2021年7月20日火曜日

本日のCD Joni Mitchell ♪ Shadws And Light

 


 ジョニ・ミッチェルが1979年9月にカリフォルニアのサンタバーバラで行なったコンサートの模様を収録したライヴ作で、故ジャコ・パストリアスを初めとするドンアライアス、マイケルブレッカー、パットメセニー、ライルメイズというジャズファンからしたら聞き逃せないメンバーによる作品です。目当てとしてはジャコの作品収集の一環としての購入なのでジョニファンには申し訳ないですがジャコファン目線で記述すると、ジョニとジャコのコラボは1976年の「Hejira」1977年の「Don't Juan's Reckless Daughter」1979年「Mingus」があり、ジャコとのコラボ作としては最終作となります。パットメセニーとのコラボは1975年にドイツで録音されたパット・メセニーのデビュー作 Bright Size Life から始まっています。
 ジャコ目線で追ってしまいましたが、これだけの凄腕を集めると誰かがジョニよりも目立ってしまったりしまうものですが、メンバーに最高のパフォーマンスをさせつつ従えて自分のパフォーマンスを最高レベルに見せてしまうことができるのは格が違います。ジャコついでに書いてしまうとビル・ミルコスキー作の「ジャコパストリアスの肖像」で大概の人はジャコはユーモアがあって素晴らしい男だったと褒めていますが、ジョニだけは「傲慢で挑戦的」とインタビューに答えています。でも「たいていの人は彼には耐えられなかったけど私は彼と一緒にやっていきたいと思った」とも答えています。ドラッグに溺れた後のジャコとはほぼ付き合いがなく最後に会ったニューヨークのバーでは表情がなくて虚ろな目をしたジャコがいて名前を読んだら抱き合ったと語っています。正直にでも言葉を選んだインタビューで、きっと素晴らしい女性であることをうかがわせる内容でした。
 この音源も聞いたことはあったんですが、ジャンルレスに聴く人を惹きつけるボーカルはここまで心を打つような内容であるとは記憶しておらず新鮮な気持ちで再度聴いております。特に素晴らしいと思ったのは Goodbye Pork Pie Hat で自由に音階を泳ぐように歌うボーカルが気に入っています。私の好きなエスペランザも似たような作風がありてっきりエスペランザの発明のような音楽だなと思っていたんですが、彼女もこのアルバムは好きだったんだろうなあと思って聞き直し、続く Dry Cleaner from des Moines でもそう思い、まずそうなんだろうと確信しています。
 行きつけの「おでんバー」にこのアルバムのLPが置いてあり、CDと聞き比べたらLPのほうが臨場感が格段にあったので少し悔しい思いをしております。

vocals, electric guitar : Joni Mitchell
keyboards : Lyle Mays
lead guitar : Pat Metheny
electric bass : Jaco Pastorius
drums : Don Alias
sax : Michael Brecker
vocals : The Persuasions

1.Introduction
2.In France They Kiss on Main Street
3.Edith and the Kingpin
4.Coyote
5.Goodbye Pork Pie Hat
6.Dry Cleaner from des Moines
7.Amelia
8.Pat's Solo
9.Hejira
10.Dreamland
11.Band Introduction
12.Furry Sings the Blues
13.Why Do Fools Fall in Love?
14.Shadows and Light
15. God Must Be a Boogie Man
16.Woodstock





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2021年7月19日月曜日

本日のCD Chris Daniels & The Kings ♪ is My Love Enough


 多分ブルースに凝って買い漁っていた時期にタワーレコードかなんかで購入したんだと思います。いかにもアメリカンなひたすら明るいファンク色の強いジャンプ・ブルースを基調としたブルース・ロックで楽し気な雰囲気はジャケのイラスト通り。ただこの人については情報は余り出ていないのでWikiだよりです。
 Chris Danielsはコロラド初のジャムバンドと呼ばれたキングスのバンドリーダーで「コロラド音楽のアイコン」と言われる人とあります。バンドは14枚のアルバムをリリースし、米国でのツアーや21か国ののヨーロッパツアーをやっていたり、バンド名義でのブルースフェスを経歴から見れば日本人の私がマイナーと思っていても、結構なメジャー級なかたです。若い頃に組んでいたバンドのメンバーではニューヨークドールズのボーカルのデヴィッド・ヨハンセンもいたとのことで、こちらは超メジャー級。
 経歴を読んでいくと中々のインテリで、音楽活動をやっていたもののバークリー音楽大学とマカレスター大学に通ったとあり、1995年から2000年までスワローヒル音楽協会の事務局長を務め2002年にアラパホ・コミュニティカレッジの非常勤教授となり、コロラド大学デンバー校の学部に加わり、音楽ビジネスプログラムのエリアヘッドを務めているとあります。やっている音楽もきっちりしていますが、セールス的な成功ではなく音楽を職業とすることでも成功をつかんだ人であることが伺えます。

guitar, vocal : Chris Daniels
drums : S.Watson Soell
bass : Kevin Lege
sax : Philip Mcclard
sax fluite : Carlos
trumpet : Forrest Means

1. Jackhammer
2. Is My Love Enough
3. Addin' Up
4. Hip & Thigh
5. Congo Square
6. Stealin' Candy
7. Three Straight Days Of Rain
8. Somebody's Messin'
9. Not Dead Yet
10. That's Why They Call It A Party
11. Sing Sing Sing
12. The Heart Of Saturday Night





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2021年7月18日日曜日

晴天の迷いクジラ 窪 真澄

 

ふがいない僕は空を見た」では、コスプレ・セックスが知れ渡ってしまい大変なことになる斎藤くんとその助産婦をされている母親などが出てきて、コスプレ以外の斎藤君は純粋で優しく倫理観もある少年だった。今回の作品は、失恋と激務で鬱を発症した主人公。社長の野乃花は豪快な人だったが、意外な過去があり会社がつぶれる前に湾に迷い込んだクジラを見に行く。そこで心が壊れてしまった女子高生の正子を拾う。

 描かれている背景は似ていますが「ふがいない・・」よりも若干ライトに読めるのと、鬱系の話なのになぜか少し明るい。明るいのは斎藤君が飲んでいる鬱の薬のせいなのだが、重いものを背負って生きてきた人たちが病気になると人間らしくなくなり、環境が変われば少しづつ人間らしくなっていって何かが好転してくるという救いがありました。

 人間頑張りすぎると、知らず知らずのうちに心が壊れていくことがあります。私なんかはお酒を飲んでいやなことは忘れちゃいますので、たまりにくいんですが忙し過ぎたり、常に追われていると時々自分でもメンテしないと壊れるかもと思うこともあります。

 頑張りすぎずに生きていこう!素朴に良かった作品でした。

2021年7月17日土曜日

今週のおつまみはホレス・シルバーとスティーブ・レイシー

 

 今週もお疲れさまでした。今週はこの黄色いジャケットの2枚を聴きなら酒を飲みながらの一杯です。色の組み合わせは偶然です🍺

 さて一杯目をバーボンをロックでちびりとやりながらの一枚目はホレス・シルバー。1960年のアルバムで心地よくハードバップ。バーボンは氷が溶け始める前の、喉にまとわりついて焼ける感じが好きなんですが歳のせいで、むせますのでチェイサー忘れると悲惨な事態になります。今回も忘れましたのでゲホゲホとかっこ悪い飲み方ですな。

 酒は進みますがホレスシルバーの私の印象ではもうちょっと脂っこいピアノなんですが少々音軽めのピアノ少な目です。ニカ以外は全て新曲とのことでホレスシルバーはアルバムを出す際には新曲のみで再演するものは入れるのは珍しいらしい。へえ。でもう一杯。いやこの最後のニカを聴くころには3杯はやってましたね。

 ホットになってきたところで、沖縄黒糖を飲みながらスティーブレイシー。バリトンとソプラノサックスの組み合わせは斬新でした。これは黒糖お代わりです。低音と高温というよりはバリトンもソプラノもテナー寄りの音域に近づけた演奏になっていて、とんでもない展開になることはありませんでしたね。大好きなドナ・リーでこちらもテンションあがります。ここのところスタンダードなアルバムを続けて持ち込んでいるので、「普通じゃない」みたいな発言はなく、今回は皆さん初めて耳にする音源だったこともあってか、素直に聞き入る感じで、飲みながら眠くなりながら落ち着いた感じでのお酒でした🍺

2021年7月16日金曜日

本日のCD Orquesta De La Luz / De La Luz


 既に懐かしい感じになってしまいましたが、私にとってのサルサのスタートはこのバンドでした。原宿のクロコダイルとかでのライブとかも勢いがあって、私は踊れませんがダンサブルで滅茶苦茶楽しかったです。いまだにラテン・バンドを続けている友人も多いのはこの人たちの影響ですね。
 このアルバムは1990年の発売のデビュー作。バンドが結成されてからデビューまでは、かなり意欲的に活動された結果で、当時メジャーではなかったサルサをブームにするまで粘り強く演奏を続けたことも凄いことでした。
 バンドはオルケスタ・デル・ソルに参加していたパーカッショニストの大儀見元をリーダーとして1984年に結成。日本のライブハウスで活動を続けて1989年には自費で渡米し、ニューヨークでサルサ・フェスティバルのライブに出演して成功したことは、日本のTVなどでも取り上げられたのは私も見てました。
 この功績もあり1990年に日米でこのアルバムが発売となったわけです。ビルボード誌ラテン・チャートで11週連続1位で、この時期はまだまだどちらかと言えば海外での評価が高かったと言えると思います。その後は、紅白にも出場し日本にサルサをた立役者と言えるえらいことしてきたバンドです🎶

Nora : vocals, chorus
Sergio George : chorus ( 2, 3, 5, 6, 9, 10), synthesizer (3, 6, 7) ,piano(10)
Gen Ogimi : bongos, vocals, bajo quinto (8), bata (iya) (5)
Carlos Kanno : vocals, chorus, percussion, bata (itotele) (5), guiro (metal guiro) (8)
Gen Date : congas, bata (oconcolo) (5)
Genichi Egawa : timbales
Satoru Shionoya : piano, synthesizer (10)
Hiroshi Sawada : bass
Hideaki Nakaji : trombone
Takayuki Namiki : trombone (1, 5)
Shiro Sasaki, Tatsuya Shimogami, Yoshihito Fukumoto : trumpet

producer : Kiyoshi Teranish, Sergio George

1. Salsa Caliente Del Japon
2. Solo Un Juego
3. Tu Eres El Hombre
4. Tu Me Llenas
5. Salsa Es Mi Energia
6. Acaba Ya
7. Tanto Te Ame
8. Cuero Sono
9. No Me Lleves Contigo
10. There's Nothing Better Than Love


 



  

2021年7月15日木曜日

本日のCD Wes Mongomery ♪ In The Beginning


 2012年の未発表音源で「Echoes Of Indiana Avenue」に続いて2015年に発売でした。これは中身を試聴せずに即買いでした。ぎっしりと詰まった26曲の2枚組はボリュームたっぷりでお買い得感よりお腹がいっぱいぐらいの各1時間のアルバムです。発売元は当然発掘音源で有名な Resonace Records です。
 ウェスは1948年の7月から1950年の1月までライオネル・ハンプトンの楽団に参加し1950年代は音楽ではなく確かペンキ屋をしながら夜はライブハウスの過去な生活。1959年9月にインデアナポリスを訪れたキャノボール・アダレイに見い出されて「A Dynamic New Sound」を録音しています。このアルバムはその前の年の録音となる貴重な音源でジャズファンならしょうがなく買わざるを得ない心理となりますが内容的に素晴らしいので文句はいいません。
 音源としては全26トラックのうち17トラック目までは、ウェスの弟バディが所有していた音源。そのうちの13トラック目まではインディアナポリスの「The Turf Club」での1958年8月と11月の演奏で、一部は「Echoes Of Indiana Avenue」と重複しているとのこと。「Brasil」なんかではオクターブ奏法を弾いています。そして続く14トラック目は同じくインディアナポリスにあるウェスの姉妹アーヴィーナ・モンゴメリーの自宅で1956年9月に行われたジャム・セッション、そして残る15-17トラックが1958年11月に収録された同市「ミサイル・ラウンジ」での演奏(こちらはあまり状態は良くないですが)また、アーヴィーナの自宅での「Ralph’s New Blues」ではウェスがなんと、エレキ・ベースをプレイしソロまで取っています。続く5曲は、1955年6月15日にウェスがニューヨークのスタジオにて、クインシー・ジョーンズのプロデュースの下エピック・レーベルのために録音したもの。そんな大物にプロデュースされた音源はお金もかかっているはずなのになぜ世に出ていなかったのか?不思議なところでもありますが。レコード量産時代の古いレーベルではよくある話しですか。
 とにかく弾きまくっている印象がありでソロになる前のほうが熱い人だったのではと思わせる演奏は買ってよかったと思います。

guitar: Wes Montgomery
bass : John Dale, Monk Montgomery, Roy Johnson
drums : Earl “Fox” Walker, Paul Parker, Sonny Johnson
piano : Doug Duke, Jack Coker, Mel Rhyne, Richie Crabtree
piano, vibraphone : Buddy Montgomery
tenor sax : Alonzo “Pookie” Johnson, Gene Morris
vocals : Debbie Andrews, Sonny Parker

【Disc 1】
1. After You’ve Gone
2. Fascinating Rhythm
3. Brazil
4. What Is There To Say?
5. Four
6. Wes’ Tune
7. My Heart Stood Still
8. How High The Moon
9. Django
10. Going Down To Big Mary’s
11. I Should Care
12. Caravan
13. Six Bridges To Cross
14. Ralph’s New Blues

【Disc two】
1. Soft Winds
2. Robbins’ Nest
3. A Night In Tunisia
4. Love For Sale
5. Leila
6. Blues
7. Undecided
8. Far Wes
9. All The Things You Are
10. King Trotter
11. Carlena’s Blues
12. Smooth Evening






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2021年7月13日火曜日

本日のCD Art Blakey ♪ A Night At Birdland Vol2

 


 最高に楽しかったであろうバードランドの1954年2月21日のライブ録音の第2弾。Vol2なので当然第1弾はありますが、中古を発見するまで探し続けようか早く聞きたいので新品を手にしようか迷っているところであります。Cafe Bohemia のライブでは、少し抑え気味であったけどこちらは派手に爆発しています(ブレイキーとシルバー以外メンバーが全て違うのもありますが)
 Birdlandは、ニューヨーク市マンハッタンにあったジャズクラブで1949年当時ジャズのメッカであった、ブロードウェイの52丁目にオープンし1965年までジャズの黄金時代を牽引した名店。名前は、チャーリー・パーカーのニックネーム「バード」にちなんでいる。1965年に閉店したのですが1986年にブロードウェイの106丁目で同名の店が営業を開始、現在は44丁目に移転し営業しているようです。スタンダードのバードランドの子守唄(Lullaby of Birdland)や ジョー・ザヴィヌルが作曲し、ウェザー・リポートのアルバム「Heavy Weather」に収録されたバードランド(Birdland)の舞台でもあります。このアルバムの最後の曲Confirmationの最後に短く演奏されているテーマはLullaby of Birdlandというところも小粋です。
  「Wee-Dot」では、だみ声がかったPee-Wee Marquetteなるおばちゃんのアナウンスからブレイキーの強烈なブレスロールから一気に速いテンポで始まりドナルドソン、クリフォード、シルバーとソロが続きクリフォードのソロが熱い。「If I Had You」はドナルドソンにスポットがあてられたバラード。バラードではあるが1曲目の余韻もあるのか情熱的に感じます。「Quicksilver」は (Alternate Master)と書かれているのでオリジナルには収録されていなかったホレス・シルバーの曲で怒涛のソロラッシュに興奮し後半のピアノソロが終わってカーリーラッセルのベースソロが短くて地味だけどそそられます♪「Now's The Time」はチャーリー・パーカー作曲で当時「パーカー派の有望なアルト奏者」と言われていたドナルドソンだけに丁寧に奔放にソロをとります。続く最後の「Confirmation」もチャーリー・パーカー作曲はイントロのドラムソロから最後まで軽快にエキサイティングで最高のバンドだと確信に満ちたメンバーの演奏は最高に楽しいエンディング。相変わらずしびれる演奏でアート・ブレイキーは楽しい。

drums : Art Blakey
piano : Horace Silver
bass : Curly Russell
alto sax : Lou Donaldson
trumpet : Clifford Brown
voice (Introduction,  Finale) Pee-Wee Marquette

1. Wee-Dot
2. If I Had You
3. Quicksilver (Alternate Master)
4. Now's The Time
5. Confirmation





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2021年7月11日日曜日

本日のCD Miles Davis ♪ Star People

 

 1983年にリリースされた、Milesが演奏活動に復帰してからスタジオ制作では2枚目のアルバム。アメリカのビルボード最高136位、日本ではオリコン最高29位と、日本はやはりマイルス贔屓なファンが多いためかなりのセールスを記録しています。歪んだ音のギターとパーカッションのロック的なイントロでも聴く前に情報は仕入れてたんで驚きはしません。
 マイルスは何故休んでいたかと言えば、1975年のセントラルパークで行われたフェスの後で急性肺炎で2か月入院し、1972年の交通事故の後遺症の人口股関節の手術を1975年末に受けから自宅療養し活動を休止となったようですが、1日にコカイン500ドル買ったり、ありとあらゆる女性を家に引っ張り込んでいて病気療養には程遠い生活だったようです。そんなマイルスが復帰した一因は「当時の妻のシシリーがそう願ったから」もう天才のことはわかりません。無茶苦茶な人です。(あまりにマイルスの音源が増えてきたんで、ファンではないと公言しつつ「マイルス・デイビスの真実」定価3,800円という511ページの分厚い本を中古屋で安く買い、面白がりながら聞いている音源と照らし合わせながら読んでいます)
 そんな時代背景を楽しみながら聞いていると Marcus Miller は 1曲目の Come Get It からJaco をオマージュしたフレーズを連発で、アドリブの構成からフレーズの粒立ちはまさにそれです。ディストーションギターには驚きませんが、これには「エ」って感じでした。この後もハイパーファンク路線でこのアルバムは続くのかと思えば、Star People のような18分のブルースがあったりアルバムとしては何を考えてるのかわからないのが面白い。
 しかしベースは、このあとのマイルス・デイビス・グループで大きな役割をしめていくマーカスであり、エレクトリック・マイルスへのターニングポイントの一つともなった作品でもあると思われ、後期のマイルスは純粋に音楽を楽しむよりも何を考えて次に何をしてくれる布石なのか?なんてことが気になってしまいます。圧倒的に昔のマイルスが好きですけど後期は面白く聞けます。

trumpet, keyboards : Miles Davis
electric bass : Marcus Miller, Tom Barney
electric guitar : John Scofield, Mike Stern
drums : Al Foster
percussion : Mino Cinelu
tenor sax, soprano sax : Bill Evans

executive producer : George Butler
producer : Teo Macero

1. Come Get It
2. It Gets Better
3. Speak
4. Star People
5. U 'n' I
6. Star On Cicely





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酒のつまみはリー・コニッツとミルト・ジャクソン

 


 音楽を聴きながらの酒は楽しい。しんみりと聞き入りながらチビリとやるのもよし。聴きながら、みんなで「あーだ、こーだ」と感想をいうのも良い。

 と思いながら先週も良く働きましたので週末はこの2枚で酒を飲みました。リー・コニッツが手前にありますが先に聴いたのはミルト・ジャクソン。先週のMJQで盛りあがったので、ソロアルバムです。ピアノはホレス・シルバーなので気軽なブルース・フィーリングが楽しめます。まずは一杯目を頼んで、飲みながら聴き始めると酒が喉にしみます。チェイサーの水頼むのを忘れてました。最近歳のせいできつい酒は一杯目が喉にくるんですよね。2杯目からは麻痺するんですけど。ミルト・ジャクソンは、BGMにも良いようで他の人とは聴きながら静かな話でお酒が進みます。

 と途中でマスターが、これはレコードもあるよ~。聴いてみる?とのことできっちり持ち込みCDを聴き終わってからレコードをかけてみました。わかってはいたんですが、同じ音源でも臨場感がレコードの方があるんですよね。ミルト・ジャクソンがちゃんと真ん中にいて演奏しているかのように聞こえます。CDのミキシングの加減もあるかもしれないんですが、CDは細かいところも聞こえるような気はするんですが各楽器のダイナミックが平坦なんですよね。くやしいけど。と悪酔いはせずにミルト・ジャクソンで4杯はいったかな。

 そしてマスターが好きなリー・コニッツですがマスターも聴いていなかった1997年の荒城の月が入っているアルバムです。いつものイメージとは違って最初の曲から華やかで軽やかです。これも聴きやすいので聞き入るというよりはBGM的に周囲の人と音楽に関係ない話をしながら聴き終わりました。とここでマスターと「ところで荒城の月ってやってた?」「いや気づかなかった」と聴きなおしにかかります。この間モンクの荒城の月を聴いた時には、無理やり歌わされた小さい頃を思い出すと言いながら聴いていたバージョンはかなり原曲のメロディーを押し出していましたが、このリー・コニッツのバージョンでは、聞き流していれば気づかない程度。

 ふーんと言いながら、沖縄のヘリオン酒造の黒糖焼酎が入荷したので、これをいただきました。酒の真のほうに、あんずっぽい感じの甘酸っぱいのがおいしくてお代わりです。隣で飲んでいる常連の20台女子職業カメラマンも試飲させてもらっていますが、うーん、きついの一言のコメント。このうまさがわかるようになるのは、きみには未だ早いんだなあ。「早く追いついてこい」なんてことは言う必要のない、礼儀正しくオジサンの扱いもうまい体育会女子です。金曜の晩はこうして旨い酒と会話で先週も終わりました🍺


うなぎの「宇名とと」

  京王線笹塚で最近できたお店です。立ち食いスタイルの「うな丼」で、うまそうな煙の匂いにつられて今週は2回目の「うなぎ」です。ちゃんとした店は高すぎて敷居が高い「うなぎ」ですが、リーズナブルに提供してくれるのでありがたい限り。


立ち食いスタイルなので券売機で食券を買います
うな丼「シングル」で 550円
「ダブル」で 1,000円

 私はいつも「ダブル」注文ですが、うなぎのサイズは大きくて身が分厚いのでかなり満足のボリュームです。そしてご飯の量はかなり多いので私は2回目からは「ダブル」の「ごはん少な目」にしています。肝吸い、肝串、サラダ、うまき、といったメニューもありますが、未だ注文したことはありません。「肝吸い」は時々頼んでいる人を見ることはありますけど8割ぐらいの人が私と同じ「ダブル」のようです。

 ここは競合も無いチェーン展開だし流行るんでしょうねえ。歓迎です。


2021年7月10日土曜日

本日のCD Face To Face ♪ Standards & Practices

 

 おしゃれな R&B を予想して中古CD屋で購入したら何か違う?結構エッジの効いたメロコアです。50代半ばになり老化が始まっているとは思っていましたが今回の勘違いは、Baby Face と Face To Face でした。(Faceだけで判断ですか?)と我ながら茫然とします。
 茫然としつつ私メロコアもスカパンクも聞きますので、しまった!ではありません。聞いているうちに良い曲を書いているんでないかい?に変わりました。
 で、これを聴きながらCDのジャケットをスキャンして、WalkMan に楽曲をエクスポートしていざこれを書き始めると Standards & Practices とはジャズの教則本みたいなタイトルです。ライナーノーツに評とかは無くバンドの演奏写真と裏側に曲名などが掲載してあるだけです。曲名の下段には originally performed by ・・ smiths, the jam, psychedelic furs, inxs, the ramones は知ってます。jawbreaker, the pgues, fugazi, sugar は知りません。アルバムタイトルはStandards & Practicesですが、全曲カバー曲なので Standard で良いような気もします。
 原曲を知らないため、どれだけ Practices をしているのかはわかりませんが完成度が高い楽曲には結構満足です。検索してもあまり情報はないためWikiが頼りで、このバンドについて調べてみると、1988年に前身のビクトリアマナーという名前のメタル・バンドを結成。その後の1991年の後半、名前をFace toFaceに変更し1992年に作品を録音し Don’tTurn Away を発売しキャリアをスタートとあります。
 これは1999年の作品ですが、音の割にはライナーノーツに写る中身の写真のギターの二人はオジサンです。メロコアと言えば、Green Day の Dookie は1994年に発売され、パンクロックを健全なイメージに変えての大ヒットし、その後数々のバンドがこの路線でヒット。メロコアブームを迎えながら Face To Face も1995、1996年と続けて2枚のアルバムをリリース。このアルバムの発売は1999年。ブームの陰りも見えてきたころだが、懐メロのメロコア・アルバム制作は少し早いかも。



vocals, guitar : Trever Keith
guitar, backing vocals : Chad Yaro
bass, backing vocals : Scott Shiflett
drums : Pete Parada

1. What Difference Does It Make?
 originally performed by The Smiths
2. Chesterfield King
 originally performed by Jawbreaker
3. Don't Change
 originally performed by INXS
4. Sunny Side Of The Street
 originally performed by The Pogues
5. Planet Of Sound
 originally performed by The Pixies
6. KKK Took My Baby Away
 originally performed by Ramones
7. Heaven
 originally performed by The Psychedelic Furs
8. Merchandise
 originally performed by Fugazi
9. Helpless
 originally performed by Sugar
10. That's Entertainment
 originally performed by The Jam





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2021年7月8日木曜日

本日のCD Kiss ♪ Psycho Circus


 1973年にバンドを結成してからオリジナルメンバー(Gene Simmons, Paul Stanley, Ace Frehley, Peter Criss)で活動していたが、1980年にPeter Crissが脱退、ついで1982年にAce Frehleyが脱退し、メンバーの入れ替わりが激しかったキッス。
 しかし1995年にMTVアンプラグドでオリジナル・メンバーであるエース・フレーリーとピーター・クリスがゲスト出演し、これをきっかけに、バンドはオリジナル・メンバーで再始動することとなり、1998年にオリジナル・キッス再集結のアルバムという事でこの Psycho Circus が発売されたわけです。セールス的には、全米初登場3位にランクインし、ツアーPSYCHO CIRCUS TOURは無事成功を収めたように見えたのですが、このメンバーでの活動は、やはりウマが合わなかったようで長くは続きませんでした。
 私がロックを聴き始めたころにはやはりキッスは、かなり聴いていました。キッスのレコードを持っていたわけではありませんが、当時のサウンドや楽曲は刷り込みのように頭の中に入っています。ただ私の好きだったキッスサウンドは初期のハード・ロックンロール。そのイメージでこのサイコ・サーカスを聴く少し物足りなくはあります。ただキッスでなければレベルの高いロックだとは思いますし、進化系と捉えればそうゆうもんです。ちなみにPeter Criss, Ace Frehleyは1曲しか参加していないとのことでオリジナル・キッス再集結のアルバムって宣伝文句は少し誇張ではないかと思う今日この頃。

vocals, bass : Gene Simmons 
vocals, guitar : Ace Frehley 
vocals, guitar : Paul Stanley Guitar
vocals, drums : Peter Criss 

1. Psycho Circus
2. Within
3. I Pledge Allegiance To The State Of Rock & Roll
4. Into The Void
5. We Are One
6. You Wanted The Best
7. Raise Your Glasses
8. I Finally Found My Way
9. Dreamin'
10. Journey Of 1,000 Years
11. In Your Face






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