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2024年8月3日土曜日

Chris Connor / Chris Connor At the Village Gate

 

 1963年のライブ録音で、邦題は「ヴィレッジ・ゲイトのクリス・コナー」私のCDでは Chris Connor At the Village Gate ですが、オリジナルは At the Village Gate : Early Show / Late Show と名前が付けられているようで、ニューヨークの老舗ジャズ・クラブのVillage Gate の2ステージを、収めたライヴ盤となっています。バンドはギターに Mundell Lowe(マンデル・ロー)が参加したカルテット編成で、前半はスイング、後半はブルージーな曲となっています。クリスの歌はフェイクや振り幅の大きいスイングはシャウトはせず抑制美のあるクールなスタイルで、ハスキーな歌声にローボイスで魅せる色気が特徴です。この会場では臨場感が伝わる観客の拍手などもバランスよく録音されていて聴いていて気持ちの良い録音です。
 Chris Connor(クリス・コナー)は1927年のカンサス生まれ。元々はクラリネットを習っていたのですが、1945年にジェファーソンシティにある大学の卒業式で歌った時、自らの歌に対する聴衆の反応が良かったことをきっかけに、本格的に歌手の道を目指し、1948年にニューヨークへ渡り、速記者をしながら楽団のコーラス、歌手で生計をたて、1953年にベツレヘム・レコードと契約し、1954年の Sings Lullabys of Birdland がヒット。2009年8月29日、癌によりニュージャージー州にて死去しています。私はこのアルバムの他 Sings Lullabys of Birdland しか持っていないので、これを聴いてもう少し音源を入手していきたいと思いました。
 

 それでは素晴らしい印象の Chris Connor At the Village Gate を再度聴きながらレビューです。演奏曲は全曲スタンダード。ライブではありますが全曲2分から5分程度にまとめられています。Lot Of Livin' To Do スピーディなスイングで1961年ミュージカル「Bye Bye Birdie」の挿入曲で、ライブがこの曲順だったとすれば最初に観客の気分を上げてくる短めのこの短めのナンバーで、つかみはバッチリです。Any Place I Hang My Hat Is Home ミュージカルからの楽曲で、1946年の「St. Louis Woman」 のオープニングです。Judy Garland Barbra Streisand Rosemary Clooney など多くの女性アーチストにカバーされている名曲です。私自身も全部は覚えていなかったけど、出だしの部分は耳に覚えがあります。小さい頃に聴いて覚えている曲は嬉しくなります。 All Or Nothing At All この曲は映画やミュージカルの挿入曲ではなく、1939年の当時ハリー・ジェイムス楽団の専属シンガーとしてデビューしたばかりだったフランク・シナトラが歌ったがヒットしなかった楽曲で、1943年にMCAに移籍後にヒットした楽曲となります。クリスの録音はこれが初めてでこれ以降に得意レパートリーになった楽曲とのこと。ラテンなパート、スイングが交互に歌われる3分の間に表情の変化が楽しめる。Something's Coming 1961年 Leonard Bernstein による West Side Story の楽曲で、これも目まぐるしい場面転換がある曲で緩急が極端で面白い。West Side Story は見たことがありますが、この曲は覚えていませんでしたのであしからず。You Came A Long Way From St. Louis オールド・ロックンロールですね。へえ。 Old Devil Moon この曲で Early Show は終わりです。これもミュージカル曲で1947年「 Finian's Rainbow」のポピュラーソング。この印象的なメロディーは聴いたことがあります。ラテンのリズム部分で言葉でリズムを詰め込むところが良いです。さて後半戦の Late Show です。I Concentrate On You ブルージーで夜の部だからかワザと色っぽく歌っているのでしょうか。そして、さらに色っぽく Black Coffee ペギーリーで有名な曲ですが、曲の途中で観客に何か色っぽいアピールでもしているのでしょうか。客の笑い声があり間奏、そして1分過ぎにkeep going と言って笑っています。何が起きているのか気になります。 Goodbye 1935年に書かれた Benny Goodman orchestra のクロージング・ソングであるとのことを見ましたが、しっとりしすぎていますね。曲名から曲順として早すぎるような気がしましたが、途中のバラードとしては良い選曲です。低音からじっくり攻めてきてサビで少しだけ声量を増して、ひたすらしっとり。客はうっとりでしょう。Only The Lonely 静かなブルース・イントロから、クリスの歌いだしがインパクト充分。低音でブルージーでハスキーで、途中マイクに近づきすぎての吐息が聞こえるのが、また色っぽい。最後は Ten Cents A Dance 語り調の歌で物語を歌い語り大団円となります。
 私クセのあるボーカルが好きなタイプですが、ストレートで、クール。時に色っぽい歌声。この魅力的なボーカルも良いではないかと再認識です🎶

vocals : Chris Connor
piano : Ronnie Ball
guitar : Mundell Lowe
bass : Richard Davis
drums : Ed Shaugnessy

producer : Michael Cuscuna
recorded live in 1963 at the Village Gate, New York City.

【Early Show】
1. Lot Of Livin' To Do (C. Strouse, L. Adams)
2. Any Place I Hang My Hat Is Home (H. Arlen, J. Mercer)
3. All Or Nothing At All (A. Altman, J. Lawrence)
4. Something's Coming (L. Bernstein, S. Sondheim)
5. You Came A Long Way From St. Louis (B. Russell, J. B. Brooks)
6. Old Devil Moon (B. Lane, E.Y. Harburg)
【Late Show】
7. I Concentrate On You (C. Porter)
8. Black Coffee (P. F. Webster, S. Burke)
9. Goodbye (G. Jenkins)
10. Only The Lonely (J. Van Heusen, S. Kahn)
11. Ten Cents A Dance (L. Hart, R. Rodgers)





  

2025年3月7日金曜日

Chris Connor / A Jazz Date With Chris Connor



 Chris Connor(クリス・コナー)は1927年のカンサス生まれ。安定感のある歌唱力を持ち、ハスキーボイスが特徴で、Anita O'Day、June Christy らと並び、Stan Kenton and his Orchestra が輩出した「ケントン・ガールズ」の一人。元々はクラリネットを習っていたのですが、1945年にジェファーソンシティにある大学の卒業式で歌った時、自らの歌に対する聴衆の反応が良かったことをきっかけに、本格的に歌手の道を目指し、1948年にニューヨークへ渡り、速記者をしながら楽団のコーラス、歌手で生計をたて、1953年にベツレヘム・レコードと契約し、 Sings Lullabys of Birdland (1954)  がヒット。2009年8月29日、癌によりニュージャージー州にて死去しています。私はこの他。Chris Connor At the Village Gate (1963) を持っていますので3枚目となります。
 1954~1956年で Bethlehem からデビューで4枚のアルバム。1956年以降は Atlantic を中心に、FM、ABC、Stanyan、CBS/Sony、Progressive、Applause、Eastworld、Stash、Contemporary、Enja、Alfa、Audiophile、HighNote と、かなりの多作な方です。
 完成度が高いのは Bethlehem からデビューの Sings Lullabys of Birdland (1954) と言われていますが、Atlantic 時代が頂点と言われているようで、本CDは、その Atlantic 時代の1958年リリース、もう一枚所有の。Chris Connor At the Village Gate (1963) は FM です。じっくりと後で聴き比べてみたいと思います。


 本アルバムに関係ない前置き長かったですが、レビューしていきたいと思います。出だしは Moon Ray イントロは Joe Puma のギターからの、ギター伴奏で歌いだし、今度はベースの Oscar Pettiford が、エスコートするように歌います。普通なら中盤で聴かせるような曲ですが、トップがこれはインパクト絶大で、プロデューサーが誰かはわかりませんが中々のアイデアです。Chris Connor の低音がギリギリのところっぽくて、そこが色っぽいんじゃないでしょうか。Poor Little Rich Girl 最初がしっとりであれば、次は明るいスイング。小走りするように歌い、Al Cohn のテナーソロの後での、ボーカルとの短いかけあいのところが、妙に和みます。Squeeze Me 今度はボンゴが大活躍の軽いスイングです。ライナー・ノーツの解説によれば、曲は Just Squeeze Me で Duke Ellington 作曲、Lee Gains 作詞 の間違いであると書かれていますが、ライナー・ノーツのまま曲は掲載しています。またボンゴの Chano Pozo は既に亡くなっているので従弟か、誰かとのことも掲載されていますが、それもライナー・ノーツのまま掲載です。Fancy Free ディズニーっぽい可愛い曲で、1950年のミュージカルの歌曲とのこと。フルートの Sam Most がファンシーです。最後のチーンは、ビブラホンの Eddie Costa でしょうか。小技ですね。It's A Most Unusual Day は、映画の挿入歌とのこと。正統派ですが、エンディングでボーカルのみになりボンゴとコンガだけが残ってのフェイド・アウト。たまたまの切り方だったのか、また続きがどんなことになってたのか気になります。流して聴いていた時には気づかなかった仕掛けがあります。All I Need Is You コンボの演奏ながらビッグバンドっぽいアレンジで、Chris Connorが色っぽい。当時のオヤジ達はここら辺に、いかれたに違いない。It Only Happens When I Dance With You 先ほどは色っぽかったが、今度は色っぽいながらも凛としています。これも聴き流しているだけでは気づかない違いかと思いますが、結構芸が細かいですね。素晴らしい。Lonely Town せっかくのボーカルのみの効かせるイントロが、お風呂に入っているようなリバーブは、エンジニアか、プロデューサーのミスチョイスだと思います。ああ最後もお風呂のリバーブでのエンディング。気を取り直して、Everything I've Got ここでボーカルの録音のレベルが少しあがったような気がします。スインギーで近くで歌ってもらっているような感じがして良いですな。Driftwood ピアノの Ralph Sharon とのデュオ。極上です。I'm Shooting High パーカッションのリズムにのってのノビノビした歌唱。うーん。軽い、いや軽やか。My Shining Hour 2曲続けて軽めのスイングですが、こっちの方が気持ち良いですかね。オリジナルでは、これがラストの曲で、そんな締めくくりの雰囲気が漂う曲でした。Misty ボーナストラックです。Erroll Garner の名曲で、ちょっと変わったアレンジです。演奏は明らかにメンバーが違いますがわかりません。 Senor Blues さらに Horace Silver の超スタンダードですが、これまた変化球アレンジです。Chris Connor のボーカルはどうなんだろうか。ボーナスなんでサービスで、くっついているようなもんなんで文句は言いませんが。
 最初に聴き流した時より、じっくり聴き直した方が、はるかに良かった印象です。行きつけの音楽好きの集う「おでんバー」で最初に聴いた時は、マスターも聞き流した感じでしたが、音量大き目で再度近く挑戦しようと思います。
 あと最近、新たなジャズ・ボーカルを聴きたいなと思っていて、中古CD屋に行くとジャズ・女性ボーカルの棚を見ているんですけど、せっかくなら容姿端麗な方はいないかなあとジャケットから見ているんですけど中々食指が動くジャケットが見当たらんです🎶

vocals : Chris Connor
piano, arranged by : Ralph Sharon
guitar : Joe Puma (1, 4, 8, 10)
bass : Oscar Pettiford
drums : Osie Johnson
Bongos : Chano Pozo (3, 5, 11, 12)
Congas : Mongo Santamaria (曲: 3, 5, 11, 12)
tenor sax : Al Cohn (2, 3, 5, 6, 7, 9, 11, 12), Lucky Thompson (3, 5, 11, 12)
Trumpet – Joe Wilder (2, 6, 7, 9)
flute : Sam Most (1, 4, 8, 10)
vibraphone : Eddie Costa

1. Moon Ray / Arthur Quenzer, Artie Shaw, Paul Madison
2. Poor Little Rich Girl / Noël Coward
3. Squeeze Me / Clarence Williams, Thomas Waller
4. Fancy Free / Harold Arlen, Johnny Mercer
5. It's A Most Unusual Day / Harold Adamson, Jimmy McHugh
6. All I Need Is You / Benny Davis, Mitchell Parish, Peter DeRose
7. It Only Happens When I Dance With You / Irving Berlin
8. Lonely Town / Adolph Green, Betty Comden, Leonard Bernstein
9. Everything I've Got / Lorenz Hart, Richard Rodgers
10. Driftwood / Peter Udell, Tommy Goodman
11. I'm Shooting High / Jimmy McHugh, Ted Koehler
12. My Shining Hour / Harold Arlen, Johnny Mercer
13. Misty / Erroll Garner
14. Senor Blues / 






  

2025年3月21日金曜日

Chris Connor / Chris

 

 新しく女性ジャズ・ボーカルを開拓してみたいと思い、どうせなら美人ボーカリストが良いと思いながら、たまに中古屋を見ていますが同じ人になりがちで4枚目です。Sings Lullabys Of Birdland (1954)、A Jazz Date With Chris Connor(1958)、Chris Connor At the Village Gate(1963)、そして本アルバム Chris 1956 となります。Chris Connor は、1927年生まれのハスキー・ボイスが特徴の1950年代に活躍したジャズシンガーです。こうした白人女性の、低音の効いたハスキー・ボイスは色っぽくは感じるのですが、ゾクッとくる部分はあるし、曲によりますが色っぽさを強調する歌い方でもなく意外とサラッとした心地のものが多いように感じます。


 Bethlehem からのリリースのラストで4作目、次のアルバムからは Atlantic からの発売となり、本アルバムは流行りの歌手へと羽ばたいていく初期の過程の作品で1953年から1955年にかけた4つのセッションが収録されています。既に何回か聞き流しながら聴いていますが、派手さや独創性は無いですが堅実に聴かせてくれる歯切れの良い聴き心地の印象です。
 最近聞き流している時と、聴きこんだ時の印象が違うことも多いので今回もそんなことが起きるのかどうか、1曲づつ聴きこみながらレビューしていきます。All About Ronnie / Joe Greene ピアノ、ベース、ギターで、歌を徹底的に支えるドラムレスのバックで余分なものを、そぎ落としたシンプルに歌い上げています。Miser's Serenade 1曲目とガラッと変わってサイ・オリバー楽団(Sy Oliver And His Orchestra)の賑やかでスインギーな演奏がワン・コーラス、イントロにしては長いと思っていたらからポップにワン・コーラス歌い上げて直ぐに終了のシンプルさです。1953年ですから1曲の長さに制限があるため、ほぼ3分以内のため元々のテーマが長いためこのような構成はしょうがない。Miser's はケチな男って意味らしい。Everything I Love コールポーターの作品で1941年のミュージカル Let's Face It の中のラブ・ソングで、2曲目に引き続きサイ・オリバー楽団の演奏は明るく楽しい。Chris Connor も開放した歌いっぷりでが清々しい。Indian Summer 1919年に Victor Herbert がピアノ曲として作曲、20年後の1939年に Al Dubin が歌詞をつけてシナトラが同楽団で歌って話題になった楽曲を、今度は Chris Connor がカバー。楽団のワンコーラス目は相変わらず長いですが、そこから超低音から歌い始め中域までの音程で歌い上げています。Indian Summer とは小春日和らしいですが、荘厳な夜明けみたいな重めのアレンジ。 I Hear Music 今度は軽めにポップ、のびやかに歌い上げて短めに語尾をゆする Chris Connor の歌い方が良く合います。曲によってビブラートの長さを Chris Connor は使い分けているようで、これに着目して次の曲 Come Back To Sorrento を聴いていると長めのビブラートになっていて、長めになると少しネバっこくなります。日本語訳は「帰れソレントへ」です。なるほど確か中学校時代の音楽で聴いたカンツォーネのあれです。全く違う曲に聞こえましたが良く聴けば、あのテーマがあのメロディになっています。が懐かしいと思えるのは、このテーマをゆっくり歌うワンコーラス目の一瞬です。 Out Of This World マイナーなフィーリングでイントロから Chris Connor が歌いだし、直ぐに明るい感じに変わりますが、ノビノビとした感じにはなるのですが、ある程度までで抑制した感じで止めているので底抜けに明るいまでは到達しません。そこら辺の表情のつけ方が Chris Connor の持ち味でもあるなと感じました。Lush Life この曲はナットキングコールで有名なヤツかと思いますが Billy Strayhorn がエリントン楽団のオーディション用に入団前年の1938年につくった楽曲とのこと。Joe Cinderella のギターをバックにしっとりと優しく歌い上げていて、シンプルに好きです。From This Moment On 1950年の Cole Porter 作品。この作品で最も凝ったアレンジで、イントロはJ.J. Johnson, Kai Winding の2管のトロンボーンの軽快なユニゾンスリリングな高速パート、ワルツにしてテンポを落としたサビ とコロコロと表情が2分30秒で変わり、Chris Connor はキッチリと忙しく歌い分けていて歌っている感じもとても楽しそうです。A Good Man Is A Seldom Thing ニューヨーク出身の Charles DeForest の作詞作曲の辛口ラブソング。レイジーな演奏をバックに、短いビブラートと長めのビブラートを使い分けて、やるせない表情で歌い上げています。Don't Wait Up For Me バラードが最後に続きます。don't wait up for me, don't start suspecting me, don't start trying teas と、静かに歌いかけてきます。これも良い曲です。In Other Words これは?? Fly Me To The Moon じゃないですか。そうですねサビの出だしが In Other Words のタイトルです。1954年に Bart Howard が書いた原曲はこのタイトルだそうです。From This Moment On と同じように、ワルツにしてスイングにしてバラードにしてと表情を変えるアレンジ手法が、気持ち良い。
 最初に聴いた印象は短い長さの曲が散在している地味なアルバムだったんですが、しっかり聞けば地味でシンプルな曲に Chris Connor の味が詰まっている曲も多く、また低音ハスキーボイスのお色気のようなイメージも、丁寧に曲に少しづつ表情をつける上手い歌い手であると思いました🎶

【1,5,6】
vocals : Chris Connor
piano : Ellis Larkins
guitar : Everett Barksdale
bass : Beverly Peer
recorded in New York on August 9, 11, 1954.

【2,3,4】
accompanied by : Sy Oliver And His Orchestra
recorded in New York on December 17, 18, 1953.

【7,8】
vocals : Chris Connor
bass : Vinnie Burke
guitar : Joe Cinderella
drums : Art Mardigan
accordion : Don Burns
Flute, Clarinet – Ronnie Ordich
recorded in New York on August 21, 1954.

【9,10,11,12】
piano, arranged by : Ralph Sharon
bass : Milt Hinton
guitar : Joe Puma
drums : Osie Johnson
flute, tenor sax : Herbie Mann
trombone : J.J. Johnson, Kai Winding
recorded in New York on April 1955.

1. All About Ronnie / Joe Greene
2. Miser's Serenade / Claude Reese, Fred Patrick, Jack Val, Marvin Fisher
3. Everything I Love / Cole Porter
4. Indian Summer / Al Dubin, Victor Herbert
5. I Hear Music / Burton Lane, Frank Loesser
6. Come Back To Sorrento / Claude Aveling, Ernesto de Curtis, Giambattista De Curtis, arranged by Ellis Larkins
7. Out Of This World / Harold Arlen & Johnny Mercer
8. Lush Life / Billy Strayhorn
9. From This Moment On / Cole Porter
10. A Good Man Is A Seldom Thing / Charles DeForest
11. Don't Wait Up For Me / Charles DeForest
12. In Other Words / Bart Howard