「April In Paris」イントロがまるでベートーベンの運命だと感じるのは私だけだろうか。Count Basie とかが演奏すると華やいだ雰囲気で軽やかになるが、Monk流の調理法では緊張感があります。インパクト大。
「Ghost Of A Chance」 これもスタンダードで優雅に演奏されることが多い曲で、この演奏でも優雅ではありますが、優雅さのあるフレーズを少しづつ断ち切るような独特の緊張感を聞き入ってしまいます。
「Functional」9分を超える Monk のブルース解釈で、この曲では、比較的安定した左手のリズムを刻み、右手の音の選択にはタメが少ないですが、和音の重ね方に重きを置いているように感じ、重みがあります。また、このアルバムと別テイクのソロが Thelonious Monk With John Coltrane にも収められていて聴き比べると、こっちの方が少し重めのような気がします。
「I'm Getting Sentimental Over Youb」この作品は Bill Evans の Jim Hall との作品 Undercurrent に収録されている軽やかなバージョンが結構好きなのですが、Monk は、格式を持たせてクラシック的にしたり、ラグタイムのようなリズムを入れたりと全く異なる解釈でなるほどです。
「 I Should Care」 1944年に Axel Stordahl, Paul Weston, Sammy Cahn によって書かれたポピュラーソングで3分13秒と短くまとめられていますが、やや誇張の強い表情のつけかたで弾いていて、急ストップと急発進が頻繁に繰り返されますがスイングしているのが素晴らしい。
Oscar Peterson のトリオでの活動は1951年から始まっています。初期メンバーは Ray Brown (ベース) 、Irving Ashby (ギター) で、その後 1958年までにギターが Barney Kessel, Herb Ellis に代わっています。ギター、ベースでのトリオ編成は、この1964年録音のアルバムからドラムス(Ed Thigpen)、ベースに変化してギターレスになります、
ちなみに1965年には、ドラムスが Louis Hayes に交代、翌年の1965年には、ベースがSam Jones となり、以降、Joe Pass、George Mraz、Niels Pedersen、Niels Pedersen、Ray Price、Louie Bellson らも加入するなど、メンバーチェンジは、かなり頻繁なようです。
さてこのアルバム、オープニングはピーターソンのオリジナルですが、私がとにかく学生時代に、初めて組んだジャズ・コンボで、周りについていくために聴いていた Satin Doll、Fly Me to the Moon、Shiny Stockings などの懐かしのスタンダードも多数収録されています。
「The Strut」リーダー Oscar Peterson の作品で、初期オリジナル作品の一つ。スイングのテンポが気持ちよく、リズム隊のビートに乗って、これぞピアノの音を聴かせながらスイングしていく王道中の王道みたいな曲です。
「Let's Fall in Love」1933年の同名の映画の主題歌。ピアノから入るイントロで、 テーマのあとにピアノ・ソロ、2コーラスの曲に沿ったリズミカルなベース・ソロ、トリオの息はぴったり。
「Little Right Foot」トラディショナル・フォークをアレンジ。原曲は知りませんでしたが、昔からのフォークならではの親しみ易いメロディが良い。 この曲に親しんでいる人にとっては、色々な思い出も浮かべながら聴ける安心ソングなのでしょう、シングル・トーンでコロコロとした音でアドリブしながら、ピアノの音の世界へ徐々に引っ張り込んでいかれてしまいます。エンディングも優しいですね。
「Fly Me to the Moon」今まで原曲に忠実でベーシックなアレンジでしたが、凝ったアレンジで、アップ気味のテンポも楽しく、アドリブでは小技も飛び出しながら、気分良くなって歌われながらの演奏。この人も「唸るミュージシャン」ですが、調子っぱずれでは無いですね。
「This Nearly Was Mine」1949年のミュージカル South Pacific の歌曲で、お馴染みRichard Rodgers 作品。 原曲どおりのスロー・バラードのワルツにしています。音数が多すぎず音のわずかな空間の出すリズムが気持ち良いかも。やっぱりこの人はスローテンポでも、あくまでもリズミカル。
「You Stepped Out of a Dream」1940年のMGM映画「 Ziegfeld Girl」の曲で、軽快なラテンのテーマ。アドリブではビートを細かくして、ひたすら弾きまくっていて、ここでも気分が良くなって「唸るミュージシャン」が発症していますが、ほぼスキャット状態で相変わらず調子っぱずれでないのが、つまらないです。好演です。
George Howardは、1956年ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのサックス奏者で、リーダーアルバムは14作を発表して1998年に41歳でなくなっています。 improvisation よりもグルーヴ重視、R&Bやファンクを融合させたサウンドが特徴です。
George Howard は、6歳からクラリネットやファゴットを学び、ソプラノ・サックスをメイン楽器にしています。1970年代後半に、自身のアイドルであった Grover Washington Jr. のツアーに参加したことで注目を集め1982年に「Asphalt Gardens」でソロデビュー、1985年の「Dancing in the Sun」がビルボードのジャズ・アルバム・チャートで1位を獲得し、その後4作連続でチャート1位を記録する売れっ子となっています。
...'95 was an incredible year. "Murphy" not only introduced himself, he moved right into my house, reeking havoc on all fronts of my life. Yet and still, many things were put to rest, others resolved themselves, and many remain eternally unanswered. I no longer wish to know. Gone is the notion of control, because by His Grace I still remain... I survived. A couple of close friends who have observed my journey to catharsis often reminded me that: "Whatever doesn't kill you will ultimately make you stronger." Well, this ain't the afterlife... Thank You God.
(Various "Special Thanks" and credits follow...) In loving memory of my mother Rebecca B. Howard.
「Watch Your Back」しっとり系ブラコン・サウンドに Sarah Brown は、スラっとした声で Better watch your back boy, People smilin', stylin' All the while Inside your mind. Better watch your back boy, People usin' your kindness Can't see through their blindness. と繰り返します。後ろに注意しろなんて物騒な曲名なのかと思ってたら、優しい内容でした。ソプラノ・サックスは、泥臭さの無い浮遊系。曲としては単純な繰り返しですが耳に残るフレーズの繰り返しで脳に心地よい残像を残します。
「Best Friend」ラップのリズムで、ゆっくりとしたボーカルと早口ではないラップ。サックスとキーボードのユニゾンは、しっかりジャズ寄りのスムース・ジャズ系のメロディーの作り方で George Duke の色が強く出ています。ラップにさほど慣れてない日本のヤジオにも聴きやすくて、しっかり刺さり、途中の調子っぱずれのような音階のベースラインもしっかり印象に残り、曲調は軽いんだけど中身は軽くないところに才能を感じます。
「One Last Time」最初の2曲で変則うちを食らった後に正統派スムース・ジャズが出てきても、すんなりとした流れで聴けます。軽やかですっきりとしたソプラノ・サックスがばっちりと曲の良さを引き立てます。
「Attitude Adjustment」6秒の「Interlude」の後はドンシャリ系のリズムに再び突入して、幾何学的なリフにのせてコーラスとスポークンワードが入ります。コーラス部分の歌詞がわからなかったのですが、Needs an attitude adjustment と歌っているとAIは答えてくれますが、〇×△~attitude♪ だと思うんですよね。いずれにしろ"The world needs an attitude adjustment." (世界には意識改革が必要だ)がテーマで、それが言葉で表されているのがこの曲とアルバムのテーマ
「A Whole Lotta Drum In Me」この曲はちょっと力が入ってるように感じます。イントロはアフリカンな複雑なリズムのパーカッション。それから単純なリズムになりますが、ここからは Tiffany L. Graves のボーカルがメインで、アフリカンな旋律の広がっていく世界感、透明感と広がりを感じます。
「Adjusted Attitude」George Duke の Moog が気持ち良いです。Attitude Adjustment と言葉が入れ替わっていて、リズムは同じですが前半はサックスのが中心になり、特徴的なリフ、コーラスは後半に出てきます。これが何を意味するのかはわかりませんが、Adjusted だから解決したのか?いや、そんなことはないだろう。それを考えるのが、この曲の狙いだろうか。
Michael Brecker が、2007年1月13日に白血病で亡くなったとの悲報をニュースで見たのは転勤で名古屋に住んでいた時でした。時々行っていたロックバーに Heavy Metal Be Bop を持ちこんで爆音でかけてもらい追悼しました。後から来たロックファンの方にも、称賛していただき、何か誇らしかったことを思いだします。
The Brecker Brothers は、1975年にデビューして1982年に活動停止、1990年再始動するも2007年に Michael Brecker が白血病で死去し永年停止しています。このベストコレクションは1975年~1981年のロック寄りの録音を中心に収録されています。
「Skunk Funk」 やはりベスト盤であれば1曲目はこれです。ロック、ファンク、ジャズ全ての要素が詰まったこの曲の1曲目の選曲は賛成です。この盤での曲名は Skunk Funk ですが、他の盤や他アーティストのカバーでも「Some」がついて、Some Skunk Funk が一般的です。収録しているのは 1975年の スタジオ盤での初作品 The Brecker Bros. です。ライブの Heavy Metal Be Bop が一番燃えますが、youTube で見た、Mike Stern との共演のライブなんかも良いです。学生時代にコピーして10人ぐらいのバンドで学園祭で大いに暴れた盛り上がったこともあり、思い出深い曲です。メンバーを追ってみたら、このバージョンは Sanborn, Will Lee, Harvey Mason も参加で、そりゃあ良いわけだ。
「Sponge」次も同じスタジオ・デビューアルバム The Brecker Bros. から。Will Lee のベースのイントロ部分の他随所で使われるワウが気持ち良く、トランペットなども随所にエフェクトをかけたフレーズを使ったりと、なんかロックバンドっぽい Brecker Brothers 特有のサウンドRandy Brecker の作曲で、耳に残る印象的なフレーズをつくる人なのがわかります。
「Squids」次も Randy Brecker 作曲で、アルバムは1977年 Don't Stop The Music に変わります。曲調はやはり Brecker Brothers ぽいんですが、ロックっぽさが消えるのは Steve Gadd にドラムが変わったからか。ギターは Steve Kahn & Hiram Bullock の二人ですが、テーマ部分とバッキングがメインであまり前には出てきていない贅沢な起用。
「Funky Sea, Funky Dew」アルバムは、またも1977年 Don't Stop The Music からになります。作曲は Michael Brecker で、やっぱりRandy Brecker とは雰囲気が変わって、ソウルっぽい感じで柔らかい感じがします。とはいえ全ての曲が明確な違いがあるわけはないので、今後の Brecker Brothers でも聞き比べてみるのも面白いと思います。
「Inside Out」大好きなアルバム 1978年の Heavy Metal Be Bop から曲になります。作曲は Randy Brecker で、シャッフルのブルースコード進行の、もはやロックで非常に攻撃的で やはり Michael Brecker とは違う方向性の作曲だよなと再認識。ドラマーの Terry Bozzio は Frank Zappa, Missing Persons などにも参加したプログレ、ロック系なので豪快、ベースの Neil Jason は、John Lennon, Billy Joel, Roxy Music, Mick Jagger, Pete Townshend, Paul McCartney, Paul Simon, Kiss, Gene Simmons・・・と大物ミュージシャンの録音に数知れず参加している凄腕、Barry Finnerty は、暴れん坊っぽいギターをこの曲で弾いているんですが、意外にも Miles Davis, The Crusaders, the Brecker Brothers, Hubert Laws, Ray Barretto などとの共演が多いジャズ系ギタリストです。
「Dream Theme」曲は1980年 Detente からで、作曲は Michael Brecker になります。アルバム自体の路線は完全に強力なブラコンR&Bで、この曲もそっち系です。メンツはピアノ Don Grolnick はいつものメンツで、ギターは Jeff Mironov & David Spinozza、ベースが Marcus Miller、ドラム Steve Gadd で、私の好きなフュージョン時代の David Sanborn の参加部隊。コマーシャルなフュージョン全盛時代は、やはり彼らに支えられていたのだとここでも再認識。
「I Don't Know Either」前曲と同様、1980年 Detente からで、作曲は Michael Brecker になります。前曲との違いは、ブラコン味が抜けたフュージョン・サウンドになった点ですが、こちらの方が Brecker Brothers らしさが出ている楽曲かと思います。同じアルバムですが演奏メンバーは変わり、ピアノが Mark Gray、ドラムが Steve Jordan、パーカッションが Airto。
「Bathsheba」アルバムは変わり、1981年 Straphangin' 作曲は Michael Brecker のサンバ・リズムのフュージョンです。こうやってアルバムの代表曲を年代順に聴いていくと、最初の頃のロック魂を見せるバンドから純フュージョンへと変化していったのがわかるので、このベスト聴きながら途中で、年代順に並べただけで工夫が無い安物か、と思いましたが、いやこれはこれでありです。
「Straphangin' 」アルバムは前曲と同様、1981年 Straphangin' の主題曲で、作曲は Michael Brecker ですが、Randy Brecker の作風っぽさを感じます。
「Threesome」1981年 Straphangin' のから3曲目で、作曲は Randy Brecker に前曲と真逆に Michael Brecker っぽさを感じます。只ですね、ずっと聴いてくると初期の荒々しい感じが亡くなってテクニカルになってくると段々物足りない感はでてきますね。
「East River」 でラストは Heavy Metal Be Bop 1978 に戻ってきました。物足りないと言ってすいません。年代順に並べただけで工夫が無い安物なんて、思ってすいません。
改めてライナーノーツを見れば、往年のアルバムのプロデューサー Michael Cuscuna 氏と The Brecker Brothers 本人が選曲しているとのこと。それは一番よく知っている人達が制作している訳で、いや良いベスト盤でした。Vol2 が出ているのかと思って調べたら、ちゃんと出てました。曲が被っていたりするので、おそらく録音が違うヤツが入っているのかと思います🎶
series director: Steve Backer
compilation produced by Michael Cuscuna & The Brecker Brothers
大学生でジャズ研に入部した時に購入したCDで、ジャズなんて全くわからなかったのでひとまず勉強に何を聴いたら良いのかと思っていたら、MJQというバンド名が皆さんの会話の中でよく出てきていたこと、最初に組んだコンボの練習曲の Recado Bossa Nova が収録されていたことで購入したと記憶しています。しかしギターレスなんでコピーすることはなく曲を覚えることでしか活用できませんでした。このアルバムはかなり繰り返し聴いたことは聴いたのですが、このアルバムによってジャズが好きになることはありませんでした。そんなこんなで結構長い間、お蔵入りしていたのですが、ヤジオになりギターレスのジャズなんかもかなり聴くようになってから聴いたら、正攻法で結構良いアルバムだったなあと再認識しています。
ある時ジャケットを見て気づきました。「Manhattan Jazz Quintet」・・・・世の多くの人が話題にする MJQ は「The Modern Jazz Quartet」の方なので大きな違いがあるのは当然💡
Manhattan Jazz Quintet の結成は1983年。「ジャズにルーツを持つニューヨークのトップ・サイドマンを使い、50年代・60年代のジャズの最高峰を再現するようなレパートリーを選んで、ピュア・ジャズのクィンテットを結成する機会をデイブ・マシューズに与えること」をはスイング・ジャーナル誌の編集者、中山康樹氏が提供したコンセプトによってつくられたもので、日本向けの活動が中心となったバンドです。
というわけで、上記写真とメンバーは違いますが全曲、再度聴きながらレビューします。
「Jordu」テンポ早めでキッチリとした演奏。David Matthews のスイングも気持ち良いが、 George Young、 Lew Soloff のホーン2名のアンサンブルもバッチリで、Steve Gadd のドラムが固すぎるとは思うが最初から素晴らしい。「Recado Bossa Nova」先にも書きましたが、これを聴いて Recado Bossa Nova のイメージを固めたので、他のジャズメンの演奏を聴くと、軽快じゃないなとか思ったりすることが多いです。知的な演奏が印象的です。「Confirmation」 いわずと知れた Charlie Parker の名曲。原曲に忠実な演奏であるのは難しい曲であるためとライナーノーツに書いてあります。なるほどですが微塵も難しいことをやっている感の無い演奏はまた素晴らしい。まずは George Young が自由奔放で現代的なアプローチのテナーソロ、次いでクールで抑制のきいた David Matthews のピアノソロ。控えめで周りを伺いながら少しづつ本性を現わしていくような起伏にとんだ Lew Soloff のトランペットソロ。高い音程のトランペットから Charnett Moffett の低音ベースソロになると耳をそばだてて聴いてしまう。良質の演奏です。「Autumn Leaves」そしてアルバムの主題の枯葉。ライナーノーツでは、発起人の中山氏から最初のアルバムに「枯葉」を入れるリクエストがあったが、David Matthews の頭の中で「枯葉」「サマータイム」が、ごっちゃになったため、前作は「サマータイム」今回は「枯葉」にしたとの解説がありました。なるほど曲想的には似ているような気がするので別にしといた方がアルバム制作的には良かったということでしょう。演奏は、ベテランらしく各自が自由な感じでありながら、お互いのプレイを聴きながらのインタープレイで、誰かが出れば支えに回り、時には同調しながら盛り上げる、抑えると言ったお手本の演奏です。これを最初に聴いた学生時代には、このプレイに何も感じなかったけどジャズってものを感じていた良い教材だったのだなと思い返しました。最後「Mood Piece」は、Dave Matthews のオリジナルです。フィーリングと形式を David Matthews が Miles Davis の Blue In Green(Kind Of Blue)」からインスピレーションを受けて書いた曲とのこと。この曲に関して言えば、深みのあるテーマに沿って Quintet の各メンバーが忠実に世界観を崩さずにひたすら寄り添っている感じです。
大御所 Quincy Jones (クインシー・ジョーンズ) が全面プロデュースした1980年リリースの世紀の傑作アルバムと言われる50万枚以上を売り上げ、グラミー賞で3部門を受賞する大ヒット作。楽曲、構成、録音、録音メンバーとも、全てにおいて素晴らしい完成度でジャンルにとらわれない音楽が魅力の作品です。
発売当時、この分野は全く興味が無い分野であったのですが、ラジオなどでずっと流れていましたので Benson はもともとはジャズ系の大御所であるとは薄々思っていた程度でした。そんな勘違いをさせてくれたのは、やはりクインシーという人のプロデュースが大きいことは間違いないようです。この当時の Quincy Jones プロデュースで、作品提供が Rod Temperton という布陣は、このアルバムの前年に発表された Michael Jackson (Off The Wall) と全く同じ。Quincy は成功の方程式をこの布陣で築き上げていたようで、昔っぽさはあるものの現代のポップ、ブラコンに通ずる音作りが凄い。またこのアルバム Herbie Hancock、Lee Ritenour、Louis Johnson、Richard Tee などのお馴染みの大御所が参加しているのもゴージャスで捨て曲も無し。
さて手放しに誉めぱなしであった Give Me The Night 再度聴いてレビューしていきます。
「 Love X Love」作曲アレンジとも Rod Temperton のハイセンスなブラコンで Benson のボーカルもイヤミが無くて聴きやすい。「Off Broadway」これも作曲アレンジとも Rod Temperton です。元々のトラックがしっかりしているので歌物でなくとも、しっかりとブラコン基調の素晴らしい演奏。Lee Ritenour がギターで参加していますがどれだろう。おそらく装飾音が砂目なのでテーマと最初のギターソロでしょうか。Benson は、スキャット部分だけで暴れていると思います。うーんカッコ良い。「Moody's Mood」ボーカルは Patti Austin で、さすが余裕のある歌いっぷり、Benson も負けじと歌うボーカルメインの楽曲です。昔のジャズみたいで良い雰囲気ですが音が全く新しくクリアです。「Give Me The Night」ここでタイトル曲の登場です。当時は熱狂的にあちらこちらで曲がかかってました。当時のディスコでもかっかていたと思うのでこれで踊ったオジサンは多いのではないでしょうか。Quincy プロデュースで、Rod Temperton 作品提供の最高傑作のひとつで、売れる要素が凝縮されています。そしてヒットの裏には Herbie Hancock がいて、シンセベースに Richard Tee もいたりしたのが今回の発見です。「 What's On Your Minds」私のスキではない Benson のボーカルパターンが見え隠れしていますが、Quincy の力でねじ伏せられているようです。アーチストの希望も叶えながら、リスナーにも聴きやすいようにしてくれる心遣いを感じます。「Dinorah,Dinorah」EW&F の曲をジャズよりにしたようなアレンジと曲調です。バッキングボーカルに Patti Austin が少し味付けに参加していたり、シンセが Herbie Hancock だったりしますが皆さん姿を表に出さずに裏方に徹しているプロ根性を感じます。印象に薄い曲ではありますが、作っている時は楽しいかもしれません。「Love Dance」 アコースティック・ギターが Lee Ritenour でBnson はボーカルのみでの参加で品が良い。こうゆうのは有りです。「Star Of A Story(X) 」曲名がSFっぽくて曲調も少し変わってます。あまり好みでは無いかも「 Midnight Love Affair」 キーボードに George Duke も出てきました。Herbie、Richard Tee もいて録音メンバーはかなり豪華ですが、曲的には Christopher Cross の Arthur's Theme(ニューヨークシティセレナーデ)と日本の歌謡曲を足したような感じが少し古めかしい。「Turn Out The Lamplight」 Benson が歌い方を変えて別人のようです。これが良いとは思いませんが、好きではない Benson ではないので聴けます。スイート系ボーカルものです。
それではレビューしていきましょう。1枚目はTonite's Music Today と言うアルバム。Mr. Moon いかにも昔のミュージカルの曲。Steve Allen 作曲で流れるように軽快。Bob Brookmeyer は、バルブ・トロンボーンなので歯切れが良い。I Hear A Rhapsody 1941年のポピュラーソングで1952年の映画 Clash by Night でも使われています。ここでは、ゆったりとした演奏で、ズートがいやらしく吹きこみます。ミドルテンポ以上での演奏例も多い曲で少しイメージ変わります。The Chant 吹奏楽ファンには楽しいイントロで、気持ちよくスイングしてます。Bob Brookmeyer が先頭バッターで、ズートも滑りだすようなテナーで対応の対比も良い。Blues My Naughty Sweetie Gives To Me ハンク・ジョーンズのブルース・ピアノがメインでブルース。次いで ズート の色っぽい大袈裟なサックスに続きズートが歌っちゃいます。それほど上手くはないけどいい雰囲気で、ブルックマイヤーがそれに絡んでくる。ビブラホンはハンク・ジョーンズでしょうか。芸達者です。Zoot's Tune ブルースでしんみり効かせた後は、軽快なスイングで定番のパターン。ズートのサックスは、このアルバムでは、それほどエロいオジサンではなく爽やかに感じます。How Long Has This Been Going On? ガーシュイン曲です。落ち着きます。Bobby's Tune そしてブルックマイヤーの作曲のハッピーなナンバー。Blue Skies で終了です。2管の絡みがまた良い曲です。短めの曲で構成されているので聴く方が疲れずにテンポが良い。ウイスキー飲みながらダランと聴くのがいいかな。。
そして2枚目は、Whooeee でベースとドラムが交代です。 The King カウントベイシーから始まります。先のアルバムと同様に先頭バッターは流れるように軽い曲。ここではハンクジョーンズが引っ張ていく演奏です。と書ていたらズートもやるじゃないですか。いやらしくない。Lullaby Of The Leaves 「Lullaby」子守歌を歌う行為のこと、急がず聞かすように優しい曲です。I Can't Get Started ガーシュインです。あまり聞いたことが無くても懐かしさが漂うメロディーです。Snake Eyes ヘビの目ですからね。鋭い曲かと思えば陽気なメロディーはそうでもない。ブルックマイヤー曲。Morning Fun 交互に楽曲提供で今度はズートで、軽快スイング。Whooeee テーマ曲です。Whooeee の掛け声から始まる楽しい曲で、出だしが印書的ですが印象には残りづらいかも。Medley: Someone To Watch Over Me - My Old Flame コンサートで途中のしんみり系を聴かせるヤツです。4分16秒が長く感じてしまいます。目をつむっていると・・。 〆は、Box Cars 最後の曲は、1枚目のアルバム同様、ノリの良い曲を持ってきます。