2021年5月14日金曜日
本日のCD The Aristcrats ♪ Boing!
2021年5月12日水曜日
本日のCD Lee Morgan ♪ Candy
裏カジノディーラー 田村佳彰
古本屋で常に物色している分野はこのサブカル本。決して我々一般人が踏み入れられない分野の事柄には興味津々であります。普段はカルトやマニアな本が多いのです、今回は「裏カジノディーラー」という直接的なタイトルのサブカルです。
この本を読んでいるとまるでカジノが合法のように錯覚してきますが裏稼業です。何故裏稼業に入ってしまったのか?という部分では普通に就職するような気分で「かっこいい」職業だなと思って入ったという軽いノリで、以降様々な店の開店や経営に携わりプロとしてのプライドをビジネスマン的にもっておられるのが田村さんの凄いとこで、全く警察のお世話にもなっておられないようで、そこらへんも賢い立ち回りをしておられると感心しますが、決して踏み入れてはならない世界であることはよくわかりました。
そしてギャンブルは確実に胴元が儲かる構造で、客は絶対に勝てない構造になっていることも学習できました。(当然胴元が儲からない店は直ぐにつぶれてしまうようで、優秀な従業員を集めなければ潰れる店も多いようなことも書いてあり妙に納得してしまいました)
バカラのルールは良く知りませんが比較的、頭脳戦であるとのことは何かの本で読んだことがありますが毎日やっているディーラーや様々な手口を持っている店にはまず勝てないのはなるほど。
一般人にも読めるように書いてはありますがルーレットやバカラのルールはさっぱりわからず、何が書いてあるかよくわからない箇所もありますが総じて面白く読めました。
一方でいつになったら実現するのかわからない日本の合法カジノについて思うところもあります。裏カジノが成り立つのは先に書いたような手口をカジノが持っているからで、日本のように規制の多い社会では射幸性を気にして規制をしそうです。そんなカジノなんか作ったら潰れる店がいっぱいできるか、面白くもないカジノができてしまうような気がしてなりません。まあ私は競馬などもやらずパチスロと麻雀ぐらいなのでこの世界には足を踏み入れることはないとは思いますが余計な詮索でした。
2021年5月11日火曜日
本日のCD Jaco Pastorius / Live In New York City Vol Two
2021年5月10日月曜日
本日のCD Lihgtnin' Hopkins ♪ Blues Giant Best Selections 3
2021年5月9日日曜日
本日のCD Thelonious Monk / Plays Duke Ellington
ノルウェイの森 村上春樹
今更ながら世界的に有名な作品「ノルウェイの森」を読んでみました。きっかけとしては古本屋で買った「ノルウェイの森と10のオマージュ」というCDブックで、ノルウェイの森をオマージュして書籍の形態でプロデュースした作品で、それほど本の中身の曲に感動してもないのですが、作者の兼松 光氏に、こんな情熱を持たせた原作がどれほどの名作なのか読なければなるまいと思ったわけです。
で読み始めると出だしは青春小説で舞台は昭和の学生紛争の最後のほうでしょうか?淡々とした語り口で、主人公のワタナベトオルくんはドライな現代青年。出だしの直子との思い出は浮遊感のある描写で不思議な雰囲気でありましたが、すぐに昭和でレトロな寮生活の話となり青春小説としてはありかもしれないけど「世界の人がこれに感動するのか?」と上巻の半分以上は疑問を感じながら読み進める。キズキが17歳で自殺したのは主人公の心に残る事件ではあるが彼はドライな感覚なのでそれほど心配はない。しかし直子の入院により何かが変わってきた。ここら辺から話に引き込まれて行き後半の主人公に近い直子と対照的な緑が存在感を強めてきてぐっと引き込まれる。感情はあまり露わにしないワタナベくんが苦悩することにももどかしくも、共感するものがある。
全体的には小説にありがちなパターンの伏線や仕掛けはなく、淡々と物静かに描かれているが。生きていれば必ず「喪失」はあって自然なことであり受け入れなけば人は生きていけないことを訴えるでもなく淡々と描いている青春、恋愛小説でありました。いきつけの「おでんバー」で常連さんやマスターと音楽や本、芸術の話題は多いので、この本のことも話題にしました。昔読んだことがある人も多かったのですが中身については忘れて思い出せない人が100%だったのは相当昔の作品であったせいか?割と平坦な感じのする作品だからか?印象的には薄い小説ではありますが10年後ぐらいに再読してみたい作品ではあります。私は覚えているんでしょうか?どんな気持ちでこれを読めるのか?気になる作品ではあります。
作品中にでてくるノルウェイの森も直ぐには頭の中には浮かばないけど聞けば思い出せる曲という私にとっては印象の薄い楽曲
作品中「ドイツ語の授業が終わると我々は新宿の街に出て、紀伊國屋の裏手の地下にあるDUGに入ってウォッカ・トニックを二杯ずつ飲んだ。」のくだり我々日本人のジャズ・ファンにはこれだけでくすぐるところでもあります。(海外の方にはわからないと思いますが)
CDとレコード
私は音楽好きではありますがレコードプレイヤーは所有しておらずCDをPCのハードディスクに落としながらライブリを作成して、PCをプレイヤーにしてスピーカーはPCとは別にのもので聞くとか、Walk Man に落として聴くなどで楽しんでいます。
住居環境が借家のマンションであるため、大音量で聞くこともできないので再生や音質にはこだわらずに楽曲を楽しむようにしているのですが、いきつけの「おでんバー」のちゃんとしたオーディオで聴くと同じ曲でも自宅では気づかなかった音が聞き取れたり臨場感が違うことは理解しているのですが、PCに落とした音源でもちゃんとした機器で聴けばそれほど大した差はないだろうと思っていました。
ノエルカレフの「死刑台のエレベーター」を本で読みながら、マイルスのサントラを家で聴いていたら、マイルスがちっとも面白くなくて Walk Man に落とした音源を「おでんバー」のちゃんとしたオーディオで聴いたら全く違って聞こえて繰り返し聴くほどに印象が変わり、音楽用の録音機器なら良い音で保存できるのはさすが世界の Walk Man と思ったこともありました。一方で私が購入したサルサのCDを「おでんバー」のマスターが気にいって店のPCのハードディスクに録音して後で聴いたらCDの方が音質が良くてPCなどによってはハードディスクのデータでは音質が劣化するのかと気づいたこともあります。
最近びっくりしたのはジョニ・ミッチェルのアルバム「Shadows and Light」。購入したCDを「おでんバー」で聴いたらマスターが「これはレコードで持ってるよ」とCDをかけ終わった後にレコードを聴いたらレコードの方が臨場感があって全く違って聞こえます。こういった聴き比べはマスターもしたことがなくて驚きだったようです。
ちなみにこの時普通に音楽を聴くけどそれほどこだわりの無い常連さんが同席されていてマスターと私のはしゃぎっぷりに不思議な顔をされています。違いは歴然としているとマスターと私は聴き分けていたのですが彼にとっては同じ音で、この違いが全く聴き分けられないようでした。人間による感性の違いにも、また驚きでした。この世界深いですね。