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2026年7月11日土曜日

Miles Davis / Poggy And Bess

 

 「Porgy & Bess」は George Gershwin が、死の2年前にあたる1935年に作曲したオペラで、小説家 Edwin DuBose Heywardの小説の自身の住むチャールストンを舞台にした小説の「Porgy」 を発表し、これを妻のドロシーの協力を得て1927年に舞台化したものです。
 原作の小説は読んでいないのですが、。1920年代初頭の南部の町に住む貧しい黒人の生活が描かれていて、登場人物はごく数名の白人を除き全て黒人。それをユダヤ人である白人が書いたことで物議を醸した作品でもあったようで、当初 Duke Ellington は「黒塗りのメロドラマ」として批判をしていたようです。ユダヤ人が書いた黒人オペラ ─『ポーギーとベス』に表現された「音楽のるつぼ」【ヒップの誕生】(後に Poggy And Bess は再評価していると書かれていますが公式録音としては、このミュージカルの楽曲は録音されていないようです)
 ミュージカルとしての Poggy And Bess は、1935年以降、1942年、1943年、1944年、1953年、1976年と度々再演されており、1953年の再演以降、数々の Jazz 作品が発表されています。ジャズ・アレンジでは、Mel Torme, Frances Faye (1956)、Ella Fitzgerald and Louis Armstrong / Porgy & Bess (1958)、 Sammy Davis Jr & Carmen McRae (1959)、 MJQ (1965) などがあります。いずれ聴いてみたいとは思っていますが、全部比較して聴くのは忍耐力いりそうです。


  この作品を作ることをオファーしたのは、プロデューサーの Cal Lampley です。しかしミュージカル再演で黒人団体から抗議を受けていたため Miles 自体はオファーの際には乗り気ではなかったようです。しかしこのオファーを受けたのは盟友であるGil Evans が制作にかかわることもあったのでしょう。(Gil Evans は、ユダヤ系カナダ人と言うことも一因にあったのかとも思われます)


 もともとのオペラの時の主要曲は ①Summertime、②My Man's Gone Now、③I Got Plenty o' Nuttin'、④ Bess, You Is My Woman Now、⑤It Ain't Necessarily So、 ⑥I Loves You, Porgy、⑦ O Lawd, I'm On My Wayでした。このアルバムでは①②④⑤⑥が取りあげられ、曲順もオリジナルとは異なっています。


 さて色々な作品が残されているPoggy And Bessですが、この Gil Evans との共作のオペラ作品のサウンドトラックとして聴くと、歌がないせいかかなりクールな演奏の印象を受けます。 Gil Evans と残したアルバムは第1作は、Miles Ahead (1957) で、第2作が本作 (1958)、そして、第3作が、Sketches of Spain (1960)。 Miles Ahead は未だ聴いていないけど Gill Evans がオーケストラにアレンジし、Miles がソロを取るという手法では、今のところこの作品が一番好きな作品です。

trumpet, fluegelhorn : Miles Davis
arranger, conductor : Gil Evans

sax : Cannonball Adderly, Daniel B. Banks
trumpet : Bernie Glow, Ernie Royal, Johnny Coles, Louis R. Mucci
french horn : Gunther Schuller, Julius Watkins, Willie Ruff
trombone : Frank Rehak, Jimmy Cleveland, Joseph Bennett, Dick Hixon
tuba : Bill Barber
flute : Jerome Richardson (1, 6, 7), Phil Bodner (2 to 5, 8 to 13), Romeo Penque
bass : Paul Chambers
drums (1, 3-7, 9, 12-15) : Philly Joe Jones
drums (2, 8, 10 & 11) : Jimmy Cobb

producer : Cal Lampley, Teo Macero
recorded at 30th Street Studio, NYC, July 22 & 29 and August 4 & 18, 1958.

1. The Buzzard Song
2. Bess, You Is My Woman Now
3. Gone
4. Gone, Gone, Gone
5. Summertime
6. Oh Bess, Oh Where's My Bess?
7. Prayer (Oh Doctor Jesus)
8. Fisherman, Strawberry and Devil Crab
9. My Man's Gone Now
10. It Ain't Necessarily So
11. Here Come de Honey Man 
12. I Wants to Stay Here (I Loves You, Porgy)
13. There's a Boat That's Leaving Soon for New York
14. I Loves You, Porgy (Take 1, Second Version)
15. Gone (take 4)
 
 Gone



定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。



  

2026年6月8日月曜日

Thelonious Monk / The Unique


 Prestige から Riverside へ移籍して Thelonious Monk Plays Duke Ellington に次ぐ2作目。Prestige でのレコードは売上不振だったのですが、 Ellington 作品のトリビュート、今回のスタンダードの録音で Riverside に移籍後のセールスは順調になります。Monk に馴染みのある曲のカバーを録音させることで、消費者の関心を広げようとする Riverside 側の戦略は当たったわけで、今後付き合いが深くなるプロデューサーの Orrin Keepnews 氏が優秀なビジネスマンであったことが伺い知れます。
 深堀りしていくと面白い記述も見つかりました。このアルバムのジャケットは切手風で特徴がありジャズファンには「切手のモンク」と呼ばれていますが、Riverside はこのデザインの切手を実際に印刷して販売したのですが「偽切手」が出回って、アメリカ郵便公社が使用禁止令を出す事態となったとのこと、話題づくりとしては成功で、さすが Orrin Keepnews 氏。


「 Liza (All the Clouds'll Roll Away)」1929年発表のガーシュインナンバー。Monk では繰り返し演奏されるお気に入り曲なのでしょう。わたくし手持ちのMonk アルバムでは、曲の解釈が、この盤とほぼ同じような演奏で Monk(1964) にも録音されています。テーマの最初の部分が強調して繰り返され、そのメロディーにソロ中も何回も帰ってくるのですが、この盤では帰り方を何回も色々な方法で試しながら演奏している感じで、そうやっているうちに Art Blakey が、ソロをとり、Monk は最後に満足そうなエンディングをつけています。3分14秒と短いけど良いです。
「Memories of You」1930年 Eubie Blake 作曲のバラード。このアルバムではソロで演奏されています。こちらは、手持ちのアルバムでは It's Monk's Time (1964)  に同様にソロピアノで収録されています。原曲のテーマを崩さずに、ひたすら繰り返す形態でタイミングやコードのデフォルメは極少で、この曲のテーマ自体を、気に入ってとても大切にしている感じが伝わります。 
「Honeysuckle Rose」1929年の Fats Waller 作曲のスタンダード。手持ちのアルバムでは、Monk's Mood (1999) に入ってたと思ったらベスト盤でしたので同じ録音でした。この曲も、やはりテーマの繰り返し多めですが、前の2曲に比べて創作領域を多めにとっていて、タイミング、アクセントでのデフォルメは、やはり極少。ただコード、和音での Monk 流の調理はかなりされていて、曲を細部まで習熟理解しているんだなと思いました。
「Darn That Dream」1939年 James Van Heusen 作曲のスタンダード。Solo Monk (1965) にも収録されています。優雅に朗々と語る様な弾きっぷりで創作領域多めです。
「Tea for Two」滑り台を遊んで降りてきては、また登って降りてみたいな遊び心のある Tea for Two です。やはりテーマが基本にあって大事に繰り返すんですけど、この曲に限って言えば印象的なテーマより、滑り台を遊んで降りてくるようなコードに重きを置いて演奏しているようです。楽しいです。
「You Are Too Beautiful 」1933年の Richard Rodgers 作曲のスタンダード。テンポは一定なんですが、和音にテンションを入れてリズムにうねりを創り出していて、テンションの入れ方は少しづつ計算して変えているように感じます。
「Just You, Just Me」1929年発表のジャズ・スタンダードで、Monkの名曲「Evidence」は、このコード進行をもとに作られたそうです。他の曲に比べて右手のタイミングを複雑に入れてる気がします。他の曲はテーマを大切に繰り返しているけど、この曲は直ぐにアドリブに入っていくのも少し違います。LIve At The It Club (1964)  Monk(1964) に収録されていますが、テンポやテーマの解釈方法などは似た感じで演奏されています。

 自作曲の収録が信条の Monk のイメージがあったので、Orrin Keepnews 氏の戦略があったので1951年にキャバレーカードを没収されライブで稼ぐことが出来なかったため、基本オリジナル曲が信条の Monk ですから背に腹は替えられない部分が多分にあったのかとも思って聴き始めたのですが、そんなことは全くないであろう Monk の「この曲が大好き感」が感じられる演奏ばかりでした🎶

piano : Thelonious Monk
bass : Oscar Pettiford
drums : Art Blakey

producer : Bill Grauer, Orrin Keepnews
recorded at : Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey ; March 17 and April 3, 1956
record company : Bill Grauer Productions

1. Liza (All the Clouds'll Roll Away) / George & Ira Gershwin, Gus Kahn
2. Memories of You / Eubie Blake, Andy Razaf
3. Honeysuckle Rose / Fats Waller, Andy Razaf
4. Darn That Dream / James Van Heusen, Eddie DeLange
5. Tea for Two / Vincent Youmans, Irving Caesar
6. You Are Too Beautiful / Richard Rodgers, Lorenz Hart
7. Just You, Just Me / Jesse Greer, Raymond Klages

▶  Liza



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2026年6月5日金曜日

Joe Pass / Summer Nights



 聴くまえに、色々と気になります。アルバムタイトルはサマーナイトですが、邦題は「ジャンゴに捧ぐ」になっています。これには説明がありました。
 ジャンゴ作品を整理していたもう一人のギタリスト John Pisano が参加したアルバムなので、この邦題となったとのこと。なるほど「Anouman」「Douce Ambience」「Belleville」はジャンゴ作品で、曲にも「For Django」が収録されています。ただ1964年に「For Django」のタイトルのアルバムも作成されていて、この邦題、紛らわしいですね。でも、これは日本の制作サイドの話。
 原盤ですが、英語でのアルバム名は「Summer Nights」1曲目のタイトル曲の曲名は「 Summer Night」で「S」はありません。うーん。どうみても誤植だと思いますが、どうでも良いかもしれない事に気づいてしまいました。これについての説明は見当たりませんでした。


「Summer Night」1936年の映画 Sing Me a Love Song で使われたポピュラーソング。2本のギターでバッキング、ソロが交互に交換されます。最初は Joe Pass で、いつもの流暢なフレーズが途切れなく、次いでジャカジャカしてから細めの音で John Pisano の自然体なソロ。やっぱりギターアルバムは好きだな
「Anouman」神妙な出だしで Django ナンバー。亡くなる数ヶ月前の1953年のセッションで録音された曲です。わたくし余りDjango Reinhardt は知らないのですが、こんなメランコリックな曲も書かれているんですね。
「Douce Ambience」Django ナンバー続きます。やはりギター二人だとお気軽セッションのような雰囲気があって楽しい。フレーズの終わりにギターを強く弾いてピチって音が快感。そう私の Django のイメージはこんな感じの曲です。
「For Django」Joe Pass が、故人を思って独奏します。指弾きの音が限りなく優しい。
「D-Joe」 今度は John Pisano の独奏です。と思ったら伴奏ついてるようです。まさか一人でオーバーダブは無いでしょうから伴奏は Joe Pass でしょう。「D」と「Joe」だから二人のことをイメージした曲で、ふーんブルースなんだ。
「I Got Rhythm」ビパップの進行の一つとして多用されるリズム・チェンジの発明品のような曲です。これを演奏すると、どんなに冷静なミュージシャンも熱くなれる。もちろん、これも良いですねえ。
「E-Blue Eyes」熱い曲の後はクールダウンでブルース。最初のソロは John Pisano ?ですかね。いや作曲者は Joe Pass だから違うな。最後のコードソロがカッコ良し。
「Belleville」1942年、第二次世界大戦下のフランス・パリにて Django によって書かれた曲です。タイトル名は町の名前とのこと。ギターを活かすようなリズムが素敵で、力強いピッキングでバリバリとギターを弾き倒す感じです。
「In My Solitude」1934年の Ellington ナンバーです。女性ボーカリストのカバーが多い、せつないメロディー。「孤独が私を包み込み、絶望へと追いやる」という失恋や孤独がテーマ。
「Tears」Django ナンバーです。優しいメロディーの中にハードボイルドを感じます。
「In A Sentimental Mood」著名な Ellington ナンバー。テーマに入る前のイントロの作り方が凄く良いです。繊細な音の流れをいつまでも聴いていたい気にさせますが2分50秒で短く完結。4分ぐらいは欲しかった。
「Them There Eyes」そりゃ最後はお祭り的な明るいスイングです。このジャカジャカ加減は Django テーマのアルバムの最後に相応しいと思います。

最後にライナーノーツを読んでいたら
Fernando Valley. Mr. Pass asked that it be mentioned. There was another nice family touch. The acoustic guitar Joe uses here is a 1940s Epiphone that belongs to John Pisano's father, Americo J. Pisano, age 83, would like everyone to know that.
Joe が使っているアコースティック・ギターは、John Pisano の父親であるアAmerico J. Pisano(当時83歳)が所有する1940年代の Epiphone とのこと
最近ピアノばっかり弾いててギターを弾いていないかもしれないので、もうちょっとギター頑張ろうって気になりました🎶

acoustic guitar, electric guitar : Joe Pass
acoustic guitar : John Pisano
bass : Jim Hughart
drums : Colin Bailey

produced by ERIC MILLER
recorded and mixed at Group IV Recording, Hollywood, CA ; December 1989. 

1. Summer Night / Harry Warren, Al Dubin
2. Anouman / Django Reinhardt
3. Douce Ambience / Django Reinhardt
4. For Django / Joe Pass
5. D-Joe / John Pisano
6. I Got Rhythm / Ira Gershwin, George Gershwin
7. E-Blue Eyes / Joe Pass
8. Belleville / Django Reinhardt
9. In My Solitude / Duke Ellington, Eddie DeLange, Irving Mills
10. Tears / Django Reinhardt
11. In A Sentimental Mood / Duke Ellington, Manny Kurtz, Irving Mills
12. Them There Eyes / Maceo Pinkard, Doris Tauber, William Tracey




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2026年5月19日火曜日

Jaco Pastorius / Truth Liberty & Soul

 

 生前のリーダーアルバムの録音が少なくて、もはや発掘音源のほうが多くなってしまいました。お馴染み発掘音源の Resonance からの発売で Word Of Mouth Big Band の、1982年6月27日NY、クール・ジャズ・フェスティヴァルの演奏14曲を全て収録しています。音源は米国の公共ラジオ局NPR(National Public Radio)で、「Jazz Alive」という番組のために収録されたものです。実際には番組で放送されなかった40分間も含めての完全版だとのこと。
 会場の拍手や歓声もからもお客さんも大満足のライブなのは間違いなく、この音源の存在を知ったプロデューサーは、2011年から5年かけて作品化したとのこと。チビチビ小出しで発売して被った曲を含めて購入させて金儲けではなく、最初から全てをCD化するところはGood!と評価したい。
 1982年は Jaco が精神的な問題を抱え始める直前の、ミュージシャン・作曲家・アレンジャーとして最も充実していた時期の一つ。また24 チャンネル録音であるのでハイクオリティな状態の録音でのクリアな音質。更にジャコの状態も良く音の粒立ちが良く、お遊びの入れ方などもセンス良し。これが Jaco だなと思える内容で、この日の演奏が日の目を見たのは嬉しい限り。


「Invitation」観客の緊張感も伝わる静寂の中からチューニングを確かめるジャコ。そこから圧倒的ハイスピードで開始されると直ぐに最高潮になります。ビッグバンドですので、もちろん統制のとれた演奏なのですが、自由度の高い統制を感じます。Jaco のベースは、ちっちゃな音の粒が細かく弾けとぶような感じがします。
「Soul Intro/ The Chicken」お馴染み Jaco が1976年にウェザー・リポートに加入する前、南フロリダのサーキットで活動していた初期のバンドで演奏していたファンク・ナンバー、いつものアレンジで、ビッグバンドの全員が高揚しているのがわかる Soul Intro からの The Chicken は安心感があり、Randy Brecker のエフェクトをかけたトランペットが何といっても素敵。私のジャズ研時代もライブの最後は楽器を持っている全員での大合奏が定番でした。
「Donna Lee」導入部分の David Bargeron のチューバ・ソロがとにかく非凡。楽曲開始後も最初のソロから David Bargeron の大活躍の長尺ソロはアイデアに満ち溢れ新しく素晴らしい。次いでのソロはシンセ奏者がいないのにと思ったら、Bob Mintzer のエレクトリック・クラリネット、負けじと Randy Brecker のエフェクトをかけたトランペットが再発進と聴きどころも満載。Jaco の有名な Donna Lee 演奏はデビューアルバムの完全独奏ですが、このライブでのソロのアドリブも名演で Donna Lee 愛に溢れています。最後の全員ユニゾンも圧巻。
「Three Views to a Secret」ここで Toots Thielemans の登場で観客が沸き、お馴染みの曲をしんみりと演奏します。いつ聴いても愛らしいワルツナンバーです。ただ違うのが、いつも淡々とした Toots Thielemans が、時として熱いんじゃないかと思うのですが。最高っです。
「 Liberty City」自由を感じる旋律、情熱的なリズムこのビッグバンドの凱旋歌でもあり、楽しい演奏で、Toots Thielemans のソロになると、皆お辞儀をして下がるようにいなくなり、後から大挙して押しかけてきて踊りまくる様な演奏です。曲名は Jaco が若い頃によく通ったマイアミの地区にちなんでおり、そこは1968年の共和党全国大会中に人種暴動が起きた場所。
「Sophisticated Lady」 Jaco の珍しくやり過ぎない独奏をイントロに、Toots と Jaco のデュオ演奏で、ノスタルジックな音色にブルージーな味付けもある Toots との、このコラボはある意味このライブのハイライトにもなっているような気がします。ヤンヤ👏
「Bluesette」Toots の代表的なワルツ・メロディを、本人 Toots とスチールパンの Othello Molineaux が主役で演奏します。Don Alias のパーカッションが入り何か南国とワルツのドッキング。キュンときます。
「 I Shot the Sheriff」Jaco のコンボなどでも聞かれる Bob Marley の名曲が、Othello Molineaux が主役で演奏となりますが、まだ Toots も参加してきます。Jaco は控えめに裏でレゲエのリズムを刻みますが、新解釈っぽいアレンジで新しい曲を聴いているような感覚になります。
「Okonkolé y Trompa」無伴奏のバタおよびコンガ・ソロが10分。Don Alias の迫力に圧倒されながら聴いていると入り込んでしまいますが、完全に入り込んだところからチューバの音色で曲が始まると何か眠っているところを静かに起こされる感じがします。Jaco は超絶速度のベースでハーモニクスでパーカッションです。
「Reza/Giant Steps (Medley)」ワールド・ミュージック、ビッグバンドのダイナミクス、スイング、ロック風の豪快さを融合させた圧倒的 Reza から Coltrane に違和感なく湧き上がってくるようにメドレーで、これも圧巻の演奏。
「Mr. Fonebone」先ほどの Reza/Giant Steps (Medley)」 から個人技大会が終了していたことを忘れていたのをこの曲を聴いて思い出しました。ホーン部隊とスチールパンの驚異的なテーマのシンクロが印象的です。また Bob Mintzer のエレクトロ・バスクラが強烈なうえに、 Randy Brecker もやはり切れてます。Toots も参加し最後のビッグバンドならではのグルーブ感も良しです。
「Bass and Drum Improvisation」そして名物 Jaco のサービスタイムのソロです。Jaco は観客を喜ばせるために、このソロをしていたが次第に長尺になり過激になり問題が生じてきたことも多々あったと何かの文章で読みました。ジミヘンからバッハまで、このソロは適切なのではないでしょうか。Peter Erskine までが長すぎるとどうかなって感じなので長さ的には無難なところです。
「Twins」前曲の Drum Improvisation の最後のオーケストレーションからの続きで大地の「うねり」のようになっていて感動的な幕引きです。
「Fannie Mae」この曲も初期のバンドで演奏していた頃からのファンク・ナンバーでボーカルも披露するエンディングです。楽しんでいたショーもこれで終わりで大団円。


 大編成のビッグバンドでダイナミズムを生みながら、参加ミュージシャンの個性を引き出し、各楽器の単独ソロのタイムも贅沢に使ったステージ構成は聴きごたえ十分。まさにジャコは、これをやりたかったんだ。このアルバムは、音楽好きであるが Jaco 嫌いの集う「おでんバー」でかけて反応をみたいです🎶

bass, vocals : Jaco Pastorius
tenor sax, sopranosax, bass clarinet : Bob Mintzer
trumpet : Randy Brecker
steel drums : Othello Molineaux
percussion : Don Alias
drums : Peter Erskine

alto sax : Bob Stein
tenor sax : Lou Marini, Frank Wess
bariton sax : Howard Johnson, Randy Emerick
trumpet : Alan Rubin, Lou Soloff, Jon Faddis, Ron Tooley, Kenny Faulk
trombone : David Taylor, Jim Pugh, Wayne Andre
french horn : John Clark, Peter Gordon
tuba : David Bargeron

Special Guest
harmonica : Toots Thielemans
/ Sophisticated Lady, Three Views of a Secret, Liberty City and Fannie Mae

producer :  Zev Feldman
recorded by the Record Plant Mobile Studio truck at the Avery Fisher Hall, New York City, N.Y. on June 27, 1982, as part of George Wein's Kool Jazz Festival.

【Disc 1】
1. Invitation / Bronislaw Kaper
2. Soul Intro, The Chicken /  Jaco Pastorius / Pee Wee Ellis
3. Donna Lee / Charlie Parker
4. Three Views to a Secret / Jaco Pastorius 
5. Liberty City / Jaco Pastorius 
6. Sophisticated Lady / Duke Ellington, Irving Mills, Mitchell Parish
7. Bluesette / Norman Gimbel, Toots Thielemans

【Disc 2】
1. I Shot the Sheriff / Bob Marley
2. Okonkolé y Trompa / Don Alias, Jaco Pastorius
3. Reza, Giant Steps (Medley) / Jaco Pastorius, John Coltrane
4. Mr. Fonebone / Bob Mintzer
5. Bass and Drum Improvisation / Jaco PastoriusPeter Erskine
6. Twins / Jaco Pastorius
7. Fannie Mae / Buster Brown, Clarence Lewis, Morgan Robinson




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2026年5月13日水曜日

Thelonious Monk / Himself


 1957年に Riverside からリリースされたソロ・ピアノ・アルバムで最終曲のみ John Coltrane, Wilbur Waret とのトリオ演奏が収録されています。全体的には内省的であり、まるで夜更けに一人でピアノに向かっている Monk の音が隣の部屋から聞こえてくるような濃密な空気感と静かな雰囲気がいい。ふと立ち止まる「タメ」、フレーズを分解して再構築したようなカクッとくるようなタイム感、フレーズ、不協和音がソロでピアノ一台になることで、いつもより増強され聴いているうちに呼吸しているような自然な間合いに感じてきます。
 ちなみにソロ作品と言えば、Piano Solo On Vogue (1954)、 Himself (1957)、Alone In San Francisco (1957)、 Solo Monk (1965) があります。


「April In Paris」イントロがまるでベートーベンの運命だと感じるのは私だけだろうか。Count Basie とかが演奏すると華やいだ雰囲気で軽やかになるが、Monk流の調理法では緊張感があります。インパクト大。
「Ghost Of A Chance」 これもスタンダードで優雅に演奏されることが多い曲で、この演奏でも優雅ではありますが、優雅さのあるフレーズを少しづつ断ち切るような独特の緊張感を聞き入ってしまいます。
「Functional」9分を超える Monk のブルース解釈で、この曲では、比較的安定した左手のリズムを刻み、右手の音の選択にはタメが少ないですが、和音の重ね方に重きを置いているように感じ、重みがあります。また、このアルバムと別テイクのソロが Thelonious Monk With John Coltrane  にも収められていて聴き比べると、こっちの方が少し重めのような気がします。
「I'm Getting Sentimental Over Youb」この作品は Bill Evans の Jim Hall との作品 Undercurrent に収録されている軽やかなバージョンが結構好きなのですが、Monk は、格式を持たせてクラシック的にしたり、ラグタイムのようなリズムを入れたりと全く異なる解釈でなるほどです。
「 I Should Care」 1944年に Axel Stordahl, Paul Weston, Sammy Cahn によって書かれたポピュラーソングで3分13秒と短くまとめられていますが、やや誇張の強い表情のつけかたで弾いていて、急ストップと急発進が頻繁に繰り返されますがスイングしているのが素晴らしい。
「'Round Midnight」 誰もが知っている代表曲です。イントロはかなり長めにとってあり、テーマ部分の表情のつけかたにも気持ちがこもっていて、完成度がすごく高い気がします。
「All Alone」1924年に作曲された Irving Berlin によって作曲されたワルツバラードで、Monk にしては、繊細でこじんまりとした曲に解釈しての演奏で、このアルバムのなかでは、最も可愛らしい演奏となっています。
「Monk's Mood」前半は Monk の独奏で2分36秒から、ベースの Wilbur Ware、テナーの John Coltrane の参加です。Monk のタイミングに合わせた Coltrane のサックスはアドリブなので全てが合っている必要性はないんですが、ここは合ってるけど、ここは微妙なズレがなんてことが気になってしまいますが、何回か聴いているうちにどうでも良くなります。ベースは入れなくても成立しているだけに違和感があります。
「'Round Midnight (In Progress)」 CD再発盤のボーナストラックで、「'Round Midnight」を完成させるまでの21分35秒に及ぶ試行錯誤(テイクの重ね、独り言、弾き直し)が収められています。全てが即興ではなく音を探りながら考えている部分もあることがわかり、天才が音を紡ぎ出す苦悩のプロセスを覗き見ることができます。


 Monk のアルバムは陽と陰が割とハッキリ見えると思うんですが、これは陰のアルバムで割と重かったです🎶

piano : Thelonious Monk

producer : Orrin Keepnews
recorded in New York, April 12 and 16, 1957.
 
1. April In Paris / E.Y. Harburg, Vernon Duke
2. Ghost Of A Chance  / Bing Crosby, Ned Washington, Victor Young)
3. Functional / Thelonious Monk
4. I'm Getting Sentimental Over Youb / George Bassman, Ned Washington
5. I Should Care / Axel Stordahl, Paul Weston, Sammy Cahn
6. 'Round Midnight  / Cootie Williams, Thelonious Monk
7. All Alone  / Irving Berlin
8. Monk's Mood / Thelonious Monk
bass : Wilbur Ware
tenor sax : John Coltrane
9. 'Round Midnight (In Progress)  / Cootie Williams, Thelonious Monk

▶ Functional

▶ 'Round Midnight


▶ Monk's Mood

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2026年5月7日木曜日

The Oscar Peterson Trio Plays

 

 Oscar Peterson のトリオでの活動は1951年から始まっています。初期メンバーは Ray Brown (ベース) 、Irving Ashby (ギター) で、その後 1958年までにギターが Barney Kessel, Herb Ellis に代わっています。ギター、ベースでのトリオ編成は、この1964年録音のアルバムからドラムス(Ed Thigpen)、ベースに変化してギターレスになります、
 ちなみに1965年には、ドラムスが Louis Hayes に交代、翌年の1965年には、ベースがSam Jones となり、以降、Joe Pass、George Mraz、Niels Pedersen、Niels Pedersen、Ray Price、Louie Bellson らも加入するなど、メンバーチェンジは、かなり頻繁なようです。


 さてこのアルバム、オープニングはピーターソンのオリジナルですが、私がとにかく学生時代に、初めて組んだジャズ・コンボで、周りについていくために聴いていた Satin Doll、Fly Me to the Moon、Shiny Stockings などの懐かしのスタンダードも多数収録されています。

「The Strut」リーダー Oscar Peterson の作品で、初期オリジナル作品の一つ。スイングのテンポが気持ちよく、リズム隊のビートに乗って、これぞピアノの音を聴かせながらスイングしていく王道中の王道みたいな曲です。
「Let's Fall in Love」1933年の同名の映画の主題歌。ピアノから入るイントロで、 テーマのあとにピアノ・ソロ、2コーラスの曲に沿ったリズミカルなベース・ソロ、トリオの息はぴったり。
「Satin Doll」やや大げさなアクセントで始まるのがベタで、表情のつけ方もベタで、さすがの演奏。アドリブ部分も音をちりばめるように置いていきながら、原曲の流れを崩さず一流のショーを目の前で見ている臨場感が良い。
「Little Right Foot」トラディショナル・フォークをアレンジ。原曲は知りませんでしたが、昔からのフォークならではの親しみ易いメロディが良い。 この曲に親しんでいる人にとっては、色々な思い出も浮かべながら聴ける安心ソングなのでしょう、シングル・トーンでコロコロとした音でアドリブしながら、ピアノの音の世界へ徐々に引っ張り込んでいかれてしまいます。エンディングも優しいですね。
「Lil' Darlin'」カウント・ベイシーとよく共演するレパートリーで、Neal Hefti の作曲のミディアムテンポ。
「Fly Me to the Moon」今まで原曲に忠実でベーシックなアレンジでしたが、凝ったアレンジで、アップ気味のテンポも楽しく、アドリブでは小技も飛び出しながら、気分良くなって歌われながらの演奏。この人も「唸るミュージシャン」ですが、調子っぱずれでは無いですね。
「This Nearly Was Mine」1949年のミュージカル South Pacific の歌曲で、お馴染みRichard Rodgers 作品。 原曲どおりのスロー・バラードのワルツにしています。音数が多すぎず音のわずかな空間の出すリズムが気持ち良いかも。やっぱりこの人はスローテンポでも、あくまでもリズミカル。
「Shiny Stockings」そしてカウントベイシー・ナンバーの超スタンダード。スインギ~で、これも名演の一つですね。ベイシーの十八番のエンディングパターンは、ここのエンディングでも健在。みんながやりたい終わり方ですよね。
「You Stepped Out of a Dream」1940年のMGM映画「 Ziegfeld Girl」の曲で、軽快なラテンのテーマ。アドリブではビートを細かくして、ひたすら弾きまくっていて、ここでも気分が良くなって「唸るミュージシャン」が発症していますが、ほぼスキャット状態で相変わらず調子っぱずれでないのが、つまらないです。好演です。


 久しぶりに聴くとまた新鮮でお手本のような演奏で、安心して聴けるドライブ感はとても心地よく感じます。これぞジャズというベタなアルバムを聴きたくなったらこれも良い🎶

piano : Oscar Peterson 
double bass : Ray Brown
drums : Ed Thigpen

producer : Jim Davis
recorded February 27(4-6, 8, 9) & 28(1-3, 7), 1964, NYC

1. The Strut / Oscar Peterson
2. Let's Fall in Love / Harold Arlen, Ted Koehler
3. Satin Doll / Duke Ellington, Johnny Mercer, Billy Strayhorn
4. Little Right Foot / Traditional
5. Lil' Darlin' / Neal Hefti
6. Fly Me to the Moon / Bart Howard
7. This Nearly Was Mine /  Oscar Hammerstein II, Richard Rodgers
8. Shiny Stockings / Frank Foster
9. You Stepped Out of a Dream / Nacio Herb Brown, Gus Kahn




定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。



  

2026年4月29日水曜日

George Howard / Attitude Adjustment


 それほど好きでは無いのですが結構聴いている頻度は高い気がします。このアルバムは、ブラコン系スムース・ジャズ系の楽曲、ラップもあるコンテンポラリー・ジャズのアルバムです。


 George Howardは、1956年ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのサックス奏者で、リーダーアルバムは14作を発表して1998年に41歳でなくなっています。 improvisation よりもグルーヴ重視、R&Bやファンクを融合させたサウンドが特徴です。
 George Howard は、6歳からクラリネットやファゴットを学び、ソプラノ・サックスをメイン楽器にしています。1970年代後半に、自身のアイドルであった Grover Washington Jr. のツアーに参加したことで注目を集め1982年に「Asphalt Gardens」でソロデビュー、1985年の「Dancing in the Sun」がビルボードのジャズ・アルバム・チャートで1位を獲得し、その後4作連続でチャート1位を記録する売れっ子となっています。
 本作は1996年の12作目のアルバムで、ライナーノーツには、1995年を「信じられないような年だったと綴っています。
To Mary, Doris, & Nakia, my blood.
...'95 was an incredible year. "Murphy" not only introduced himself, he moved right into my house, reeking havoc on all fronts of my life. Yet and still, many things were put to rest, others resolved themselves, and many remain eternally unanswered. I no longer wish to know. Gone is the notion of control, because by His Grace I still remain... I survived. A couple of close friends who have observed my journey to catharsis often reminded me that: "Whatever doesn't kill you will ultimately make you stronger." Well, this ain't the afterlife... Thank You God.
(Various "Special Thanks" and credits follow...) In loving memory of my mother Rebecca B. Howard.
  "Murphy" は(不幸な出来事の比喩)のようで、アルバムを亡き母レベッカに捧げるとともに、家族の Mary, Doris, & Nakia へも感謝を伝えています。


 「Watch Your Back」しっとり系ブラコン・サウンドに Sarah Brown は、スラっとした声で Better watch your back boy, People smilin', stylin' All the while Inside your mind. Better watch your back boy, People usin' your kindness Can't see through their blindness. と繰り返します。後ろに注意しろなんて物騒な曲名なのかと思ってたら、優しい内容でした。ソプラノ・サックスは、泥臭さの無い浮遊系。曲としては単純な繰り返しですが耳に残るフレーズの繰り返しで脳に心地よい残像を残します。
「Best Friend」ラップのリズムで、ゆっくりとしたボーカルと早口ではないラップ。サックスとキーボードのユニゾンは、しっかりジャズ寄りのスムース・ジャズ系のメロディーの作り方で George Duke の色が強く出ています。ラップにさほど慣れてない日本のヤジオにも聴きやすくて、しっかり刺さり、途中の調子っぱずれのような音階のベースラインもしっかり印象に残り、曲調は軽いんだけど中身は軽くないところに才能を感じます。
「One Last Time」最初の2曲で変則うちを食らった後に正統派スムース・ジャズが出てきても、すんなりとした流れで聴けます。軽やかですっきりとしたソプラノ・サックスがばっちりと曲の良さを引き立てます。
「Dianne's Blues」そしてまたブラコン系サウンドに戻りますが、吹きすぎずにしっかりとした間がとられたフレーズづくりのソプラノサックスのサウンドは、ワン・センテンスごとに、計算されたフレーズがあり、それがつながっている感があります。
「Our Love」ハッピーなサウンドのフュージョンです。Bata ってパーカッションが使えわれてますが、コンガのような音がそれでしょうか。聴き分けが難しい。
「Attitude Adjustment」6秒の「Interlude」の後はドンシャリ系のリズムに再び突入して、幾何学的なリフにのせてコーラスとスポークンワードが入ります。コーラス部分の歌詞がわからなかったのですが、Needs an attitude adjustment と歌っているとAIは答えてくれますが、〇×△~attitude♪ だと思うんですよね。いずれにしろ"The world needs an attitude adjustment." (世界には意識改革が必要だ)がテーマで、それが言葉で表されているのがこの曲とアルバムのテーマ
「Let's Unwind」Jonathan Butler をボーカルに迎えてのポップでジャジーな楽曲です。このアルバム全体にも感じることではありますが、ボーカルは楽器のように使われていて、他の楽器と調和しているように聴こえます。
「I Apologize」そして、またブラコン系ですが、コーラスの響きの爽快感とジャジーなソプラノ・サックスの調和が見事です。またボーカルが楽器のように聴こえます。
「A Whole Lotta Drum In Me」この曲はちょっと力が入ってるように感じます。イントロはアフリカンな複雑なリズムのパーカッション。それから単純なリズムになりますが、ここからは Tiffany L. Graves のボーカルがメインで、アフリカンな旋律の広がっていく世界感、透明感と広がりを感じます。
「Adjusted Attitude」George Duke の Moog が気持ち良いです。Attitude Adjustment と言葉が入れ替わっていて、リズムは同じですが前半はサックスのが中心になり、特徴的なリフ、コーラスは後半に出てきます。これが何を意味するのかはわかりませんが、Adjusted だから解決したのか?いや、そんなことはないだろう。それを考えるのが、この曲の狙いだろうか。


 今までお祭り曲とスムース・ジャズの集合体ぐらいにしか思っていなかったのですが、色々なことを調べながら見ながら聴くと、今まで気づかなかった深いものがあることが理解できたのが良かったです。
 現代は音楽はダウンロードが主流の時代でアナログな店舗はドンドンなくなってきていますが、1曲だけ好きな曲をダウンロードだけでは理解できないメッセージや魅力がアルバムにはあります。ジャケット、ライナーノーツ、アルバムの構成などに入っていることを楽しんでくれる人が増えると良いなと思います🎶

1. Watch Your Back / George Howard, Ray Hayden
tenor sax, soprano sax, producer : George Howard
vocals : Sarah Brown
keyboards : Eric Daniels
keyboards (Additional) : Rickardo Reid
bass : Sam Sims
guitar : Dave Berry
drum programming : Ray Hayden
2. Best Friend / George Duke, George Howard
tenor sax, soprano sax, spoken words : George Howard
vocals : Wayne Holmes
backing vocals : Howard Hewett
keyboards, producer : George Duke
guitar : Ray Fuller
bass : Freddy Washington
3. One Last Time / George Howard
soprano sax : George Howard
Keyboards, producer : George Duke
acoustic guitar : Paul Jackson, Jr.
bass : Larry Kimpel
drums : Sonny Emory
percussion : Lenny Castro
4. Dianne's Blues / George Howard
soprano sax, drum programming, keyboards, synth (Bass), producer, arranged by : George Howard
electric piano : Phil Davis
bass : Sam Sims
acoustic piano, clavinet : Vance Taylor
bata : Bill Summers
congas : Munyungo Jackson
5. Our Love / David Pack, Michael McDonald
soprano sax, keyboards, producer, arranged by  : George Howard
electric piano, strings, keyboards : Phil Davis
bass : Sam Sims
drums : Lil' John Roberts
bata, percussion : Bill Summers
6. Interlude
7. Attitude Adjustment / George Duke, George Howard
tenor sax, soprano sax : George Howard
keyboards,producer : George Duke
guitar : Ray Fuller
8. Let's Unwind / Ray Hayden
soprano sax, producer : George Howard
keyboards : Eric Daniels
vocals, acoustic guitar : Jonathan Butler
guitar : Dave Berrybacking vocals, drum programming : Ray Hayden
9. I Apologize / Anita Baker, Barry Eastmond, Gordon Chambers
soprano sax, keyboards(additional), backing Vocals : George Howard
lead vocals, backing vocals : Will Downing
backing vocals : Timothy Johnson
keyboards : Darrell Smith
bass : Larry Kimpel
drums : Rayford Griffin
percussion : Munyungo Jackson
10. A Whole Lotta Drum In Me / Bill Summers, Speech
soprano saxo, keyboards (Additional), producer : George Howard
vocals : Tiffany L. Graves
backing vocals, drum rogramming :Speech
bata, kalimba, drum (jihmbe), bells, talking drum, shekere : Bill Summers
11. Adjusted Attitude / George Duke, George Howard
tenor sax, soprano sax : George Howard
keyboards, producer : George Duke
guitar : Ray Fuller



定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。



  

2026年4月22日水曜日

The Brecker Brothers Collection Volume1


 Michael Brecker が、2007年1月13日に白血病で亡くなったとの悲報をニュースで見たのは転勤で名古屋に住んでいた時でした。時々行っていたロックバーに Heavy Metal Be Bop を持ちこんで爆音でかけてもらい追悼しました。後から来たロックファンの方にも、称賛していただき、何か誇らしかったことを思いだします。


 The Brecker Brothers は、1975年にデビューして1982年に活動停止、1990年再始動するも2007年に Michael Brecker が白血病で死去し永年停止しています。このベストコレクションは1975年~1981年のロック寄りの録音を中心に収録されています。


「Skunk Funk」 やはりベスト盤であれば1曲目はこれです。ロック、ファンク、ジャズ全ての要素が詰まったこの曲の1曲目の選曲は賛成です。この盤での曲名は Skunk Funk ですが、他の盤や他アーティストのカバーでも「Some」がついて、Some Skunk Funk が一般的です。収録しているのは 1975年の スタジオ盤での初作品 The Brecker Bros. です。ライブの Heavy Metal Be Bop が一番燃えますが、youTube で見た、Mike Stern との共演のライブなんかも良いです。学生時代にコピーして10人ぐらいのバンドで学園祭で大いに暴れた盛り上がったこともあり、思い出深い曲です。メンバーを追ってみたら、このバージョンは Sanborn, Will Lee,  Harvey Mason も参加で、そりゃあ良いわけだ。
「Sponge」次も同じスタジオ・デビューアルバム  The Brecker Bros. から。Will Lee のベースのイントロ部分の他随所で使われるワウが気持ち良く、トランペットなども随所にエフェクトをかけたフレーズを使ったりと、なんかロックバンドっぽい Brecker Brothers 特有のサウンドRandy Brecker の作曲で、耳に残る印象的なフレーズをつくる人なのがわかります。
「Squids」次も Randy Brecker 作曲で、アルバムは1977年 Don't Stop The Music に変わります。曲調はやはり Brecker Brothers ぽいんですが、ロックっぽさが消えるのは Steve Gadd にドラムが変わったからか。ギターは Steve Kahn & Hiram Bullock の二人ですが、テーマ部分とバッキングがメインであまり前には出てきていない贅沢な起用。
「Funky Sea, Funky Dew」アルバムは、またも1977年 Don't Stop The Music からになります。作曲は Michael Brecker で、やっぱりRandy Brecker とは雰囲気が変わって、ソウルっぽい感じで柔らかい感じがします。とはいえ全ての曲が明確な違いがあるわけはないので、今後の Brecker Brothers でも聞き比べてみるのも面白いと思います。
「Inside Out」大好きなアルバム 1978年の Heavy Metal Be Bop から曲になります。作曲は Randy Brecker で、シャッフルのブルースコード進行の、もはやロックで非常に攻撃的で やはり Michael Brecker とは違う方向性の作曲だよなと再認識。ドラマーの Terry Bozzio は Frank Zappa, Missing Persons などにも参加したプログレ、ロック系なので豪快、ベースの Neil Jason は、John Lennon, Billy Joel, Roxy Music, Mick Jagger, Pete Townshend, Paul McCartney, Paul Simon, Kiss, Gene Simmons・・・と大物ミュージシャンの録音に数知れず参加している凄腕、Barry Finnerty は、暴れん坊っぽいギターをこの曲で弾いているんですが、意外にも Miles Davis, The Crusaders, the Brecker Brothers, Hubert Laws, Ray Barretto などとの共演が多いジャズ系ギタリストです。
「Dream Theme」曲は1980年 Detente からで、作曲は Michael Brecker になります。アルバム自体の路線は完全に強力なブラコンR&Bで、この曲もそっち系です。メンツはピアノ Don Grolnick はいつものメンツで、ギターは Jeff Mironov & David Spinozza、ベースが  Marcus Miller、ドラム Steve Gadd で、私の好きなフュージョン時代の David Sanborn の参加部隊。コマーシャルなフュージョン全盛時代は、やはり彼らに支えられていたのだとここでも再認識。
「I Don't Know Either」前曲と同様、1980年 Detente からで、作曲は Michael Brecker になります。前曲との違いは、ブラコン味が抜けたフュージョン・サウンドになった点ですが、こちらの方が Brecker Brothers らしさが出ている楽曲かと思います。同じアルバムですが演奏メンバーは変わり、ピアノが Mark Gray、ドラムが Steve Jordan、パーカッションが Airto。
「Bathsheba」アルバムは変わり、1981年 Straphangin' 作曲は Michael Brecker のサンバ・リズムのフュージョンです。こうやってアルバムの代表曲を年代順に聴いていくと、最初の頃のロック魂を見せるバンドから純フュージョンへと変化していったのがわかるので、このベスト聴きながら途中で、年代順に並べただけで工夫が無い安物か、と思いましたが、いやこれはこれでありです。
「Straphangin' 」アルバムは前曲と同様、1981年 Straphangin' の主題曲で、作曲は Michael Brecker ですが、Randy Brecker の作風っぽさを感じます。
「Threesome」1981年 Straphangin' のから3曲目で、作曲は Randy Brecker に前曲と真逆に Michael Brecker っぽさを感じます。只ですね、ずっと聴いてくると初期の荒々しい感じが亡くなってテクニカルになってくると段々物足りない感はでてきますね。
「East River」 でラストは  Heavy Metal Be Bop 1978 に戻ってきました。物足りないと言ってすいません。年代順に並べただけで工夫が無い安物なんて、思ってすいません。

 改めてライナーノーツを見れば、往年のアルバムのプロデューサー Michael Cuscuna 氏と The Brecker Brothers 本人が選曲しているとのこと。それは一番よく知っている人達が制作している訳で、いや良いベスト盤でした。Vol2 が出ているのかと思って調べたら、ちゃんと出てました。曲が被っていたりするので、おそらく録音が違うヤツが入っているのかと思います🎶

series director: Steve Backer
compilation produced by Michael Cuscuna & The Brecker Brothers

1. Skunk Funk / Randy Brecker
trumpet  : Randy Brecker
tenor sax : Michael Brecker 
alto sax : David Sanborn 
keyboards : Don Grolnick
guitar : Bob Mann
bass : Will Lee
drums :  Harvey Mason
percussion : Ralph MacDonald
( The Brecker Bros. 1975) 
2. Sponge / Randy Brecker
trumpet  : Randy Brecker
tenor sax : Michael Brecker
alto sax : David Sanborn 
keyboards : Don Grolnick
guitar : Bob Mann
bass : Will Lee
drums :  Harvey Mason
percussion : Ralph MacDonald
( The Brecker Bros. 1975) 
3. Squids / Randy Brecker
trumpet  : Randy Brecker
tenor sax : Michael Brecker
keyboards : Don Grolnick & Doug Riley
guitars : Steve Kahn & Hiram Bullock
bass :  Will Lee 
drums : Steve Gadd
percussion : Ralph MacDonald
4. Funky Sea, Funky Dew / Michael Brecker
trumpet  : Randy Brecker
tenor sax : Michael Brecker
keyboards : Don Grolnick & Doug Riley
guitars : Steve Kahn & Hiram Bullock
bass :  Will Lee 
drums : Steve Gadd
percussion : Ralph MacDonald
5. Inside Out / Randy Brecker
trumpet  : Randy Brecker
tenor sax : Michael Brecker
guitar : Barry Finnerty
bass : Neil Jason
drums : Terry Bozzio
percussion : Sammy Figueroa & Rafael Cruz
6. Dream Theme / Michael Brecker
trumpet  : Randy Brecker
tenor sax : Michael Brecker
electric piano : Don Grolnick
guitar : Jeff Mironov & David Spinozza
bass : Marcus Miller
drums : Steve Gadd
percussion : Ralph MacDonald 
string synthesizer : George Duke
7. I Don't Know Either / Michael Brecker
trumpet, flugelhorn : Randy Brecker
tenor saxophone : Michael Brecker 
electric piano : Mark Gray
synthesizer : George Duke
guitar : Hiram Bullock
bass : Neil Jason 
drums : Steve Jordan
percussion : Airto
8. Bathsheba / Michael Brecker
trumpet : Randy Brecker
tenor sax : Michael Brecker
keyboards : Mark Gray
bass : Marcus Miller
drums : Richie Morales
guitar : Barry Finnerty
percussion :  Manolo Badrena , Sammy Figueroa 
9. Straphangin' / Michael Brecker
trumpet : Randy Brecker
tenor sax : Michael Brecker
keyboards : Mark Gray
bass : Marcus Miller
drums : Richie Morales
guitar : Barry Finnerty
percussion :  Manolo Badrena , Sammy Figueroa 
10. Threesome / Randy Brecker
trumpet : Randy Brecker
tenor sax : Michael Brecker
keyboards : Mark Gray
bass : Marcus Miller
drums : Richie Morales
guitar : Barry Finnerty
percussion :  Manolo Badrena , Sammy Figueroa 
9. Straphangin' / Michael Brecker
trumpet : Randy Brecker
tenor sax : Michael Brecker
keyboards : Mark Gray
bass : Marcus Miller
drums : Richie Morales
guitar : Barry Finnerty
percussion :  Manolo Badrena , Sammy Figueroa 
11. East River / Neil Jason, Bret Mazur, Kash Monet
trumpet & handclaps : Randy Brecker 
tenor saxophone & handclaps : Michael Brecker
guitar : Barry Finnerty
electric piano : Paul Schaeffer
bass, lead vocal: Neil Jason
drums : Terry Bozzio & Alan Schwartzberg
tambourine : Victoria 
percussion, background vocals, handclaps : Kash Monet
Jeff Schoen & Roy Herring : background vocals 
handclaps : Bob Clearmountain




定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。