたりします。時代劇のようないわく付きのアルバムですが中身は最高です。

alto tenor sax : Maceo Parker
bass : Bernard Odum
drums : Melvin Parker
guitar : Alfonzo Kellum, Jimmy Nolen
tenor sax : Eldee Williams
trumpet : Richard Griffith
vocals : Maceo Parker

producer : B.B. Cunningham Jr., Ray Riley
Recorded at Sounds Of Memphis Studio Inc. · Memphis, Tenn.

1. Maceo
2. Got To Getcha
3. Southwick
4. Funky Women
5. Shake It Baby (Keep On Shakin' It)
6. Better Half
7. Don't Waste This World Away
8. Mag-Poo
9. (I Remember) Mr. Banks
10. Thank You For Letting Me Be Myself Again

▶ Maceo



muu music webzine

  

2021年12月4日土曜日

Digin' P-Vine Vol.0 / Mixed By MURO



 P-Vine Records は、1975年設立のかなり愛用させていただいているレーベル。
 これは、2012年タワーレコードで行われた P-Vineのキャンペーンの景品CDで、期間中の対象商品購入者に無料で配布されていたものでジャケットなどはござりませぬ。
 内容はといえば、MUROと浜野謙太(在日ファンク、SAKEROCK)によるMIX。


 ソウル、ファンク、ヒップホップ、 R&B、ワールド・ミュージックからロック、ジャズ、そしてJ-POPに至るまで、こだわりを持った独自の視点、個性的な音楽作品の数々
Funkshone, Mountain Mocha Kilimanjaro, The Soul Investigators, Third Coast Kings, Speed Meter  とお馴染みのファンク・バンドのオムニバスとなっていて、これは持っていたっけ?と思って探してみると録音が違っていたりと楽しい中身になっています。

1. Forward On Brother / Funkshone
2. The Preavher / Mountain Mocha Kilimanjaro 
3. Momma's Gravy (Yam Yam) / The Soul Investigators 
4. Emcee Marie / Third Coast Kings 
5. Never Never Love A Married Man / Martha High With Speed Meter
6. Stop, Think, Work It Out / Funkshone 
7. Do Whatever Makes You Feel Hot / Hannah Williams & The Astemakers 
8. Mo'hash / The Soul Investigators 
9. It Must Be You / Mountain Mocha Kilimanjaro
10. No More Heartaches / Martha High High With Speed Meter
11. Mamacita / Dojo Cuts Featuraring Roxie Ray
12. Each To Their Own / The New Mastersounds





  

2021年12月3日金曜日

FUNK. INC CHIKEN LICKIN'


 Prestige ‎から FUNK. INC のアルバム2枚分【FUNK. INC 1971】【Chicken Lickin' 1972】が収録のCDです。FUNK. INC とはオルガン奏者 Bobby Watley を中心に結成されたインスト・ジャズ・ファンク・グループです。
 購入した時は、クセ強めのファンクだなあぐらいにしか思っていなかったのですが、聞きなれると耳に残ってしまう系です。そしてマイナー系だと思っていたらどこかで耳にすることも多いアルバムで、どうやらヒップ・ホップ・ネタとして Chicken Lickin' は有名らしいです。このレビューも書き直しで2回目なんですが、第1回のレビューから、このページへのアクセスは他のアルバムと比較しても若干多めで、古いネタでも常にどなたかに見ていただいている感じです。ヒップ・ホップ系のアーチストの検索に引っかかっている?んでしょうかねえ。
 ベースレスのジャズ・ファンクの原点のようなアルバムで、オルガン、ギターが一体となり、サックスが絡むグルーブは聴き直していて The Baker Brothers の原点みたいな感じもすることを今回感じました。古臭くて泥臭いイメージでしたがホント聴き直しても結構いい味ですね。お勧めです。

 このアルバムの他では私の所有は、Hangin' Out / SuperFunk こちらの方が音的にはすっきりしてるかもしれないですね


organ : Bobby Watley
guitar : Steve Weakley
drums : Jimmy Munford
congas : Cecil Hunt
tenor sax : Eugene Barr

【FUNK. INC 1971】
1. Kool Is Back
2. Bowlegs
3. Sister Janie
4. The Thrill Is Gone
5. The Whipper

【Chicken Lickin' 1972】
6. Chicken Lickin'
7. Running Way
8. They Trying To Get Me
9. The Better Half
10. Let's Make Peace And Stop The War
11. Jung Bungo


▶ Bowlegs


muu music webzine

  

2021年12月1日水曜日

Hearts Of Stone / Stop The World-We Wanna Get On


 ノーザン・ソウル系男性ボーカル・グループで、Carl Cutler、Floyd Lawson、John Myers、Lindsey Griffin の4名がメンバーで前身のバンドThe Four Penniesで数枚のシングルをリリースし、Hearts Of Stoneと改名し Motown 傘下の V.I.P. からリリースした唯一のアルバム。この V.I.P. は新人や中途入社組の多い独立型レーベルであったらしく、在籍アーチストも極わずかでアルバムはこのハーツ・オブ・ストーンを含めて6枚しかリリースしていないマイナーレーベルです。
 マイナーなレーベルから発売のマイナーなバンドではありますが音は非常にしっかりとしています。テンプテーションズ的なもの、サイケな作風のもの、等々色々な表情があります。どれも完成されたサウンドですが、アルバムとしては少々散漫なところもあるか?もしれないとは思います。が、全く悪くない、いや聞きごたえにある内容であります。
 唯一のシングルカットは It's A Lonesome Road で勢いのある1970年代にデビューした当時のフレッシュさがにじみ出る。続く If I Could Give You The World もミドル・テンポの爽やか系ソウル・ナンバー。ストリングスに乗せたコーラス」が楽しい What Does It Take、サイケな雰囲気漂う "Thank You" Falettinme Be Mice Elf Agin なんかも素晴らしい。そして哀愁あふれるモータウンの名曲 You’ve Made Me So Very Happy なんかも収録されています。Blood,Sweat&Tears でもヒットしていましたねえ。
 とにかくこの時代は、様々なソウルバンドが出ては消え、出ては消えだった。この手のレア・グルーブを聴くと層の厚さわかります。1枚でなく、もっとアルバムを出して欲しかった才能の一つですね。

1. It's A Lonesome Road
2. If I Could Give You The World
3. Would You Take A Dime From A Poor Man
4. Rainy Night In Georgia
5. You Gotta Sacrifice (We Gotta Sacrifice)
6. What Does It Take (To Win Your Love)
7. Yesterday's Love Is Over
8. "Thank You" Falettinme Be Mice Elf Agin
9. He Ain't Heavy, He's My Brother
10. You've Made Me So Very Happy
11. One Day



muu music webzine

  

2021年11月14日日曜日

本日のCD Gil Scott-Heron / Sprits


 購入当初は、実はほぼ好みではなかった為ほとんど聞かずにいましたが、最近は何か気になってしまって「たまに」聞くアルバムです。アルバム名が Sprits というだけあって、何かに取りつかれたようなスピリチュアルで不気味な雰囲気がします。
 と言うことで調べるとなるほど!実は彼はもともと詩人でポエトリー・リーディングという手法をとっていること、また黒いボブディランとも呼ばれていたことが判明しました。どうやら、そのリーディングの手法からかラップの元祖的な存在でもあるようです(リズムは無いのでラップの亜種のような気もしますが)
 1949年、イリノイ州シカゴ生まれ。テネシー州ジャクソンで祖母に育てられたが、13歳でニューヨークに移住。12歳になるまでに2冊の本(The Vulture, The Nigger Factory)や詩集を出版している。何やら幼少のころから凡人とは違う経歴です。そんな彼の世界観は音楽界でも独特のオーラを発しております。その後はリンカーン大学在学中にブライアン・ジャクソンとブルースバンドを結成。70年アルバム「スモール・トーク・アット125thアンド・レノックス」をリリースし、同名の詩集を出版。ジョン・ホプキンス大学で創作の修士号取得。1976年アルバム「イッツ・ユア・ワールド」、1981年「リフレクションズ」、1994年「スピリッツ」、2010年「アイム・ニュー・ヒア」などをリリース。確実に普通の人ではないようです。

  

 デジタルなバックミュージックに低い声で朗読される Message To The Messengers どヘヴィなジャズに無国籍なボーカルの Spirits、都会的なスローテンポのソウル風の楽曲が普通かと思えば、ローボイスのボーカルが独特な Give Her A Call、爽やかな楽曲でも何かドロリとしたダークな質感が全体的に漂うのが不気味です。The Other Side part3 ではサンタナ的な楽曲とギターで盛り上がり、ジャコ的なベースラインあたりは唯一、普通を感じました。
 70年代を中心に活躍した天才も病気のためニューヨークの病院で2011年5月27日に61歳で死去されています🎶

piano, vocals : Gil Scott-Heron
piano : Brian Jackson,Kim Jordan, Malcolm Cecil, Vernard Dickson
guitar : Ed Brady
bass : Fima Ephron, Malcolm Cecil, Rob Gordon
drums : Rodney Youngs
percussion : Larry McDonald, Tony Duncanson
sax : Leon Williams, Ron Holloway
flute : Ibrahim Shakur

1. Message To The Messengers
2. Spirits
3. Give Her A Call
4. Lady's Song
5. Spirits Past
6-8. The Other Side part1-2-3
9. Work For Pieace
10. Don't Give Up





  

2021年11月13日土曜日

本日のCD Marcus Miller / Afrodeezia


 アフリカ、中東系を思わせる楽曲とリズムを、パーカッシブなスラップと組み合わせるとこうなる。このアルバムはわかりやすい一言でいえば、ワールドミュージックとフュージョンの融合でしょう。Marcus Miller (マーカス・ミラー) がブラック・ミュージックのルーツを巡る2015年発表のアルバムです。アルバムタイトルの Afrodeezia (アフロディジア)は
「アフリカにルーツを求めて」のような意で、声なきアフリカの奴隷たちにとって「音楽こそが大きなヴォイス」となったことを描いているとのこと。
 ジャズに限らずアメリカの音楽の発展は、戦争、ドラッグと人種差別問題と密接な関係がある。人種差別問題のルーツとしてはアメリカでかつて存在した奴隷制であり多くの人はアフリカ系の人々。アルバム制作はマーカスがユネスコの「Slave Route Project」のスポークスマンに選ばれたことに起因するそうだ。

 アフリカ、南米等のアーティストを起用してのブラック・ミュージックのルーツを巡ったコンテンポラリー・ジャズで、細部へのこだわりや様々なスタイルの音楽への開放性、何よりマーカスのベースはメロディーの出る打楽器みたいなもんだから、このアルバム・コンセプトと楽曲への相性は非常に良かったようです。
 マーカスのオリジナル中心ではありますが、The Temptations (テンプテーションズ)のカバーの Papa Was A Rolling Stone とか良かったんで、参加ミュージシャン見てみたら Keb' Mo'、Wah Wah Watson がギターを弾いてるのを発見。聴き直しちゃいました。 We Were There、Xtraordinary なんかは、いつものマーカスでホッとします。


producer : Marcus Miller

1. Hylife
bass guitar, party vocal : Marcus Miller
piano : Brett Williams
guitar : Adam Agati
drums, vocal riffs : Louis Cato
percussion, backing vocals : Adama Bilorou Dembele
alto sax : Alex Han
trumpet : Lee Hogans
lead vocals : Guimba Kouyaté
chorus , acoustic guitar, backing Vocals : Cherif Soumano
chorus, backing vocals : Alune Wade
2. B's River
guitar, bass guitar, bass clarinet : Marcus Miller
piano : Brett Williams
acoustic guitar : Guimba Kouyaté
electric guitar : Adam Agati
drums : Louis Cato
kora : Cherif Soumano
percussion : Adama Bilorou Dembele
alto sax : Alex Han
trumpet : Etienne Charles
3. Preacher's Kid (Song For William H)
bass clarinet, piano, acoustic bass : Marcus Miller
organ : Cory Henry
drums : Louis Cato
vocals : Lalah Hathaway
choirus : Alune Wade, Alvin Chea, Julia Sarr
4. We Were There
bass guitar : Marcus Miller
piano (fender rhodes solo) : Robert Glasper
piano (fender Rhodes) : Brett Williams
guitar : Adam Agati
percussion : Marco Lobo
alto sax : Louis Cato
trumpet : Lee Hogans
scat vocals : Lalah Hathaway
backing vocals : Alina Cabral, Andrea Dutra, Christiane Correa Tristao
5. Papa Was A Rolling Stone
bass guitar : Marcus Miller
organ (soul organ), piano (jazz piano) : Cliff Barnes
guitar (delta blues guitar) : Keb' Mo'
guitar (detroit wah wah guitar) : Wah Wah Watson
guitar (urban blues guitar) : Adam Agati
drums : Louis Cato
percussion (african percussion) : Munyungo Jackson
alto sax : Alex Han
trumpet (n'awlins trumpet) : Patches Stewart
6. I Still Believe I Hear (Je Crois Entendre Encore)
bass guitar (Fretless), bass guitar (fretted) : Marcus Miller
piano : Brett Williams
guitar : Adam Agati
drums, djembe : Louis Cato
percussion : Lamumba Henry
soprano sax : Alex Han
trumpet : Lee Hogans
featuring, cello : Ben Hong
7. Son Of Macbeth
bass guitar : Marcus Miller
piano : Brett Williams
guitar, guitar (solo) : Adam Agati
drums : Louis Cato
percussion (steel pans) : Robert Greenidge
alto sax : Alex Han
trumpet, percussion : Etienne Charles
8. Prism (Interlude)
bass guitar : Marcus Miller
piano (fender rhodes) : Brett Williams
guitar : Adam Agati
drum machine (manual) : Louis Cato
alto saxophone : Alex Han
trumpet : Lee Hogans
mixed by : Marcus' Blackberry
9. Xtraordinary
bass Guitar (Fretless), piano, bass clarinet, kalimba, vocals : Marcus Miller
alto sax : Alex Han
bass vocals : Alvin Chea
djembe : Lamumba Henry
drums : Louis Cato
trumpet : Lee Hogans
10.Water Dancer
bass guitar : Marcus Miller
piano : Cliff Barnes
guitar, guitar (solo) : Adam Agati
acoustic guitar : Guimba Kouyaté
drums : Louis Cato
percussion : Adama Bilorou Dembele
kora : Cherif Soumano
alto sax : Alex Han
trumpet : Ambrose Akinmusire
accordion : Roddie Romero
violin : Michael Doucet
11. I Can't Breathe
featuring : Chuck D
guitar, bass guitar (breakdown), drum programming, piano (fender rhodes)
 : Mocean Worker
guitar (Gimbri), bass guitar, bass clarinet, piano (fender rhodes), synthesize : Marcus Miller

▶ Hylife




  

2021年11月11日木曜日

本日のCD Art Blakey / A Night At Birdland Vol1


  A Night At Birdland Vol2 を先に聴いてしまい最高に楽しくスカッとするライブであったため、これは「1」を聴いていないのはもったいない。と中古を探してはいたのですが、忘れそうなんで新品をタワレコで購入しました。
 さてバードランドの1954年2月21日のライブ録音の第1弾。少し抑え気味であった Cafe Bohemia のライブとはブレイキーとシルバー以外メンバーが全て違うのもありますが、少し抑え気味であったけど、こちらも第2弾同様派手に爆発しています。とは言え第2弾はビ・バップ色が強いものを集め、こちらの第1弾はシルバーの作品を中心にしているので第1弾と2弾では作風は若干異なります。本作ではピアノのホレス・シルバーの曲が 2,4,6 と3曲収録されています。
 全体的に躍動感に溢れて跳ねるような突っ込み気味の演奏が気持ちアルバムですが、特に冒頭曲の Split Kick の各人のソロのキレぐあいも素晴らしいのですが、ピアノが中盤あたりから跳ねるように、ギターのバッキングのようにバンドをどんどんドライブさせてくるのが気持ちよいですね。そのほか、Quicksilver も中々かっこいい。Silverが自分の名前を付けた作品で、Silverのピアノと Donaldson とでブラウニーもクイックに煽ってくれます。ライナーノーツを見ていたら、この2月21日のライブは日曜日でなんと5セットだったようで当時の売れっ子っぷりがわかります。幾つめのステージかはわかりませんがテンションの維持も大変だったことでしょう。そして独特の声質としゃべり方でライブの始まりを告げて盛り上げる Pee Wee Marquette のMCはアルバムの冒頭に収録されていますが、VOL1,2では異なります。気になって調べてみたら、集合写真がありました。下の写真の一番左の背の小さいかた。


 オジサンに見えますが、女性説もあるようです。バードランドでは名司会者として有名な方だったようですが出演するバンド・メンバーにはしつこくチップを請求しチップを払うのを拒否しようものなら、マーケットはそのミュージシャンの名前をわざと間違えて紹介するなど、かなり個性的な方だったらしいです。ブレイキーはきっちりチップをはずんでいたんでしょう。ブレイキーもピー・ウィー・マーケットも満面の笑みで、その他のメンバーは笑ってはいるものの愛想笑いのようにも見えます。
 Birdlandは、ニューヨーク市マンハッタンにあったジャズクラブで1949年当時ジャズのメッカであったブロードウェイの52丁目にオープンし、1965年までジャズの黄金時代を牽引した名店。名前は、チャーリー・パーカーのニックネーム「バード」にちなんでいます。1965年に閉店したのですが1986年にブロードウェイの106丁目で同名の店が営業を開始、現在は44丁目に移転し営業しているようです。
 最高のバンドに思える演奏ですが、グループはこのギグで解散してしまい、クリフォードブラウンはマックス・ローチとともにクインテットを結成することとなります。なんとももったいない🎶🥁

drums : Art Blakey
bass : Curly Russell
piano : Horace Silver
alto Saxophone : Lou Donaldson
trumpet : Clifford Brown

Producer : Alfred Lion
Recorded on February 21, 1954 at Birdland, New York City.

1. Announcement By Pee Wee Marquette
2. Split Kick
3. Once In A While
4. Quicksilver
5. A Night In Tunisia
6. Mayreh
7. Wee-Dot (Alternate Take)
8. Blues (Improvisation)



▶ Mayreh