「Porgy & Bess」は George Gershwin が、死の2年前にあたる1935年に作曲したオペラで、小説家 Edwin DuBose Heywardの小説の自身の住むチャールストンを舞台にした小説の「Porgy」 を発表し、これを妻のドロシーの協力を得て1927年に舞台化したものです。
原作の小説は読んでいないのですが、。1920年代初頭の南部の町に住む貧しい黒人の生活が描かれていて、登場人物はごく数名の白人を除き全て黒人。それをユダヤ人である白人が書いたことで物議を醸した作品でもあったようで、当初 Duke Ellington は「黒塗りのメロドラマ」として批判をしていたようです。ユダヤ人が書いた黒人オペラ ─『ポーギーとベス』に表現された「音楽のるつぼ」【ヒップの誕生】(後に Poggy And Bess は再評価していると書かれていますが公式録音としては、このミュージカルの楽曲は録音されていないようです)
ミュージカルとしての Poggy And Bess は、1935年以降、1942年、1943年、1944年、1953年、1976年と度々再演されており、1953年の再演以降、数々の Jazz 作品が発表されています。ジャズ・アレンジでは、Mel Torme, Frances Faye (1956)、Ella Fitzgerald and Louis Armstrong / Porgy & Bess (1958)、 Sammy Davis Jr & Carmen McRae (1959)、 MJQ (1965) などがあります。いずれ聴いてみたいとは思っていますが、全部比較して聴くのは忍耐力いりそうです。
この作品を作ることをオファーしたのは、プロデューサーの Cal Lampley です。しかしミュージカル再演で黒人団体から抗議を受けていたため Miles 自体はオファーの際には乗り気ではなかったようです。しかしこのオファーを受けたのは盟友であるGil Evans が制作にかかわることもあったのでしょう。(Gil Evans は、ユダヤ系カナダ人と言うことも一因にあったのかとも思われます)
もともとのオペラの時の主要曲は ①Summertime、②My Man's Gone Now、③I Got Plenty o' Nuttin'、④ Bess, You Is My Woman Now、⑤It Ain't Necessarily So、 ⑥I Loves You, Porgy、⑦ O Lawd, I'm On My Wayでした。このアルバムでは①②④⑤⑥が取りあげられ、曲順もオリジナルとは異なっています。
さて色々な作品が残されているPoggy And Bessですが、この Gil Evans との共作のオペラ作品のサウンドトラックとして聴くと、歌がないせいかかなりクールな演奏の印象を受けます。 Gil Evans と残したアルバムは第1作は、Miles Ahead (1957) で、第2作が本作 (1958)、そして、第3作が、Sketches of Spain (1960)。 Miles Ahead は未だ聴いていないけど Gill Evans がオーケストラにアレンジし、Miles がソロを取るという手法では、今のところこの作品が一番好きな作品です。
trumpet, fluegelhorn : Miles Davis
arranger, conductor : Gil Evans
sax : Cannonball Adderly, Daniel B. Banks
trumpet : Bernie Glow, Ernie Royal, Johnny Coles, Louis R. Mucci
french horn : Gunther Schuller, Julius Watkins, Willie Ruff
trombone : Frank Rehak, Jimmy Cleveland, Joseph Bennett, Dick Hixon
tuba : Bill Barber
flute : Jerome Richardson (1, 6, 7), Phil Bodner (2 to 5, 8 to 13), Romeo Penque
bass : Paul Chambers
drums (1, 3-7, 9, 12-15) : Philly Joe Jones
drums (2, 8, 10 & 11) : Jimmy Cobb
producer : Cal Lampley, Teo Macero
recorded at 30th Street Studio, NYC, July 22 & 29 and August 4 & 18, 1958.
1. The Buzzard Song
2. Bess, You Is My Woman Now
3. Gone
4. Gone, Gone, Gone
5. Summertime
6. Oh Bess, Oh Where's My Bess?
7. Prayer (Oh Doctor Jesus)
8. Fisherman, Strawberry and Devil Crab
9. My Man's Gone Now
10. It Ain't Necessarily So
11. Here Come de Honey Man
12. I Wants to Stay Here (I Loves You, Porgy)
13. There's a Boat That's Leaving Soon for New York
「 Liza (All the Clouds'll Roll Away)」1929年発表のガーシュインナンバー。Monk では繰り返し演奏されるお気に入り曲なのでしょう。わたくし手持ちのMonk アルバムでは、曲の解釈が、この盤とほぼ同じような演奏で Monk(1964) にも録音されています。テーマの最初の部分が強調して繰り返され、そのメロディーにソロ中も何回も帰ってくるのですが、この盤では帰り方を何回も色々な方法で試しながら演奏している感じで、そうやっているうちに Art Blakey が、ソロをとり、Monk は最後に満足そうなエンディングをつけています。3分14秒と短いけど良いです。
「Memories of You」1930年 Eubie Blake 作曲のバラード。このアルバムではソロで演奏されています。こちらは、手持ちのアルバムでは It's Monk's Time (1964) に同様にソロピアノで収録されています。原曲のテーマを崩さずに、ひたすら繰り返す形態でタイミングやコードのデフォルメは極少で、この曲のテーマ自体を、気に入ってとても大切にしている感じが伝わります。
「Darn That Dream」1939年 James Van Heusen 作曲のスタンダード。Solo Monk (1965) にも収録されています。優雅に朗々と語る様な弾きっぷりで創作領域多めです。
「Tea for Two」滑り台を遊んで降りてきては、また登って降りてみたいな遊び心のある Tea for Two です。やはりテーマが基本にあって大事に繰り返すんですけど、この曲に限って言えば印象的なテーマより、滑り台を遊んで降りてくるようなコードに重きを置いて演奏しているようです。楽しいです。
「You Are Too Beautiful 」1933年の Richard Rodgers 作曲のスタンダード。テンポは一定なんですが、和音にテンションを入れてリズムにうねりを創り出していて、テンションの入れ方は少しづつ計算して変えているように感じます。
「Just You, Just Me」1929年発表のジャズ・スタンダードで、Monkの名曲「Evidence」は、このコード進行をもとに作られたそうです。他の曲に比べて右手のタイミングを複雑に入れてる気がします。他の曲はテーマを大切に繰り返しているけど、この曲は直ぐにアドリブに入っていくのも少し違います。LIve At The It Club (1964) Monk(1964) に収録されていますが、テンポやテーマの解釈方法などは似た感じで演奏されています。
「Summer Night」1936年の映画 Sing Me a Love Song で使われたポピュラーソング。2本のギターでバッキング、ソロが交互に交換されます。最初は Joe Pass で、いつもの流暢なフレーズが途切れなく、次いでジャカジャカしてから細めの音で John Pisano の自然体なソロ。やっぱりギターアルバムは好きだな
「In My Solitude」1934年の Ellington ナンバーです。女性ボーカリストのカバーが多い、せつないメロディー。「孤独が私を包み込み、絶望へと追いやる」という失恋や孤独がテーマ。
「Tears」Django ナンバーです。優しいメロディーの中にハードボイルドを感じます。
「In A Sentimental Mood」著名な Ellington ナンバー。テーマに入る前のイントロの作り方が凄く良いです。繊細な音の流れをいつまでも聴いていたい気にさせますが2分50秒で短く完結。4分ぐらいは欲しかった。
「Them There Eyes」そりゃ最後はお祭り的な明るいスイングです。このジャカジャカ加減は Django テーマのアルバムの最後に相応しいと思います。
最後にライナーノーツを読んでいたら
Fernando Valley. Mr. Pass asked that it be mentioned. There was another nice family touch. The acoustic guitar Joe uses here is a 1940s Epiphone that belongs to John Pisano's father, Americo J. Pisano, age 83, would like everyone to know that.
Joe が使っているアコースティック・ギターは、John Pisano の父親であるアAmerico J. Pisano(当時83歳)が所有する1940年代の Epiphone とのこと
生前のリーダーアルバムの録音が少なくて、もはや発掘音源のほうが多くなってしまいました。お馴染み発掘音源の Resonance からの発売で Word Of Mouth Big Band の、1982年6月27日NY、クール・ジャズ・フェスティヴァルの演奏14曲を全て収録しています。音源は米国の公共ラジオ局NPR(National Public Radio)で、「Jazz Alive」という番組のために収録されたものです。実際には番組で放送されなかった40分間も含めての完全版だとのこと。
「Soul Intro/ The Chicken」お馴染み Jaco が1976年にウェザー・リポートに加入する前、南フロリダのサーキットで活動していた初期のバンドで演奏していたファンク・ナンバー、いつものアレンジで、ビッグバンドの全員が高揚しているのがわかる Soul Intro からの The Chicken は安心感があり、Randy Brecker のエフェクトをかけたトランペットが何といっても素敵。私のジャズ研時代もライブの最後は楽器を持っている全員での大合奏が定番でした。
「Donna Lee」導入部分の David Bargeron のチューバ・ソロがとにかく非凡。楽曲開始後も最初のソロから David Bargeron の大活躍の長尺ソロはアイデアに満ち溢れ新しく素晴らしい。次いでのソロはシンセ奏者がいないのにと思ったら、Bob Mintzer のエレクトリック・クラリネット、負けじと Randy Brecker のエフェクトをかけたトランペットが再発進と聴きどころも満載。Jaco の有名な Donna Lee 演奏はデビューアルバムの完全独奏ですが、このライブでのソロのアドリブも名演で Donna Lee 愛に溢れています。最後の全員ユニゾンも圧巻。
「Three Views to a Secret」ここで Toots Thielemans の登場で観客が沸き、お馴染みの曲をしんみりと演奏します。いつ聴いても愛らしいワルツナンバーです。ただ違うのが、いつも淡々とした Toots Thielemans が、時として熱いんじゃないかと思うのですが。最高っです。
「 Liberty City」自由を感じる旋律、情熱的なリズムこのビッグバンドの凱旋歌でもあり、楽しい演奏で、Toots Thielemans のソロになると、皆お辞儀をして下がるようにいなくなり、後から大挙して押しかけてきて踊りまくる様な演奏です。曲名は Jaco が若い頃によく通ったマイアミの地区にちなんでおり、そこは1968年の共和党全国大会中に人種暴動が起きた場所。
「Bluesette」Toots の代表的なワルツ・メロディを、本人 Toots とスチールパンの Othello Molineaux が主役で演奏します。Don Alias のパーカッションが入り何か南国とワルツのドッキング。キュンときます。
「 I Shot the Sheriff」Jaco のコンボなどでも聞かれる Bob Marley の名曲が、Othello Molineaux が主役で演奏となりますが、まだ Toots も参加してきます。Jaco は控えめに裏でレゲエのリズムを刻みますが、新解釈っぽいアレンジで新しい曲を聴いているような感覚になります。
「Okonkolé y Trompa」無伴奏のバタおよびコンガ・ソロが10分。Don Alias の迫力に圧倒されながら聴いていると入り込んでしまいますが、完全に入り込んだところからチューバの音色で曲が始まると何か眠っているところを静かに起こされる感じがします。Jaco は超絶速度のベースでハーモニクスでパーカッションです。
tenor sax, sopranosax, bass clarinet : Bob Mintzer
trumpet : Randy Brecker
steel drums : Othello Molineaux
percussion : Don Alias
drums : Peter Erskine
alto sax : Bob Stein
tenor sax : Lou Marini, Frank Wess
bariton sax : Howard Johnson, Randy Emerick
trumpet : Alan Rubin, Lou Soloff, Jon Faddis, Ron Tooley, Kenny Faulk
trombone : David Taylor, Jim Pugh, Wayne Andre
french horn : John Clark, Peter Gordon
tuba : David Bargeron
Special Guest
harmonica : Toots Thielemans
/ Sophisticated Lady, Three Views of a Secret, Liberty City and Fannie Mae
producer : Zev Feldman
recorded by the Record Plant Mobile Studio truck at the Avery Fisher Hall, New York City, N.Y. on June 27, 1982, as part of George Wein's Kool Jazz Festival.
「April In Paris」イントロがまるでベートーベンの運命だと感じるのは私だけだろうか。Count Basie とかが演奏すると華やいだ雰囲気で軽やかになるが、Monk流の調理法では緊張感があります。インパクト大。
「Ghost Of A Chance」 これもスタンダードで優雅に演奏されることが多い曲で、この演奏でも優雅ではありますが、優雅さのあるフレーズを少しづつ断ち切るような独特の緊張感を聞き入ってしまいます。
「Functional」9分を超える Monk のブルース解釈で、この曲では、比較的安定した左手のリズムを刻み、右手の音の選択にはタメが少ないですが、和音の重ね方に重きを置いているように感じ、重みがあります。また、このアルバムと別テイクのソロが Thelonious Monk With John Coltrane にも収められていて聴き比べると、こっちの方が少し重めのような気がします。
「I'm Getting Sentimental Over Youb」この作品は Bill Evans の Jim Hall との作品 Undercurrent に収録されている軽やかなバージョンが結構好きなのですが、Monk は、格式を持たせてクラシック的にしたり、ラグタイムのようなリズムを入れたりと全く異なる解釈でなるほどです。
「 I Should Care」 1944年に Axel Stordahl, Paul Weston, Sammy Cahn によって書かれたポピュラーソングで3分13秒と短くまとめられていますが、やや誇張の強い表情のつけかたで弾いていて、急ストップと急発進が頻繁に繰り返されますがスイングしているのが素晴らしい。
Oscar Peterson のトリオでの活動は1951年から始まっています。初期メンバーは Ray Brown (ベース) 、Irving Ashby (ギター) で、その後 1958年までにギターが Barney Kessel, Herb Ellis に代わっています。ギター、ベースでのトリオ編成は、この1964年録音のアルバムからドラムス(Ed Thigpen)、ベースに変化してギターレスになります、
ちなみに1965年には、ドラムスが Louis Hayes に交代、翌年の1965年には、ベースがSam Jones となり、以降、Joe Pass、George Mraz、Niels Pedersen、Niels Pedersen、Ray Price、Louie Bellson らも加入するなど、メンバーチェンジは、かなり頻繁なようです。
さてこのアルバム、オープニングはピーターソンのオリジナルですが、私がとにかく学生時代に、初めて組んだジャズ・コンボで、周りについていくために聴いていた Satin Doll、Fly Me to the Moon、Shiny Stockings などの懐かしのスタンダードも多数収録されています。
「The Strut」リーダー Oscar Peterson の作品で、初期オリジナル作品の一つ。スイングのテンポが気持ちよく、リズム隊のビートに乗って、これぞピアノの音を聴かせながらスイングしていく王道中の王道みたいな曲です。
「Let's Fall in Love」1933年の同名の映画の主題歌。ピアノから入るイントロで、 テーマのあとにピアノ・ソロ、2コーラスの曲に沿ったリズミカルなベース・ソロ、トリオの息はぴったり。
「Little Right Foot」トラディショナル・フォークをアレンジ。原曲は知りませんでしたが、昔からのフォークならではの親しみ易いメロディが良い。 この曲に親しんでいる人にとっては、色々な思い出も浮かべながら聴ける安心ソングなのでしょう、シングル・トーンでコロコロとした音でアドリブしながら、ピアノの音の世界へ徐々に引っ張り込んでいかれてしまいます。エンディングも優しいですね。
「Fly Me to the Moon」今まで原曲に忠実でベーシックなアレンジでしたが、凝ったアレンジで、アップ気味のテンポも楽しく、アドリブでは小技も飛び出しながら、気分良くなって歌われながらの演奏。この人も「唸るミュージシャン」ですが、調子っぱずれでは無いですね。
「This Nearly Was Mine」1949年のミュージカル South Pacific の歌曲で、お馴染みRichard Rodgers 作品。 原曲どおりのスロー・バラードのワルツにしています。音数が多すぎず音のわずかな空間の出すリズムが気持ち良いかも。やっぱりこの人はスローテンポでも、あくまでもリズミカル。
「You Stepped Out of a Dream」1940年のMGM映画「 Ziegfeld Girl」の曲で、軽快なラテンのテーマ。アドリブではビートを細かくして、ひたすら弾きまくっていて、ここでも気分が良くなって「唸るミュージシャン」が発症していますが、ほぼスキャット状態で相変わらず調子っぱずれでないのが、つまらないです。好演です。
George Howardは、1956年ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのサックス奏者で、リーダーアルバムは14作を発表して1998年に41歳でなくなっています。 improvisation よりもグルーヴ重視、R&Bやファンクを融合させたサウンドが特徴です。
George Howard は、6歳からクラリネットやファゴットを学び、ソプラノ・サックスをメイン楽器にしています。1970年代後半に、自身のアイドルであった Grover Washington Jr. のツアーに参加したことで注目を集め1982年に「Asphalt Gardens」でソロデビュー、1985年の「Dancing in the Sun」がビルボードのジャズ・アルバム・チャートで1位を獲得し、その後4作連続でチャート1位を記録する売れっ子となっています。
...'95 was an incredible year. "Murphy" not only introduced himself, he moved right into my house, reeking havoc on all fronts of my life. Yet and still, many things were put to rest, others resolved themselves, and many remain eternally unanswered. I no longer wish to know. Gone is the notion of control, because by His Grace I still remain... I survived. A couple of close friends who have observed my journey to catharsis often reminded me that: "Whatever doesn't kill you will ultimately make you stronger." Well, this ain't the afterlife... Thank You God.
(Various "Special Thanks" and credits follow...) In loving memory of my mother Rebecca B. Howard.
「Watch Your Back」しっとり系ブラコン・サウンドに Sarah Brown は、スラっとした声で Better watch your back boy, People smilin', stylin' All the while Inside your mind. Better watch your back boy, People usin' your kindness Can't see through their blindness. と繰り返します。後ろに注意しろなんて物騒な曲名なのかと思ってたら、優しい内容でした。ソプラノ・サックスは、泥臭さの無い浮遊系。曲としては単純な繰り返しですが耳に残るフレーズの繰り返しで脳に心地よい残像を残します。
「Best Friend」ラップのリズムで、ゆっくりとしたボーカルと早口ではないラップ。サックスとキーボードのユニゾンは、しっかりジャズ寄りのスムース・ジャズ系のメロディーの作り方で George Duke の色が強く出ています。ラップにさほど慣れてない日本のヤジオにも聴きやすくて、しっかり刺さり、途中の調子っぱずれのような音階のベースラインもしっかり印象に残り、曲調は軽いんだけど中身は軽くないところに才能を感じます。
「One Last Time」最初の2曲で変則うちを食らった後に正統派スムース・ジャズが出てきても、すんなりとした流れで聴けます。軽やかですっきりとしたソプラノ・サックスがばっちりと曲の良さを引き立てます。
「Attitude Adjustment」6秒の「Interlude」の後はドンシャリ系のリズムに再び突入して、幾何学的なリフにのせてコーラスとスポークンワードが入ります。コーラス部分の歌詞がわからなかったのですが、Needs an attitude adjustment と歌っているとAIは答えてくれますが、〇×△~attitude♪ だと思うんですよね。いずれにしろ"The world needs an attitude adjustment." (世界には意識改革が必要だ)がテーマで、それが言葉で表されているのがこの曲とアルバムのテーマ
「A Whole Lotta Drum In Me」この曲はちょっと力が入ってるように感じます。イントロはアフリカンな複雑なリズムのパーカッション。それから単純なリズムになりますが、ここからは Tiffany L. Graves のボーカルがメインで、アフリカンな旋律の広がっていく世界感、透明感と広がりを感じます。
「Adjusted Attitude」George Duke の Moog が気持ち良いです。Attitude Adjustment と言葉が入れ替わっていて、リズムは同じですが前半はサックスのが中心になり、特徴的なリフ、コーラスは後半に出てきます。これが何を意味するのかはわかりませんが、Adjusted だから解決したのか?いや、そんなことはないだろう。それを考えるのが、この曲の狙いだろうか。
Michael Brecker が、2007年1月13日に白血病で亡くなったとの悲報をニュースで見たのは転勤で名古屋に住んでいた時でした。時々行っていたロックバーに Heavy Metal Be Bop を持ちこんで爆音でかけてもらい追悼しました。後から来たロックファンの方にも、称賛していただき、何か誇らしかったことを思いだします。
The Brecker Brothers は、1975年にデビューして1982年に活動停止、1990年再始動するも2007年に Michael Brecker が白血病で死去し永年停止しています。このベストコレクションは1975年~1981年のロック寄りの録音を中心に収録されています。
「Skunk Funk」 やはりベスト盤であれば1曲目はこれです。ロック、ファンク、ジャズ全ての要素が詰まったこの曲の1曲目の選曲は賛成です。この盤での曲名は Skunk Funk ですが、他の盤や他アーティストのカバーでも「Some」がついて、Some Skunk Funk が一般的です。収録しているのは 1975年の スタジオ盤での初作品 The Brecker Bros. です。ライブの Heavy Metal Be Bop が一番燃えますが、youTube で見た、Mike Stern との共演のライブなんかも良いです。学生時代にコピーして10人ぐらいのバンドで学園祭で大いに暴れた盛り上がったこともあり、思い出深い曲です。メンバーを追ってみたら、このバージョンは Sanborn, Will Lee, Harvey Mason も参加で、そりゃあ良いわけだ。
「Sponge」次も同じスタジオ・デビューアルバム The Brecker Bros. から。Will Lee のベースのイントロ部分の他随所で使われるワウが気持ち良く、トランペットなども随所にエフェクトをかけたフレーズを使ったりと、なんかロックバンドっぽい Brecker Brothers 特有のサウンドRandy Brecker の作曲で、耳に残る印象的なフレーズをつくる人なのがわかります。
「Squids」次も Randy Brecker 作曲で、アルバムは1977年 Don't Stop The Music に変わります。曲調はやはり Brecker Brothers ぽいんですが、ロックっぽさが消えるのは Steve Gadd にドラムが変わったからか。ギターは Steve Kahn & Hiram Bullock の二人ですが、テーマ部分とバッキングがメインであまり前には出てきていない贅沢な起用。
「Funky Sea, Funky Dew」アルバムは、またも1977年 Don't Stop The Music からになります。作曲は Michael Brecker で、やっぱりRandy Brecker とは雰囲気が変わって、ソウルっぽい感じで柔らかい感じがします。とはいえ全ての曲が明確な違いがあるわけはないので、今後の Brecker Brothers でも聞き比べてみるのも面白いと思います。
「Inside Out」大好きなアルバム 1978年の Heavy Metal Be Bop から曲になります。作曲は Randy Brecker で、シャッフルのブルースコード進行の、もはやロックで非常に攻撃的で やはり Michael Brecker とは違う方向性の作曲だよなと再認識。ドラマーの Terry Bozzio は Frank Zappa, Missing Persons などにも参加したプログレ、ロック系なので豪快、ベースの Neil Jason は、John Lennon, Billy Joel, Roxy Music, Mick Jagger, Pete Townshend, Paul McCartney, Paul Simon, Kiss, Gene Simmons・・・と大物ミュージシャンの録音に数知れず参加している凄腕、Barry Finnerty は、暴れん坊っぽいギターをこの曲で弾いているんですが、意外にも Miles Davis, The Crusaders, the Brecker Brothers, Hubert Laws, Ray Barretto などとの共演が多いジャズ系ギタリストです。
「Dream Theme」曲は1980年 Detente からで、作曲は Michael Brecker になります。アルバム自体の路線は完全に強力なブラコンR&Bで、この曲もそっち系です。メンツはピアノ Don Grolnick はいつものメンツで、ギターは Jeff Mironov & David Spinozza、ベースが Marcus Miller、ドラム Steve Gadd で、私の好きなフュージョン時代の David Sanborn の参加部隊。コマーシャルなフュージョン全盛時代は、やはり彼らに支えられていたのだとここでも再認識。
「I Don't Know Either」前曲と同様、1980年 Detente からで、作曲は Michael Brecker になります。前曲との違いは、ブラコン味が抜けたフュージョン・サウンドになった点ですが、こちらの方が Brecker Brothers らしさが出ている楽曲かと思います。同じアルバムですが演奏メンバーは変わり、ピアノが Mark Gray、ドラムが Steve Jordan、パーカッションが Airto。
「Bathsheba」アルバムは変わり、1981年 Straphangin' 作曲は Michael Brecker のサンバ・リズムのフュージョンです。こうやってアルバムの代表曲を年代順に聴いていくと、最初の頃のロック魂を見せるバンドから純フュージョンへと変化していったのがわかるので、このベスト聴きながら途中で、年代順に並べただけで工夫が無い安物か、と思いましたが、いやこれはこれでありです。
「Straphangin' 」アルバムは前曲と同様、1981年 Straphangin' の主題曲で、作曲は Michael Brecker ですが、Randy Brecker の作風っぽさを感じます。
「Threesome」1981年 Straphangin' のから3曲目で、作曲は Randy Brecker に前曲と真逆に Michael Brecker っぽさを感じます。只ですね、ずっと聴いてくると初期の荒々しい感じが亡くなってテクニカルになってくると段々物足りない感はでてきますね。
「East River」 でラストは Heavy Metal Be Bop 1978 に戻ってきました。物足りないと言ってすいません。年代順に並べただけで工夫が無い安物なんて、思ってすいません。
改めてライナーノーツを見れば、往年のアルバムのプロデューサー Michael Cuscuna 氏と The Brecker Brothers 本人が選曲しているとのこと。それは一番よく知っている人達が制作している訳で、いや良いベスト盤でした。Vol2 が出ているのかと思って調べたら、ちゃんと出てました。曲が被っていたりするので、おそらく録音が違うヤツが入っているのかと思います🎶
series director: Steve Backer
compilation produced by Michael Cuscuna & The Brecker Brothers