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2025年4月30日水曜日

James Cotton / Living The Blues


 1994年リリースの James Cotton 御大が、良好な状態で発声で録音した最後のアルバムとなります。この後 Deep In The Blues (1995) で御大の歌声は、だいぶ苦しそうになり1996年のブルース・カーニバル出演時自身で歌われていて、その後での喉頭がんで手術となります。1997年来日時はボーカリストを連れてきていたようです。歌は歌えなくなってもブルース・ハープで音楽を私たちに届けていただいた御大は、2017年3月16日、米テキサス州オースティンにあるセント・デイビッズ・メディカル・センターにて肺炎のため死去されています。


 さて、健在な喉の最後の録音ですが、何しろファンなんで全曲が良いです。このアルバムでは、ドラム、ギター、オルガン、ピアノとのデュオ演奏が、多数収録されているのが特徴です。声の調子も良くは無いのでメモリアル的な意味もあるのでしょうか?
 1. 13.  Mississippi Freight Train - ドラム 、3.Pacific Blues - ギター、6. Hucklebuck、9. Black Knights - オルガン、11. Cotton in the Kitchen - ピアノ
 どれが、どんなのかは、全曲レビューします。「Mississippi Freight Train」アルバムのイントロとエンディングに、 使われています。ドラムのブラッシングで、汽車が走るリズムを、ブルース・ハープで汽笛を表現しています。エンディングの Part 2 ではイントロよりもアドリブが多くしてファン・サービスしています。このパターンは、Cotton Boogie、Rockett 88、The Creeper などにも使われる「汽車ポッポ・サウンド」で、御大の得意技ですね。「You Didn't Think About That」御大の声はだいぶ苦しそうではありますが、迫力があって大好きでした。オルガンの Lucky Peterson も良いのですが、ギターの Larry McCray の粘っこいオーバー・ドライブが深くかかった短いギターソロも素敵です。ドラムの Brian Jones も御大のブルース・ハープ・ソロを煽る煽る。バンドとしてのサウンドはかなり完成されています。「Pacific Blues」ギターのJoe  Louis Walker とのデュオでボーカル・レスのインストですが、アコースティック・ギターのバッキングが、とても心地よいです。簡単そうですが、こんなギター弾けないんですよね。「Take a Message」 ギターは二人 John Primer, Larry McCray で、歯切れの良いドラムがグイグイと曲を引っ張ります。この Brian Jones は Junior Wells、Magic Slim なんかのレコーディングに参加しているブルース系のドラマーでした。「Hungry Country Girl」Otis Spann の楽曲で、ボーカル無しのハーモニカメインのインストです。なんてことはない典型的なコード進行のブルース・セッションなのですが味わい深い。John Primer のギターリフも珍しいことはやってないですが印象に濃いパターンです。「Hucklebuck」 Lucky Peterson のオルガンとのデュオの珍しい組み合わせのインスト。ペダル・ベースがあるので、トリオのようなもんですが二人でこのノリの良さは脱帽です。「One Little Piece of Shade」ボーカルは、ピアノの Dr. John がとっているジャジーな響きのブルースです。御大はハープでしっかり聞かせていますが、やっぱり喉の調子が悪かったのもあるのでしょうか。「Living the Blues」御大の声をふり絞って歌うタイトル曲で、バンドの息はピッタリの完成されたサウンドです。心なしか御大のボーカルパートは短めの録音ですね。「Black Knights」 Lucky Peterson のオルガンとのデュオの2曲目です。御大のハープを吹くときのウプっウプって音が鮮明に聴こえて、それが妙に迫力を感じます。オルガンとハープの音色は近いものもあるかもしれませんね。「Mississippi Saxophone 」激しめのジャンプ・ブルースで迫力あります。楽曲は Hawks ってバンドのギタリスト Dave Steen で、本アルバムでは2曲目。白人ですがバリバリのド・ブルースです。「Cotton in the Kitchen」本アルバムで大活躍のピアニスト Dr. John とのデュオです。Lucky Peterson のオルガンとは全く違うデラックス感があります。 「Certified」曲は、白人系ブルースバンドの Fish Heads & Rice あたりの楽曲でしょうか。このバンドの誰かが曲を持ち込んでいるんですかね。
 御大の声が気になる一枚ですが、素晴らしいメンバーでの録音と良好な録音状態で、聴いて楽しい完成された一枚です。バンドサウンドも良いですが、デュオ作品に特に味わいがあります🎶

producer : John Snyder
recorded March and June, 1993 at Chicago Recording Corporation, Chicago, Illinois; July, 1993 at Kiva Recording Studio, Memphis Tennessee; September, 1993 at Soundtrack, New York City and January, 1994 at Russian Hill Recording, San Francisco, California.

1. Mississippi Freight Train / James Cotton
harmonica : James Cotton
drums : Brian Jones
2. You Didn't Think About That / Dave Steen
vocals, harmonica : James Cotton
organ : Lucky Peterson
guitar : Larry McCray
bass : Johnny B. Gayden
drums : Brian Jones
3. Pacific Blues / Joe Louis Walker
harmonica : James Cotton
guitar : Joe Louis Walker
4. Take a Message / Dave Steen
vocals, harmonica : James Cotton
organ : Lucky Peterson
guitar : John Primer, Larry McCray
bass : Johnny B. Gayden
drums : Brian Jones
5. Hungry Country Girl / Otis Spann
harmonica : James Cotton
piano : Dr. John
guitar : John Primer
bass : Johnny B. Gayden
drums : Brian Jones
6. Hucklebuck / Andy Gibson, Roy Alfred
harmonica : James Cotton
organ : Lucky Peterson
7. One Little Piece of Shade / Dave Steen
harmonica : James Cotton
piano, vocals : Dr. John
bass : Johnny B. Gayden
drums : Brian Jones
8. Living the Blues / Gary Nicholson
vocals, harmonica : James Cotton
piano : Dr. John
guitar : John Primer, Larry McCray
bass : Johnny B. Gayden
drums : Brian Jones
9. Black Knights / Ferdinand "Fats" Washington
harmonica : James Cotton
organ : Lucky Peterson
10. Mississippi Saxophone / Dave Steen
vocals, harmonica : James Cotton
piano : Dr. John
guitar : Larry McCray
bass : Johnny B. Gayden
drums : Brian Jones
11. Cotton in the Kitchen / James Cotton
harmonica : James Cotton
piano : Dr. John
12. Certified /  David James, Gary Taley, Stuart Brower, Walter Fergeson
vocals, harmonica : James Cotton
piano : Lucky Peterson
guitar : John Primer, Larry McCray
bass : Johnny B. Gayden
drums : Brian Jones
13. Mississippi Freight Train - Part 2 / James Cotton
harmonica : James Cotton
drums : Brian Jones





  

2023年9月30日土曜日

Buddy Guy Junior Wells & Junior Mance / Buddy And The Juniors


 ポップスの女性歌手のアルバムか?とも思ってしまうジャケットの中の赤ちゃん3人は、Buddy GuyJunior WellsJunior Mance ですね。この可愛らしいジャケットなのに、中身は泥臭いブルースです。シカゴを代表するブルースマン Buddy Guy、Junior Wells は、ありうる組み合わせですが、ジャズピアニストの Junior Mance が参加とは貴重なアコースティック・ブルース・セッションです。随分昔から持っていたアルバムなのですが、今回聴くまであの Junior Mance とは気づいていませんでしたので、聴き直しは心して聴こうと思います。プロデューサーである Michael Cuscuna は、ライナーノーツに、このレコーディングについて興奮気味に記述してある気がします。そりゃあ Buddy Guy、Junior Wells は当然セッションはあるでしょうが Junior Mance との共演なんて凄いことですから当然でしょう。


 さて、レビューです。オープニングは Talkin' 'Bout Women Obviously ギターとブルースハープの弾き語りブルースです。年代物のアコースティック・ブルースは枯れたギターの音がする場合が多いですが、Buddy のアコギはとてもリッチな音がします。Riffin' も古典的なパターンのブルースで、これもピアノレス。Buddy Blues から Mance のピアノが登場ですが特にジャズっぽいフレーズとかはありません。Hoochie Coochie Man では、ピアノの存在感が増します。リズム隊はいないのに、そうとう躍動感ある演奏になっているのは、しっかりとしたピアノのリードがあってこそと思われます。Five Long Years では、メンバーの演奏も随分と打ち解けた感じの演奏になっています。古典的なパターンに合わせて各自のアドリブが生き生きとしています。Rock Me Mama では、Mance はお休みです。ボーカルは、Wells となって迫力あってカッコ良い。Ain't No Need は、Mance 復活でサビの手前のブレイクでは、Mance がギターと合わせてブレイクしていないのですが、3コーラス目だけは同じブレイクをしているので、ここら辺は、ぶっつけ本番のご愛敬といったところでしょうか。
 数年ぶりに聴きましたが、実に張りがあってドスの効いたアコースティック・ブルースは、今までよりも好印象です。素晴らしいアルバムです🎵

harmonica, vocals : Junior Wells
acoustic guitar, vocals : Buddy Guy
piano : Junior Mance

producer : Michael Cuscuna

recorded at Vanguard Studios, New York City on Dec. 18, 1969

1. Talkin' 'Bout Women Obviously
2. Riffin'
3. Buddy Blues
4. Hoochie Coochie Man
5. Five Long Years
6. Rock Me Mama
7. Ain't No Need




  

2021年4月13日火曜日

本日のCD Cotton Wells Bell Branch ♪ Harp Attack!


ブルースハープの名手が競演します
ベテラン組がJames Cotton, Junior Wells, Carey Bell
若手が Billy Branch

ブルースハープは小さい楽器で音階も限られているハーモニカ
ですが、名手にかかると素晴らしいメロディーが生まれます
私も吹きたくなってブルースハープを検討しましたが
クロマチックハーモニカを買ってしまい
複雑過ぎて上達は断念してしまいました

名曲のテンコ盛りの気分盛り上がるアルバムです

harp : James Cotton, Junior Wells,Carey Bell, Billy Branch
bass ; Johnny B. Gayden
drums : Ray "Killer" Allison
guitar : Michael Coleman
guitar (2nd) : George Baze (6, 9)
piano : Lucky Peterson

1. Down Home Blues
2. Who
3. Keep Your Hands Out Of My Pockets
4. Little Car Blues
5. My Eyes Keep Me In Trouble
6. Broke And Hungry
7. Hit Man
8. Black Night
9. Somebody Changed The Lock
10. Second Hand Man
11. New Kid On The Block





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2019年9月7日土曜日

本日のCD Junior Wells / Hoodoo Man Blues


 リリースは1965年で、当時 Junior Wells(ジュニア・ウェルズ)31歳、Buddy Guy(バディ・ガイ)29歳です。
 もっさりとしたブルース・アルバムではなく、冒頭はジェームズ・ブラウンばりののファンクの影響が感じられる。ジャキンとしたブルースです。
 「Snatch It Back And Hold It」「Good Morning Little School Girl」は、カントリー・ブルースだけど、凄みがあるブルースに仕上げています。「Chitlin Con Carne」レイボーンがカバーしてましたね🎶

harmonica, vocals : Junior Wells
guitar : Friendly Chap(Buddy Guy)
bass : Jack Myers
drums : Billy Warren

1. Snatch It Back And Hold It
2. Ships On The Ocean
3. Good Morning Schoolgirl
4. Hound Dog
5. In The Wee Hours
6. Hey Lawdy Mama
7. Hoodoo Man Blues
8. Early In The Morning
9. We're Ready
10. You Don't Love Me, Baby
11. Chitlin Con Carne
12. Yonder Wall
▶ Snatch It Back And Hold It