2021年5月7日金曜日

本日のCD Aretha Franklin ♪ Lady Soul

 

 アトランティック・レコード移籍3作目1968年作品。本作ではギターに Bobby Womackさらにクレジットには「The guitar obbligato on Good To Me As I Am To You is by Eric Clapton of  “Cream”」と書いてあるようにクリームで売れっ子だったクラプトンが参加しています。リズム隊で参加ではなくオブリガードで参加なので別トラックで被せた録音なのでしょうか?いずれにしろアトランティックもお金をかけて本気で売り出しにきた様子がうかがえます。
 まずはシングルで稼いでアルバムは後で作るのがこの時代の特徴で「A Natural Woman」は、先行で全年9月にシングル発売されBillboard Hot 100で8位、R&Bシングル・チャートで2位の好記録となり、その2か月後に「Chain Of Fools」はHot 100で2位、R&Bチャートで1位と大ヒットとなります。この曲は Don Covay の書下ろしで当初はオーティス・レディングに提供しようと考えていたがデモを聴いてアレサに変更となったとのことです。同年12月に残りの曲はレコーディングされ Bobby Womack, Eric Clapton が参加となるわけです。なるほど
 また、アレサの妹Carolyn 姉 Erma もレコーディングに参加しておられるはずですが、なぜかライナーノーツに姉の名前は記載なしです。Whitney Houston の母の Cissy Houston が在籍していたThe Sweet Inspirations は記載されています。

vocals, piano : Aretha Franklin
backing Vocals : Aretha Franklin (1, 5, 6), Carolyn Franklin (except 7), The Sweet Inspirations (except 7)
electric piano, organ : Spooner Oldham
vibraphone : Warren Smith (10)
guitar :  Bobby Womack(2, 4, 6, 8, 9), Jimmy Johnson (1, 2, 4, 6, 8, 9), Joe South(1, 2, 4, 9)
guitar : Eric Clapton (7)
bass : Tom Cogbill
drums : Roger Hawkins (except5) gene christian(5)
tenor sax : King Curtis (2, 4, 6, 8, 10)
tenor sax, flute : Frank Wess ( 2 - 4, 6 - 10)、Seldon Powell(2, 4, 6, 8, 9, 10)
baritone sax : Haywood Henry (2, 4, 6, 8, 10)
trumpet : Bernie Glow (2, 4, 6, 8, 10), Joe Newman (2, 4, 6, 8, 10), Mel Lastie (2, 4, 6, 8, 10)
bass trombone : Tony Studd (2, 4, 6, 8, 10)

1. Chain Of Fools
2. Money Won't Change You
3.  People Get Ready
4. Niki Hoeky
5. (You Make Me Feel Like) A Natural Woman
6. Since You've Been Gone (Sweet Sweet Baby)
7. Good To Me As I Am To You / guitar(obbligato) : Eric Clapton
8. Come Back Baby
9. Groovin
10. Ain't No Way





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2021年5月6日木曜日

本日のCD Wendell Harrison ♪ An Evening With The Day Devil


 改めて聞き直しているこのアルバムの存在を全く忘れていました。カルト宗教を連想させるジャケットそしてタイトルは「悪魔との夜」オリジナル発売年は1972年で Wendell Harrison はテナー奏者のクレジットですが覚えていません。
 どんなアルバムだったのか聞き始めると1、2曲目はフリージャズです。あれ全部フリージャズのアルバムだったっけか?と聞き進めると3曲目以降はフリーではないのですがモードでもない異次元のようなジャズであったり、怪しい雰囲気で悪魔のささやきのごとき朗読があったりします。そして現代音楽のようなマーチングになり最後の曲はなんと現代ファンクになります。
 確実に私の趣味ではなく、スピリチュアルで異様なエネルギーが発散され、なかなかのカオスで一人で飲みながら聞いていたら悪酔いしそうな感じです。好きな人はローソクの明かりで聞いてるんでしょうか?でもこの手のアルバムは、はまる人はズブっとはまるんだろうとは予想できます。
 聞き終わったところでWendell Harrisonを深堀してみると、このスピリチュアル・ジャズという分野の方でこのアルバムのレーベルTribeをトロンボーンのPhil Ranelinとともに1972年に創設した人でした。この手のスピリチュアル・ジャズはブラック・ジャズとも呼ばれているようです。ちなみに他の演奏動画ではWendell Harrisonは普通のジャズの演奏もやっていらっしゃいます。
 たまに行きつけのバーでフリージャズが延々とかかるので、最近はフリージャズを聞いても違和感はありません。しかしこのアルバムの最初のレビューを書いた2018年8月では私の音楽の趣向にはフリージャズの選択肢はなく、どうやってこのアルバムにたどり着いたのかは全く覚えていません。呪術にでもはまったのでしょうか?私の感覚にはないヤバい世界

tenor sax : Wendell Harrison
electric piano : Charles Eubanks
bass : William Austin
drums : Ike Daney
trumpet :Charles Moore
trombone : Phil Ranelin
flugelhorn : Marcus Belgrave
vocals (poetry) : Black Messengers, Oba, Vajava

1. Mary Had An Abortion
2. Where Am I
3. Vol II Angry Young Men - Part I
4. Vol II Angry Young Men - Part II
5. Consciousness
6. Rebirth
7. Farewell To The Welfare





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2021年5月5日水曜日

本日のCD Kenny Burrell ♪ Guitar Forms


 邦題は「ケニーバレルの全貌」1965年の作品です。トラディショナル・ブルース、フラメンコ、モダン・ブルース、クラシック、ボサノバ、モダン・ジャズとバラエティ豊かな内容で、イージー・リスニング的でバラエティ豊かで楽しめるんですが、若干チグハグなところに時代を感じて思わずニヤついてしまうアルバムです。原題は様々なギターワークで「Guitar Forms」だったのが訳者によって「ケニーバレルの全貌」はわかりやすいですが何かの本のようなタイトルですな。
 わかりやすい正統派のギターなので私のようなギター演奏愛好家にとっては、ケニー・バレルは聞くだけだけではなく先生のような存在でもあります。このアルバムのグリーン・スリーブスはソロギターで静かに始まり、その後でバンドが加わってスイングする王道のような展開であるせいか雑誌や教則のなかでもスコアでもよく目にします。聞きなれたメロディにジャズアレンジが効いているせいもあるんでしょう。ただ改めて聞きなおすと少し時代が古いベタな感じが少しイモっぽいかもしれないですね。(良いとか悪いとかは超越してですが)
 クレジットを見直していたらプロデューサーがCreed Taylorという方、イージーリスニング系の方らしくなるほど。同じギタリストのウェスとかでも現代の私たちからしたらなんでこんなイージーリスニングやってるんだ?と思ってしまう音源もあり、これは良し悪しとかプロデューサーの技量とかではなく時代の流れ、流行りなんですね。またアルバムのタイトル下に書いてあるGil Evansは、Lotus Land、Moon And Sand、Loie、Last Night When We Were Youngにアレンジとコンダクターで参加しています。このアルバムを聴く限りではケニーバレルとの相性はあまりよくないかな。

guitar : Kenny Burrell
 (1, 3, 9)
piano : Roger Kellaway
bass : Joe Benjamin  
drums : Grady Tate
congas : Willie Rodriguez
 (2, 5, 6 to 8)
arranged by, conductor : Gil Evans
bass : Ron Carter
drums : Charlie Persip, Elvin Jones
soprano sax : Steve Lacy
alto sax : Lee Konitz
alto flute, flute, bass clarinet : Ray Beckenstein
tenor sax, bassoon, flute : Bob Tricarico
tenor sax, oboe : Richie Kamuca
trombone : Jimmy Cleveland, Jimmy Knepper
trumpet : Johnny Coles, Louis Mucci
english horn, flute : George Marge
flute, english horn : Andy Fitzgerald
french horn : Julius Watkins, Ray Alonge
tuba : John Barber

1. Downstairs
2. Lotus Land
3. Terrace Theme
4. Excerpt From ”Prelude#2"
5. Moon And Sand
6. Loie
7. Greensleeves
8. Last Night When We Were Young
9. Breadwinner





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ワード・オブ・マウス ジャコ・パストリアスの最後に言葉 松下佳男

 
 
 好きな音楽をかけられるので主としては音楽好きが常連の「おでんバー」で言われた。別に何をかけても自由なんだけど「ジャコの説明にあまり熱を込められてもねえ。実は私それほどジャコは好きではないんですよ」とマスターに打ち明けられた。
 したがって私は一人でジャコの音楽を聴き、本を読みその短い生涯で残したものを追うのであります。音楽は音なんだから自分の感性に合うものだけ聞いてればよいと思っていたんですが、歳をとってきてからは、その背景にあるものや考えなども理解して聞いたり、ジャズミュージシャンの多い音楽性の時代による変遷を時間軸で追ってみることもしています。
 断片的に雑誌やCDのライナーノーツで読んでいて、ジャコという人はジャンキーで破滅したベーシストぐらいしか知識はありませんでした。しかしもともとは酒もタバコもやらない子煩悩な人間があっと言うまに破滅していくのは本などを読んでから知り、強烈なインパクトがあります。
 そんなジャコの状態を書き留めた本はビル・ミルコウスキー著「ジャコパストリアスの肖像」で読んで少し悲しくなってください。この本は「ADRIB」やベースマガジン系の雑誌でのジャコへのインタビューを中心とした内容が掲載してあるので、ジャコの音楽に対する考えかたなどが書かれています。同じようなインタビューで若干違う答えだったり、論理が依然とは違ったりするのは普通の人でもあること、ましてや目まぐるしく価値観の変わる音楽業界にいて、ドラッグや精神疾患に病んでいた人なんですからそれは致し方ない。インタビューなので湿っぽい話もなく前向きなジャコに会えて良かったです。お風呂に入りながらゆっくりと読み進めました。

2021年5月4日火曜日

本日のCD indigo jam unit ♪ Demonstration


 indigo jam unit結成の2005年のデビューアルバムで、レコーディングは全て一発録音の快作はクラブ・ジャズ好きにはとってもお勧めです。
 クラシック、ジャズ、ファンク、ラテンのミックスされたインストで、ぶっといウッドベースとヒップなドラムにジャズなピアノが基本のラウドなジャズ・サウンド。
 メンバーは関西在住で、ピアノ樽栄嘉哉、ウッドベース笹井克彦、パーカッション・ドラム和佐野功、ドラム清水勇博で、このアルバムでは、ドラムが2人が交代します。清水氏は手数も多く盛り上がるところでは、ものすごい煽りを入れるタイプで、和佐野氏はタイト&パワフルなドラムでグイグイ行くタイプでこの違いでアルバムの楽曲の気持ちよさが増しますが2016年夏で活動を休止。
 1曲目のGiant Swingはプロレスの技「giant swing」とジャズを掛け合わせたネーミングだとか、ベースのリフの上下運動がかなり気持ち良くて私の音楽のツボにピッタリはまってしまいます。かと思えばSnowの透明感のあるアレンジが出てきて、ラテンのTeardrop、しっとりメローなThe Empty Screen.と、グイグイいくのがイメージですが、色々な表情を持つ全てがindigo jam unit

Piano : Yoshichika Tarue
Double Bass : Katsuhiko Sasai
Drums : Takehiro Shimizu
Drums, Percussion : Isao Wasano

1. Giant Swing
2. Scene-Cartaincall
3. Ka I Ka
4. Palette
5. Snow
6. Back Shot
7. 7th Feeling
8. Teardrop
9. The Empty Screen.
10. Throb
11. Hopes Of Yesterday





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2021年5月3日月曜日

本日のCD The Hard Bop! ♪ No Room For Squares Ⅳ


 BlueNoteの名盤からの12曲オムニバスです。名前の通りの中身でハード・バップばっかり集めています。そもそもなんですが、ジャズのハード・バップって激しめのジャズって認識ぐらいしか私にはないんですが、そもそも何なんでしょう?
 戦前の1930年代から1940年代の流行のビッグバンドの形態のジャズは「スイング・ジャズ」と呼ばれベニー・グッドマン、デューク・エリントン、カウント・ベイシー、グレン・ミラーなんかですよね。スイングジャズは、スウィングのリズムが特徴のダンスミュージックでしたが、大人数の編成であるため、アドリブやソロの要素よりもアンサンブルに重点が置かれていたわけです。
 そしてこの大人数のバンド形態は1940年代あたりから少人数の即興演奏を主体とする「ビバップ (bebop)」へと変化していきます。形式としては決まったテーマを演奏し、コード進行に沿った形でアドリブを順番に行う形式が主で「スイング・ジャズ」は聞く側が楽しむダンス・ミュージックだったのが、ビバップは演奏側が楽しむものとなり技術や芸術性を楽しむものに変化してきました。
 そして1950年代からニューヨークなどで演奏されるビバップはハード・バップと呼ばれる形態になっていきます演奏スタイルになっていきます。私たちが所謂ジャズと感じるサウンドのイメージですね。ハード・バップは特にソロ部分のアドリブをよりホットでドライブさせたものでフレーズが重要視されたため、メロディーとして使える(成立する)音を使うためビバップよりも、融通性のないメロディーやフレーズになりやすいらしいです。つまりはアウトなフレーズは邪道だったわけですね。
 さらには、この制限された音の呪縛から使える音の解釈を変えたモード・ジャズに移行していきましす。と色々見ながら書きましたのでおそらく本筋は外れていないはずです。ふう
 また1954年のアートブレイキーの「A Night at Birdland Vol. 1」あたりから「ハード・バップ」という言葉が使われだしたようでアフロ・キューバン・ジャズもハードバップに含まれるって書かれます。
 まあ音楽のジャンル分けってのは時に曖昧なので雰囲気でも良いのかと思いますが・・

1. Sonny Rollins / Wail March
2. Clifford Jordan / Beyond The Blue Horizon
3. Hank Mobley / Mighty Moe & Joe
4. Sonny Clark / Shoutin' On A Riff
5. Bud Powell / Blue Pearl
6. John Coltrane / Locomotion
7. Curtis Fuller / Little Messenger
8. Horace Silver / Safari
9. Lee Morgan / C.T.A.
10. Lou Donaldson / Blues Walk
11. Louis Smith / There Will Never Be Another You
12. Kenny Burrell / Phinupi





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2021年5月2日日曜日

本日のCD Jaco Pastorius ♪ Word Of Mouth


 これはジャコがウェザー・リポートに在籍中の1980年に録音したジャコ自身がリーダーとしては2作目のソロ・アルバム。
 このアルバム制作にはいろいろと裏話(今となっては表ですが)があります。このアルバム「Word Of Mouth」の制作の契約発売のレーベルはワーナー・ブラザーズ。1枚目のデビュー作「Jaco Pastorius(ジャコパストリアスの肖像)」はエピック。当時加入していたしていたウェザー・リポートのレーベルであるコロムビアにはこのジャコのソロ制作の印象は裏切り行為のように映り印象は当然良くなかった。
 制作では、ロサンゼルス交響楽団から31人を雇って「John And Mary」「Three Views Of A Secret」に9,000ドルかけたが、ボツにしてその中から7人を選んで9回のオーバーダブで63人編成に仕上げなおしたり、ニューヨーク、ロサンゼルス、フロリダとあちこちで録音しオーバーダブで仕上げるなど予定した予算を大幅にオーバーしたとのことで、制作サイドにはかなりの迷惑をかけているようで、雑誌インタビュー記事などからは、このアルバムの制作の構想はかなりの前からあったことは間違いないですが、ウェザー・リポート加入での名声と成功、ドラッグと酒に侵されたジャコの正常な金銭感覚は失われてたようです。
 発売の結果は評論家の間では評判は良く日本ではゴールド・ディスクを獲得。しかしアメリカでは5万枚の売り上げだけで終わり、ワーナーの目論見は大誤算となったとのこと。
 録音内容としては秩序のあるフリージャズのようなCrisisで幕開けするこのアルバムは、聴いていると何かの情景が浮かびそうな美しさ、幻想的であり、せつなさもあり荒々しさもある素晴らしい作品ですが、ワーナーとしてはウェザー・リポート級の売り上げを期待していたのでしょう。十分良いアルバムではありますが、ジャズ・ビッグバンドの形式では購入層もウェザー・リポートで取り込んでいたアメリカのロック世代の若年層には響かなかったということ。ジャコの衝動的な計画性のない録音はいただけないですが、ワーナーにもその期待は外れてもしょうがないだろうとは思いますね。
 
1. Crisis
2. 3 Views Of A Secret
3. Liberty City
4. Chromatic Fantasy
5. Blackbird
6. Word Of Mouth
7. John And Mary





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2021年5月1日土曜日

本日のCD Aretha Franklin ♪ I Never Loved A Man The Way I Love You

 

 邦題は「貴方だけを愛して」1967年3月に発表したスタジオ・アルバムで、アトランティック・レコード移籍第1弾。アレサはコロンビア・レコードから1961年にジャズ色が強いポピュラー歌手としてデビューしていたが売れていなかったが、このアルバムからゴスペル・フィーリングを打ち出して成功したアルバムとのこと。このアルバムからは I Never Loved a Man (The Way I Loveb You)とDo Right Woman - Do Right Manが先駆けて録音されて、アルバムよりも先行して発売されています。
 バック・ボーカルのCarolyn Franklinはアレサの妹で Erma は姉で三人での姉妹によるコーラスやキング・カーティスによるサックス・アシストも絶妙です。出だしはRespectでオーティス・レディングのカバーでイメージチェンジを見事に図っているのではないでしょうか。
 なお私の持っている盤は5枚組でアレサを一気に体験できる Original Album Series なんですがアレサのボーカルのレベル調整が小さめで奥に引っ込んでしまっているような気がします。

vocals, piano : Aretha Franklin
backing vocals : Carolyn Franklin (1, 2, 5, 6, 9), Cissy Houston (2, 9), Erma Franklin (1, 2, 5, 6, 9)
electric piano : Spooner Oldham (3, 4)
organ : Spooner Oldham (1, 6, 7, 9, 11)
guitar : Chips Moman (3, 10), Jimmy Johnson (1, 3 to 6, 9 to 11)
bass : Tommy Cogbill
drums : Gene Chrisman (4, 7, 8), Roger Hawkins (1 to 3, 5, 6, 9 to 11)
tenor sax : Charles Chalmers (1 to 8, 10), Joe Arnold (3), King Curtis (1, 2, 4 to 8, 10)
baritone sax : Willie Bridges (1, 2, 4 to 8, 10)
trombone : David Hood (3)
trumpet : Ernie Royal (7), Ken Laxton (3), Melvin Lastie (10)
vibraphone : Arif Mardin (11)
cornet : Melvin Lastie (1, 2, 4 to 8)

1. Respect
2. Drown In My Own Tears
3. I Never Loved A Man (The Way I Love You)
4. Soul Serenade
5. Don't Let Me Lose This Dream
6. Baby, Baby, Baby
7. Dr. Feelgood
8. Good Times
9. Do Right Woman — Do Right Man
10. Save Me
11. A Change Is Gonna Come





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2021年4月30日金曜日

本日のCD The Jazz Messengers ♪ At The Cafe Bohemia Volume 2

 

 Volume1に続いて、同時購入したVolume2でこちらも最後3曲はオリジナルにはないCD化の時のボーナストラックとなっています。ライナーノーツに説明が詳しく掲載されていたのでCafe BohemiaについてはVolume1のレビューに書いています。
 2枚目のレビューで気づいたんですがライナーノーツにはArt Blakey & The Jazz Messengersとなっていたのですが、これはアートブレイキーの名前が冠につく前の The Jazz Messengers でした。このアルバムは結成当時のオリジナルメンバーの録音でMCはArtですがリーダーはホレス・シルヴァーで、ホレス・シルヴァーは1956年に脱退しますからこのライブの翌年に脱退して「Art Blakey &」の冠がついてリーダーがArtとなります。
 Volume1では緩やかなブルースから始まりましたがVolume2ではアップテンポで始まります。(ドラムから始まってホレスの出だしフレーズがトリッキーでカッコイイ)公演を続けて録音しているのかなとも思いましたが少し長めのアートブレイキーのアナウンスで始まりますので2部構成の後半で少し流れを変えているのかもしれませんね。(英語がうまく聞き取れないのでMCの内容はよくわかりません)選曲のせいかもしれませんが演奏の流れもVolume1よりも流れがスムーズな感じがします。ケニー・ドーハムもVol1とは勢いが明らかに違って音数が多めにスリリングになってきています。観客は拍手の数が少なめなのでそれほど多くはないようですが、ソロごとのファンの称える拍手が何かとても暖かく感じて良いステージであることもうかがえます。
 惜しいのは6曲目のI Waited for Youの急なフェイドアウト。オリジナルのレコードではこれが最後の曲だったので収録時間の都合でこうなってしまったんでしょうが、これからどうなるのかと思いながら聞いているところで切れてしまうのはもったいない。CD化で完全収録にしてほしかったところであります。

drums : Art Blakey
piano : Horace Silver
tenor sax : Hank Mobley
trumpet : Kenny Dorham
bass : Doug Watkins
Recorded at Cafe Bohemia, NYC、 November 23, 1955.

1. Announcement by Art
2. Sportin' Crowd
3. Like Someone in Love
4. Yesterdays
5. Avila and Tequila
6. I Waited for You
7. Just One of Those Things
8. Hank's Symphony
9. Gone with the Wind





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2021年4月29日木曜日

本日のCD The Jazz Messengers ♪ At The Cafe Bohemia Volume 1

 


 メッセンジャーズのライブレコーディングで1955年11月23日のニューヨークのカフェ・ボヘミアでの演奏です。オリジナルはBlueNote1507番で6曲でしたが、CD再発で3曲の追加されたのがこのCDです。このライブは2枚のアルバムとなって発売されているためvolume1となっています。
 ライナーノーツによると、1955~56年ニューヨークの 15BarrowSteet は様々なジャズ・クラブがで熱かった。そのころ、このお店はオーナーJimmyGarofoloの「The Pied Piper」というストリップ・クラブだった。しかし1955年の初めごろにチャーリー・パーカーを含むミュージシャンたちがジャムりはじめ、3月にオープニング・アトラクションを企画していたらパーカーは急死。6月にOscarPettifordが「Bohemia After Dark」という企画でCannonBallAdderleyとビッグバンドをやったのがCafe Bohemiaのスタートでその数か月後マイルスの初期クインテットが演奏している。他のミュージシャンもこのCafe Bohemiaでのライブ録音を発表していることからもジャズファンからも注目のお店だったのか?かなり詳しくこのお店のオープニング経緯が書かれています。
 さてこのアルバム、アートブレイキーの演奏にしては飛び散る汗のような派手さはありませんが、聴きやすくて落ち着いて雰囲気と間が楽しめる内容となっています。オープニングはドラムに様々なアイデアが盛り込まれた穏やかなブルース「Soft Winds」でスタートし、「The Theme」「Minor's Holiday」ホレス・シルバーのタイム感の良いピアノやドーハムのトランペットも素晴らしい。盛り上がってきたところで「Alone Together」はドーハムは休憩でモブレーのテナーでしっとりと聴かせます。「Prince Albert」とかのイントロのブレイキーのドラムの最初とか途中のリズムを変えるところとかもアイデアと感性が違います。モブレーも少し遠慮気味の演奏だったのがここらへんで滑らかになってくる感じ。当日の演奏の曲順がこのとおりなのかはわかりませんがライブってこんな感じですよね。良いですねえ。ジャズって楽しいですねえ。

drums : Art Blakey
piano : Horace Silver
tenor sax : Hank Mobley
trumpet : Kenny Dorham
bass : Doug Watkins
Recorded at Cafe Bohemia, NYC、 November 23, 1955.

1. Announcement by Art Blakey
2. Soft Winds
3. The Theme
4. Minor's Holiday
5. Alone Together
6. Prince Albert
7. Lady Bird
8. What's New?
9. Deciphering the Message





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