2021年8月17日火曜日

本日のCD Bob Marley ‎♪ Volume One - Stir It Up


 ボブマーレイのベスト盤シリーズの一枚目で、このシリーズで4枚出ていたものを購入しています。シリーズでは「Volume One - Stir It Up」「Volume Two - Riding High」「Volume 3 - Soul Shakedown Party」「Volume four - Stir It Up」と識別しています。何故識別と書いたかと言うと、どこかのレーベルがかなり適当につくっていると思われるからで、名前や表記がバラバラでかなり面白いことなっているのでに識別という言葉を使いました。
 まず、このシリーズの中身ですが、CD裏に曲が書いてあるだけのペラペラの紙が入っているだけの、あっさりとした作り。ジャケ写にはこの盤ではよくジャケットを見ると「Volume One」の表記ですが 「Stir It Up」 の記載はありません。シリーズ全部見てみると3枚目だけ Volume 3 のアルファベットではない「数字」表記となっています。何故 「Stir It Up」と識別しているかと言えば、ハードディスクに落とす際に、ジャケットに書いていない Stir It Up というディスク名が現れたからです。Volume four ではディスク名が Stir It Up と1枚目と同じ名前になっているのも、かなり愛嬌があります。
 ネット検索でも Bob Marley ‎ Volume One、Bob Marley Collection ではヒットせず、Bob Marley Stir It Up で検索ヒットしました。しかし検索では、亜種が数種類存在していてジャケット写真が異なっているものがあり収録曲も異なっているものがあったり実に多種多様です。
 つまり Unofficial であることは間違いないわけで、このいい加減なつくりからすると所謂 Bootleg と呼ばれるものになるのでしょうか(私は Unofficial と Bootleg の違いは、いまいちよくわかっていません)Bob Marleyが亡くなったのは 1981年5月11日。このCDが作成されたのは1990年ぐらいで、作成時の販権がどこにあったのかはよくわからないですが違法ではないことを願います。

1. Stop The Train
2. Soul Rebel
3. Kaya
4. African Herbman
5. Stand Alone
6. Sun Is Shining
7. Brain Washing
8. Mr Brown
9. Rebels Hop
10. 400 Years
11. Memphis
12. Rainbow Country
13. Lively Up Yourself
14. Trench Town Rock




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2021年8月16日月曜日

本日のCD Parliament Live ♪ P Funk Earth Tour


 前回レビューしたこのアルバムの印象は「盛りがって皆が楽しんでいる」「P.FUNKというドラッグに酔っている」「新興宗教の集会のようだ」「是非、洗脳&扇動されてください」でしたが、その通りPファンク関係のアルバムの中でも最高傑作と言われるアルバム。
 とにかく、Pファンクのメンバーが盛り上がっていた1977年のツアーの録音で、ライブコンセプトはスペースオペラSFで、リーダー、ジョージ・クリントンがスペースシップから1曲目で登場、途中で観客総動員でマザーシップを召還。こちらはそんなライブを見ることもできなくて聴くしかないのですが、観客の熱狂が伝わってきて会場で死人でも出ているのではないか?失神者は何人だ?と思わせるほど大いに盛り上がるライブだが、このアルバムの演奏者にいる Eddie Hazel、Bootsy Collins は実際にはライブに参加していなくてオーバーダブとスタジオ収録での参加であるらしい・・とのことだが、噂ばかりでどれがどうなっているのかは実際は不明。
 さて話がとびとびになったので収録曲に戻りますが、ハイライトは「Mothership Connection」でマザーシップを呼び込む大合唱、そして「Swing Down,Sweet Chariot」ではグレンがゴスペル丸出しで会場を教会に変える。バック・ヴォーカルもグレンを盛り立てる。曲の最後にマザーシップの轟音は着陸です。Dr. Funkensteinではクリントンがマザーシップのステップを降りてきて観客はまたも盛り上がる。後半は熱いソロ合戦で Gamin' On Ya! のドラムは手数が多すぎて字余りになってしまったり演奏者も大興奮。ラストの Night Of The Thumpasorus People でマザーシップを見送る「ガガクガっ」のバックコーラスと掛け声で最高潮になり録音レベルは振り切れています。
 ジョージ・クリントンは、まるで偉大な教祖のようにこの音楽集団を操り、聴く人を惹きつける。中毒性が高いんで要注意です。

vocals :  Calvin Simon, Debbie Wright, Fuzzy Haskins, Garry Shider, George Clinton, Glen Goins, Grady Thomas, Jeanette Washington, Ray Davis
backing vocals : Dawn Silva, Gary Mudbone Cooper, Lynn Mabry
bass : Bootsy Collins, Cordell Mosson
drums, percussion : Jerome Brailey
guitar : Eddie Hazel, Garry Shider, Glen Goins, Michael Hampton
horns : Fred Wesley, Maceo Parker, Richard Griffith, Rick Gardner
keyboards, synthesizer : Bernie Worrell

producer : George Clinton

recorded live at the Los Angeles Forum, January 19 1977 & The Oakland Coliseum, January 21 1977 except 4, 9 recorded at Hollywood Sound (Los Angeles) & United Sound (Detroit) studios.

1. P-Funk (Wants To Get Funked Up)
2. Dr. Funkentstein's Supergroovalisticprosifunkstication Medley
3. Do That Stuff
4. The Landing (Of The Holy Mothership)
5. The Undisco Kid (This Girl Is Bad!)
6. Children Of Production
7. Mothership Connection (Star Child)
8. Swing Down, Sweet Chariot
9. This Is The Way We Funk With You
10. Dr. Funkenstein
11. Gamin' On Ya!
12. Tear The Roof Off The Sucker Medley
13. Night Of The Thumpasorus People





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2021年8月15日日曜日

本日のCD 小曽根真 ♪ Oz Meets Jazz


 ジャズ系雑誌などでよく見かけるんだけど、なんとなく食わず嫌いで聴いていないジャズ・ピアニストの小曽根真のセレクト・オムニバスアルバムです。
 最初に聴いた時には、小曽根真監修とは知らずに何かのオムニバスかと思っていて中身を見たら小曽根真が出てきたんで??となりました。どこで購入かは全く記憶になく、この人とは永遠に縁がないのかと思っていただけに、なんで小曽根真のアルバムを持ってるんだ?とビックリはしました。
 小曽根真は「Oz Meets Jazz」J-WAVE系のFM番組で1999年2月~2012年3月まで続いていた音楽番組のパーソナリティをつとめていて、その放送局から選んだものがこのアルバムという訳です。
  小曽根真のトリオ演奏もきちんと聴くことは無かったんですが、No Strings Attached なんかはセンスの良いジャズブルースで結構良いかもしれません。また Dear Oscar はその曲名通りの Oscar Peterson への思いを込めた曲なのでしょう。流れるような繊細なアドリブが気持ち良い曲で、本物の演奏も2曲が選曲されていますが、バラード1曲ビッグバンドの歌物1曲。またピアニストの選曲らしく、ビル・エバンスもしっとりとした2曲を入れて小曽根真の好きなビル・エバンスはこれなのかと理解。Elis Regina は良く聴く可愛らしいボサノバなのですが曲名は知りませんでした。Michael Brecker では、かなり人とは違うことを意識した選曲なのではないでしょうか。
 いずれも、一流プロが選んで人に買わせる一枚ですので、誰でも選ぶような一番のポピュラー曲はあえて外し、センス、かっこよさを感じさせるものが選曲されています。
 食わず嫌いの私ですが、まあご本人のアルバムも1枚ぐらいは持っていても良いのかなと感じてはいます。

1. No Strings Attached / 小曽根真 THE TRIO
2. Aquarela Do Brazil - Nega Do Cabelo Duro / Elis Regina
3. Luiza / Antônio Carlos Jobim
4. A Time For Love / Bill Evans
5. In A Mellow Tone / Jimmy Smith
6. Words Can't Describe / Sarah Vaughan
7. Madame Toulouse / Michael Brecker
8. Love Castle / Chick Corea
9. P'ra Machucar Meu Coracao / Stan Getz & João Gilberto
10. Borzeguim / Antônio Carlos Jobim
11. Vakse / Bill Evans
12. It's Impossible / Oscar Peterson
13. Unforgettable / Oscar Peterson
14. Midnight Mood / Wes Montgomery
15. Dear Oscar / 小曽根真 THE TRIO





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2021年8月14日土曜日

本日のCD Little Walter ♪ The Best Of Little Walter


 これぞブルース100%の15曲入りのベストです。ベストと言っても1958年発売ですのでなんと60年以上も前に発売のベストセレクション。
 リトル・ウォルターは、シカゴ・ブルースでハーモニカをアンプリファイドさせた奏法を定着させた人です。ギターのアンプを歪ませたオーバー・ドライブ・サウンドをブルース・ハープに応用して、そのサウンドを武器に Chicago Blues 界に激しくてアーバンなノリの良い Blues を持ち込みました。発表した自身のリーダーアルバムは1964年~1970年で5枚、存命中は3枚と少ないですが数々のセッションでその音は記録されています。
 音楽的に攻め続けたブルース・マンのリトル・ウォルターですが、私生活は酒と喧嘩に明け暮れた38年間という短い人生でした。メチャクチャ短気で喧嘩っぱやかったらしいです。1950年代後半には、暴力的な口論や喧嘩が原因で訴訟により金を払う羽目になったりしていたようですが、1968年2 回目のヨーロッパ ツアーから戻って数か月後、リトル ウォルターはシカゴのサウス サイドにあるナイトクラブでの公演の休憩中に喧嘩に巻き込まれ、彼は口論で軽傷を負っただけとWikiに書いてありましたが口論だけで軽傷は負いません。この喧嘩で受けたダメージが間接的な要因で、シカゴのイースト 54 番街 209 番地にあるガールフレンドのアパートで寝ている間に死亡となりました。死亡診断書に記載された公式の死因は、冠動脈血栓症 (心臓の血栓) と書いてあったらしいです。(ここら辺はもしかしたら捜査がめんどうだという人種差別的な要素があったのか?とも思わせる書き方です)
 最近わかったんですが、ベースのWillie Dixon はこの時代に派閥を形成しているようで数々のアルバムに顔を出しています。このアルバムでもベースが参加する曲は全て Willie Dixon がベースを弾いています。リズム隊としては ギターの Dave Myers と Louis Myers の兄弟ギターはお手本のようなブルースギターで  ドラムのFred Below との息もあっていて素晴らしく、基本的にタイトな演奏は彼らに任せてギタリストがディストーション・ギターであばれる役目を Little  Walter が定番パターンのようです。
 米国に古くから伝わるTraditional Gospel Song「This Train」をWillie Dixonが改作した「My Babe」は最高にかっこよく、これが始まると心躍ります。そしてトラディショナルなロック・ブルース「You're So Fine」デビュー・シングルのヒット・ナンバー「Juke」はテーマ部分のトリッキーなところが気分良い名曲。スイングするインスト「Off The Wall」定番「Tell Me Mamma」はロカ風2ビートのドラムのカツンカツンに乗せて軽いとこが良い
 なにしろベスト盤ですからおいしいとこが揃ってますね。

1. My Babe
vocals, harmonica : Little Walter
guitar : Leonard Caston, Robert Junior Lockwood
bass : Willie Dixon
Drums : Fred Below
2. Sad Hours
harmonica : Little Walter
guitar : David Myers, Louis Myers
drums : Fred Below
3. You're So Fine
vocals, harmonica : Little Walter
guitar : David Myers, Louis Myers
drums : Fred Below
4. Last Night
vocals, harmonica : Little Walter
guitar : David Myers, Robert Junior Lockwood
bass : Willie Dixon
drums : Fred Below
5. Blues With A Feeling
vocals, harmonica : Little Walter
guitar : David Myers, Louis Myers
drums : Fred Below
6. Can't Hold Out Much Longer
vocals, harmonica : Little Walter
guitar : Jimmy Rogers, Muddy Waters
drums : Elgin Evans
7. Juke
harmonica : Little Walter
guitar : Jimmy Rogers, Muddy Waters
drums : Elgin Evans
8. Mean Old World
vocals, harmonica : Little Walter
guitar : David Myers, Louis Myers
drums : Fred Below
9. Off The Wall
harmonica : Little Walter
guitar : David Myers, Louis Myers
drums : Fred Below
10. You Better Watch Yourself
vocals, harmonica : Little Walter
guitar : David Myers, Robert Junior Lockwood
bass : Willie Dixon
drums : Fred Below
11. Blue Light
harmonica : Little Walter
guitar : David Myers, Robert Junior Lockwood
bass : Willie Dixon
drums : Fred Below
12. Tell Me Mama
vocals, harmonica : Little Walter
guitar : David Myers, Louis Myers
drums : Fred Below

▶ My Babe

▶ Juke



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IQ84 1→4→2→5→3 村上春樹

 

 


 ノルウェーの森を読んだので、もう一作読んでおこうと IQ84 を選択してみた。読み終わったと思ってタイトルを見てみるとBOOK1前編、BOOK2後編とある。何か気になって検索してみたらどうやらこの本は、BOOK1、2、3 の前編、後編からなる全6冊と書いてあるではありませんか😱 下巻を読み始めたときに、少し話が飛躍しているとは感じていたのですがなるほどそういうことでしたか・・・と言うことでまずは古本屋に行って残りを探してみて・・・・と最初のブックレビューでした。続いて1の後編2を読んだまでは良かったのですが、3が無いことに気づき、2がダブって購入しまっていたことに気づき、読んでいる順番が変則になってきてしまっています。

 前回レビューで読む順を失敗していることに気づいた時には実は5を先に読み始めてしまっていたので、実は5を先に読んでしまっています。(わかりづらいですね)

 つまり私は 1→4→2→5→3 という何とも間抜けな読み方をしてしまい、変則的な読み方のせいで小説の先の展開がお見通しになってしまったりしているわけです。前回レビューで「自殺した青豆が生きていたりしたらどうしよう」なんて書いてたら、5でやはり救済処理はとられていたりするわけで、それを知りながら3を読むと4への布石のように青豆の自殺に至る布石が書かれています。つまり読んでいてもちっともドキドキしない訳です。まあ文章に感情移入してもドキドキしないで済むという利点はありました。少しぼやかしてはいますが、既に読んでいない人にとってはネタバレな話ですいません。

 さて今は最後の6を読み始めて1/3ほど進んでいますが、このSFのようなファンタジーのようなドラマのような物語がどこに行きつくのか、最終巻なのでもう間違いようがありません。楽しみながら読みすすめています。読まず嫌いだった村上春樹が面白くなってきた📚

2021年8月13日金曜日

本日のCD Lazy Lester ♪ Harp And Soul


 レイジー・レスターはルイジアナ生まれのブルース・ハーピストで、このアルバムはユルい雰囲気のロッキン・ブルースやカントリー・ブルースが入っています。ルイジアナあたりのこの地方のブルースには独特な味があり、この手のブルースは「スワンプ・ブルース」と呼ばれてるそうです。
 本作は長い間ブランクのあった彼の復帰作です。1933年生まれで本名は Leslie Johnson。1950年代の半ば頃から、地元ルイジアナのブルース・ファンの間で注目を集めるようになった。ある日ライトニン・スリムとのセッションでレギュラーのハーピストの代理を務めたことがきっかけとなりソロ作をレコーディング。その際プロデューサーのジェイ・ミラーは彼のリラックスした演奏スタイルから、彼のステージ・ネームを「Lazy Lester」と名付けてプロのキャリアはスタートします。彼はセッション・プレイヤーとして、スリム・ハーポやジョニー・ウィンターといったアーティストたちの作品にも引っ張りだこで、ジョニー・ウィンターの1961年の初期のセッションにその名を刻んでいます。
 しかし彼は1960年代以降は、人種分離や差別に挫折、また作曲によるロイヤリティをジェイ・ミラーに搾取され、音楽業界に懐疑的になり20年間ほどは肉体労働などに従事して過ごしていました。そういった訳で一度現場から離れるも、後年になってからザ・キンクスによる「I’m A Lover, Not A Fighter」のカバーやファビュラス・サンダーバーズなどのバンドが彼の楽曲をカヴァーしたことで、キング・スネイクやアリゲーターといったレーベルが再び注目され、再び活動を再開し1988年に本アルバム「Harp & Soul」を発表となりました。
 演奏スタイルとしては、お気楽で舌っ足らずな発音の歌い方であまりコブシを効かせた歌い方はせずにお気楽な感じです。ハープも当然上手いんですが決して技巧派ではありませんが、長い間ブルースをやってきた年輪を感じさせる音が好感です。
 ブルース・ロックな I Done Gone Over It、ノスタルジックな Dark End Of The Street(これは良い♪)、 ラストの典型的な王道ブルース Five Long Years なんかがお勧めです。

harmonica, vocals : Lazy Lester
piano : Lucky Peterson, , Teo Leyasmeyer
bass : Bob Greenlee
guitar : Ernie Lancaster, Kenny Neal, Pete Carr, Robert "Town Crier" Thomas
Kenny Neal
drums : Denny Best, , Floyd Miles
Washboard – Fred Reif

producer : Bob Greenlee

1. I Done Gone Over It
2. Take Me In Your Arms
3. I'm Your Man
4. Patrol Wagon Blues
5. Dark End Of The Street
6. Raining In My Heart
7. Bye Bye Baby
8. Bloodstains On The Wall
9. Alligator Shuffle
10. Five Long Years





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今日のつまみは Doug Carn & Roy Hargrove

 

 13日は夏休みとなったので、音楽を聴きながらいつもの一杯です。仕事が早く終わったのでまずは新宿タワレコでだいぶ買い込んでしまいましたので、在庫からではなく買いたてホヤホヤの音源で乾杯です🎵

 Doug Carn は全く知らないピアニストですが、ソウルジャズのコーナーにあって、数曲試聴で、気になったので全曲は聴かずに、購入してみましたのでドキドキしながらの開封で一杯🍺 ボーカル入りで Jean Carn となっていますし、ジャケットに子供を抱いているとこを見ると奥方との共演でしょう。だいぶスピリチュアルな感じもしますが、この感じは、かなり好きなとことです。このパターンは強い酒を飲みながら酔いしれるのに合いますね。おかわりです。最初の一枚に気が合うのが当たると嬉しいですねえ。

   そして Roy Hargrorve は Mulgrew Miller というピアニストとのデュオのライブの2枚組で4,000円です。未発表音源ですね。これは試聴なしで購入です。前回のバーラードアルバムは、酒を飲みながらやるにはしんみりしすぎていましたので、どうだ?と1枚目より緊張感のある開封といいたいとこですが、祈りながらの開封です。おかわりと水を頼んでいざ勝負です。ライブハウスで無く大きいホールでのライブのようで音響もよしでした。さすがにトランペットとピアノのデュオなので静かに進行しますが、まあ周囲の反応はそれほどでは無かったものの中々熱量が感じられる録音は私的には勝った感じです。おかわりいただきます。ただですね。2枚組は長いんですね。私は良いんですが周囲は若干飽きてきたんで残りは家で聴くことにします。ブックレットも分厚いのが英語版と、日本語版が入ってますので読み応え充分。新しく買ったエレピの練習は当然、無理でした🍻

2021年8月11日水曜日

本日のCD Art Blakey ♪ Hold On , I'm Coming


  1966年アート・ブレイキーの貴重なソロ作。最初に言うのもなんだが、そしてアマチュアが言うのも申し訳ないが、これがあのブレイキーか?と首をかしげる凡作であります。ジャズのアルバムってたまに、このタイプの企画倒れがありますよね、ウェスのあれとか、ラムゼイ・ルイスのあれとか、多作な人にはつきものなんで面白がるしかないでしょう。
 「The Jazz Messengers」「Art Blakey and Jazzmessengers」 はお馴染みの名義、今回初めての&がない 「Art Blakey」 での録音、他は無いのか?と調べてみたらありました♪ 「Art Blakey's Big Band」「‎Art Blakey's Jazz Messengers」と「’s」を使用
  The Jazz Messengers が コンボを組んだ当初で、Art Blakey がリーダーになってからArt Blakey and を付けたってのは知ってましたが、「's」ってがあったのは知りませんでした。レーベルが変わってバンド名の版権とかがあって変えてるんでしょうか?そのうち聴いてたら出くわすと思いますので、そのくだりはその時に。 
 さてこの「&The Jazz Messengers 」ではないアルバムは、いままでの激しいファンキー・ジャズでハードバップでヒットを連発しているので路線を少し変えて今までと違うファン層を獲得しようとした。それで後にフュージョン路線でヒットを出すチャック・マンジョーネ、ファンク路線に入る前のグラント・グリーンをゲストに呼んで、60年代のR&Bやロック・ヒットを素材に選んで仕掛けた。しかし爆発力のあるジャズのダイナミックスがこのアルバムでは失われたことによって従来のブレイキーの魅力が発揮できなかったと考えられると思います。つまりレーベルとプロデューサーの思惑が外れた訳ですかね。
 1990年に逝去。71歳没。アート・ブレイキーが残したアルバムは200以上とも言われています。私がこれまで聴いてきたアルバムは、どれも共演しているミュージシャンを煽るような熱い攻めのものが多いので、聴く前に「どこまでやってくれるんだろう?」のような期待値が高いので、それに対するで落差から平凡であるとのような書き方になってしまいますが、他のミュージシャンでもありそうで、グラント・グリーンのファンだったら貴重なセッション音源といった見方もできます。アート・ブレイキーが出すものにはしたから平凡すぎると思ってしまいますが、ここまでリズムキープして個性をあえて抑えたようなアルバムは珍しい音源と言えるのではないでしょうか。
 11曲目の、Slowly But Surely は1965年の The Jazz Messengers アルバム「Soul Finger」を収録した時の録音でFreddie Hubbard, Lee Morgan の2トランペットの演奏でしたがこの演奏でどっちがソロをとっているかは不明となっています(私には聴き分けられません)

drums : Art Blakey
organ : Malcom Bass (2 to 6, 7, 10)
piano : John Hicks (11)
guitar : Grant Green (1 to 10)
bass : Reggie Johnson (2 to 6, 7, 10), Victor Sproles (11)
congas : John Rodriguez (2 to 6, 7, 1)

alto sax : Gary Bartz (11)
tenor sax : Frank Mitchell (2 to 6, 7, 10)
trombone : Garnett Brown (1, 2, 4 to 6, 8, 9)
trumpet : Charles Mangione  ( 2 to 6, 7, 10), Freddie Hubbard (11)or Lee Morgan (11)

producer : Jack Tracy, Luchi DeJesus

1. Day Dream
2. Hold On I'm Coming
3. Secret Agent Man
4. I Can't Grow Peaches On A Cherry Tree
5. Walking My Cat Named Dog
6. Sakeena
7. Got My Mojo Working
8. Mame
9. She Blew A Good Thing
10. Monday Monday
11. Slowly But Surely





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2021年8月10日火曜日

本日のCD Curtis Mayfield ♪ Back To The World

 


 タイトル曲の「Back To The World」は、ベトナムに出兵している兵士たちがアメリカに帰還する歌で、その社会性に大きな注目が集まったニューソウル全盛期のカーティスの全米R&Bチャートで1位に輝いたヒット作です。
 さてそのタイトル曲はこのアルバムの1曲目から、強力なメッセージを込めて歌われています。曲自体はストリングスとホーン・アレンジに乗せたカーティスのファルセット、壮大な世界が広がるゆったりとしたフィリーソウルな曲でありますが「Let me tell ya son / The war was never won」「I’ve been beaten up and robbed / Soldier boy ain`t got no job / Back in the world」と比喩もなしのストレートな歌詞。曲のエンディングに入っている飛行機の音はベトナムからアメリカへ帰還する飛行機の音ですね。Marvin Gaye「What's Going On」に呼応しているとも目にしますが、ここら辺はどこかでまた。
 そしてもう一曲 If I Were Only a Child Again」も軽快な楽曲にも関わらずストレートなメッセージです。「If I were only a child again / And have the ability to understand / I'd speak for little people from the date of birth / And ask the grown ups, when will there be peace on earth? / Grown ups, when will there be peace on earth? / Brother, when will there be peace on earth? / Only, only, only a child」
 ベトナム戦争を巡って世界各国で大規模な反戦運動が起こっていて、このアルバムが発売された1973年は、パリ協定を経てリチャード・ニクソン大統領は派遣したアメリカ軍を撤退させた年です。私も小学生で、細かな内容は覚えていませんがテレビでベトナム戦争のニュースや問題が報じられていたことは覚えています。アルバムのセールス的なヒットというレコード会社の戦略とは無関係に、このカーティスのストレートなベトナム帰還兵をモチーフにしたアルバムは当時まさにこの出来事に対峙していたアメリカ国民に共感を呼んだり嘆いたり様々な感情を引き起こしたことは想像できます。
 普段は私は歌詞の意味など深く読みこまず曲を塊でとらえて好みの判断をするタイプのリスナーです。しかしこのアルバムでは 歌詞を見ながら、Curtisメッセージを感じ取ることができて、またこの人が好きになりました。とはいっても軽快なソウルアルバムと思って聞き始めたのが、聴きごたえ以上のかなり濃くて重いアルバムでビックリでもありました。

written by, producer : Curtis Mayfield

1. Back To The World
2. Future Shock
3. Right On For The Darkness
4. Future Song (Love A Good Woman, Love A Good Man)
5. If I Were Only A Child Again
6. Can’t Say Nothin’
7. Keep On Trippin’





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2021年8月9日月曜日

本日のCD Miles Davis ♪ Four & More Recorded Live in Concert

 

  1964年ニューヨークのリンカーン・センターのフィルハーモニック・ホールで行われた2公演の一部で、このライブはバラードを「My Funny Valentine」に高速バップは「Four & More」の2枚に収録され「静」と「動」として対をなす傑作とされています。
 先に書いてしまったようにこのアルバムは「動」。それも息をつく暇もないほどの超高速のバップ。しかもハービー・ハンコックもロン・カーターも異常なこのスピードにも余裕を持っていることを感じられるのがまた凄いところ(ここら辺は聴く人によって感じる印象は違うと思いますが)
 ライナーノーツにロン・カーターへの後インタビューが書いてあります。(「Four & More」は数か月オフの後の公演でリハーサルは無し。5千~1万のレパートリーの中から出来上がっていたセット・リストに従って15~20曲を毎晩演奏した。この録音の日と同じセット・リストでその前の晩も同じ曲を演奏していたので曲がどんどん発展していった)なるほどと思いたいところですが、ちょっと待ったです。レパートリーが5千~1万って要するに譜面さえあればどんな曲でもできるってことですよね。覚えているんだとすれば「おかしい人たち」と思ったら、ジョージ・コールマンのインタビューでは「ライブでは譜面を前に演奏した」と書いてありホッとしたような残念なような。
 そして、ここでの主役は18歳のトニー・ウィリアムスでしょうか、テクニックと迫力でバスドラのドコドコ言わせつつの繊細なシンバルワークで、高速リズムキープをしていたかと思えば、瞬間で自在にテンポを変えてメンバーに伝えていく仕事っぷりは痛快です。また、ジョージ・コールマンのストレートな演奏スタイルもこのスリリングさを引き立てていると感じ好きですね。速さについてばかり書いてきましたが、早いからこそ50年代からやってきた定番曲がまた違った曲に聞こえるようなスリリングさになっていたり、演奏者の感性がそのまま流れるように出てきたりしているのでスピード狂も良いものです。

trumpet : Miles Davis
tenor sax : George Coleman
piano : Herbie Hancock
drums : Tony Williams

producer : Teo Macero

recorded live in concert at the Philharmonic Hall of Lincoln Center for the Performing Arts in New York City on February 12, 1964.

1. So What
2. Walkin'
3. Joshua
4. Go-Go (Theme And Announcement)
5. Four
6. Seven Steps To Heaven
7. There Is No Greater Love
8. Go-Go (Theme And Announcement)

▶ So What

▶ Four



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